アンノーン(ポケモン)

登録日:2010/12/28 Tue 23:01:00
更新日:2023/09/28 Thu 18:22:13
所要時間:約 7 分で読めます




もしかして?→アンノン
もしかして?→アンノウン

アンノーンとは「ポケットモンスター」シリーズに『金・銀』から登場したポケモン

●データ


全国図鑑No.201
シンボルポケモン
英語名:Unown
高さ:0.5m
重さ:5.0kg
タマゴグループ:未発見(性別不明)

タイプ:エスパー
特性:ふゆう(じめんタイプの技と「まきびし」「どくびし」「ねばねばネット」「特性:ありじごく」「各種フィールド」が無効)

種族値
HP:48
攻撃:72
防御:48
特攻:72
特防:48
素早さ:48
合計:336

努力値:攻撃+1、特攻+1


●概要


黒く薄っぺらい体に一つ目があるだけというシンプルな構造をしたポケモン

アルファベットのA~Zと「!」「?」に対応したような全28種類がおり、遺跡の壁や天井に張り付いていたりする。
「金銀」版『ポケモン言えるかな?』である『ポケモン言えるかneo?』では「アンノーン」「アンノーン」「アンノーン」……と26種類ぶん律儀に26連呼される

なお、「!」「?」は『FRLG』で新たに発見されたもの。
この2種類は他のアンノーン達と違い、目の上半分を閉じた上目使いをしている。
寝ぼけ眼ではなく上目使いである
大事なことなのd(ry

生態がほぼ謎に包まれたポケモンで詳しい事はほとんど分かっていない。
一説には古代の文字と関係があると言われている。
文字が生まれてからアンノーンが誕生したのか、アンノーンが誕生してから文字が生まれたのかは不明で、世界七不思議の一つに含まれている。

基本的に大量の群れで行動する。
一匹だけでは何も起こらないが、複数集まると不思議な力を発揮する事もあるという…。
が、ダブル・トリプル両方のバトルで力が発揮されることはない。

色違い

ちなみにゲーム、アニメ共に伝説のポケモンとの何らかの関わりがあることを匂わせる描写があるが、今のところは関係は明らかにされていない。


●ゲームでのアンノーン


『金銀』及びリメイク版の『HGSS』でアルフの遺跡にあるパズルを解く事で遺跡内部に出現するようになる。

パズルをひとつ解く毎に出現する種類が増え、4つ全てを解くと全種類が出現するようになる。
なおポケモン図鑑には初めて目撃したアンノーンの姿で登録されるようになっている。

異なる姿のアンノーンを3種類集めると、アルフの遺跡の研究員からポケモン図鑑に「アンノーン図鑑」の機能を追加してもらえる。
捕まえたアンノーンの姿を見ることができるが、アルファベット順に並べてくれるなんて親切な事はしてくれないので、順番に並べたい場合は注意が必要。
アンノーンを全種類捕まえたら、特典としてポケットプリンタを使って各種のアンノーンをそれぞれ印刷できるようにしてもらえる。

『HGSS』では大切なものの「アンノーンノート」がもらえ、26種類集めるとアルファベット順にしてもらえる。
アンノーン図鑑で見た姿には、それぞれアンノーン文字で記された単語のような並びが表示されるが、これの意味するところは不明。
『金銀』当時のポケモンカードゲームで、「アンノーン」は姿に対応したこれらのアンノーン文字で記された「単語」を「特殊能力」として持っていた*1
これらの「特殊能力」はいずれもアンノーン文字で記され、それを英語に直したものと読み方が脇に記されていた。
4体のアンノーンで単語を作るタイプの「特殊能力」もあったが、「アンノーン」のカードは姿に関わらずデッキに全部で4枚しか入れられなかったため、60枚デッキに投入した4枚全てを引き当てる必要があった。まあ当時は「オーキド博士」というぶっ壊れドローがあったのだけども。
新しい裏面になってからは、異なる姿ごとにそれぞれ4枚入れられるようになったが、「ポケパワー」や「特性」はアンノーン文字で示されなくなってしまった。

遺跡内ではポケギアのラジオに変な電波音が流れるチャンネルがあり、それを流しているとまだ捕まえていない形のアンノーンが出現しやすくなる。
また、あまり知られていないが当時アンノーンの出現率はA~Yまでは均等だがZだけやや低く、
個体値によって形を決めていたので色違いはIとVの形しか存在しなかった(第三世代以降は全ての形に存在する)。

異なる地域で登場する事や姿、設定などポケモンの中でも一際謎めいており、様々な憶測を呼んでいる。
姿形から文字と何らかの関係があるようだが、文字が先かアンノーンが先かは定かでない。
『HGSS』などによると古代人はアンノーンと協力して生活していたようだが……?

