うみねこのなく頃に 真相考察wiki
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うみねこのなく頃に 真相考察wiki
ja
2018-05-07T10:39:06+09:00
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*うみねこのなく頃に真相考察wikiについて
当wikiは「うみねこのなく頃に」「うみねこのなく頃に散」について、本wikiの筆者である[[ぱぱ☆vip>>http://www26.atwiki.jp/papavip/]]による真相の考察・見解をまとめたものです。
筆者はこれこそが真相と確信していますが、他の方の考察を否定するものではありません。
&sizex(5){&color(orange){※ネタバレ注意!}}
ほとんどのページで「うみねこのなく頃に」「うみねこのなく頃に散」のネタバレが大量に含まれます。
本wikiは謎の考察がメインコンテンツですので、ネタバレについて反転処理等を行っていません。
ネタバレを見たくない方は各ページをご覧になりませんようご注意ください。
**共通考察
ゲーム盤の真相を考察を理解するために、こちらを先にご覧いただくことをお勧めします。
-[[ゲーム盤の真犯人]]
-[[ゲーム盤の真犯人 ~犯人の主観~]]
-[[各Episodeのゲーム盤]]
-[[探偵権限]]
**偽書作家テスト
-[[偽書作家テストEP1]]
-[[偽書作家テストEP2]]
-[[偽書作家テストEP3]]
**ゲーム盤の真相考察
偽書作家テスト以前に書いたため、内容が違う場合があります。
偽書作家テストの内容が最新の考察内容です。
-[[Episode1]]
-[[Episode2]]
-[[Episode3]]
**素材・動画イメージ等
動画やwiki用に作成したうみねこ関連素材を公開しています。
**連絡先
このwikiの作者宛に連絡を取りたい場合はTwitterが最も早く連絡を取れる手段です。
TwitterID:[[papavip_umineko>>https://twitter.com/papavip_umineko]]までどうぞ。
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2018-05-07T10:39:06+09:00
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ゲーム盤の真犯人 ~犯人の主観~
https://w.atwiki.jp/uminekokousatsu/pages/24.html
*&this_page()
以下にはネタバレがあります。
別項「[[ゲーム盤の真犯人]]」において、真犯人は
&sizex(7){&color(orange){「ベアトリーチェ」}}
だと主張しました。
これは犯人の主観からでも変わりありません。
**クレルの告白
当wikiではEpisode7において描かれた「クレルの告白」で描かれた犯人の内面描写は犯人の主観的事実(あるいは事実を装飾したもの)と考えます。
-もともと右代宮家の使用人であったヤスは赤き魔女ベアトリーチェ(後のガァプ)に憑依され、自身の体が魔法を使ったのを切っ掛けに魔法の素晴らしさに目覚め、&color(orange){使用人として生活していくことを捨て魔女となる}。
--肉体は「理想の使用人(イマジナリーフレンド)紗音」に渡し、自身は白き魔女「ベアトリーチェ」となる
--それまでの赤き魔女ベアトリーチェから「名前」と「口調」を継承する。
--魔法を使うとき黄金の蝶が飛び交う。蜘蛛の糸が苦手。鏡が苦手。といった特徴を持つ。
--&color(orange){&sizex(4){この時点でヤスのパーソナリティは主観上ベアトリーチェとなっている}}
-しばらくたったある日ベアトリーチェ(=ヤス)は紗音の魂を魔女の世界へと招待し、黄金の理想郷で永遠に暮らそうと誘う。ここで紗音が了承していたら「黄金郷」が完成したと思われる(肉体は放棄され死を迎えた?)
-しかし、紗音はその誘いを断りニンゲンの世界に戻ると言う。その時紗音はニンゲンの世界に魔法に負けないくらい楽しいこと=戦人との恋を見出していたのだ
-ベアトリーチェ(=ヤス)は紗音の恋と選択を認めるが、その翌年に戦人は母親の死をきっかけに右代宮家から去ってしまう
-それから3年後、戦人からの手紙に紗音の名がなかったことを切っ掛けに、紗音⇒戦人への恋の芽をベアトリーチェ(=ヤス)が引き受け、紗音の心からは恋の芽を消す。
--白き魔女から現在の黒き魔女ベアトリーチェの姿に服装・髪型が変更
--紗音をフォローする弟のような存在、嘉音の登場
-そしてその翌年、碑文の謎を解いたベアトリーチェは本当の魔女となった
というストーリーは犯人の主観を正しく表記していると考えます。
**内在する人格(犯人主観)
つまり、1986年10月4日の時点で犯人の主観では
+主人格ヤスは肉体を離れ、「魔女ベアトリーチェ」となっている
++ヤスの主観=ベアトリーチェ
++戦人への恋の芽はベアトリーチェが受け継いでいる
+肉体は元々イマジナリーフレンドだった紗音と嘉音が使っている
そして、
&color(orange){&sizex(4){主観的にはこの時点で「ヤス」という人物はいない}}
という状態です。
**家具の使役
そしてこれもクレルの告白や物語中で繰り返し記載されている通り
-&color(orange){&sizex(4){魔女は肉体に憑依し、意のままに操れる}}
-紗音と嘉音はお館様(=ベアトリーチェ)の「家具」であり、道具として使役される
と考えます。
ベアトリーチェの家具には他に
-現実の人物では
--源次
-架空では
--ロノウェ
--七杭
等がいます。
さて、仮に人を殺すのに日本刀を使った場合、日本刀は殺人犯でしょうか。
日本刀はあくまで道具であり、主によって使役された場合、犯人は使役した主です。
つまり、七杭を使役して殺人を犯した場合、それは「七杭という道具を使って殺した」のであり、犯人は使役したベアトリーチェだということです。
同様に、紗音、嘉音も「自由意思」は持っていますが、最終的には家具(家の道具)として使役される「イマジナリーフレンド」なのです。
すなわち、紗音、嘉音を使役できる人物(?)、館の主であるベアトリーチェこそが真犯人です。
紗音、嘉音を使役する際、ベアトリーチェは
-憑依(紗音、嘉音の肉体に憑りつき自由に動かす)
-使役(紗音、嘉音の肉体と意識を奪い、自由に操る)
のどちらもできたと考えます。
そして、紗音と嘉音は物語中の表記で「主観上」犯行に協力したシーンはありません。
その肉体を使役され、犯行の道具とされたことはあったでしょうが、紗音と嘉音の心・意思は犯罪に加担していなかったのです。
もちろん、物語の表現を偽証と考えることもできますが、当wikiでは紗音と嘉音の感情表現に嘘はなかった。と考えます。
それは紗音による譲治への愛、嘉音による朱志香への愛に曇りがなかったということの証明でもあります。
よって、主観から考えた場合も[[ゲーム盤の真犯人]]に記載した通り、当wikiでは紗音と嘉音は無罪である。と主張します。
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2014-02-18T13:53:17+09:00
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ゲーム盤の真犯人
