ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス

登録日:2012/03/07(水) 18:17:45
更新日:2023/10/14 Sat 22:53:35
所要時間:約 20 分で読めます





と影が交錯する黄昏時
と影の世界が繋がる


【概要】

ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』(The Legend of Zelda: Twilight Princess)とは2006年12月2日に任天堂から発売されたソフト。通称トワプリ。
CEROレーティングはちょっとした暴力表現の問題から珍しくB
WiiのローンチタイトルらしくWiiリモコンを活かしたアクションが特徴。

2016年3月10日にHDリメイクがWii Uで発売されることに。amiiboにも対応していて、ウルフリンクが同時に発売されることに。ソフトとウルフリンクのamiiboとオリジナルサントラCDが同梱された限定版も発売された。

2016年2月より小学館漫画アプリ「マンガワン」にて、「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス(漫画版)」が連載。
2022年1月を以て完結。


【作り】

ストーリーやリアルさに重点を置いている。ハイラル平原の景色の一部には「スタッフが実際に見た印象に残る景色がアレンジ再現されている」という遊び心がある、などグラフィックに対してもこだわっている。BGMもアレンジや神曲が多い。


【ハード】

ハードタイプに合わせてWii版とGC版がある。これはもともとGC用ソフトとしての発売を予定していたが、開発の遅れでWiiにも対応することになったため。
GC版は通販のみで購入可能。リンクの利き手がGC版では左、Wii版では右なのをはじめ、ミドナの仮面をはじめとする人物やマップも左右対称になっている。
Wii版ではリモコンのポインタとして「ナビィポインタ」が表示されるが、本当に単なるポインタで設定などは特にない。
日本国内では本作がGC最後のソフト最後の発売タイトルである一方、Wiiでは本体と同時発売されたローンチタイトルで、本作はGCの終わりとWiiの始まりを同時に飾ったタイトルということになる。
後にゼル伝で再びハードの終わりと始まりを飾ったタイトルが出たが。


【システム・変更点】

  • 騎馬戦がムッチャ増えた。鬼畜レベルに。
  • 剣動作を馬に乗りながら出来る。
  • 奥義…7種の必殺技(奥義)が登場している
  • 魔法システムが無くなる。

全体的に剣を振ることに関して多くの変更があった。
横振り・縦振り・突き・ジャンプ斬り・回転斬りの基本5アクションに加え習得できる技が今作も登場、「奥義」と名付けられ数が大きく増えたことで攻撃の幅が広がった。
また馬に乗っても弓しか射れなかったリンクが剣を振る姿はとても絵になる。だが馬上で回転斬り出来るのはどうなんだ
そして雑魚からボスまで倒した後の収刀モーションを搭載。
これらにより剣で戦うことが格好よく楽しくなった。


【ストーリー】

光が虚ろな「黄昏時(Twilight)」は、光の世界の力が薄れ、影の世界と光の世界が交錯する時。

ハイラル王国にあるトアル村で平和に暮らしていたリンクは村で唯一の剣士モイにハイラル城に献上品を届ける大役に推薦される。
その後同じ村の子供のタロが猿に捕まっているところを救出した後、その時にエポナが負った怪我を幼なじみのイリアに伝えに行く。イリアに謝りに行こうとした時、突然魔物に襲われ、一緒にいたエポナや子供達がさらわれる。
魔物の後を追ったリンクは、途中で影の世界に引きずり込まれ、何故か獣の姿へと変貌してしまう。その影の世界でリンクは、ミドナという謎の生物と出会い、彼女の導きで囚われの身であるゼルダ姫と出会う。
そこで、ハイラル王国が影の王の支配下に置かれていることを知る。
リンクは仲間とハイラル王国を救うために光と影の世界を行き来する冒険に出る。