ラジオのBGM(なぞのでんぱ)は不気味で怖いが、リメイク版の『HGSS』にて意思通達に用いる電波信号と判明した。


能力値が低く、覚える技も「めざめるパワー」だけなのでコレクション用に捕まえるだけの人がほとんどだっただろう。

『金銀』以降は『FRLG』のアスカナ遺跡や、『DPt』および『BDSP』のズイの遺跡、『ORAS』のマボロシ洞窟の一部で出現する。

アンノーンが出現する場所では他のポケモンが出現しないので攻撃と特攻の努力値を貯めるのに便利……なのだが、
そういった状況自体がごく稀なのであまり有り難みはない(両刀アタッカーでも攻撃と特攻に振る数値が同じというケースは少ない)。


そしてストーリー内では決して従来のポケモンが出現しない第五世代『BW』の環境下で
「アンノーン『I』wwww」
という目撃談が入る。
まぁ、ただのシンボラー上部の目である。

また、第二世代ではこいつを倒して努力値を稼ぐのが主流だったとか。
ポケスタ金銀』で三倍速にしてフルドーピング&ポケルスで。


『HGSS』以降は出現機会が一切なく、第五~六世代にかけては「アンノーン難民」が続出。
そのためGTSでの需要は意外にも高く、なんと伝説のポケモンとの交換が成立するほどであった。
『ORAS』のあるマボロシ洞窟で出現するようにはなったが、完全に運に左右されるため依然として難民問題は解決しなかった。
第七世代では『金銀』VCから連れて来られるようになるため、ある程度は落ち着いたが。

ただ、VCから連れて来られるようになったはなったのだが、
『SM』・『USUM』においてアンノーンが出現する場所はなくタマゴも発見されないため、
アローラマーク付きのアンノーンの入手方法がない
そのため、アローラマークポケモン限定のルールでは伝説のポケモンでもないのに環境から締め出されると言うまさかの事態に陥ってしまった。

第八世代の『剣盾』ではDLCを含めても登場せず「めざめるパワー」が廃止され、『剣盾』に限らず今後の登場自体が危ぶまれていたが、『BDSP』では「めざめるパワー」をアンノーン専用技として復活させた上で登場した。
LEGENDSアルセウス』にも登場。ヒスイ地方各地でアンノーンを探し回ることになる。全種類集めると遺跡で通常出現するため色違いも狙える。「?」を物干し竿に掛けた人怒らないから出てきなさい
他のポケモンのようにマップ上をうろついているのではなく、各地で意外なところに隠れ潜んでおりボールを当てれば確実に捕まえられるようになっている。

ポケモンGO』では、だいたい察せられることとは思うが超レアポケモンとなっている。
ごく限られたイベント中に一部の種類が稀に出現するのみで、全種類制覇は茨の道。
アンノーン専用のメダルも存在し、A〜Z+!?の28種類を制覇するとプラチナメダルを獲得できる。

技は「めざめるパワー」しかないものの、ポケモンコンテストには出場できる。めざパは連続使用しても評価が落ちないためコンディションを上げておけば意外といけたりする。
ホウエン地方のコンテストを制覇したプレイヤーは次にシンオウ地方制覇を目指すだろうがここで問題が発生する。

出禁

悲しいかなシンオウコンテストでは技が少なくとも2つ必要で出場不可。仮に出れたとしても同じ技は連続使用できないのでどの道詰んでいるという有様。ホウエンで目覚めすぎたアンノーンを恐れたのだろうか。
アンノーンの思い出コンテストリボンは永遠に青色のままなのだ。

リメイク版ではイルカ様の図らいでついに出場できることに。目指せコンテストスター!

