卯ノ花烈

登録日:2010/08/10 Tue 22:30:34
更新日:2023/10/22 Sun 04:57:07
所要時間:約 3 分で読めます






生粋の優



卯ノ花 烈   
うのはな    れつ

[職業]死神
[肩書]瀞霊廷護廷十三隊四番隊隊長・女性死神協会理事長

[羽裏色]灰桜
[身長/体重]159cm/45kg
[誕生日]4月21日
[斬魄刀]肉雫唼(みなづき)
 〔解号〕???
[卍解]???
[CV]久川綾



漫画『BLEACH』の登場人物。


 概要




病室ではお静かになさって下さいね

総合救護詰所(ここ)の屋根の下に居る限りは
あなた方の命は私達の掌の上にあるということ

お忘れなく


救護・補給を主任務とする四番隊の隊長。自身も回復用の鬼道「回道」を修めており、治癒部門の責任者として隊士達の指揮・サポートをこなす。
見かけによらず山本元柳斎に次ぐ古参の隊長で、少なくとも250年前から隊長に就いている京楽浮竹よりも前から隊長の座にある。
そのため隊長格の中では唯一総隊長に意見できる稀有な存在であり、アニメオリジナルの斬魄刀異聞篇では不在の総隊長に代わり隊長格をまとめ上げ、指示を飛ばしている。

外見は長い黒髪を編んで胸の前に下げている妙齢の女性。
ちなみに普段は死覇装で分かり辛いがBLEACHの大半の女性の例に漏れず中々の巨乳とプロポーションの持ち主。
卯ノ花も自身のスタイルに自信があるのか、中々大胆な水着を選んでいる。(そしてその水着以上のヤバイものを勇音に着せている……)


 人物



常に穏やかで笑みを浮かべ、柔和な雰囲気を漂わせている。怪我人であれば敵味方を問わず、治せるものは治す主義。
ただ、自分の言いつけを守らない相手には笑顔で威圧する。相当怖いらしく、普段四番隊をバカにしている荒くれ者揃いの十一番隊の隊士でも卯ノ花のことは馬鹿にしないどころか恐れを抱いている。
あのマユリ様ですら、カラブリで紅に染まる尸魂界の宣伝に際して彼女のことを『知らず知らずのうちにどういうわけか紅に染まるとか書いていたりする辺りお察し下さい。

副隊長の勇音との仲は良好で、彼女からは時折一緒に寝て欲しいと乞われるほどに慕われている。
ただ勇音にはからかい半分で接したり、たまにパワハラなどもしたりする。*1

口調は丁寧で、いつも笑顔を浮かべていることもあって優しいお姉さんといった風情を漂わせているが、前述の威圧等からも、ただ優しいというだけではない様子。
霊圧で綺麗に道を作れないのに卯ノ花の道を作るのを替わるという提案を断った一護に対し、笑顔のプレッシャーを浴びせかけ、謝らせて交代させたこともあった。*2
ちなみにこの際、『霊圧が回復していればもう少しうまくできる』と主張した一護を『寝言は寝て言え』と(丁寧に言って)バッサリと切り捨ててもいる。

特技は剣道、趣味は生け花、味付けは濃い味が好き
美容にも気を使っており、山田が現世の知識のノウハウを活かして瀞霊廷にコンビニを開こうとした時は、凄く嬉しそうに「化粧品も置いてくださいね」と言ってたりする。
なので若づ………年齢を感じさせない女性。
つまり護廷十三隊の熟じょ………優しいお母さん担当といったところ。


 能力



四番隊の職務上戦闘は一切無いのだが、戦闘データでは攻撃力、鬼道・霊圧、知力が最高値の100となっており、総合値でも護廷十三隊隊長の中ではトップクラスで総隊長と藍染に次いでいる。
アニオリでも斬魄刀を用いた戦闘はなかったが、鬼道を用いた戦闘で六十番台 - 八十番台を詠唱破棄しながら瞬時に連発したりと凄い事をしている。

