キャスター(Zero)

登録日:2011/11/20 Sun 11:48:15
更新日:2024/04/06 Sat 07:44:24
所要時間:約 21 分で読めます




お迎えに馳せ参じましたぞ…ジャンヌ






Fate/Zeroに登場する第四次聖杯戦争で召喚されたキャスターのサーヴァント。


声:鶴岡聡
身長:196cm
体重:70kg
血液型:不明
誕生日:不明
属性:混沌・悪
特技:イベント立案とプロデュース
好きなもの:ボーイッシュな少女、フェミニンな少年
苦手なもの:政治、財政管理
天敵:ディルムッド・オディナサー・ランスロット

パラメータ
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
D E D C E A+


クラス別スキル
陣地作成:B
工房の形成が可能。

道具作成:-
宝具による召喚能力を得た代償に道具作成スキルは失われている。

保有スキル
精神汚染:A
精神が錯乱している為、他の精神干渉系魔術を高確率でシャットアウトする。ただし同ランクの精神汚染がない人物とは意思疎通が成立しない。

芸術審美:E-
芸術作品、美術品への執着心。芸能面における逸話を持つ宝具を目にすれば低確率で真名を看破する。

深淵の邪視
深淵の瞳を覗き、また覗かれてしまった末路。
その眼は大きく変貌し、深海に棲む“モノ”のように恐怖を撒き散らすものとなった。
暴力、威圧による恐怖ではなく、あくまで相手自身の内面にある“未知への恐れ”を沸き立たせるもの。まさにロストサニティ。



概要

雨生龍之介が遊び混じりで行った儀式により、はからずも呼び寄せてしまった英霊。
触媒がなかった為、召喚者と似た性格を持つ快楽殺人鬼が呼び出された。
龍之介同様に正式な魔術師ではない(後述)上、儀式も適当だったのに現れたのは、単に七人目(キャスター)を呼ぶ魔術師がいなかった為。

龍之介には「青髭」や「旦那」と呼ばれている。
殺人に対し異常な美学や行動様式を持ち合わせており、その贄を材料にして吐き気を催すような工芸品を創作している。

セイバーを生前自身が崇拝したとある女性と勘違いしたことで、彼女の受肉が聖杯に託す望みだったキャスターは、
「既に聖杯は自分の望みを叶えた」と曲解し、別段聖杯に託す願いをマスターが持っていなかったことも相まって、
聖杯戦争そっちのけで、マスターと共に一般人、特に子供を拉致・監禁しては、悲惨な拷問に掛けて殺したり、生きたまま美術品・日用品に加工したりと、
おぞましい殺人・猟奇趣味に耽り、それがアサシンの間諜によって監督役の言峰神父の知るところとなり、指名手配されてしまうが、当人たちはそれを知る由もなかった。


以下、ネタバレ





真名は英仏百年戦争のフランス軍の大元帥、ジル・ド・レェ
セイバーを生前共に戦い、崇拝していたジャンヌ・ダルクだと思い込んでいて、彼女を神から解放しようとしている。
なお、ギョロっとした大きな目が特徴的な顔をしているが、ジャンヌ健在時は普通の(ともすれば美形の)顔立ちであり、
このような容姿に変貌したのは宝具の影響らしい。

宝具は魔術師フランソワ・プレラーティの遺物である螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)*1という、人の皮で装飾された魔導書。
ランクはA+で、魔獣・海魔を召喚する能力を有する。

更にこれ自体が強力な魔力炉である為、術者の魔力量を無視して大魔術をも行使できるというトンデモ宝具。多少傷付けられても再生する。
召喚された海魔はさほど強くないものの、高い再生能力を誇る上、数もドンドン増殖するのでセイバーとランサーの2人でも倒しきるのに苦労する程。
制御するのを考慮しないで呼びだした大海魔はその巨体が誇る再生能力で半端な攻撃では直ぐに再生してしまう為にビクともせず、
セイバー、ランサー、ライダーの3人掛かりでも苦戦する程厄介な存在。
ライダーの切り札・ランクEXの王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)すら全く歯がたたず、数分程度の足止めでボロボロにする程の強さを見せ付けた。

