イレイザー(映画)

登録日:2012/06/25(月) 02:53:25
更新日:2024/04/21 Sun 07:31:26
所要時間:約 3 分で読めます





おめでとう。君らは消去された


映画『イレイザー』は1996年にアメリカで公開された映画。

監督は『マスク』等を手掛けたチャック・ラッセル。
主演は『コマンドー』や『トゥルーライズ』でお馴染みアーノルド・シュワルツェネッガー

あらすじ

主人公、ジョン・クルーガーは証人保護プログラムの凄腕の執行官。
ある軍事企業の秘密商品、EM銃電磁銃)の密売の情報を知るリー・カレンの保護を命じられる。
しかし、その密売にはアメリカ政府の大物、連邦捜査官などが関わっていた。
味方がいない、ジョンは彼等から彼女を守る事ができるのか…

登場人物


◆マーシャル・ジョン・クルーガー


主人公。
伝説の執行官として知られている。
冒頭のマフィア四人を瞬殺する手際のよさ、精巧な偽造免許証を一発で見抜くシーンからも凄腕である事が分かる。
今作でも飛行機から飛び下りる、ワニと戦うなどパワフルなシーンを多く見る事ができる。
終盤のEM銃2丁を持ち無双するシーンは圧巻の一言。

◆リー・カレン

演:ヴァネッサ・ウィリアムズ
吹替:唐沢潤/湯屋敦子

サイレス社に勤めるエリート社員。
サイレス社のある商品が密売される情報を知りFBIに協力後、ジョンの証人保護プログラムの対象となった。
なお、演じているのは歌手のヴァネッサ・ウィリアムズ。


演:ロバート・パストレリ
吹替:樋浦勉/辻親八

劇中の冒頭で証人保護プログラムの対象となっていた陽気な詐欺師の男。
しかし行きつけのイタリア料理屋に行ったことでマフィアに居場所がばれ、妻と共に殺されかけたところをジョンに助けられ、彼に何でも力になると約束した。
その後はジョンの偽装工作で名前を変え、全くの別人として「プライドのあるマフィアなら死んでも来やしない」ゲイバーで働いていたが、窮地に立たされたジョンに約束を守って協力。
ピザの配達人になりすましてサイレス社ビルに潜入して心臓発作の芝居をうったり、組合員、リムジンの運転手に完璧に変装するといった多彩な才能を発揮する。
ぶっちゃけ彼がいなければ、証人を含めジョンの命も危うかった。

◆アーサー・ベラー本部長

演:ジェームズ・コバーン
吹替:小林清志

保安官局の本部長でジョンやロバートの上司。
ジョンには絶対の信頼を置いており、ロバートからジョンの裏切りを聞いたときも信じられず、出頭するよう呼び掛けている。
ジョンの依頼で密輸の取引現場に現れた際に、散乱するEM銃等の状況証拠からロバートの逮捕を決行する。

◆モンロー
CIAの新人。
射殺されながら初めての実戦を採点され満点だった。*1
なんと声優石田彰である。

◆ケビン
ジョニーの新しい職場であるゲイバーの店員。
ダチを手伝いに行くというジョニーを気にかける。どっちの気で言ってるかは不明だが、ジョンには「なんなら少し外そうか?」とからかわれる。
こちらの声優もオカマと言えば石田彰である。

○組合員
◆トニー、サリー、マイク

(トニー)
演:ジョー・ヴィテレリ
吹替:宝亀克寿/天田益男

ジョニーのいとこで、密売が行われるボルティモア港の港湾労働者組合で港を仕切っている親分であるトニー・トゥートーズとその部下たち。
ジョンから密売の情報を聞くと最初は笑い話で済ませようとするが、それが自分達のシマで行われる事を知るや目の色を変えて彼の援護を行う。