https://w.atwiki.jp/uminekokousatsu/pages/15.html
*&this_page()
以下にはネタバレがあります。
各Episodeの真犯人について明かします。
Episode1~4のゲーム盤において殺人の主犯は全て
&sizex(7){&color(orange){「ベアトリーチェ」}}
です。
これが当wikiの根本的な見解です。
&color(orange){&sizex(4){なお、ここで言及するのは犯人の外側から客観的に見た場合、どのように見えるのかについてです。}}
犯人の内側から主観的にみるとどのようになるのかは別項にて記載します。
うみねこのなく頃にでは、この「魔女ベアトリーチェが犯人である」という解答を「魔法を使わずに」可能とするために様々な謎が用意されています。
下記ではその謎を解説しています。
**1つの体に同居する人格
うみねこにおいて最も重要な謎がこれです。
紗音と嘉音が同一人物だとする考察は多いですが、そのほとんどは紗音主犯による一人二役説を採用し、紗音と嘉音の犯罪と共犯者の偽証に基づくトリックでゲーム盤が構成されると考えています。
&sizex(5){しかし当wikiは&color(orange){紗音及び嘉音の無実を主張します}。}
この考察はうみねこを「論理パズル」「ミステリー」として見た場合、いくつかの謎を上手に説明できる程度の差ですが、うみねこを「物語」として見た時の意味を全く変えてしまう解釈だと考えます。
&color(orange){ヤスの体には3つの人格が同居していました。}すなわち
+明るく立派で模範的な使用人。紗音
+紗音の気持ちを理解し、フォローする存在。嘉音
+六軒島の真の支配者、魔女ベアトリーチェ
ベアトリーチェを含む、この3つの人格は1つの体を共有していました。
&color(orange){つまり彼女達は一人二役ではなく、一人三役だったのです。}
彼女達は「別々の記憶を持つ独立した人格」で、&sizex(5){&color(orange){その中で犯人だったのはベアトリーチェだけです。}}
この3人はそれぞれ別の人格ですが、体は1つです。
体を使えるのは3人の内、1人ずつです。
例えば、紗音が体を使って実体として存在する時、嘉音とベアトリーチェは体を持っていません。
しかし、物語中、紗音と嘉音、紗音とベアト、嘉音とベアト。
時には3人が同時に登場している場面もあります。
これは何故か。
&sizex(5){&color(orange){彼女たちはお互いを「イマジナリーフレンド」として呼び出すことができるのです。}}
イマジナリーフレンドとは、言葉の通り、想像上の友人、幻想の友人のことです。
物語中で描かれていた、真里亞にとってのさくたろうや、縁寿にとってのマモンのような存在です。
現実でも子供や多重人格者が、想像上の友人を持っているケースがあり、他人には見えないその友人の姿が見え、声が聞こえ、そこに友人がいるように振る舞う人も実際に多く存在するそうです。
彼女達は実体とイマジナリーフレンドの様々な組み合わせが可能でした。
-実体:紗音 イマジナリーフレンド:嘉音/ベアト
-実体:嘉音 イマジナリーフレンド:紗音/ベアト
-実体:ベアト イマジナリーフレンド:紗音/嘉音
肉体とイマジナリーフレンドの入れ替わりによって、実体が入れ替わったり、
あるいは1人が残りの2人をイマジナリーフレンドとして呼び出し3人同時に現れたり、
様々な組み合わせによって同時に存在し、会話や行動することが可能でした。
しかし、イマジナリーフレンドは他人には見えません。
他人には体を使っている実体だけが認識されます。
つまり、第三者視点で物語が語られる場合、紗音と嘉音、紗音とベアト、嘉音とベアトは同時には存在できないことになります。
物語中、第三者視点にも関わらず、3人の中の2人以上が同時に存在しているように見える場面は、
+「実際には1人しか存在していないが、文章表現により2人以上いるように錯覚させられている」という叙述トリック
+「視点となっている第三者がイマジナリーフレンドを認め、実在するように描写している」という偽証によるトリック
のどちらかです。
**一人三役の協力者
この一人三役のトリックは何人かの登場人物によって共有されています。
彼らによって、3つの人格が別人として扱われることにより一人三役が成立するのです。
このトリックを知り偽証を行っているのは、源次、熊沢、南條の3人です。
彼ら3人はそれぞれの事情により、イマジナリーフレンドの存在を受け入れ、イマジナリーフレンドが実在しているように振る舞います。
彼らの前では紗音や嘉音もイマジナリーフレンドを”実在する”ものとして振る舞うのです。
ですから、彼ら3人にとって「ベアトリーチェはいる」のです。
彼ら3人と事情は違いますが、イマジナリーフレンドの存在を認めている登場人物はもう1人います。
真里亞です。
真里亞は現実世界の上に、イマジナリーフレンドにあふれる魔法世界のレイヤーを重ねた拡張現実を生きています。
彼女にとって魔女ベアトリーチェが誰かのカラダを使って現れることは当然のことだったでしょう。"
そして、それ以外の登場人物は、イマジナリーフレンドの存在を認めません。
つまり「ベアトリーチェなどいない」となります。
このように、物語中イマジナリーフレンドは
-認める人からは「見える、いる」存在
-認めない人からは「見えない、いない」存在
となります。
**人格間の力関係
そして、この3人の人格には肉体の主導権について上下関係があります。
3人の中で、最も強いのはベアトリーチェです。彼女は肉体の主導権を思うままにできます。
紗音や嘉音が体を使っていても、2人の意思とは関係なく、いつでも体と意識の支配を奪うことができました。
また、彼女は自分の意志で、紗音や嘉音が呼ばなくてもイマジナリーフレンドとして現れることができました。
紗音と嘉音の力関係はほぼ同等で、2人の交代と呼び出しは実にスムースに行われていたようです。
**各人格の記憶
最後に3人の記憶について考えてみます。
解離性人格障害では、人格交代の際に記憶の断裂がおきるケースがあります。
ABの二重人格において
+人格Aが本を開く。などの行動をする。
+人格Bに交代すると、その時点でBの記憶に切り替わる。Aの記憶は途切れる。
+人格Bの行動は人格Bの記憶として蓄積される。
+人格Bの行動を人格Aは知覚できない。
+人格Aに戻ると、人格Bだった期間の記憶が抜け落ち、いきなり状況が変わったように感じる。
これが多重人格による記憶の断裂です。
紗音と嘉音にはこの記憶の断裂が起きます。
-各人格の記憶ルール1
--実体が紗音(またはベアト)として行動している間、嘉音の記憶は途切れる
--実体が嘉音(またはベアト)として行動している間、紗音の記憶は途切れる
ただし、紗音と嘉音は互いをイマジナリーフレンドとして呼び出せます。
そして&sizex(5){&color(orange){イマジナリーフレンドは記憶を持つのです。}}
-各人格の記憶ルール2
--紗音がイマジナリーフレンドとして存在する場合、紗音は紗音自身の記憶を持つ
--嘉音がイマジナリーフレンドとして存在する場合、嘉音は嘉音自身の記憶を持つ
この時、&sizex(5){&color(orange){各人格の記憶はそれぞれ別々の記憶として保存されます。}}
そしてベアトリーチェには記憶の切断がありません。
-各人格の記憶ルール3
--ベアトリーチェには記憶の断裂がない
ベアトリーチェはその場に現れている/いないに関わらず、常に紗音と嘉音の行動を見ていて2人が経験したことを全て知っています。
