セバスチャン・ベッテル

登録日:2010/12/10 Fri 19:07:25
更新日:2023/06/09 Fri 00:35:28
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セバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)(1987年7月3日-)はドイツ・ヘッペンハイム出身のレーシングドライバー。
2010年のF1ワールドチャンピオンで、F1史上最年少王者である。
「ドイツの天才児」、「奇跡のワンダーボーイ」等と言われている。

  • チーム経歴
BMWザウバー(2007年アメリカGP)
トロ・ロッソ(2007年ハンガリーGP〜2008年)
レッドブル(2009年〜2014年)
フェラーリ(2015年〜2020年)
アストンマーティン(2021年〜2022年、引退)

  • 経歴
1995年にカートを始め、2002年までにドイツのジュニアカート選手権やヨーロッパICA選手権等を制し、2003年にジュニアフォーミュラにステップアップ。
2004年にフォーミュラBMWを制覇、2007年には、第6戦カナダGPで大クラッシュを起こし負傷したロバート・クビサに代わり、次戦のアメリカGPを走っている。
また、この時、最年少入賞記録(19歳349日)を更新。ジェンソン・バトンの20歳67日を塗り替えた。

同年ハンガリーGPから、デビュー戦での走りを認められて、解雇されたスコット・スピードの代わりにトロ・ロッソのレギュラードライバーに昇格。
この年のマシン・STR2は戦闘力が低かったが、雨に見舞われた日本GP・富士スピードウェイで予選9位を獲得。
また、決勝では最年少ラップリーダーを記録した。(結果は後のチームメイトとなるマーク・ウェバー(レッドブル)と接触しリタイア。)

2008年も同チームから出走。やはりマシンの戦闘力が低く、開幕戦から3連続リタイアを記録してしまう。
だが、新車STR3を導入したモナコGPから調子が上がり始め(マシンの戦闘力はそれでも低いが)、イギリスGPではこの年初のQ3進出を果たす。

そして、第14戦イタリアGP。

この年のモンツァは大雨に見舞われるが、この時予選で初ポールポジションを獲得。
そして、決勝では誰にも首位を奪われること無く、見事ポールトゥウィン(以下PtW)でレースを終えた。
モンツァの空に、ミハエル・シューマッハ以来のドイツ・イタリア国歌が響いた。

この時、最年少PP・優勝・表彰台・PtWを記録。
また、初表彰台が優勝という出来事は実に29年ぶりのことであった。
因みにトロ・ロッソのチームとして、また前身であるミナルディ時代を含めても初PP・優勝である。

2009年、前年限りで引退したぺヤングことデビッド・クルサードの後任としてレッドブルに移籍。
開幕戦では予選3位を獲得、そして決勝では2位を走っていたが抜きにかかってきたクビサと接触し、完走扱いになるものの、次戦13グリッドの降格・罰金処分を受ける。

中国GPでは雨のレースで2回目のPtWを達成。レッドブルに初勝利をもたらした。
トルコGPではミスにより3位に終わるも、イギリスGPでまたPtW。自身初のFLも記録。最年少ハットトリックを更新した。

そして、日本GPでは初挑戦となる鈴鹿サーキットで、完璧な走りでPPを獲得。
決勝も圧倒的差でPtWを決める。

また、チャンピオン争いにも初参加。
しかしブラジルGPでジェンソン・バトンの初戴冠が決まったときは泣き、「もう泣かない」と決意していた。
最終戦アブダビGPではPPのハミルトンをかわして優勝。ランキング2位でシーズンを終えた。

2010年は不運と幸運の入り混じった年であった。
開幕戦バーレーンGPでPPを獲得、しかし決勝は独走中に終盤にスパークプラグのトラブルによりスローダウン。
フェルナンド・アロンソに優勝を奪われてしまう。
次戦オーストラリアもPP獲得もリタイア、マレーシアGPでやっとシーズン初優勝を決める。
その後もPPを獲得するもマシントラブルに泣かされ続けた。
ゑはまったくトラブル無かったんだが・・・

トルコGPでは中盤にウェバーを抜こうとするも接触、リタイアしてマシンを降りた。
この時余程頭にきたのかクルクルパーをやってしまった。


ヨーロッパGPで久しぶりのPtWを記録。しかしその後もまたマシントラブルが相次ぎ、それにより焦りも生まれ、ドライビングが安定しなかった。

しかし、ベルギーGPでバトンに接触。リタイアしたが、この時、彼の何かが変わった。

シンガポールGPではアロンソと優勝を争うも、0.2秒の差で敗北。明らかに覚醒していた。

日本GPは大雨により予選が日曜に延期になるも、2年連続でPtWを決める。
因みにFPもすべてトップタイム。鈴鹿完全制覇である。

韓国GPでエンジンブローを喫してしまうも、翌戦ブラジルGPで優勝。
チーム初のコンストラクターズタイトルをもたらす。

最終戦アブダビGP。ここでランキング首位のアロンソが5位以下なら、逆転王座決定となる。

予選はPP、アロンソ3番手。決勝はPtWで終る。
アロンソはスタート直後からミスを連発。また、ピットストップもミスり、その後もヴィタリー・ペトロフに完全に封じこめられ7位でレースを終えた。
ベッテルの王座が決定した。

この時の無線で、彼は号泣。また、表彰台でも大泣き。
最年少チャンピオンを更新。23歳134日を記録した。

また、この年で撤退するBSのタイヤにお辞儀をしてからポディウムに向かった。本当にいい人。

2011年はベッテルの年と言えるほどの強さであった。PP15回(新記録)、優勝11回という圧倒的な速さで2年連続のワールドチャンピオンとなる。

その後は2012年、2013年もワールドチャンピオンを獲得。しかし2014年からライバルのルイス・ハミルトンのメルセデスが勢いを増し王座を逃す。
その後はフェラーリへと移籍するもののチャンピオン獲得には至らず、2021年にアストンマーティンに加入。
しかし翌年、2022年限りでF1ドライバー引退を発表。最後のシーズンのランキングは12位に終わり、F1ドライバーとしてのキャリアを終えた。

イケメン・チャンピオン・天才と三拍子であるが、なぜか憎めない。
ファンサービスも他のドライバーたちよりかなりするし、実は努力家だし、しかも相当気さく。先日、ライコネンの物真似をした。
実際、彼自身が、敵やアンチを生み出す事をあまりしていなかったのも事実である。2022年の最終戦アブダビGPには送別会が開かれたが、参戦していたドライバー全員が参加。誰からにも愛されていた男である事は間違いない。

しかも雨のレースでかなりの結果を残している。
筆者はアイルトン・セナを思い出してしまう…。


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最終更新:2023年06月09日 00:35