◇─ 始解「肉雫唼(みなづき)

解号は不明。
解放前は鞘と刀身が異様に湾曲した形状をしている。
解放すると鞘から巨大なエイのようなものが出現し、卯ノ花などを乗せて空中を浮遊する。
体内には治癒効果があり、怪我人を体内に取り込んで回復させつつ搬送することも出来る。

普段は勇音に携帯させている。



 各編での活躍



  • 尸魂界篇
他の隊長たちが一護たちの排除に手をかけていた一方、騒動の中で殺害された藍染惣右介の司法解剖を行う。
だがその時、遺体の不自然さに気付いたため一連の事件の裏に藍染が暗躍していると察知し、彼らの目的を勇音の「天挺空羅」で死神たち全員に伝えさせた。
この時、藍染にしては珍しく自身の鏡花水月に違和感を抱いた卯ノ花を素直に称賛していた。

ちなみにミュージカルでは一護に敗れ、負傷した時の剣八とのやりとりがある。

  • 破面篇
更木マユリ白哉と共に虚圏へ訪れ、チャドとガンテンバインを治療。(恐らくグリムジョーを治療したのも、この人であろう。織姫がグリムジョーを治療する理由は特にないと思われる為。)
さらに現世へ向かう一護に同行し、軽く毒を吐くが同時に一護の潜在能力に驚愕し、彼を治療する。
現世に降り立った後は特に戦闘には絡まなかったが、戦いの後重傷を負ったひよ里を治療する。


  • 千年血戦篇
山本の命で四番隊隊舎内で待機していた。
山本元柳斎とユーハバッハの戦いも感じ取っていたが、総隊長の圧倒的な戦闘力を信頼していたのか特に動じる様子を見せなかった。*3
それ故に山本元柳斎がユーハバッハに完敗した時は、非常に動揺していた。*4
帝国の一次侵攻が終わった後に零番隊が下りてきた時に麒麟寺天示郎と久方ぶりの邂逅を果たす。
この時に二人が旧知の仲どころか麒麟寺が卯ノ花に回道を伝授した師であるという事実が明かされる。
その後、山本が死亡し「見えざる帝国」が撤退したために急遽新たに一番隊隊長となった京楽から驚愕の命令が卯ノ花に告げられる。
そして……

























…………ハッ

随分 大仰な舞台じゃねェか オイ

よくこんな場所の使用許可が下りたモンだぜ



…総隊長命令です

でなければ罪人でもない我々にこの地に立ち入る許しなど出よう筈もありません



罪人でも無いだと?

どの口が言いやがる












俺もあんたも力が無けりゃ只の罪人だろうがよ!

















卯ノ花八千流

登録日: 2010/08/10 Tue 22:30:34
更新日:2023/10/22 Sun 04:57:07
所要時間:約 5 分で読めます





戦いこそ全て


(BLEACH 58 THE BATTLE より)


卯ノ花 八千流 
うのはな     やちる

[職業]死神
[肩書]瀞霊廷護廷十三隊元十一番隊隊長初代剣八
[羽裏色]灰桜
[身長/体重]159cm/45kg
[誕生日]4月21日
[斬魄刀]肉雫唼(みなづき)
 〔解号〕???
[卍解]皆尽(みなづき)
[CV]久川綾






経歴


彼女は現在の十一番隊の原形を作った張本人で、山本に護廷十三隊に取り立てられる前は尸魂界史上空前絶後の大悪人と呼ばれた大罪人だった。
「初代剣八」となった彼女は編み込んだ長髪を解放し、能面の如き恐ろしい形相へと変貌する。
「八千流」という名は「天下無数にあるあらゆる流派、そしてあらゆる刃の流れは我が手にあり」という意味を込めて自ら名乗ったもの。
その実力故にマトモな戦いができないという不満を抱えており、隊長になった後も「賊の討伐」という名目で外に出ては自分を満足させる相手を探し求めていた。
そんなある日、自分と同じ不満を抱いていた後の更木剣八となる少年に出会い交戦。
戦いに高揚する両人だったが、初めてマトモな戦いを経験した剣八が無意識の内に自分より弱い卯ノ花に合わせて力を抑え込んでしまうという事態が発生。*5