この紗音/嘉音の記憶の断裂、ベアトの記憶保持については、各ゲームの考察でも検証していきます。
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2014-02-18T13:52:44+09:00
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Episode1
https://w.atwiki.jp/uminekokousatsu/pages/16.html
*ゲーム盤の考察 Episode1
&sizex(5){&color(orange){※ネタバレ注意!}}
このページには「うみねこのなく頃に」及び「うみねこのなく頃に散」のネタバレが含まれています。
ネタバレをご覧になりたくない方はご覧になりませんようにご注意ください。
ご覧になる方はスクロールしてご覧ください。
#contents
↓ここよりネタバレあり↓
*考察の前提 Episode1
-Episode1のゲーム盤とは
--Episode1は事件の後、六軒島周辺で見つかったボトルメール
--内容はベアトリーチェの計画に基づいた&sizex(3){&color(orange){''犯罪シミュレーション''}}
--&sizex(3){&color(orange){''実際の事件(1986年10月4日)より以前に書かれている''}}
--&sizex(3){&color(orange){ボトルメールの筆者はベアトリーチェ}}
-金蔵の生死
--金蔵は1985年10月4日(前回の親族会議)以前に死亡している
--蔵臼夫妻は他の親族に対して金蔵が「生きてる」と偽証している
--偽証に参加しているのは「蔵臼、夏妃、南條、源次、熊沢、紗音、嘉音」の7人
-紗音、嘉音、ベアトリーチェの正体
--[[紗音、嘉音、ベアトリーチェは同一の肉体を持っている>ゲーム盤の真犯人]]
--正体は九羽鳥庵のベアトと金蔵の子で、九羽鳥庵ベアトの死により夏妃に預けられた赤ん坊
--夏妃により崖に落とされ、その後源次と南條により助けられ、福音の家でヤスとして育った
--紗音、嘉音、ベアトリーチェの3つの人格を持っている(主人格はベアトリーチェ)
--この偽証に参加しているのは「源次、熊沢、南條、紗音、嘉音」の5人
--真里亞は真相を理解していないが、ベアトリーチェの存在は信じている
-六軒島の真の当主
--ベアトリーチェは1984年11月29日に碑文を解き、10tの金塊、右代宮家の家督、ベアトリーチェの称号を受け継いでいる
--紗音は「今のままでいい」と使用人としての自分を継続することにしたため、家督を引き継いだのはベアトリーチェ
--ベアトリーチェが六軒島の真の当主であると知っているのは「源次、熊沢、南條、紗音、嘉音」の5人
--真里亞は六軒島の夜の支配者がベアトリーチェであるという伝説を信じている
-Episode1の全ての殺人はベアトリーチェによって行われた
--ノックス第1条 犯人は物語当初の登場人物以外を禁ず
--ヴァンダイン第11則 使用人が犯人であることを禁ず
--ヴァンダイン第12則 真犯人が複数であることを禁ず
--Episode1の真犯人はベアトリーチェ(この後の考察で検証)
-ベアトリーチェの共犯者
--全ゲーム盤共通
---源次:ベアトの犯罪計画に忠実に従い、様々な偽証、手伝いをする
---南條:病気の孫娘を救うためベアトに加担。犯人の生死偽証、犯行に使用する薬品の提供、アリバイの偽証を行う
--各ゲーム盤の共犯者
---兄弟達の中からランダムに選ばれる。共犯者は犯罪計画に従い、様々な偽証をする
---共犯の見返りとして黄金と家督が提示されるものと思われる
---Episode1では「絵羽夫妻」が共犯者となる
*犯行計画 Episode1
ベアトリーチェの犯行計画はランダムに変化する要素(ルーレットの目)を考慮に入れた柔軟なものでした。
Episode1における犯行計画はルーレットの目として「絵羽夫妻を共犯者にした場合」のシミュレーションです。
+親世代7人の内、絵羽夫妻を買収し共犯とする
+買収した絵羽夫妻以外の親世代を第一の晩の生贄として殺す(蔵臼夫妻、留弗夫夫妻、楼座の5人)
+紗音(人格)も殺し計6人を第一の晩の生贄とし、共犯者南條に(肉体の死を)偽証させる
+絵羽夫妻を、第二の晩の殺害対象とし、共犯者源次の協力で密室を形成する
+第四の晩か第五の晩で、金蔵及び嘉音を殺し、ベアトリーチェ人格を自由に動けるようにする
+籠城策により殺人の続行が危ぶまれる場合は源次の工作による内部不和を狙う
+第六、七、八の晩は戦人以外の殺しやすい者を殺す
*傘と手紙の謎
**検証:真里亞に傘と手紙を渡した人物とは
真里亞に傘と手紙を渡したベアトリーチェとは真里亞の証言通り、まさしくベアトリーチェ自身でした。
真里亞が薔薇を探していた頃、熊沢と一緒に屋敷の客間を準備していた紗音の意識と体を乗っ取り、ベアトリーチェが現れたのです。
ベアトリーチェは庭園に行き、傘と手紙を真里亞に手渡しました。
そして客間に戻り、嘉音に体を渡して源次の命令によりゲストハウスへ向かいました。
&sizex(4){&color(orange){紗音と嘉音はベアトリーチェだった間の記憶がないため、傘と手紙のことを知りませんでした。}}
ゲストハウスにあらわれた嘉音は真里亞の不在に驚き、
「薔薇庭園では真里亞には気づかなかった」
「傘と手紙のことは知らない」
と証言していますが、これは嘉音にとっての真実で、
&sizex(4){&color(orange){嘉音はこの件について嘘をついていません。}}
紗音がずっと熊沢と客室の準備をしていて、外には出ていないというのも紗音にとっては事実です。
(この準備をしていた紗音はイマジナリーフレンドなので実際の客室の用意はほとんど熊沢さんがやったと思われます。物語の説明と違い意外と働き者です。)
&sizex(4){&color(orange){紗音のアリバイも嘘ではありません。紗音自身にもベアトリーチェが真里亞に会いに行ったことを知ることができなかったのです。}}
**検証:蔵臼によるシフト変更の理由
この日の夜、蔵臼の命令により、使用人の勤務シフトが突然変更されました。
屋敷の深夜勤を郷田に。紗音と嘉音はゲストハウスの深夜勤。源次と熊沢はゲストハウスへ宿泊するように。
これは、この日の晩餐後、真里亞によって届けられた、当主の指輪で封蝋された手紙が原因です。
蔵臼は金蔵の死亡を知っています。
他の兄弟は
「金蔵がベアトリーチェを騙って手紙を出したのだろう」
「そうでなくても封蝋をした金蔵が真相を知っている」
と主張しますが、金蔵はすでに死亡しており、手紙など出せるはずがないのです。
蔵臼は「この手紙の差出人は金蔵の死を知る誰かによるものだ」と考えます。
そして、金蔵の死を知る使用人4人をゲストハウスへと隔離したのです。
*第一の晩
&sizex(5){&color(orange){「第一の晩に、鍵の選びし六人を生贄に捧げよ」}}
&sizex(6){ウィルの推理}
&sizex(5){&color(#7cfc00){「第1のゲーム、第一の晩。園芸倉庫に、6人の死体。」}}
&sizex(5){&color(#7cfc00){「幻は幻に。……土には帰れぬ骸が、幻に帰る。」}}
**第一の晩 真相
&color(#ffd700){親族会議の日の夜、屋敷内の戸締りを確認するため見回りに出る紗音。}
&color(#ffd700){その時、紗音の意識と体を奪いベアトリーチェがあらわれる。}