●対戦でのアンノーン


おぼえるわざが「めざめるパワー」のみ。
登場した第二世代の時点でスリーパーの完全劣化。
特性システムが登場した後も「ふゆう」持ちの単エスパーがやたら多く、それら全ての劣化。
種族値合計は進化前であるリーシャンにすら劣る。
故に、そもそも対戦で勝つために使われるということはありえない。

しかし、端からイベント専用に作られたポケモンであるため、この弱さは基本問題視されず
イベント面での扱いは非常に良いために不遇とも埋葬組とも扱われないことが多い。

また単純な戦闘面では論外だがネタ面ではかなり優秀でそのアルファベット状の姿を利用して文字を綴って相手の笑いを誘う事が出来る。

具体的には
NURUPOの順で繰り出してみたり(キノガッサには注意)
LOVEの順で繰り出して愛の告白をしてみたり(最後にラブカスを繰り出すとさらに良し)
…等々

発想次第で様々なネタが考えられるだろう。
「UNKO」とか「SEX」とか考えちゃった人は怒らないから正直に名乗り出なさい。

第七世代では上記の通り、アローラマーク限定ルールには参加できない。

第八世代ではめざパが専用技化したので、どのタイプの特殊技を使うかわからないという唯一無二の個性を得た。
まぁ、実際にはこだわり系で特攻や素早さを強化し4倍弱点を突くなどしなければ厳しいし、元々特殊技が豊富なポケモンを使った方が強力だし、そもそも『BDSP』にはレート対戦機能がないのだが…。

『LEGENDS アルセウス』ではまさかの強化。
なんと必ず抜群になる。
めざフェアリーもこっそり登場し、もうミカルゲに悩まされることもなくなった。
この抜群狙い撃ち機能は非常に優秀でゴローニャにはしっかり水か草がランダムで選ばれる。
とはいえ威力はさらに下がって50になり、特攻種族値72でエスパーが選ばれない限りタイプ不一致なのでお察しください。
一応、レベルを上げればそれなりにダメージは入るが、LEGENDSアルセウスはよりにもよって威力の方が重要なダメージ計算式になっているので……。

またドクロッグオオニューラといったエスパー4倍のポケモンも種族値や技の関係でアンノーンが不利なので、今後も対戦での活躍は極めて厳しいと思われる。

代わりに『◯◯タイプのわざで倒す(そのポケモンの弱点タイプ)』の図鑑タスク埋めには自動で弱点を突く性質が有用になっている。

形を気にしないなら拠点に隠れているのを捕まえて運用すれば良い手軽さもあり。
タイプ自動変動わざはPPの都合で5発が限界且つクリア後限定のアルセウスのさばきのつぶての他にはコイツのめざパしか無い。
いちいち手持ちを入れ換える手間が惜しい人にはオススメ。

●アニメでのアンノーン


金銀編に登場。
サトシが保護していたヨーギラスの心の傷を具現化して異空間を生成し、サトシ達にヨーギラスの卵時代での出来事を見せた。
ヨーギラスが完全に心を開いたのを見届けるとどこかに消えていった。

映画『結晶塔の帝王』では結晶塔とエンテイの幻を作り出した事件の犯人。
タイトルの「ENTEI」の部分を体で表したりしていた。

ディアルガVSパルキアVSダークライ』の冒頭にも登場。
ディアルガの「ときのほうこう」とパルキアの「あくうせつだん」の激突の際に生じた衝撃波に吹っ飛ばされていた。

新無印』の第83話に登場。
ジョウト地方のとある町を調査するためにやって来たサトシ・ゴウ一行と遭遇する。
その町では夜になったまま朝が来ないという現象が起きていた。

余談

Wを模した姿は金銀とそれ以降で姿が若干変わっている。具体的には、Wアンノーンは目から上へ3本の突起が出ているのだが、真ん中の突起が「く」の形から真っ直ぐに変えられた。
金銀時代の姿はフジテレビのロゴにそっくりなため変更を余儀なくされたという噂があるが詳細は不明。
ポケモンSV発売時点でポケモンの総数が1000匹を超えた記念として公開された特別動画「Pokémon 1008 ENCOUNTERS」では金銀時代のWアンノーンが登場している。

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 人

追記・修正はアンノーンだけで殿堂入りしてからお願いします。
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最終更新:2023年09月28日 18:22

*1 D、M、Nのように図鑑の単語とは関係のない「特殊能力」を持つものもいた。