赤単速攻(デュエル・マスターズ)

登録日:2013/11/08 Fri 19:56:58
更新日:2024/04/18 Thu 20:32:13
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赤単速攻とは、デュエルマスターズのデッキタイプの一つである。

なおここではドラゴン・サーガ環境での赤単は記述しない。

タイラーのライター
火 (3) ゼノパーツ 2000+
■自分のマナゾーンのカードがすべて火のカードであれば、このクリーチャーのパワーは+1000され、「スピードアタッカー」を得る。

火文明に多い優秀なウィニーでひたすら責め立て、開始から6ターン以内に勝利を決めることを目的としたデッキタイプ。他の単色速攻に比べて進化クリーチャーは少な目。また、火文明にはスピードアタッカーが存在するため、進化元のいらない速攻手段を確保できる点で他を上回る。

しかし、ドローソースのなさや耐えきられて相手が大型を出すともう負け確定という不安定すぎるデッキタイプである。相手が攻めに転じたら最後、あっけなく負ける。

それを差し引いても3ターンキルが狙える点、少ない予算でデッキが組める点から人気は高い。環境トップメタのデッキ相手でも、はまれば一方的に殴って勝ちきることもできる。

黎明期は大型が弱い時期も長かったので活躍の場は多かった。また大型が増えても大半がマナブーストに時間がかかるため、活躍の場はあった。ボルバルマスターズの頃にもボルバル入ってないデッキで結果を残したデッキタイプである。色の都合上入れてもどうしようもないという理由も大きいが。


◆主なカード

  • タイラーのライター
マナゾーンが火文明一色でそまっていればスピードアタッカーとして運用できる。赤単のためのカードといえる。

  • 鬼切丸
ライターのほぼ上位互換。現在の赤単においてはライターの後釜に座っている。
とはいえ赤単のパワー帯だと殆ど誤差なのでライターも5枚目以降としてわりと現役だったり。

  • 凶戦士ブレイズ・クロー
最古参にして未だ現役の1コストクリーチャー。どうせ攻めなきゃ負けてしまう赤単では強制攻撃のデメリットは無意味に等しい。

  • 勇気の爪(ブレイブ・クロー) コルナゴ
アウトレイジになったブレイズ・クロー。
バトルゾーンに味方がいないとパワーがゼロになる。

  • 螺神兵ボロック
バトルゾーンに相手の光または水のクリーチャーがいると自壊してしまう1コストクリーチャー。
相手にもよるが結構強い。

  • 音速スパナー
とうとう出た1コストで相手を殴れるヒューマノイド。
しかし相手のシールドが5枚以上あると自壊する。

  • 斬斬人形コダマンマ
《福腹人形コダマンマ》が火文明になって登場。効果は同じ。出したときにシールドを回収できる。
耐えきられるまではどうせ相手も攻撃をそうそうしてこないし、耐えきられたらどうせ殴られて負けるので、自分から回収することはデメリットにならない。
通称赤マンマ

  • デュアルショック・ドラゴン
ドラゴンの癖に速攻に入りえるカード。というかぶっちゃけ速攻以外だとうまみのないカード。
火文明のシールドを手札に加えるかわりにそれを捨てると召喚できる。軽いとはいえドラゴンである。コスト論的にも損はしてないドラゴンである。そのため、赤単ではとくに好まれる。
なんと言っても8000という他の赤単に入りえるカードとは圧倒的にスケールが違うパワーが魅力。赤単の速さで出てきたらまず殴り負ける事はない。というかこいつが負ける様な状況じゃどう足掻いても勝ち目はない。
場に出た際シールドを一つ破壊してしまうが、赤単の場合攻められた時点でシールドが何枚残ってようが大差ないのでデメリットは無いに等しい。
基本的には相手も速攻だった時の対抗要員だが、コダマンマと組み合わせると能動的に踏み倒せるため中々強い。

  • ブレードグレンオー・マックス
マナ進化。マナが減るが進化クリーチャーなのでそのターンから勝負をかけられる。
3マナSAではエグゼドライブやライター、鬼切丸と枠を争う…と見せかけてぶっちゃけ全部入ったりする。