&color(#ffd700){ベアトリーチェは食堂で「蔵臼、留弗夫、霧江、楼座」を殺害する。}
&color(#ffd700){さらに夏妃も殺そうと夏妃の部屋に侵入するが、ドア内側にかけられたサソリのお守りを発見し夏妃殺害を思いとどまる。}
&color(#ffd700){夏妃の殺害をあきらめたベアトリーチェは身代わりの生贄として屋敷の深夜勤だった郷田を選び銃殺する。}
&color(#ffd700){最後に、イマジナリーフレンドとして紗音を呼び出し、紗音も銃殺。}
&color(#ffd700){源次に手伝わせ、6人の死体を園芸倉庫へと運ぶ。}
&color(#ffd700){倉庫の中に6人の死体を入れたあと、外から園芸倉庫を施錠し、シャッターに魔法陣を描く。}
&color(#ffd700){電話の元線を抜き、無線を破壊し園芸倉庫の鍵を使用人室へ戻す。}
&color(#ffd700){全てが終わったら嘉音の姿になり、嘉音として就寝する。}
※ベアトは死体を6人分として扱いますが、実際は5人
**検証:兄弟殺し
ベアトリーチェが銃を用意できたとはいえ、4人を一度に殺すのは難しいことです。
おそらく、共犯者である絵羽夫妻の協力により兄弟達は睡眠薬を飲まされ眠っていたのでしょう。
夏妃が早めに就寝し、部屋に侵入者があったにも関わらず、気づかず起きなかったのも睡眠薬のせいだと考えられます。
**検証:計画の変更、郷田殺し
ベアトリーチェの本来の計画では、第一の晩の犠牲者は「蔵臼、留弗夫、霧江、楼座、紗音、そして夏妃」の6人の予定でした。
夏妃が殺されなかった理由はドアノブにかけたサソリのお守りです。
この日の昼間、真里亞がサソリのお守りを戦人と朱志香に渡すとき、紗音はそこに同席しています。
ベアトリーチェは紗音と嘉音の行動を知っていますから、このサソリのお守りが''真里亞から朱志香に渡された「魔女除け」''だとわかりました。ベアトリーチェはドアノブにかかっている魔女除けのお守りに気づき、魔女としての約束事、設定を守って計画を変更したのです。
夏妃の部屋の扉を赤い塗料で汚したのは、お守りにより部屋に侵入できなかったということを示すためのサインです。
つまり、犯人は「魔女ベアトリーチェである」と明確に示す意思表示です。
サソリのお守りさえなかったら夏妃は第一の晩の犠牲者になっていたはずです。
身代わりになった郷田は災難でした。
郷田は共犯者の誰かが食堂に呼び出し、ベアトリーチェに銃殺されました。
**検証:紗音殺し
ベアトが体を使用している以上、第一の晩で殺された紗音はイマジナリーフレンドです。
イマジナリーフレンドである紗音をどうやって殺したのでしょう。
私は紗音殺しの際、実際にイメージの紗音に対して銃を発砲して殺していると考えます。
彼女たちの間でのイマジナリーフレンドは肉体を持つのと同じ存在であり得るからです。
ベアトはイマジナリーフレンドである紗音に対し発砲し、彼女を銃殺したのです。
紗音人格の死亡です。
そして彼女の幻想の死体も園芸倉庫へ運び、園芸倉庫ではウィンチェスター銃で幻想の死体の顔の半分を吹き飛ばしました。
翌日、紗音の幻想の死体が存在すると嘘をついたのは、絵羽、秀吉、南條、源次の4人でした。
**検証:嘉音の罪
第一の晩において紗音の死体は存在しませんでした。
にも関わらず秀吉は「そこに紗音の死体がある」と嘘をつきました。
これは秀吉がベアトの共犯者だったからです。
嘉音も第一の晩の惨劇を発見した際、倉庫内に入っています。
そして嘉音は、戦人達や秀吉に対してそこに紗音の死体があるように振る舞っています。
これは秀吉と同じくベアトの犯行計画に基づく嘘だったのでしょうか。
しかし、&color(orange){嘉音はここでも嘘をついていません。}
&color(orange){このとき、嘉音には紗音の無残な死体がハッキリと見えていたのです。}
そこには&sizex(4){&color(orange){ベアトリーチェによって顔を吹き飛ばされた紗音のイマジナリーフレンド}}がいたのです。
嘉音の発言は&color(orange){「嘉音の視点からの真実」}を正直に語っているだけでした。
※嘉音はこの時点で、この殺人の犯人がベアトリーチェだけであることに気づいていたと思われます。
※ベアトリーチェの告発及び、多重人格の告白をしなかったことは嘉音の罪かもしれません。
*第二、三、四、五の晩
&sizex(5){&color(orange){「第二の晩に、残されし者は寄り添いし二人を引き裂け」}}
&sizex(5){&color(orange){「第三の晩に、残されし者は誉れ高き我が名を讃えよ」}}
&sizex(5){&color(orange){「第四の晩に、頭をえぐりて殺せ」}}
&sizex(5){&color(orange){「第五の晩に、胸をえぐりて殺せ」}}
第二の晩から第五の晩まではタイトなスケジュールで行われた一連の犯行です。
よって一連の流れで考察していきます。
第一の晩の後、金蔵が不在であることが確認され絵羽は夏妃と激しい口論になります。
戦人が
「怪しいのは絵羽も同じ。自分の無実を証明することはできない。」
ととりなしますが、なおも内部犯を疑う絵羽と秀吉は屋敷内の客室へと引き上げます。
そして、夕食の時間となり、源次と嘉音が絵羽夫妻を呼びに行きますが、応答がありません。
**第二の晩 真相
&color(#ffd700){夕食の用意が整い絵羽夫婦を呼びに行く際中、嘉音の意識と体を奪いベアトリーチェが顕現する。}
&color(#ffd700){ベアトは嘉音の姿のまま、事前に用意しておいた拳銃と手紙を源次から受け取る。}
&color(#ffd700){そして、マスターキーを使用して絵羽夫婦の部屋の鍵を開ける。}
&color(#ffd700){この時、扉にはチェーンはかかっていなかった。}
&color(#ffd700){部屋に侵入したベアトは絵羽と秀吉を銃殺し、額に杭を刺す。}
&color(#ffd700){ベアトは部屋を出た後、チェーンをテープでドアに仮止めし、部屋をマスターキーで施錠する。}
&color(#ffd700){そしてドアの下に手紙を挟み、元いた場所に戻り、嘉音に意識と体を返す。}
源次と嘉音は扉の下に片翼の鷲の封蝋がされた手紙を見つけ、
緊急の事態と判断した源次はマスターキーで扉を開錠します。
しかし、絵羽夫婦の部屋にはチェーンロックがかかっていました。
源次は嘉音に熊沢と共にチェーンの切断道具を持ってくるように指示し、
自身は南條と共に夏妃への報告に向かいます。
倉庫から番線カッターを持ってきた嘉音と熊沢は、扉に魔法陣が描かれているのを発見します。
嘉音は「番線カッターを持ってくる、ほんの5分ほどの間に」魔法陣が現れたことに驚きます。
**第二の晩密室発見~第四の晩 真相
&color(#ffd700){部屋に到着し、嘉音に異変を見せた後、源次は部屋の施錠を開け、チェーンロックが掛かっていることを嘉音に目撃させる。}
&color(#ffd700){そして源次は、嘉音に「熊沢と共に切断道具を持ってくるように」指示をする。}
&color(#ffd700){嘉音が部屋の前を離れたところで、再度嘉音の意識と体を奪いベアトリーチェが顕現する。}
&color(#ffd700){ベアトリーチェはボイラー室へ向かい、隠しておいた金蔵の死体を銃で撃ち、杭を刺してボイラーに死体を入れる。}
&color(#ffd700){そしてベアトリーチェは絵羽夫妻の部屋に戻り、扉に魔法陣を描いたのだ。}
&color(#ffd700){魔法陣を描き上げたベアトリーチェは嘉音の意識と体を奪った場所に戻り、嘉音に意識と体を返した。}