あくまで海魔を召喚し、その存在を維持しているのは魔導書であり、キャスター本人ではないため、
通常の海魔であれば(サーヴァントとしてはあまり強くない)キャスター本人を仕留めたり、宝具の効果を一時的にでも無力化できれば対処できるが、
大海魔の場合はキャスターがその肉に埋まって姿が隠れているため、キャスターをピンポイントで狙う方法が非常に難しくなっており、
大海魔ごとキャスターを葬る超火力の一撃を浴びせるか、困難を承知でキャスターを狙うかの二択しか対処法がなく、それもセイバーたちを苦戦させる要因となった。

ただ、制御を考えず呼び出せる最大の海魔を呼び出すという無茶な召喚のせいか、アインツベルン相談室によると、放っておけばそのうちキャスター諸共自滅し、消滅するという。
しかし、「街中で光の巨人が出てくる特撮作品の如き大海魔を呼び出す」という「魔術の隠匿?なにそれ?」と言わんばかりの蛮行を、
そして、「消滅するまでの間に多くの一般人を食い殺すであろう大海魔を放置する」という無辜の人々を危険に晒す方針を、マスターたちが(それぞれの理由で)見過ごせず、取れなかったことにより、
『Zero』本編ではセイバー、ランサー、ライダー陣営が協力*2し、無茶な大海魔撃破に挑むことになった。


彼自身と魔術の繋がりは錬金術を多少かじった程度で皆無に等しい。
原作者曰く、佐々木小次郎がアサシンのクラスで召喚された事と同じくらいに彼がキャスターのクラスで現界していることはイレギュラーな事態らしい。
恐らく本来キャスター適性はないと思われていた。
ところが『Fate/Grand Order』ではキャスターとして以外にも、ジャンヌの旗の下、騎士として活躍していた頃の彼がセイバーとしても登場しており、
その解説によると彼が聖杯戦争に召喚された場合、ほとんどのケースでキャスタークラスとなるらしい。




以下キャスターの結末の為、注意。











大海魔を倒す為に必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)を破棄したランサーのお蔭で使えるようになったセイバーの約束された勝利の剣(エクスカリバー)の一撃で大海魔ごと完全に消滅させられた。
しかし、最期の瞬間には「自身の栄誉はこの光に負けないぐらい輝きを持ったモノ」だった事を思い出し、自身を取り戻す事が出来た。

間違いない。この光は、
ジャンヌと共に歓喜の祝福を得た輝き……


私は、いったい―――――


アニメでは、最期の瞬間にジャンヌが眩しい光を背に、笑顔でジルに手を差し伸べる場面が挿入された。
おそらくはまだ狂気に堕ちていなかったジルが『ジャンヌと共に歓喜の祝福を得た』シーンなのだろう。




ちなみに奈須きのこ曰く、一見仲良く意気投合しているように見える龍之介とのコンビだが、実際は殺人の趣味や嗜好などが異なっており、
本編では一周回って気が合ったらしいが、もし何かが違えば龍之介は殺されていたとのこと。*3
細部を見ると、確かに龍之介がジルの殺人嗜好に対して異議を唱えたり、不満を抱いている描写が存在する。

演じた役者さん曰く、あの喋り方は歌舞伎とミル姉さんの合体。
DVD特典映像の『お願い!アインツベルン相談室』で登場した生前バージョンでは、うって変わって落ち着いた喋り方をしている。


彼が信奉していたジャンヌ・ダルクが本当にセイバーに似ているのかは長らく不明だったが、『Fate/Apocrypha』にてジャンヌがついにサーヴァントとして登場。
そのビジュアルも発表された。
詳しくはジャンヌ・ダルク(Fate)の項目参照。