【登場人物】

ご存じゼルダの伝説シリーズ主人公。
今回はトアル村に住む少しやんちゃな牧童の青年で、剣術と馬術に秀でた村のヒーロー的存在。
影の領域に足を踏み入れた際に狼みたいな姿に変えられるが、後に自由に二つの姿を行き来する事が出来るようになる。
光の世界と仲間を助けるために冒険に出る。
今回シリーズ初となる上半身裸をご披露してくれる。
だいたい物語の開幕では寝てることが多い歴代リンクのなかでは珍しく最初から起きてたリンクだったりする。

ハイラル王国の姫。
ハイラル城にてザント軍を迎えうつが、圧倒的兵力の前に降伏し、幽閉される。
今回リンクとは直接的な繋がりは無く、初めて会う時も中編前。(前編は獣姿時に会っている)
最初は黒いローブを着ている。

リンクが影の世界で初めて会った謎の生物。今回のナビゲーター担当。*1
憎まれ口をよくたたく生意気な性格で、リンクに助ける代わりに『ある物』を探すよう命じる。
当初は光の世界の行く末に全く興味を示さなかったものの、リンクとの冒険を通じて気持ちに変化が生じていく。
カエルや虫といったグロテスクな見た目をした生き物が苦手。

影の世界の支配者にして、ハイラルを壊滅寸前まで追い込んだ張本人。
不気味な仮面を被り、威厳ある雰囲気を漂わせる。
強力な魔力の持ち主で三度リンク達の前に立ちはだかる。
ミドナの耳元で『お前が欲しい』と言っちゃうあたり少し変態の気があるかもしれない。

  • イリア(CV:滝田樹里)
トアル村村長であるボウの娘で、リンクの幼馴染。
何かと無茶をしがちなリンクに対し怒ることはあれど、本心ではその身を案じる優しい性格。
また同じ女の子同士ということもあってかエポナとも仲がいい。
物語序盤で子供たちと共に魔物に攫われたが、インパルの協力により脱出。
逃亡途中で記憶喪失となってしまう。

  • コリン
トアル村剣士のモイの息子。名前の由来は『リンクのような強い男になってほしい』という願いをこめているとのこと。
リンクに憧れている少年だが、少し内気で気弱な性格のため中々自分に自信が持てないでいる。
序盤にイリアや他の子ども達同様魔物に攫われるが、カカリコ村に逃げ込んでいた。
物語中盤にはべスを魔物から救う勇気を見せる。

  • ベス
トアル村雑貨屋のセーラとハンジョーの娘。
リンクと都会の雰囲気に憧れる年頃の女の子。
他の子ども達に比べると活躍は少ないものの、ラルスの看病をしたりなど陰ながら村のサポートをしている。
『ラルスと結婚すれば玉の輿に乗れるかも!』なんてはっきり言っちゃう強かな面も。

  • タロ、マロ
トアル村の住民であるジャガーとキュリーの息子達。
兄のタロはやんちゃなイタズラ小僧で、弟のマロは反対に大人びた発言をする冷静な性格。
助けてくれたカカリコ村への恩を返すために、タロは高台での見張り役、マロは廃墟の店を再利用した雑貨屋『マロマート』の店長をそれぞれ担当する。
特にマロに関しては、(プレイヤーの行動次第にもよるが)ハイラル城下町に支店を出してしまうという驚くべき商才を発揮する。

リンクの愛馬。
とあるイベントをこなすとU字型をした草で呼べる。
今作では雌ということが判明した。

  • モイ
トアル村唯一の剣士で、リンクの師匠。
序盤に魔物との戦いで負傷するが、中盤で無事に完治し、リンクと合流する。
実はレジスタンスの一員として活動しており、フィローネの森の調査を担当していた。
驚異の飛行能力を持つ『金色のコッコ』を相棒に持つ。

  • キコル
フィローネの森でカンテラの油を売っている。後述のリズ、ヘナとは三姉弟の末っ子。
野生の鳥が住み着いてしまっているほどの爆発的なアフロヘアーが特徴なあんちゃん。
リンクにサービスと顧客確保も兼ねてカンテラを提供してくれる気前のいい性格。
狼になったリンクを恐がらない数少ない人物。*2