&color(#ffd700){意識を取り戻した嘉音は番線カッターを用意して、絵羽夫婦の部屋に戻る。}
&color(#ffd700){かくして嘉音の目の前に「突然」魔法陣が出現したのである。}
そして部屋を封印するチェーンを切断し室内に入ると、
そこには絵羽と秀吉の無残な死体が発見されたのでした。(第二の晩)
絵羽夫婦の部屋の扉に挟まれていた手紙には「我が名を讃えよ」と書かれていました(第三の晩)
その後、夏妃や戦人たちも部屋に到着。絵羽と秀吉の死亡を確認します。
第二の晩の後、客間へ戻ろうとした一同は異臭がすることに気づきます。
熊沢と嘉音は火の不始末を疑い厨房に向かいます。
途中で2人は異臭の流れてくる方向は、厨房ではなくボイラー室からだと気づきます。
そして嘉音はボイラー室から扉の閉まる音を聞きます。
ボイラー室が中庭に通じているのを思い出した嘉音は熊沢をおいて1人で走り出します。
ボイラー室に嘉音が飛び込むと中は異臭に満ちています。
嘉音は正面に何かがいることに気づき鉈を手に取りますが、
闇から飛んできたアイスピックに胸を撃ち抜かれ倒れます。
遅れて一同がボイラー室についたとき、
まだ息のあった嘉音は南條と譲治によって運び出され熊沢と朱志香もそれに同行しました。
そしてボイラーからは焼けただれ頭に杭を打たれた金蔵の死体が発見されました。(第四の晩)
そして客間に戻った一同に南條が嘉音の死亡を知らせるのでした。(第五の晩)
**第五の晩 真相
&color(#ffd700){嘉音がボイラー室に入ったとき、またもベアトリーチェが現れた。}
&color(#ffd700){しかし、このベアトリーチェは実体を持たないイマジナリーフレンドのベアトリーチェだった。}
&color(#ffd700){そしてベアトリーチェは悪魔の杭を飛ばし、悪魔の杭は嘉音の胸を貫いた。}
&color(#ffd700){この杭はもちろん幻想だが、嘉音にとっては現実であった。}
&color(#ffd700){幻想の杭に胸を貫かれた嘉音は倒れ、嘉音人格は死亡したのだ。}
&color(#ffd700){そして南條は「嘉音が死亡した」と偽証した。}
※嘉音人格は確かに死んでいるので偽証と言えるかは難しい。嘉音の体は生きている。
&sizex(6){第二の晩「赤字」}
&sizex(5){&color(red){二人は他殺である! 密室構築後に片方を殺害の後に自殺したのではない!}}
&sizex(5){&color(red){また、殺人は執行者、犠牲者が共に同室して行われた!}}
&sizex(5){&color(red){執行者が室外から殺害する手段は存在しない!}}
&sizex(6){ウィルの推理}
&sizex(5){&color(#7cfc00){「第1のゲーム、第二の晩。寄り添いし二人の骸は鎖で守られし密室に。」}}
&sizex(5){&color(#7cfc00){「幻は幻に。……幻の鎖は、幻しか閉じ込めない。」}}
**検証:チェーン密室の謎
嘉音と源次が絵羽夫婦を呼びに訪れた時、絵羽夫妻の部屋にはチェーンがかかっていませんでした。
(本文より)
……そして、ゆっくりとノブを捻り、扉をゆっくりと開けていく。
ガチャン。
…それはドアチェーンを引っ張る音だった。
チェーンが掛けられていたのだ。
このとき、扉を開けているのは源次で、嘉音はチェーンが掛かっているのを目撃しただけです。
源次はチェーンが掛かっているように嘉音に対して偽証したのです。
※源次は嘉音や紗音に対しても偽証をします。これはベアトのみが彼の主であり、2人は使用人だからです。
チェーンはテープで扉に仮止めされていただけだったので、源次は扉を「ゆっくり」開けたのでしょう。
一同が部屋を確認している間、源次は切断されたチェーンからテープをはがし、チェーン受けに掛けなおしたはずです。
**検証:魔法陣出現の謎
嘉音は番線カッターを走って取りに行き、客室の前を離れた時間はわずか5分ほどでした。
その短い時間の間に手の込んだ魔法陣が突然出現したのは何故でしょう。
実は、客室の前を離れていた「5分間」は嘉音の体感時間だったのです。
実際には十分な時間をかけて魔法陣が描かれていました。
前回考察した通り、多重人格間で記憶の断絶が起きるケースがあります。
嘉音には意識と体をベアトリーチェに奪われている間の記憶がないのです。
そのため、ベアトリーチェが時間をかけて魔法陣を描いたとしても嘉音には「突然現れた」ように思えたのです。
**検証:絵羽と秀吉の額に刺さる悪魔の杭
部屋が密室でなかった以上、実際の凶器は杭ではなく拳銃の方が妥当でしょう。
ベアトリーチェは絵羽と秀吉の正面から額を拳銃で撃ち抜き、その際に開いた穴に杭を刺しこんだのです。
**検証:嘉音の罪
嘉音は源次と共に第二の晩の第一発見者となりました。
しかし、嘉音はベアトリーチェ時の記憶を持っていません。
その上で、本文の記載内容や発言内容を確認すると、嘉音の主観上は嘘が書かれていないことがわかります。
そして源次はベアトリーチェと共謀し、嘉音の主観を騙すための協力をしています。
つまり嘉音は無実だったと思われます。
※嘉音は傍証により、この殺人の犯人がベアトリーチェであることに気づいていたと思われます。
※ベアトリーチェの告発及び、多重人格の告白をしなかったことは嘉音の罪かもしれません。
&sizex(6){第四の晩 ウィルの推理}
&sizex(5){&color(#7cfc00){「第1のゲーム、第四の晩。密室書斎の老当主は灼熱の窯の中に。」}}
&sizex(5){&color(#7cfc00){「幻は幻に。……幻の男は、あるべきところへ。」}}
**検証:ボイラー室から聞こえた 「扉が閉まる音」
嘉音がボイラー室に向かう直前、絵羽の部屋の前には生存者全員が揃っていました。
ボイラー室の外の扉を開け閉めできる登場人物は存在しません。
おそらくボイラー室の扉は中途半端に閉まっていたのでしょう。
ボイラーの火によって暖められた空気の圧力で扉が閉まった音が聞こえたのだと思われます。
あるいは金蔵をボイラーに入れた時、この効果を狙ったベアトがわざと扉を最後まで閉めなかったのかもしれません。
**検証:金蔵はいつボイラーに入れられたのか
第二の晩発覚以降、嘉音がボイラー室に入り胸をえぐられるまでの間、アリバイのない者は存在しません。
異臭がただよいはじめたタイミングから考えても、第二の晩が発覚する前にボイラー室に入れられたのでしょう。
チェーンロックを破るために番線カッターを取りに行った嘉音には「記憶のない時間」が存在します。
この空白の時間、嘉音の意識と体を使っていたのはベアトリーチェです。
絵羽の客室に魔法陣を描いたベアトリーチェは、その時間を使いもう1つの犯行を行ったのです。
あらかじめボイラー室に運ばれていた金蔵の死体に拳銃で穴を開け、杭を刺しボイラーに入れたのはベアトリーチェ。
そしてそのタイミングは絵羽の客室の鍵を源次が開けてから、嘉音が番線カッターを取りに行く間です。
&sizex(6){第五の晩 赤字}
&sizex(5){&color(red){全ての生存者にアリバイがある! さらに死者も含めようぞ!!}}
&sizex(5){&color(red){つまり、島の如何なる人間にも死者にも、嘉音は殺せなかった!}}
&sizex(5){&color(red){嘉音は自殺ではない。}}
&sizex(5){&color(red){嘉音は事故死ではない!}}
&sizex(6){ウィルの推理}
&sizex(5){&color(#7cfc00){「第1のゲーム、第五の晩。杭に胸を捧げし少年の最後。」}}