  • JK軍曹チョキパン、炎舌実況DJ・ショー
じゃんけんで勝てばSAの2コストクリーチャー。

  • 斬込隊長マサト
マーシャルタッチで自分のクリーチャーを手札に戻せば、2マナ5000のスピードアタッカーになれるクリーチャー。
1コストクリーチャーと組み合わせれば実質3マナSAである。
それでなくても2コスト2000でウィニーとしても優良。

  • 爆冒険キルホルマン
cipでデッキトップを墓地に落し、それがヒューマノイドかドラゴンならスピードアタッカーになれる2コストヒューマノイド。
後述の《ガトリング》の登場で需要が増した。

  • 襲撃者エグゼドライブ、流星のエグゼドライブ
3マナSA。
ターン終了時に手札に戻るが殴り返しされないと考えればむしろ強い。

  • 音速ニトロフラグ
3マナ3000
相手のシールドが2枚以下なら自身を含めた自軍をすべてスピードアタッカーにできるヒューマノイド爆/侵略者。
ニトロエアーのお兄さん。

  • 音速ニトロエアー
3マナ2000。
火のクリーチャーをバトルゾーンに出したターン、パワーが+2000され種族にソニック・コマンドが追加される。
ニトロフラグの弟。

  • 一撃奪取トップギア
ターンはじめに召喚する火文明クリーチャーのコストを下げられ、かつアウトレイジなので《無重力ナイン》を展開できる。
4コストクリーチャーが出しやすい。

  • ハンマー野郎オニドツキ
相手のブロッカーをcipで破壊できる3コストヒューマノイド。
やや重いが、一部の高パワーブロッカーはこいつがいないと突破できない。

  • 早撃人形マグナム
  • その子供、凶暴につき
相手の動きを遅らせつつ自分はSAのクリーチャー。
ただし4マナだったのでかつての赤単には入らなかった。トップギア様々であると言わざるをえない。

  • 突撃のゴーマッハ・スワン
相手にブロッカーがいるとコストが3下がって1になっちゃうSA。後攻スタートでもこいつがいれば安心。

赤単に足りなかった「パワー」と「打点」を補えるクリーチャー。
コストは4と重めだが「侵略」能力により、《ガトリング》は自分の火のヒューマノイドまたは侵略者が、《ターボ3》と《レッドゾーン》は火のコマンドが攻撃するときに、手札から重ねて進化させることができる。
特に《ガトリング》の登場は赤単速攻に文字通り「(侵略者だけど)革命」をもたらし、安定こそしないものの赤単速攻における3ターンキルをより現実的なものとした。

  • 地獄スクラッパー
  • スーパー炎獄スクラッパー
  • フレイムランス・トラップ
  • 火炎流星弾
  • めった切り・スクラッパー
ST除去。環境で多いクリーチャーに絞るかブロッカー対策の火炎流星弾とスクラッパーに留めるのが基本。
除去してる暇があったら殴れ。でも多少さしておくと強い。手札にきたらマナにおこう。
どうせST以外で唱える機会はまず来ないのでコストの大小を気にする必要はない。
《超爆デュエル・ファイヤー》も強いけどコンマイにデュエル使ってんのばれたら怒られちゃう…。

◆歴史

基本セット闘魂編

デュエマの初期も初期から組まれていたデッキタイプではあるが、基本セット自体はそもそもスピードアタッカーが存在していなかった為、【赤単ヴァルボーグ】にして疑似的にSAを用意するかアンタップキラーなどを入れて【除去コントロール】気味にすることも少なくなかった。
本格的に組めるようになったのは闘魂編も間近に迫ったDM-05から。
《解体屋ピーカプ》や《撃墜団長メッツァー》といったスピードアタッカー持ちクリーチャーが初登場し、ここから現代にも見られる速攻デッキの離形が見られるようになる。

闘魂編では《ピーカプのドライバー》のようなSA付与クリーチャーに《襲撃者エグゼドライブ》《火炎流星弾》といった汎用性の高い軽量カードが登場。
目の上のタンコブであった【青単速攻】がデュエマ初の殿堂入りで弱体化したこともあり、優秀なデッキとして台頭する事になる。