彼の行動について奈須きのこは、
『彼の行動は自身の大切な人があんなにも悲惨な最期を遂げ、その人を救いたい一心で動いていると見るなら、彼の見方も変わるかも知れません……まあやっている事はストーカーそのものなんですけどね!』
とコメントしている。
※史実では、ジャンヌ・ダルクは捕虜として捕らえられた後、悲惨な拷問(輪姦や獣姦などの性的暴行も含む)を受け、異端として火刑に処されて絶命後も灰になる前に民衆に性器を晒されている。


なお、『お願い!アインツベルン相談室』によると生前はよくジャンヌに目潰しを食らっていたらしい。
理由は興奮すると眼が出てくるからで、彼を諌める意味も含め、ジャンヌは彼に目潰しを食らわせていたとのこと。

Fate/Apocrypha

ジャンヌ・ダルクの心を折るためシェイクスピアの宝具『開演の刻は来たれり、此処に万雷の喝采を(ファースト・フォリオ)』によって召喚される。
この宝具はジャンヌの生涯をなぞるように劇が展開し、一度はジャンヌの心を折ることに成功する。
しかしその後心を立て直したジャンヌに説得され、心を救われた彼は、今度こそ愛する聖女を守るためラスボスの攻撃をその身を盾にして受け止め消滅した。

Fate/Grand Order

第一章のボスとして登場。黒幕から入手した聖杯でジャンヌを蘇生させようとするが、聖杯の力を用いてもそれは叶わず、
代わりに聖杯を核として、自分が正しいと信じる、自身の怒り・憎しみ・願望が投影された竜の魔女『ジャンヌ・オルタ』を新たに創造した。
そして、彼女を表向きの首領としながら、人類史の焼却を進めた。
ところが何の因果か、自分達の英霊召喚のカウンターとして本物のジャンヌが対召喚され、手を組んだ主人公達と共にジルの前に立ちふさがった。
ジルはジャンヌが国を赦していることを理解していても、彼自身はジャンヌへの仕打ちを赦すことができず、
ジャンヌは、ジルの彼女自身への深い崇敬を理解していながらも、ジルの暴挙を認めることはできなかった。
かつて共に戦った同志達は、互いの胸間に秘めた想いを知るがこそ、折り合うことができず、最後の戦いに挑むことになる。

イベントでは「ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊」にて贋作英霊の一人として登場。
クラスはランサークラスとなっている。一見関係ないようにも見えるが、実は生前の(もっと言えば元帥時代の)彼は槍を使った逸話もすごいのである。

黒幕から与えられた役割は「子供の頃は大好きだったけど中高生からの反抗期でなんかうざがられて『お父さん、マジ加齢臭きついんだけど』と手で払われるようになった悲しみの父親」
…なげぇよ!!
傍から見ればものすごく酷い扱いだが、なんだかんだ言いながらも黒幕から「お父さん」と思われているのだろう。
ちなみにアレキサンダー「同居中のお姉ちゃん大好きな優秀な義弟」なので、この設定では彼はバツイチで子連れの女性と再婚しているらしい…

そして(ネタ的に)トップクラスに危険なイベント「魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~」では変態魔法紳士の一人として登場。
何故かファンシーなぬいぐるみなどが散乱している部屋で「いろんなジャンヌがいていい」とものすごく危険なネタを口走っていた他、
クロエやマシュ、果てはフォウくんまでジャンヌと見間違えていた。
…ちなみに何故か女主人公はハブられた。哀れ…