&sizex(5){&color(#7cfc00){「幻は幻に。……幻想の魔女と杭は、幻想しか貫けない。」}}
**検証:嘉音殺し
嘉音もベアトリーチェによって殺されました。
嘉音がボイラー室に入った後、嘉音の前にベアトリーチェが現れたのです。
しかし、今回は嘉音は消えませんでした。
嘉音の前に現れたベアトリーチェはイマジナリーフレンドだったのです。
そして嘉音は幻想の存在、イマジナリーフレンドであるベアトリーチェによって幻想の杭で貫かれ人格を殺されたのです。
**検証:赤字
※なお嘉音殺しについては、赤字&color(red){「全ての生存者にアリバイがある!」}
&color(red){「島の如何なる人間または死者にも嘉音は殺せなかった」}
の2つの対象にベアトリーチェが含まれる場合ロジックエラーとなります。
しかし、嘉音を殺した時のベアトリーチェは肉体を持たないイマジナリーフレンドでした。
嘉音は幻想(イマジナリーフレンド)の魔女の放った幻想の杭によって貫かれ、人格の死を迎えました。
※嘉音がイマジナリーフレンドでベアトが実体という組み合わせもありえますが、ウィルの推理「幻想の魔女と杭は、幻想しか貫けない」に準拠して考えるとベアトがイマジナリーフレンドと考える方が妥当です。
''イマジナリーフレンドは「生存者でも死者でも人間でも嘉音自身でも事故でもトラップでもない存在」であり、赤字に抵触しません’’。
*第六、七、八の晩
&sizex(5){&color(orange){「第六の晩に、腹をえぐりて殺せ」}}
&sizex(5){&color(orange){「第七の晩に、膝をえぐりて殺せ」}}
&sizex(5){&color(orange){「第八の晩に、足をえぐりて殺せ」}}
**第六、七、八の晩 真相
&color(#ffd700){ベアトリーチェから手紙を託されたのは源次だった。}
&color(#ffd700){源次は一同が肖像画を見ている隙に手紙を卓上に置いた。}
&color(#ffd700){書斎から追い出され、客間で過ごす4人の前に真犯人ベアトリーチェが登場する。}
&color(#ffd700){源次、南條はベアトの共犯者、熊沢もベアトが多重人格と知っていた。}
&color(#ffd700){そして真里亞は魔女の存在を信じているため、全員がベアトを迎えた。}
&color(#ffd700){ベアトは4人に「書斎に入れないので残り3人の生贄はこの中から選ぶ」と宣告する。}
&color(#ffd700){熊沢と南條は嫌だと懇願するが、ベアトリーチェはサソリのお守りを持つ真里亞を除く3人に生贄を決定する。}
&color(#ffd700){ベアトは真里亞に「壁を向いて歌を歌っていろ。何が起こっても聞こえない。わからない」と暗示をかける。}
&color(#ffd700){真里亞が歌を歌う中、ベアトは源次、南條、熊沢を殺し内線電話を書斎に掛ける。}
&color(#ffd700){そして、手紙を置き、客間をマスターキーで施錠し、ロビーで夏妃が来るのを待ち受けるのだった。}
&sizex(6){第六、七、八の晩 赤字}
&sizex(5){&color(red){同室していた真里亞は殺していないぞ! そしてもちろん三人は他殺だ!}}
&sizex(5){&color(red){身元不明死体について、その身元を全て保証する。即ち、替え玉トリックは存在しない!}}
&sizex(5){&color(red){源次、熊沢、南條は殺人者ではない!}}
&sizex(6){ウィルの推理}
&sizex(5){&color(#7cfc00){「第1のゲーム、第六、第七、第八の晩。歌う少女の密室に横たわる3人の骸。」}}
&sizex(5){&color(#7cfc00){「幻は幻に。……盲目なる少女が歌うは幻。密室幻想。」}}
**検証:書斎に現れた手紙
手紙を卓上に置いたのは源次でした。
源次は「書斎に立てこもることになった場合、この手紙で不和を煽り分裂させるように」とベアトから指示を受けていたのです。
**検証:密室破り
ベアトは最初から客間に隠れていたのではないかと考えます。
しかし、客間はマスターキーで開くので、真里亞が見ていない間に入ってきたとしても問題ありません。
客間から出るときは普通に出て、マスターキーで施錠をしました。
**検証:内線電話の復活
内線電話の故障については最初から、元線を抜いた程度の工作でした。
右代宮家には使用人がいつもいるため、電話の構造について家人は知りませんでした。
元線を抜き「故障した」と宣言すればそれで事足りたのです。
よって内線電話の復活も簡単にできました。
**検証:真里亞の態度
真里亞には何の罪もありません。
ただ魔女を純粋に信じていただけです。
そして普通の子供より少し幻想と仲のいい、幻想を信じられる子供だったのです。
**検証:熊沢、南條、源次殺し
ベアトは第一の晩と同じく、拳銃でそれぞれを殺してからウィンチェスターで顔面を粉砕しました。
真里亞は暗示にかかっており、背後で何が起きたかは認識できなかったのでしょう。
真里亞には嘘をつく理由がありません。
*第九の晩
&sizex(5){&color(orange){「第九の晩に、魔女は蘇り、誰も生き残れはしない」}}
**第九の晩 真相
&color(#ffd700){手紙を読んで肖像画の前にやってきた夏妃。}
&color(#ffd700){夏妃の前に肉体を持ったベアトリーチェが姿を現す。}
&color(#ffd700){夏妃は銃を構え、ベアトリーチェも銃を構える。}
&color(#ffd700){2人は同時に発砲し、ベアトリーチェの弾を額に受けた夏妃は倒れる。}
&color(#ffd700){客間を出て、玄関ホールに集まる戦人達の前に、ベアトリーチェは姿を現す。}
&color(#ffd700){そして10月5日24時を迎え、物語が終わりを告げた。}
&sizex(6){第九の晩 赤字}
&sizex(5){&color(red){夏妃は他殺である! 身元不明死体は一切なく、生存者も全員がアリバイがある!}}
&sizex(5){&color(red){夏妃の額に埋まりし銃弾は、夏妃の銃から放たれたものではない!}}
&sizex(5){&color(red){夏妃を射殺したのはトラップじゃなく、ちゃんと銃を構えて引き金を引いてしっかり射殺したのよ!}}
**検証:夏妃殺し
夏妃の前に現れたのは肉体を持つ魔女ベアトリーチェでした。
彼女は紗音、嘉音と同じ肉体を共有する多重人格でしたが、2人が死んだため、体を占有しています。
夏妃は「あなたのような存在が本当に存在したなんて、私は未だ信じることができない」と言っています。
これは、紗音が生きていたことについての発言だという説がありますが、私は魔女ベアトリーチェの存在に対して言ったと考えます。
紗音と嘉音の肉体が同一であることに誰も気づいていなかったことから考え、
ベアトリーチェは「服装を変えた紗音」の程度の変装ではなく、魔女ベアトリーチェとして肖像画から抜け出てきたかと見まごう姿をしていたはずです。
そして、銃声が1回しか聞こえなかったのは、2人が同時に発砲したからです。
魔女が振り上げた杖とは銃のことだったのです。
第八の晩までの殺人の手際を見ても、ベアトリーチェは正面からなら的を外さない程度の射撃能力があったのでしょう。
**検証:赤字
この考察についても赤字&color(red){「生存者も全員がアリバイがある」}の解釈が問題になります。
つまり、夏妃を殺したのがベアトリーチェだという推理は、ベアトリーチェが生存者である限り成り立たないという論理です。