  • レナード牧師
カカリコ村の牧師にして実質的な村長。
どんな種族であろうと助けを必要とするならば難なく受け入れる人徳者。
そんな性格と渋い雰囲気からテルマに気に入られ言い寄られているが、本人はちょっと苦手なタイプらしい。

  • ルダ
レナードの娘。
父親に似た心優しいしっかり者だが、少し小心な面がある。
ストーリーでは絡むことがほとんどないため、あまり印象には残らないものの、コリンやラルトの看病に精を出している。

  • バーンズ
『爆弾屋』を経営するおっちゃん。
少し臆病な性格ではあるが、爆弾作りの腕は一級品。
事故とはいえリンクに火薬庫を跡形もなく爆破されたりなど何かと不憫。
彼の店は勿論火気厳禁なので、カンテラでも付けようものなら有無を言わさず水をぶっかけられる。

  • ダルボス
ゴロン族族長。他のゴロン族に比べてかなりの巨体を誇る。
影の結晶石の力で魔物となっていたが、倒したことで元に戻った。
その時の記憶は全くないらしく、長老のコローネから『人間に負けたと知ったらすっごく落ち込むだろうから黙ってあげて(意訳)』とクギを刺される。

  • ドン・コローネ
ゴロン族の長老。ダルボスが魔物と化していた際には臨時で族長を請け負っていた。
腕力のみならず、一目見ただけでリンクの強さ(ズルしたけど)を見ぬく観察眼の持ち主。
一族を代表して相撲勝負を申し込んでくる。

  • テルマ
城下町の酒場を経営する女性。
ふくよかな体型とモンスター相手にも決して恐れない豪胆な性格を併せ持った『姉御肌』という言葉がふさわしい人物。
酒場の一角をレジスタンスの本拠地として提供している。
ルイーズという猫を飼っている。

  • ラフレル
レジスタンスの一人である老兵。一人称は『老輩(ろうはい)』
ゼルダの世話役を務めた経験のある落ち着きのある男性。
ゲルド砂漠の調査を担当している。

  • アッシュ
レジスタンスの一人。
ジト目が特徴的な紅一点ではあるが、騎士である父の教えの影響で口調が男性っぽい。
スノーピークの調査を担当している。

  • シャッド
レジスタンスの一人で、天空都市の研究を行う学者。
曰く『本ばかり読んで育ってきたから戦闘はからっきし』らしい。
(ゲームの進行上仕方ないとはいえ)目を離した隙に像が動いたり、大砲が消えたりなどといった決定的瞬間を見逃してしまうなど、少し間が悪い。

『虫さん王国のプリンセス』を自称するツインテールとロリータ風のファッションが特徴な不思議少女。
リンクに黄金の虫さんをお迎えにいってほしいと頼む。
狼状態のリンクを恐がらなかったり、昨夜見た虫さんの夢をわざわざ手紙に書いてリンクに送ったりなど底が見えない。

  • ジョバンニ
欲に目がくらみ悪魔に魂を売ったことで金にされてしまった哀れな男。
リンクにポウフィーの魂を集めるようにお願いする。
ちなみに彼とは狼状態でしか会えない。
ゲンゴロウという猫を飼っている。

  • ダンチョー
城下町の一角で『スタアゲーム』を開催する男性。通称『リアルチンクル』
表向きは陽気な兄ちゃんだが、裏では無理難題なゲームをふっかけてボロ儲けしてやろうと企む二面性のある性格。
犬アレルギーらしく、狼状態のリンクを見ても怖がることはないが、近寄るなとは言われる。
元ネタの割には女性ファンが多い。

  • ポストマン
魔物が徘徊するハイラル各地を碌な装備もなしに、その身一つで駆け回る顔が濃い郵便屋。
リンクに定期的に手紙を届ける他、特定の場所で見かけることが出来る。
リンクに手紙を渡す際は『謎解き音』と『アイテムゲット』の効果音どちらかをランダムで口ずさむ。
仕事には忠実だが「字が汚くて読めないからヤギに食べてもらおう」と発言するなど、ムジュラのポストマンと比べると少しズボラ。(向こうが几帳面すぎるというのもあるが)

