アーマービースト

登録日:2011/06/05(日) 01:08:53
更新日:2023/08/23 Wed 15:56:24
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アーマービーストとは、ゲーム『世界樹の迷宮』に登場する雑魚モンスター。
ゲーム終盤の第五階層に出現する。

+ 目次


概要


アルマジロのような外見の小型のモンスターで、プレイヤーからもアルマジロと呼ばれている。
一見すると地味な防御型モンスターなのだが、本作のトラウマメーカーの一角にして、シリーズを代表するネタモンスターである。

項目 ステータス
HP 713
攻撃力 298
防御力 124
耐性 斬・突・壊・氷△
炎◎

ステータスは上記のとおりだが、特筆すべきは攻撃力の高さ。

攻撃力298がどれくらい強いかというと、同階層の雑魚モンスターの中ではドゥームバイソン(巨大な牛型のモンスター)と並んでTOP、ストーリークリア後に挑める第六階層の雑魚モンスターを含めても全雑魚モンスター中第三位という異常さ。
(ちなみに攻撃力第一位は、世界樹一有名な蟹さんことメタルシザースの349、第二位がメタルニードルの341。)

この攻撃力を持ちながら体躯が小さいため、3~5体ほど並んで登場することが多く、数の暴力で攻められるとかなり手痛いダメージを受けることとなる。
とはいえ、アーマービーストは攻撃スキルを持たないため、行動パターンは『単体攻撃』と『防御』のみと至ってシンプル。
同じ第五層を見渡しても、コイツより危険なモンスターは何体かいる(破滅の花びらとか、グリンブルスティとか)。


では、なぜこのモンスターがネタにされるのかというと、ゲーム内の図鑑での解説文が原因。


アーマービースト

まるで鎧のような硬度の皮膚を持つ獣。
倒すことは難しいが、攻撃力はさほどでもないので、危険性は少ない。

(ゲーム内図鑑より抜粋)




“攻撃力はさほどでもないので、危険性は少ない。”




“攻撃力はさほどでもない”

……こういうことである。

上で説明した通り、このモンスターは雑魚敵としては最強クラスの攻撃力を持っている。
それなのに攻撃力はさほどでもないなどと適当もいいとこな説明が図鑑に書かれていることから、ネタにされてしまったのだ。

その影響力はさほどでもなく、世界樹シリーズのファンが強力なスキルや手強い敵を評価する際、その強さを誉め称える意味で“さほどでもない”と表現することがあったり、Web上で「さほどでもない」で検索するとアーマービーストがトップに躍り出てくるほど。

今日ではネタ人気が先行しているが、危険なモンスターであるのには変わりなく、コイツ6体に先制されてあっという間にパーティー半壊なんて事態もあり得る。
こちらを眠らせてくる破滅の花びらと一緒に先制してきた日には泣くしかない。


花 @ @ @ @ 花


HPが半分以下になると防御に専念する性質があるので、戦う際には、防御するよりガンガン攻撃をしよう。


猪 @ @ @ @







その後の活躍


世界樹の迷宮Ⅳ 伝承の巨神

初代で登場してからは長らく音沙汰無かったものの、Ⅳのクリア後ダンジョンでまさかの復活。
序盤に配置されていることもあって周りの強敵に押されている感はあるが、新技の全体攻撃「ぶちかまし」のおかげで十分強い。
集団で出てきたり、味方を守るビートルロードや火力ブチ上げてくるホロウメイガスと組んでいる時が厄介か。

ちなみにⅣにおける説明文は以下のとおり。

鎧のように硬い皮をまとっているが、防御力はさほどでもない。
むしろ硬さを攻撃に活かしてくる為、非常に危険。




防御力はさほどでもない。




さほどでもない




        



どうやら公式でも公認のネタと化しているようだ。


ちなみにこの文章であるが、

世界樹の迷宮Ⅳ 世界樹の迷宮(初代)
鎧のように硬い皮をまとっているが、 まるで鎧のような硬度の皮膚を持つ獣。
防御力はさほどでもない。 (中略)攻撃力はさほどでもないので、
(中略)非常に危険。 危険性は少ない。

と、初代のそれとの対比となっている。



新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女

初代のリメイク版。
オリジナル版からアーマービーストも当然のように続投。

まるで鎧のような硬度の皮膚を持つ獣。
倒しづらいのであれば、自滅させるように仕向けのも一つの手である。

図鑑の説明文からさほどでもなさが失われ、実際にオリジナル版よりかなり弱体化しており、かつての栄光(というか恐怖)は見る影も無くなった…



と安心したのもつかの間。
何と、クリア後のダンジョンで最上位種『アタックビースト』が登場する。

アタックビースト

背甲に鋭いトゲのついた小動物。
小さな見た目とは裏腹に強力な攻撃を行ってくるので注意が必要である。

在りし日のさほどでもない攻撃力を彷彿とさせる高火力、そしてⅣから引き継いだ脅威のぶちかまし…
そう、我々のアーマービーストは遂に帰ってきたのだ!
別に帰って来なくていいです

難易度設定で一番難しい『エキスパート』にすると益々火力がさほどでもない事になる。
更に彼らは昔から変わらぬ小型モンスター。
5体で群れてきた日にはhageの未来が輝いて見えるだろう。



余談


  • アーマービーストの説明文とステータスが食い違っている件については、後日、制作スタッフの座談会でも触れられている。
    • こうなってしまった背景として、モンスターの分布を決める前に説明文を作成したことに加えて、説明文を担当したスタッフがモンスターのステータス等を把握しておらず、絵だけを見て文章を書いたことが原因として挙げられている。
    • スタッフらも「まさかあんなに強いとは思わなかった」「現場を知らない人物が書いたのでこうなった」と述懐している。

  • 説明文とステータスが違う理由については上記の通りだが、そもそも本作はバグや設定ミスの多いゲームであるため、アーマービーストのステータスも設定ミスの可能性を疑われている。
    • よく言われるのは、「攻撃力198の入力ミスだったのでは?」というもの。
      その場合は第五階層のモンスターとしては標準的なスペックになり、HPと物理耐性が高いだけの雑魚といった案配になる。
    • また、アーマービーストの攻撃力・防御力は、同階層に登場する大型の雑魚敵・ドゥームバイソンと完全に一致しているため、「スタッフが雑魚モンスターのステータスを入力する際に、誤ってドゥームバイソンのステータスをアーマービーストのステータスとして入力したのでは?」という説もある。
      • ちなみに図鑑順でもアーマービーストとドゥームバイソンはかなり近い位置にいる。
      • ゲーム内で二体を比べると、攻防のステータスは同じでもHPはドゥームバイソンの方が100以上高い(HP850)。
        また、ドゥームバイソンは『力溜め』などの自己バフや『突進』などのスキルによって大きなダメージを与えてくる一方で、アーマービーストの方が物理に高い耐性を持つためHP・防御力の数値以上に堅牢で倒しにくい。

  • 初代世界樹におけるゲーム内の図鑑は、プレイヤーたち冒険者の情報提供を元に、執政院にいる眼鏡の男性NPC(オレルス)が執筆したとされている。
    • アーマービーストの説明文が適当すぎるため、オレルスもプレイヤーから嘘つき呼ばわりされる等、ネタ扱いされることになってしまった。




追記・修正はさほどでもないので危険性は少ない。

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最終更新:2023年08月23日 15:56