ゲームではキャスターとして登場。
レア度は☆3……なのだが、実はメチャクチャ入手難易度が高い。
キャスターのジルは、いわゆる「スト限」枠のサーヴァントであり、ほとんどの☆3が出るフレンドガチャでは入手できずストーリーガチャからのみ入手できる。
しかも、同じストーリー限定でもクリア報酬で貰えるキャスターのクー・フーリンやたまにピックアップされるレア鯖などと異なり、
中途半端なレア度からピックアップにも入らず入手経路が制限されていたため、課金勢ですら持っていないという声もちらほらと……。
「Zero」とのコラボで、他のZero登場鯖と一緒にピックアップされて以降はオルレアンピックアップ、クラス別ピックアップ、贋作英霊復刻ピックアップ等、入手手段は増えつつあるがそれでもレアな事には変わりはない。
それだけでなく再臨のためには他の鯖でも必要数の多い禁断の頁11個の他、ホムンクルスベビー、蛮神の心臓をそれぞれ7、4つ要求してくる等育成難易度も高い。

原作の言動から主人公の身が心配されるところだが、人間を恐怖も苦痛も与えず消滅させる人理焼却は彼的に許せないらしく、意外にもカルデアには協力的。
ジャンヌが現界している状況は彼にとっては望みが果たされているのと同義らしく、ひたすらジャンヌの歓心を買おうとする行動に専心するため、Zeroの時のように暴走はしないらしい。
というかジャンヌがいるおかげか比較的常識人のポジションに収まっている気がする。
ちなみにZeroでジャンヌと勘違いしていたセイバーだが、本人と比べてみればボリュームの違いで一目瞭然らしく、「主の無関心を上回る残酷な勘違い」として心からの謝罪を行ったそうな。
おや?なぜそこで聖剣を構えていらっしゃる?


ゲームの性能はレア度3相当だが、精神弱体付与スキルを持たないのに、精神弱体付与成功率をアップさせるスキルを持つ謎仕様。
宝具威力を下げるスキルもあるが最大までレベル上げても精々10%位しか下がらずしかもサーヴァント限定とやたら性能が低い。
一応強化クエストをこなすことで相手全体に恐怖状態を付与する「深淵の邪視」を習得し、精神弱体付与成功率アップに意味が出来た。
が、クエストを出現させるには最終再臨まで育てる必要があり、
そもそも恐怖状態自体が「5ターンの間、確率でスタン(1回)」と言った確実性に欠ける状態異常なので手間に見合うかどうかと言えば微妙。
使い道が出来たと言う点では喜ばしい事ではある。
しかしこれが敵で出てくると話は別。敵にはCTが無いため「深淵の邪視」を重ね掛けしてくるのだ。そうなると短い間隔でスタンを何度も受けるため非常に鬱陶しい。
なお、自軍のジルとフレンドが持っているジルを使用すれば、プレイヤーも「深淵の邪視」の重ね掛けを再現できる。
また、2回目の強化クエストで「芸術審美」が「冒涜審美」にグレードアップ。敵サーヴァント単体限定だった宝具威力ダウンが敵全体対象になり(属性問わず)、さらにBusterとArts攻撃耐性ダウンのデバフも加わる。3回目では宝具威力の向上に加え敵全体の防御ダウンのデバフ、さらに味方のフォーリナークラスに対しNP30追加する効果を獲得。編成コストが高いフォーリナーを陰ながらサポートするという独自の役割を得た。
バスター系の全体攻撃宝具持ちなので、クー・フーリンやバベッジと使い分けながら使用したい。



「私の行く道は…一体どちらが正しいのか…。いや…マスター、私は貴方に剣を捧げるのだ。それだけだ。それだけ…


ジル・ド・レェ(剣)


身長:186cm
体重:91kg
出典:史実
地域:フランス
属性:秩序・善


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
B C C D D B


クラス別スキル
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法などをもってしても傷つけるのは難しい。

騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

狂化:EX
極めて特殊な召喚であるのと、青髭――――ジル・ド・レェとしての名があまりに有名な為、セイバーであっても狂化のスキルが付与される。

保有スキル
軍略:C
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
ジャンヌ・ダルクの補佐として数多の戦功を挙げた。
包囲戦のような攻勢に出ている場合、特にボーナス追加。