  • トビー&ラッカ
元サーカス一座の道化師コンビ。
それぞれハイリア湖で『大砲屋』『トリトリップ』というアトラクションを経営している。
トビーは気だるげでめんどくさがりだが、大砲に関してはプロ級の知識の持ち主で、古代の大砲の修理を請け負ってくれる。*3
ラッカは歌番組のおにいさん並にテンションが高く、リンクを『おおきなおともだち』と呼ぶ。
コッコを全て湖に投げ飛ばすのは誰もが通る道。
ちなみにこのアトラクション、ワープ以外でハイリア湖に出入りする唯一の手段。

  • ラルス
ゾーラ族の王子。
性格は他シリーズの王族と比べると比較的穏やか。
ゾーラの里の危機を知らせるためハイラル城に向かう途中で魔物に襲われた。
カカリコ村での治療で一命を取り留めるも、母親が亡くなったショックで消沈してしまう。

  • ルテラ
ゾーラ族の女王でラルスの母親。
ゲーム開始時点でザントに見せしめとして処刑されるも、息子が心配なために成仏できないでいる。

  • リズ
ゾーラ川中流でボートの川下りのアトラクションを経営する女性。
キコルの姉らしく、こちらも爆発的なアフロが特徴的。
リンクのような所謂『いい男』の前ではそのような素振りは見せないが、結構怒りっぽいらしい。

  • ヘラ
ゾーラ川中流で釣り堀を経営する女性。
姉、弟とは違いアフロではないし、関西弁で喋る。
かつて存在したハイラルの伝説の釣り師に憧れを抱いており、自分はその子孫であると信じて疑わない。
釣りのこだわりがすさまじく、沈むルアーは邪道と言い張る。

  • ドサンコフ
極寒の雪山『スノーピーク』の廃墟に住む獣人。
体と声がとても大きい雪男だが、見た目に反して人懐っこい性格。
病弱な奥さんの為にニオイマスを捕りに行ったり、初対面のリンクを心置きなく歓迎したりなど心優しき力持ち。
だが、その巨体と怪力故にリンクは思いっきりはたかれたり突き飛ばされたりと散々な目にあっている。(勿論本人に悪気はない。)

  • マトーニャ
ドサンコフの奥さん。夫とは『万年雪を溶かすほど』と称されるほど熱い愛情で結ばれている。
『陰りの鏡』の破片を拾った頃から病気を患っている。
鏡の魔力により魔物と化してしまうがリンクの尽力により無事に戻った。
元気になった後は夫と共に雪滑りを楽しんでいる。
本人曰く『少したしなむ程度』らしいがスピードが速く、ショートカットも活用するなど旦那よりも断然強い。

  • スタルキッド
森の聖域に住む子供のような魔物。
森に迷い込んだものに『遊び』と称しては無数のパペットをけしかけてくる。
狼時と人間時の計2回戦う。

ダンジョンで出会う、人の頭と鳥の体を併せ持つ謎の生命体。自らを『おばちゃん』と呼ぶため本名は不明。
時のオカリナのフロルの風に該当するワープアイテム。詳細は項目にて。
ちなみに初めて入手したときのリンクは露骨に嫌な顔をしている。


他にも様々な人物が登場する。

【世界観・地方】

今回は光の世界と影の世界が舞台。少し暗めの世界観。

《光の世界》

リンク達が住んでいる世界。ハイラル王国は壊滅の危機である。マップは広大。

  • ハイラル王国…影の世界からの強襲を受け、ゼルダ姫が服従を認めたため、影の世界に支配されている。たくさんの地方が存在する国。

  • ハイラル城下街…ハイラル王国の城下街。初訪問時は寂れている。

  • フィローネ地方…守護神フィローネが加護する自然豊かな地方。トアル村やフィローネの森、迷いの森がある。ダンジョンにサルが登場する。
    ちなみに「迷いの森」のBGMは「サリアの歌」のアレンジ。時の神殿もあるよ。