しかし、元の赤字の文意を考えた場合&color(red){「夏妃は他殺であり、かつ身元不明死体がなく、生存者全員にアリバイがある」}&color(red){「夏妃を射殺したのはトラップじゃなく、ちゃんと銃を構えて引き金を引いてしっかり射殺した」}が言葉通りにしか定義できないならば人間による犯行は論理的に不可能となり赤字使用のルールに抵触します。
赤字はルール上、魔法の存在、または魔法の不存在について直接宣言できません。
よって「生存者及び身元不明死体以外の殺人者」を想定しているこの赤字において、生存者とは、戦人、譲治、朱志香、真里亞の4人を指すことは明白であり、ベアトリーチェが犯人だという推理は赤字に抵触しないものと考えます。
**検証:物語の終わり
10月5日24時、タイムリミットを迎え、物語は終わります。
これは地下貴賓室にセットされた爆薬が爆破時間を迎え、右代宮家の一切を無に帰したのです。
碑文を解かない限り、ベアトリーチェからは逃れられない。その意味がこれでした。
Episode1の主な謎はこれで解けたと思われます。
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*残った疑問
**留弗夫の「俺は今夜殺されるだろうな」と言うセリフ
このセリフについては、戦人の出生の秘密を偽っていた留弗夫が、霧江と戦人に真相を打ち明けるつもりで、「(この秘密を打ち明けたら霧江と戦人に)殺されるだろうな」という意味だという解釈が一般的だと思われます。
しかし、Episode1は「ベアトリーチェが犯行前に書いたシミュレーション」なので、上記の解釈は「戦人出生の秘密」をベアトが知らないとボトルメールに書くことはできません。
&color(orange){※ボトルメールは親族会議より前に書かれている}
よって、このセリフについては以下の3つの可能性を考えてみました。
+ベアトは親族会議以前に戦人の出生の秘密を知っていた
+留弗夫のセリフは別の意図だった
+作者(竜騎士07)の凡ミス
1.2の可能性は残りますが、うみねこのゲーム盤中の謎についてはノックス十戒及びヴァンダイン20則の縛りにより、「物語中に手がかりの提示」が必要です。
物語全体からみると些細な謎ですが、この留弗夫のセリフについて現在クリアな解釈を見つけられません。
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2013-07-11T17:39:43+09:00
1373531983
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メニュー
https://w.atwiki.jp/uminekokousatsu/pages/2.html
[[トップページ]]
*付ページは未作成です。
**考察
***共通考察
-[[ゲーム盤の真犯人]]
-[[ゲーム盤の真犯人 ~犯人の主観~]]
-[[キャラクター考察]]*
-[[うみねこの世界観]]*
-[[探偵権限]]
***偽書作家テスト
-[[偽書作家テストEP1]]
-[[偽書作家テストEP2]]
-[[偽書作家テストEP3]]
-[[偽書作家テストEP4]]*
-[[偽書作家テストEP5]]*
-[[偽書作家テストEP6]]*
-[[偽書作家テストEP7]]*
-[[偽書作家テストEP8]]*
***ゲーム盤の考察
※偽書作家テストより書いたのが古い。
-[[Episode1]]
-[[Episode2]]
-[[Episode3]]
-[[Episode4]]*
**素材等
-[[キャラクター]]*
-[[絵コンテ]]*
-[[考察・テキスト]]*
**更新履歴
#recent(20)
#twitter_widget_profile2(papavip_umineko,355182518162554883)
**リンク
-[[07th Expansion>>http://07th-expansion.net/umi/Main.htm]]
-[[TVアニメ公式>>http://umineko.tv/web/index.html]]
-[[ゲームポータル>>http://umine.co/]]
-[[うみねこwiki>>http://umineco.info/]]
-[[ぱぱ配信wiki>>http://www26.atwiki.jp/papavip/]]
&link_editmenu(text=ここを編集)
2013-07-11T13:35:40+09:00
1373517340
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竜騎士の「恋愛経験なければうみねこわからない」発言抽出
https://w.atwiki.jp/uminekokousatsu/pages/28.html
*竜騎士の「恋愛経験なければうみねこわからない」発言抽出
(アスキーメディアワークス発行、KEIYA著 最終考察 うみねこのなく頃に散343P~344Pより抜粋)
竜は竜騎士、kはKEIYAです。
~前略~
竜 そうですね。だって縁寿が認めない限り、真実たり得ないんですから。ひぐらしの頃から感じているのですが、多くのプレイヤーは真実を求めているふりをしているけれど、実は彼らの中で「描かれてほしい真実」として期待している方向が大体決まっている。その期待した方向の真実が語られてほしいだけなんですよ。
~中略~
k 期待に応える形で作品を作っていくのも一つの手法ではありますが、「うみねこ」はそういう話ではないですよね。
竜 その通りですね。
(編)ヤスの動機に対する反応も、それに近いように感じます。何となく動機はわかっているのだけれど、納得できないから否定するというか。
竜 ヤスの気持ちを想像することがカギになっているので、真相にたどり着いた方には女性が多いように感じました。「うみねこ」は恋人をつくったことがない人には読めない作品なんですよ。恋愛経験のない人が理解するのはつらい作品です。「恋愛が人の生き死にを司るほどの動機になり得る」ということを、恋愛経験がない人に説明することはできないですよ。きっと「よくある動機」程度にしか思われないので。でも恋を経験して恋愛に苦しんだことがある人なら、恋愛によって世界がひっくり返るくらい変化することがわかるはずです。「また会いに来るぜ」と言われたのに六年も来てくれなかったら頭がおかしくなりますし、少しでも恋に苦しんだことがある人なら「六年はきついね」と言ってくれると思います。逆にその苦しみがわからない人はドラマチックなガジェットしか期待してないから「何歳の時に父さん母さんが殺されて」みたいな壮絶な「お話」を待ってる。
k 私は自分の恋愛経験に重ねたりしつつ、ヤスの動機はすんなり受け止められました。
竜 本気で恋をして、上手くいったりいかなかったりするのも、大事な社会経験なんですよ。今の子って面白いから、「振られるのは怖い、痛い」と情報だけで知ったことを元に「じゃあ恋をしなきゃ痛くも痒くもないじゃん」という不思議な理論を展開している方が多いように感じています。
k 恋愛は十分、殺人の動機になるんですよね。
竜 それが分からない人は、恐らく、「うみねこ」を理解出来ないと思います。「うみねこ」は「一人の少女が恋と狂気であれだけの事件を妄想するに至るまでの物語」なので、これをいくら描いても共感できない人には共感できないんですよ。たとえて言うなら金的や生理痛の痛みに似ている。いくら文章を厚くして描いても、経験がない人には伝わりませんから。