組合を舐めんじゃねえよ


○密売グループ(悪人達)
◆ロバート・ドゥゲラン

演:ジェームズ・カーン
吹替:池田勝/堀勝之祐

ジョンと同じく証人保護プログラムの執行官で、ジョンの先輩である。
金持ちになるため、証人保護の執行官でありながら密売に関わるスパイ。仲間の捜査官を殺しその罪をジョンに被せようとした外道。
リー・カレンと彼女を保護するジョンの暗殺を目論むが、ジョンによって取引目前で失敗し重傷を負う。
それでも、罪に問われた裁判の場でうまくかわしてやり過ごそうとするが、
最期は、ジョニーが運転するに閉じ込められ(ジョニー本人は普通に降りた)*2、電車によってあぼーんされた。

◆ダニエル・ハーパー国務次官

演:アンディ・ロマーノ
吹替:川辺久造/糸博

アメリカ政府の大物。
今作の黒幕で密売を手引きした首謀者。
ドゥゲランなどを使い、何とかEM銃の密売を成功させようと暗躍する。
最期は、ドゥゲランと一緒に車に閉じ込められ、電車によってあぼーんされた。

◆モアハート

演:ジェリー・ベッカー
吹替:田原アルノ/石波義人

サイレス社に属し、ハーパーやドゥゲランと共謀して密売に協力した人物。
あまり本編では語られてないがサイレス社で登場した事やドナヒュー死後に密売グループの中でサイレス社に関わっている唯一の人物。
最期は、上記二名と一緒に車に閉じ込められ、電車によってあぼーんされた。

◆ウィリアム・ドナヒュー副社長
サイレス社の副社長。
武器の裏取引に対するリーの内部告発を問い詰めるが、FBIにその会話を聞かれたと知り、
隠滅のためにリーの目の前で突如拳銃自殺。

◆シフ/コルデロン
ロバートの部下として共に行動するCIAの一員。

◆セルゲイ・イヴァノヴィッチ・ペトロフスキー

演:オレク・クルパ
吹替:千田光男/中田和宏

サイレス社による密売の取引相手。
裏社会を牛耳るロシアンマフィアのボス。サイレス社開発のEM銃を1000丁、5200万ドルで買い付けていた。
ジョンは彼との取引によってEM銃が世界中のテロリストに渡る事態を恐れ、取引の阻止を狙うようになる。
取引の場に現れたジョンを殺そうと銃を向けるが、港の組合員達によって射殺される。


港湾労働者組合

シュワちゃん主演作愛好家を「組合員」と呼ぶことがあるが、その起源は本作のトニー率いる港湾労働者組合である。
彼らは自分のシマを荒らされたことを知りクルーガーに協力したが具体的には
  • クルーガーの潜入援護に立入禁止エリアの入口で騒ぎを起こし敵の注意を引く。
  • 潜入に気付いた敵の隙を付き連邦捜査官であってもお構いなしで叩きのめし武器を強奪、この時口にした台詞こそが「組合を舐めんじゃねえよ」
  • クレーン操縦席から狙撃していたEM銃銃手をスコープごとライフルで撃ち抜くサリー。
    「こっからでも当たるかな?」
    「そりゃ無理だサリー。床に当てるだけでも上等だよ」
  • ロシアンマフィアに銃撃されるクルーガーを助けるためにホイールローダーのバケットから銃撃し一掃。
  • これらのことをしながら(ジョニーも含め)たった4人で1人も欠員を欠くことなく生還。
と主人公の引き立て役とは思えないほどの大活躍を見せた。
一騎当千になりがち傾向のシュワちゃん主演作だが、本作は彼らの援護も非常に大きく彼らに感銘を受け、愛好家たちの中には「組合員」を呼称する者も少なくない。


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最終更新:2024年04月21日 07:31

*1 「CIAとして」満点の対応を行っており、悪人グループからしたら都合が悪い事この上なかった

*2 そのリムジンには後部座席での内緒話を聞かないように遮音ガラスが装備されており、それ閉めた状態で後部ドアだけロックしてジョニーは運転席のドアを開けて降りた