黄金律:B
人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
莫大な領地と遺産を持ち、一生金銭には困らなかったはずなのだが…

プレラーティの激励:A
最終再臨後の強化クエストで取得。
プレラーティが励ましてくれる。どこから?それは誰にも分からない。
魔力による筋力強化であるが、代償として生前、ジャンヌ死後の記憶がより明確になる。
完全に青髭にしようとしているじゃないですかやだー。


◆宝具
神聖たる旗に集いて吼えよ(セイント・ウォーオーダー)
ランク:B 種別:対人宝具(自身) レンジ:1 最大補足:1人

聖女ジャンヌの旗に集って戦っていた頃、即ち自身が最も輝いていた頃の在り方を再現する宝具。
狂化同様のステータスアップ効果と共に、目標敵の完全沈黙まで自動攻撃を行う。攻撃のダメージにはボーナスが追加される。

螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~10 最大補足:100人

人間の皮で想定された魔導書。深海の水魔の類を召喚し使役できる。
この本自体が魔力炉としての機能を持ち、術者の魔力に関係なく大魔術・儀礼呪法レベルの術行使を可能にできる。
…が、セイバーであるジル・ド・レェはこの宝具を持ち込んではいても使用する事はない。
もし使用した場合、彼は自動的にキャスターにクラスチェンジし、『神聖たる旗に集いて吼えよ』は封印される。

キャスター版の彼と同じく、レア度は☆3。だがあちらと異なりフレンド召喚や聖晶石ガチャ全般から出るので入手性はこちらの方が大幅に低い。
ジャンヌが火刑にかけられる以前、彼女の指揮の下で騎士として戦っていた頃のジルであり、言動は騎士然としたもので狂気は見受けられない。
ただ、霊基再臨をしてくと、鎧に血が付着したり、『螺湮城教本』を持ち出してきたり、言動が不安定になっていったりと徐々に狂気が現れてくる。
とりあえずその本は今すぐ捨てた方がいい。

子ギルのように、この後自分がどうなっていくかを聖杯からの知識で知っており、マスターには「自分が狂った暁には令呪をもって殺して欲しい」と言ってくる。
『神聖たる旗に集いて吼えよ』という宝具を持ち、使用時には旗をはためかせる、ジャンヌを意識したような演出がある。

狂気に落ちた自分へのリアクションは特に見られないが、マテリアルによるとあの奇天烈な服は気に入っているらしい。
ジャンヌ大好きなのは相変わらずで、お返し礼装ではキャスターより凄いものをくれる。狂化EX
酷いネタ物の一品ではあるが、徐々に影を増していく彼がカルデアに馴染めていたか心配だったマスターを安堵させたことは間違いない。

活躍

ストーリー中では第一章に生前の彼が登場。
黒い聖女に勘違いされるジャンヌを本物と見抜き、ジャンヌ陣営に付く。
上述した通りキャスターの彼はオルタを生み出した元凶なので図らずも自分自身と敵対したことになる。
終章にもジャンヌに従って登場する。

性能面では貴重な低レアリティのセイバー
ATKは低めながらセイバークラスなのにバーサーカーのクラススキル「狂化」を持ち、しかもランクがEXな為Buster攻撃の威力がかなり高い。
しかし、Busterカードが2枚しかない上に宝具がArts属性でBusterブレイブチェインが出来ない、攻撃宝具でないのに宝具ダメージを上げるスキルを持ってたりとどこかチグハグである。

そんなセイバージルだったが、追加されたジルの強化クエストをクリアするとBuster攻撃アップのスキルを習得。さらにBuster攻撃に磨きがかかった。
しかもこのスキル、最大まで強化してスキルの再使用までのターンを短くすると効果が切れた瞬間に再使用可能になる為、常にBuster攻撃アップ状態を維持出来る
これにより通常火力であればセイバーの中でもトップクラスとなり、一躍有名となった。