  • ハイラル平原…各地方を繋ぐ平原。騎馬戦の舞台にもなる。「オルディン大橋」や「忘れられた里」などがある。

  • オルディン地方…守護神オルディンが加護する地方。カカリコ村やデスマウンテンがある。カカリコ村は時オカより寂れている。
    デスマウンではゴロン族と相撲をとる。

  • ラネール地方…ラネールが加護する水が豊かな地方。ハイラル王国の水源でゾーラの里やハイリア湖が存在する。ゾーラの里はスノーピークに繋がっている。
    釣り堀の壁のモノクロの写真は絶対に見る事。

  • 砂漠地帯…物語の中盤に行ける辺り一面砂だらけの場所。砂漠の処刑場や大妖精の洞窟、敵のアジトなどがある。馬は使えないので移動は猪で。

  • スノーピーク…物語の中盤に行ける雪が激しいエリア。スノーボードが出来る。ダンジョンは神殿ではなく大きい洋館。

  • 天空都市…物語の中盤に行ける空に浮かぶ大きな都市。行くためにはイベントをこなす必要がある。
    「都市」と言っているが入口付近にお店があるだけで、都市内部はトワプリでもそれなりの難易度を誇る巨大ダンジョン。


《影の世界》

リンク達が住んでいる光の世界とは対をなす世界。ミドナ曰く「光の世界の黄昏時のような美しい世界」
「陰りの鏡」と呼ばれるアイテムでのみ、光の世界との行き来が可能となる。
かつて聖地侵略を目論んだ一族が神や精霊たちに追放された場所で、この世界の住民は皆、その者達の子孫。
遠い先祖の犯した過ちの反省からか、一族総じて穏やかな性格で慎ましやかな生活を送っていたが、とある出来事で運命は狂い始める。


《トワイライト》

ザントが領域拡大のために影の結晶石により光の世界から光を奪った領域。
ザントに支配された光の世界の一部で、外からは金色の雲に覆われたように見える。
もとに戻すためには各地の精霊達から渡される光の器に、影の蟲を倒して出る光のしずくを集めて満たさなければならない。
トワイライトに自由に出入りできるのは影の世界の住人のみで、光の世界の住人が入るためには彼らを介して入るしか方法はない。
ここでは全ての光の生物は魂だけの存在となり、リンクは強制的に狼の姿となってしまう。


【アイテム】


  • 釣り竿
コリンお手製のウキ釣り専用の釣り竿。
ストーリー中では2回しか使用する機会がないが、釣った魚は図鑑に登録されるので、息抜きがてらまったりコンプを目指すのもいいかもしれない。
中盤ではラルスのサンゴの耳飾りが釣り針となり、「ニオイマス」が釣れるようになる。
ある場所で使用すると空き瓶が釣れる。

  • パチンコ
カボチャのタネを飛ばすおもちゃのパチンコ。
時のオカリナのものとは違い、直線状に飛ばず途中で落ちてしまう。
また、体の大きい魔物は倒すことが出来ないので序盤以降は活躍が少なくなる。

  • カンテラ
キコルから提供された手提げランプ。
暗い場所を照らす他、松明に火を点ける、物を燃やす、特定の敵が近寄らなくなるといった効果がある。
使用するには油又は黄チュチュゼリーが必要。

  • 疾風のブーメラン
風の精霊が宿ったブーメラン。
風のタクトと同様、5つまでポイントをロックすることが可能で、投げると竜巻を巻き起こしながら飛んでいく。
シリーズ初の『意思を持ったブーメラン』ということで軌道が自由自在な事に理由付けがなされた。
攻撃力はないので、仕掛けを作動させたり、物を吹き飛ばしたりなどといった専ら謎解き専用アイテム。