その結果、更木を斥けるも更木に力を封じさせた己の不甲斐無さに絶望すると同時に彼こそが「剣八」を名乗るに相応しい人間だと確信する。
この時に更木もまた卯ノ花に憧れ死神になる道を選び、そしてこの後現れる自身の半身に憧れた女性の名、すなわち「やちる」の名を授け、自身もまた「剣八」の名を語るようになったのである。

その後は恐らく十一番隊隊長を辞し麒麟寺天示郎の後釜で四番隊隊長になったと思われたのだが、実は四番隊の初代隊長は麒麟寺ではないことが明かされている。
麒麟寺が回道(回復・治療用の鬼道)の発案者であり、卯ノ花の師であることは明かされているので、麒麟寺が卯ノ花より年下であるとも思えない。
つまり麒麟寺は護廷に入隊していたとは考えにくい経歴なのだが、この辺りはまだ情報がないため詳細不明。

そして彼女の回道は師である麒麟寺天示郎から教わったもので、回道を修めたのは永遠に戦いを楽しむ為とのこと。
なので多少の傷なら自分ですぐに治して万全に近い状態を保ちつつ戦闘を継続できる。

千年前の帝国との戦いにも当然参加しており、アニメでは彼女が真っ先に敵陣に切り込んで、滅却師を両断する姿が見られる。
ちなみにアニメでの初代護廷登場シーンで、既に彼女の胸元には剣八に受けた傷がついていた。
これが誤植でないなら剣八と彼女が邂逅したのは、滅却師が攻めて来る千年前より前ということになる。
と思われたが、アニメ10話にてハッキリ数百年前と描かれていたので、やはり千年前の滅却師侵攻時の回想で傷があったのは誤植らしい。


死闘



斬術の手ほどきなんて狡い言い方して御免よ
更木隊長とあんたが一度 刃を交えれば

どちらか死ぬしか無いってことは
ボクも解ってた筈なのに


そして京楽の命により、更木剣八に斬術を教えるという名目の下「無間」にて本気の斬り合いというか、京楽が語ったように文字通りどちらかが死ぬしかない死闘を行う。
この時は鬼道などを使わずに斬術のみで切り合っていたが、それでも大きめのクナイのような暗器も使用していた。*6
この戦いは剣八がより長く殺し合いを楽しむために無意識に抑え込んでいた力のリミッターを外すための訓練であり、
斬った(斬られた)端から回道で自身も剣八も癒し、徐々に剣八を追いこみながら真の力を解放してゆくという思惑があった。*7
そして壮絶な戦いの後についに終わりの時が来る。



さようなら 世界でただ一人

私を悦ばせた(ひと)


彼女を超える力を取り戻した剣八に斬られて命を落とした。
全ての役割を終えた彼女は安らかに、そしてこれ以上なく満足した顔で、静かに息を引き取るのであった。

なお、副官である勇音も事情は事前に伝えられていたらしく、卯ノ花が死んだことについて悲しみこそすれど、剣八を恨みはせず、更木剣八が正式に「剣八」の名を受け継いだことを祝っていた。*8

後の獄頤鳴鳴篇で彼女には「死剣」という二つ名があったことも明かされた。

 斬魄刀




座興は此にてお仕舞

◇─ 卍解「皆尽(みなづき)

卯ノ花を中心に周囲に血のような液体が流れ落ち、それを収束したような刀身を形作る。
花太郎のように治癒能力で吸い上げた血を攻撃に転じているのだと思われるが、原作での詳細な能力は不明だった。