ちなみに『Apocrypha』アニメにおけるジルは少なくとも姿はこちらの姿だった。
しかし、精神的には旦那がかなり混ざっている様子。
鶴岡氏熱演によりそれが見事に分かるので、この辺りは実際に見たほうが早い。

奏章Ⅰにも登場するが、何故かキャスタークラスで召喚されており、海魔に似たエネミー「蠢魔」を率いている。
時々見せる表情や言動も、キャスターの方に近い。
バトルでの外観に変化は無いが、アタックモーションはこの章限定の仕様になっており、
元々のモーションに最新のエフェクトが付いた物となっている。
加えて、アーツ攻撃の最後に蠢魔の触手が攻撃、スキル使用時のモーションに蠢魔の触手が出現する。
宝具もボイスが異なり、キャスターの方を使用してくる。
明らかに、セイバージルとは思えないのだが、その正体は...?



【台詞】

「問おう。
 我を呼び、我を求め、キャスターの座を依り代に現界せしめた召喚者、貴殿の名をここに問う。
 其は、何者なるや?」

「怖がらなくてもいいんだよ?坊や」

「恐怖というものには鮮度があります。
 怯えれば怯えるほどに、感情とは死んでいくものなのです。
 真の意味での恐怖とは、静的な状態ではなく変化の動態、希望が絶望へと切り替わる、その瞬間のことを言う。
 如何でしたか?瑞々しく新鮮な恐怖と死の味は」

「あわわわわわ…
 私です!ジル・ド・レェにて御座います!
 貴女の復活だけを祈願し今一度巡り会う奇跡だけを待ち望み、 こうして時の果てにまで 馳せ参じてきたのですぞ、ジャンヌ!」

末期(まつご)の祈りは済みましたかな?さあ恐怖なさい、絶望なさい!」

「屈辱的でしょう?栄えも無ければ誉れも無い魍魎達に圧し潰され窒息して果てるのです…英雄にとってこれ程の恥はありますまい」

「娯楽のなんたるかを心得ているのは神だけではないということを天壌の演出家に知らしめてやらねば!」

「不肖ジル・ド・レェめが催す死と退廃の饗宴を、どうか心行くまで満喫されますよう!」

「今また再び我らは救世の旗を掲げよう!
 見捨てられたる者は集うがいい。貶められたる者も集うがいい。私が率いる!私が統べる!
 我ら虐げられたる者たちの怨嗟は、必ずや『神』にも届く!
 おお、天上の主よ!我は糾弾をもって御身を讃えようッ!
 傲岸なる『神』を!冷酷なる『神』を!我らは御座より引きずり下ろす!
 神の愛した子羊どもを!神の似姿たる人間どもを!今こそ存分に貶め、陵辱し、引き裂いてやろう!
 神の子たちの嘆きと悲鳴に、我ら逆徒の哄笑を乗せて、天界の門を叩いてやろう!」

「貴女は赦すだろう。しかし、私は赦さない!神とて、王とて、国家とて……!!
 滅ぼしてみせる。殺してみせる。それが聖杯に託した我が願望……!
 我が道を阻むな、ジャンヌ・ダルクゥゥゥッ!!」

「……ジャンヌ。地獄に堕ちるのは、私だけで――。」

「アイドル?ファンクラブはあるのですかな?」











冥殿……我がマスターよ
私を残して先に逝くとは


ですが冥殿、ご心配なく。
このジル・ド・レェ、
貴方との約束は果たします故



冥殿よ笑覧したまえ!


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最終更新:2024年04月06日 07:44

*1 漢字表記は「らいんじょうきょうほん」と読む

*2 遠坂時臣は肝心のアーチャーが乗り気でなかったので、歯噛みして経過を見守った

*3 キャスターは質より量、龍之介は量より質を重視している