  • アイアンブーツ
名前通り鉄で作られた重い靴。
履くと動きは鈍くなってしまう代わりに、水底や突風の中を歩いたり、ゴロン族に力負けしなくなるほど重くなる。
また、鉄製なので磁力を帯びた壁や天井に貼り付くことが可能。

  • 勇者の弓
お馴染みのリンクお得意の飛び道具。かつて伝説の勇者が使っていたといわれるゴロン族の宝。
爆弾と合成すれば爆弾矢となり火力上昇し、ホークアイ(望遠鏡)と合成すればスコープ機能が付く。

岩やひび割れた壁を破壊する。
今作では新たに水中でも使える水中爆弾と、他シリーズのボムチュウに該当するポケット爆弾虫*4が登場。
ツボからの補給が出来ず、爆弾屋やハイラル各地にいる特定のNPCから購入するか、宝箱からしか入手できない。

  • クローショット
先端が3つのかぎづめになっているフックショット。
ツタの壁や特定の的に当てると引っ張られるように移動することが出来る他、特定の敵を引き寄せる。
ただし、フックショットと違い『刺す』ではなく『掴む』なので、従来の作品と違い宝箱に打っても引っ張られない。
後に2つ目が手に入りダブルクローショットになり、クローショットで何かに掴まっているいる時にもう片方のクローショットで別の場所を狙うといったことが可能となる。

  • スピナー
巨大なベーゴマのような古代の乗り物。
そのまま乗ってもすぐにスピードダウンして止まってしまうが、壁のレールにそって移動が出来る。
また、回転を利用し歯車を動かすことも可能。
一応スピン攻撃があるのだが、威力は低め。

  • チェーンハンマー
鎖付きの巨大な鉄球。
振り回して投げるまでの隙が大きいものの、それを補って余りある破壊力を持ち、爆弾でも破壊できない氷塊を粉砕できる。(何故か岩は壊せない。)
振り回さずに抱えていると動きが鈍くなるものの、盾代わりにもなる。
高いところから落としたからといってリンクが引っ張られるということはないのでご安心を。

  • コピーロッド
天空からの使者が携えると言われている魔法の杖。
先端から発せられる光を特定の像に当てると、リンクと同じ動きをさせることが出来る。
大昔の時の神殿で入手するのだが、現代に持ち帰ると経年による魔力切れと劣化で使用不可能になる。

【ダンジョン】

以下登場ダンジョン。

また、シナリオとは無関係だが地下50階までを戦い抜く「大妖精の洞窟」と呼ばれるダンジョンも存在する。2周目は難易度が上がって大変。



【コレクション要素】

  • 金色の虫
城下町の自称虫さんプリンセスのアゲハが集めている。
かなりの大金で引き取ってくれ、24匹全て渡すとサイフが大きくなる。

  • ポウフィー
城下町のジョバンニという呪われた男性からの依頼。ハイラル全土に60匹いるポウフィーから魂を集めてくる、黄金のスタルチュラポジション。
全て回収すると大金が何度でも得られる。

  • 奥義
行く先々で謎の騎士から教えてもらえる強力な剣技の数々。探さないと見つからないのである意味コレクション要素と言えるかもしれない。
あると一部の戦闘が楽になる。
シリーズで度々恒例の演奏要素でもあり、各地のウインドストーンから低・中・高の3段階の遠吠えでメロディを演奏することで習得イベントが発生する。
メロディには過去作「時のオカリナ」「ムジュラの仮面」でオカリナで演奏できた曲の中から音階3つで表現できそうなものが一部使われている。

ゼルダ史設定

時のオカリナ』でガノンドロフを倒した後に、リンクが戻った7年前の時代(『時のオカリナ』のエンディング)から百数年後の世界という設定。
『時のオカリナ』のエンディングで元の時代に戻った子供リンクが子供ゼルダと共にガノンドロフの野望を未然に防いでいる。そのためパラレルワールドである『風のタクト』や『神々のトライフォース』にある「時の勇者」の伝説は『トワイライトプリンセス』の世界には存在しない。