聖拳編極神編

聖拳編にて《無頼勇騎ゴンタ》などの多色の優秀なウイニーが登場。
赤単ではなくなるものの、赤の入った速攻デッキとしては躍進であった。

転生編で項目冒頭にもある《タイラーのライター》が登場した他、《放浪兵エルジージョ》といった単色でパワーライン高めのウイニーも登場。
同時期に登場した《地獄スクラッパー》はこれ以降速攻デッキへのメタカードとしてこのデッキタイプに対して高い存在感を示す一方で、このデッキタイプにとって待望の色の合う全体除去としてトリガーとして長く使われる事になる。

その後は極神編までデュエマの歴史全体で「よっぽどの事が無い限りデッキ自体を2色以上で組む」というのが半ばセオリーと化していた為、新規カードには恵まれなかった…。
それでもかなり強いデッキではあり、その期間中ずっとトップメタの一角に収まっていた。

戦国編覚醒編

戦国編で待望の《ブレードグレンオー・マックス》が登場。
しかし同時期に速攻デッキで競合する【黒緑速攻】が成立。
以降、環境で定番の速攻デッキの座をしばらくそちらに明け渡す事となる。

E1E3

《斬斬人形コダマンマ》《鬼切丸》《一撃奪取 トップギア》と、これまでの鬱憤を晴らすかの如く優秀なウイニーを大量獲得。
コダマンマからデュアルショックを出す通称「コダマンマデュアルショック」や、優秀な軽量アウトレイジから《無重力 ナイン》を出しまくるなど様々なデッキタイプが提案されるように。

ドラゴン・サーガ革命ファイナル

躍進その一。
DSでは赤単そのものが強化されたが、革命から【赤単ガトリング】【赤単レッドゾーン】と新機軸の速攻デッキが登場。
どちらも3ターンキルが当たり前のスピードを誇り、入手難易度も低いのも相まって非常に流行った。

新章超天篇

躍進その二。
ブランド(デュエル・マスターズ)の登場により、一年を経る度に新機軸デッキが誕生する事態に。
新章では《“罰怒”ブランド》を軸とした【赤単ブランド】が登場。
更に安定感を増した3ターンキルが可能になった他、新能力B・A・Dも注目を集めた。

双極篇にてまたしても新能力G・G・Gが登場。
手札1枚以下という厳しい条件が必要ながらも、1コストのSAである《グレイト“S-駆”》は度肝を抜いた。
特に《“轟轟轟”ブランド》は圧倒的な性能により殿堂入りを果たす。

超天篇ではGR召喚を取り込み、更にパワーアップ。
速攻デッキからは外れるが《BAKUOOON・ミッツァイル》によるループデッキや《DROROOON・バックラスター》による除去コントロール的な動きを見せる物も。

総じて、(アニメでの使い手が主人公だったら商業的に規制しずらかったので)「ボルツが使い手でよかった」とファンが漏らす程の大暴れを見せた。

レッドゾーンにも続々と強化札が登場し続け、当時の開発部に「バイク仙人」という名前通り【レッドゾーン】が好きな人物がいたのもあり邪推の対象となる程だった。

十王篇~現在

十王篇では前年度までにブランドが暴れ散らかした為か、ブランドの新規は未登場。
そもそもエキスパンションの方針として多色推しだったのもあり、全体的な新カードに恵まれなかった。

王来篇では待望のブランドの新規である《我我我ガイアール・ブランド》が登場。
【赤単ブランド】は以降【赤単我我我】へ発展解消を遂げる事になる。
あっさり轟轟轟が殿堂してしまった救済措置か調整版である《“逆悪襲”ブランド》も登場。
G・ストライクを得た《斬斬人形コダマンマ GS》に継続してシールドを手札に変換し続けられる《カンゴク入道》も登場。
実質的にこの時期が三回目の躍進と言えるだろう。

ゴッド・オブ・アビスでは軽量除去と打点補強を兼ね備えた《ボルシャック・フォース・ドラゴン》を獲得。
こちらを投入した【赤単我我我】の大会入賞も確認されている。

王道編にて、スターター(デュエル・マスターズ)としてビートジョッキー中心の構成の【赤単我我我】である「いきなりつよいデッキ 攻めの王道」が登場。
500円という超特価で登場する運びとなった。

追記すらぶっちぎり。

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最終更新:2024年04月18日 20:32