作者監修のアニメ版では戦闘描写が追加され、まだ不明瞭なところは若干あるが大体分かるようになった。
まず卍解と同時に皆尽から大量の血が流れ落ち自身と相手を中心にした周囲が血のような赤い液体で満たされ、この血だまりの空間内では卯ノ花に幾つかの能力が追加される。

一つ目は自己治癒能力。
この回復は普通の回道とは決定的に異なっているようであり、剣八から受けた傷を瞬く間に治すどころか死覇装までもが斬られる前に逆再生するかの如く元通りになっている。
というより卯ノ花を切った剣八が手応えに違和感を感じるような描写があるので、体そのもの(着ている死覇装含めて)が変質している様である。治癒能力といっても致命傷までは不可能な様子。

二つ目が攻撃能力の追加。
皆尽から出た血は剣に纏わせることで斬撃として飛ばすことが出来る。
卯ノ花は剣に血を纏わせ鞭のよう斬撃を繰り出したり、刺のような物で剣八を攻撃していた。

余談


他の場面も見返すと救護隊の人間としては珍しく前線に出たがるようなところがあるほか、藍染も卯ノ花に正体を見抜かれたときも挑発せず素直に称賛して直接対決を避けている。
実力自体は藍染のほうが上とはいえ、彼にとっても卯ノ花は決して軽くあしらえるような相手ではないようだ。

一応フォローしておくが彼女が四番隊として治療に従事したこと、普段は優しい女性だったのは決して演技ではなく、これもまた彼女が持つ素顔の一面である。
特に勇音には自身の過去は話していたらしく、それでも彼女が卯ノ花を慕っていたことから、やはり女性として医者として隊長として立派な人物だったことは疑いようがない。*9
また麒麟寺に「帝国との戦争時にこれだけ死人が出るとはお前はなにをやっていた」(意訳)と言われた時は感情を抑え込むかのような無表情*10になり、
その後に「お前がやることは治療ではなく、再び剣八になることだ」(意訳)と言われた時も非常に不本意な様子で顔を俯かせていた。
やはり彼女も自身の過去や在り方に思うところ、後ろめたいことがあったのだろう。

しかしそれでも「戦いこそが全て」と言いながら更木剣八と戦い満足して斃れたこと、剣八を指して「私を悦ばせた(ひと)と呼び、その人生を終えたので、
戦いに生き戦いに死ぬことが剣八としての役目であり、自身の咎なのだと自重していたのだろう。*11

そして彼女の剣は更木剣八に回道は虎徹勇音に受け継がれ全てを託した彼女は安らかに逝ったのである。



追記、修正はそれになさい、勇音。

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最終更新:2023年10月22日 04:57

*1 一緒に海に行くときに凄まじいデザインの水着を着せたりしている

*2 と言ってもこの時に一護が作った足場は卯ノ花が進む前に崩れるという本当に酷いものだった

*3 これは他の隊長格も同じ。というか卯ノ花は元柳斎の卍解が如何に強く、そして危険か熟知していたので、むしろ元柳斎が尸魂界を滅ぼさないか危惧していた

*4 アニメでは顔つきがさらに顕著。ちなみに最も動揺していたのは京楽である

*5 卯ノ花を殺しては2度と戦いを楽しめなくなるのではと恐れた結果

*6 幼少時代の更木との初戦時は暗器を使う余裕もなかったと卯ノ花は述べている

*7 こういったことを繰り返していたからか、剣八はこの戦いで何度も死にその度に生まれ変わるという錯覚を見ている

*8 この時は普段横柄な剣八も思うところがあったのか「憎ければ自身を切ってもいい」と勇音に言う程に殊勝な様子だった

*9 前述の勇音に遺した遺言も彼女を最後まで気に掛けていたが故に書いたものだと勇音の涙から推察出来る

*10 アニメではさらに顕著

*11 卯ノ花は強き者は次なる強き者を殺すか育てるか、つまり自身のために剣を振るえなくなると考えていた