ネタバレ
ここからはネタバレを含む人物紹介














  • 古の勇者
奥義を教えてくれる骸骨の騎士。
その正体は「時の勇者リンク」。
先述の通り「時のオカリナ」での事件が未然に防がれたことで、勇者として名を残せなかった無念によりこの世にとどまっている。つまり「ムジュラの仮面」のリンクの成れの果てである。
有事に備えて鍛えていた剣技を奥義として子孫である今作のリンクに授ける。
遠吠えのメロディが「時のオカリナ」「ムジュラの仮面」から一部引用されているのも、ファンサービスであると同時に正体の伏線となっている。
ちなみに初遭遇時のメロディは「癒しの歌」となかなか意味深。狼の仮面ができたりはしない
彼から教わる「とどめ」が無ければラスボスを倒せないので、最後の最後に無念は晴らされたのかもしれない。
なお、ディレクターの青沼英二氏曰く “僕自身は、ゲームの中に「これがオレだ」というのを入れたいところがあって” ということで先祖のリンクを出すに至ったそうな。

  • 6人の賢者たち
世界の秩序を守る者たち。
『時のオカリナ』時代にハイラル征服が失敗に終わったガノンドロフを処刑しようとした。
しかし、その際にガノンに「力のトライフォース」が宿ってしまったことで暴走し、賢者の一人が殺害されてしまった。
残りの賢者たちは咄嗟の判断でガノンを影の世界へと追放することで事なきを得たが、それが影の世界の平和を脅かす結果となってしまった。
自身の力を過信しすぎていたことと、軽率な判断で世界の危機を招いてしまったことをミドナに謝罪する。

  • ミドナ
今回の物語の真のヒロインにして、その正体は影の世界の姫様。*5
ザントに力を奪われ、追放された後にリンクと出会う。
当初は影の結晶石を手に入れ、その強大な力を利用し、ザントを倒すことが目的だった。
その為ならば光の世界など知ったこっちゃないというスタンスを取っていたが、リンクとの冒険や、己の身を挺してでも自分を救ってくれたゼルダの姿見て、光と影の世界両方を救いたいと決意する。
エンディングでは無事に元の姿に戻ることが出来た。ザントや他の住人のせいで少々危惧されていたがなかなかの美人。
最後には『本来交わってはいけない存在である』ことと『光と影の争いを永遠に失くすため』に光と影両方の世界を繋ぐ『陰りの鏡』を完全に破壊。永遠の別れとなった。

  • ザント
今回の事件の真犯人と思われていたが、実はガノンドロフに利用されていたに過ぎなかった。
元々は王家の臣下だったが、影の一族こそが世界を支配するべきというかつての祖先に似た危険思考だったがために、王宮を追放された。
失意のどん底にいた際にガノンドロフと出会い、強力な魔力を授かった。
その力を使いミドナを無力化し、影の住民を魔物に変え、光の世界へと進軍する。
しかしその力も、正当な王位後継者のみに与えられるそれとは違うため、陰りの鏡を完全に破壊することは出来なかった。

今回の一連の事件の黒幕。
処刑される正にその瞬間、「力のトライフォース」が宿り、神の力を手に入れてしまった。
その後、影の世界へと追放され、幾年の時を経て怨念という存在となり、ザントに憑依する。
全ては賢者への復讐のためにザントや影世界、ハイラル国を利用していた。



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最終更新:2023年10月14日 22:53

*1 どちらかというとヒントを与えるというよりも、ポータルを利用したワープ・物移動といったサポーターの面が強い

*2 曰く『怒った姉ちゃんの方が怖い』とのこと

*3 その際にリンクの事を『あまりにも大砲にはまりすぎて遂に自分専用のを購入した人』と勘違いしていた。

*4 虫型爆弾ではなく爆発する習性のある本物の虫

*5 今回のサブタイであるトワイライトプリンセス『黄昏の姫君』とは彼女を指す