~後略~
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2013-05-16T20:50:00+09:00
1368705000
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偽書作家テストEP3
https://w.atwiki.jp/uminekokousatsu/pages/27.html
*偽書作家テストEP3
#contents
**碑文の謎の答えは?
「台湾だ」った
ここがわかれば現代ではGoogleMAPとWikiPediaで何とかなる。
逆に言うとここがわからない段階では無理ゲー。
ビンロウのヒントが出た時点で解読可能だったと思われる。
1986年時点ではネットが利用できないため、台湾までたどり着いても調べるだけで相当の高難易度であったことは間違いない。
**【連鎖密室・六人殺し】の犯人と方法とは?
主犯:ベアトリーチェ
共犯:源次、南條
金蔵(すでに死亡)をボイラー室に移動。鍵を配置。施錠。
源次、熊沢、郷田は各部屋へ誘導・鍵を配置後殺し、施錠。
礼拝堂にてイマジナリーフレンドの嘉音を殺す。施錠はしない。
&color(orange){礼拝堂の開閉のできる唯一の鍵はすでにボイラー室にある。施錠はできない。}
客間に移動し、紗音を殺す。
内側から施錠後、客間にて窓から見える位置に紗音を配置。
-この時点で紗音、嘉音(人格)を含め6人は死亡している
-「致命傷なった銃創と思わしき傷痕」はこの時点で紗音と嘉音にはない
紗音の遺体発見時は南條が死亡を偽証。
(紗音は確かに死んでいるが、肉体は生きていた。)
親族が連鎖密室を移動している間に、紗音の肉体をベアトが乗っ取り、嘉音の格好になり礼拝堂へ向かう。
礼拝堂に入り、&color(orange){内側から施錠後}嘉音に肉体を渡す。
一同が礼拝堂までたどりついた時には「嘉音の死体」が出現している。
南條が嘉音の死亡を偽証。
***赤字の解釈
「&color(red){6つの部屋には誰も隠れていない}」
→ベアトは幻想も肉体もそこにいて「隠れていない」
「&color(red){彼らは異なる人物を嘉音と誤認しない}」(EP2の赤字)
→礼拝堂の死体はベアトが嘉音のフリをしていたのではなく、「嘉音の死体」だった
「&color(red){彼ら全員には致命傷となった銃創と思わしき傷痕があった}」(EP4の赤字)
→この時点ではない。このゲーム盤終了時までについた。赤字発言時の時間差トリック。
**【薔薇庭園・楼座&真里亞殺し】の犯人と方法とは?
エヴァ・ベアトリーチェ(肉体としては絵羽)
エヴァは絵羽に内在する人格だったが、黄金の発見とベアトリーチェの名前を継承したことにより、肉体の主導権を取れる人格として顕現したと考える。
エヴァは精神世界においては絵羽と別人である。
絵羽に引き続き碑文の謎を解いた楼座に、協力の念を押すために絵羽は庭園で密会するが、
意見が決裂したため、エヴァが現れ激昂し楼座を突き飛ばして殺してしまう。
真里亞は楼座殺害を目撃されたので殺した。
秀吉は絵羽をかばうために口裏を合わせた。
絵羽の苦悩は真実。
自分の肉体に内在する人格の犯罪だったため。
絵羽自身は楼座に対する黒い気持ちはあったが殺そうとまでは思っていなかった。
ベアトリーチェ(ヤス)は第一の晩を生き延びているが、この時点で名前を継承し、
ルーレットの定めに従い碑文殺人を終え、魔法を持たない存在「ベアト」となっているため犯行には加わらない。
**【玄関ホール・留弗夫&霧江&秀吉殺し】の犯人と方法は?
エヴァ・ベアトリーチェ(肉体としては絵羽)
絵羽夫妻の部屋でタバコの吸い殻を見つけた霧江は、秀吉による絵羽のアリバイ証言が偽証であると考え、秀吉を問いただすために留弗夫を伴い屋敷に向かった。
しかし、部屋に吸殻を残しておいたのは、霧江を誘い、ゲストハウスから分断するためのエヴァの罠だった。
3人が屋敷に向かった後、エヴァが後を追い屋敷にいた霧江と留弗夫を銃殺。
秀吉はこの罠については知らず、エヴァを詰問する。
だが、霧江への怪我は即死となる傷ではなかった。
瀕死の霧江の発砲により秀吉は死亡してしまう。
この部分、霧江が殺そうとしたのは絵羽だったが、秀吉が射線上に入ったため秀吉が撃たれたのではないかと考える。
愛する秀吉の体に杭が刺せるのか?という問題については
「絵羽には刺せないが、エヴァには刺せる」
という解釈としたい。
**譲治がゲストハウスから屋敷へ行った方法は?
第一の晩で死んだのは紗音と嘉音の人格であり、肉体とベアト人格は生き残っていた。
ゲストハウスに忍んでいたベアトは物思いにふける譲治の前に現れ紗音の反魂を持ちかけた。
2人は2階の窓を開け、窓から外に出て屋敷に向かった。
その後、窓の鍵は内側から南條が施錠。
**【ゲストハウス・蔵臼&夏妃殺し】の犯人と方法とは?
エヴァ・ベアトリーチェ(肉体は絵羽)
絵羽はコーヒーに睡眠薬を入れ、蔵臼、夏妃を眠らせる。
殺す算段でかなり多く処方したはず。
睡眠薬は南條から手に入れた。
眠った蔵臼と夏妃を絞殺し、玄関を普通に開け東屋まで運び、ゲストハウスに戻って施錠した。
**客間の扉に「07151129」を書いた人物と数字の意味は?
ベアトリーチェ
紗音の反魂のため譲治と共に屋敷の客間にいたベアトリーチェは、客間の窓からエヴァにより第七、第八の晩が遂行されたのを目撃する。
そして第九の晩を迎え魔女は蘇った。
ベアトリーチェの名称の再継承である。
「07151129」は戦人の誕生日とベアトリーチェが真の魔女となった日の組み合わせであり、扉に描かれた数字は魔女ベアトリーチェによる復活宣言である。
※絵羽に「10億の入った口座のキャッシュカード」を渡していた場合は、絵羽に対する暗証番号の通知でもあった。
絵羽はこれをメモしており数字を知らなかったと思われる。
つまり、この数字は「ヤスだけが知っている情報」だったのだ。
※意味や解釈はともかく、このタイミングでこの数字を扉に描けるのはベアトリーチェ/ヤスしかいない。
紗音と嘉音の死亡はこの時点で赤で宣言されていることに注意。
これを別解で抜けるには
-書かれたタイミング
-数字を知っていた人物
-それをここに書く意味
について述べる必要があると考える。
**【客間・譲治殺し】の犯人と方法とは?
主犯:ベアトリーチェ
共犯:南條
懸命の儀式の末、譲治は紗音の復活を果たす。
紗音の復活を真に願った譲治の愛により、譲治は紗音をイマジナリーフレンドとして顕現したのだ。
しかし、このとき紗音の反魂の儀式のため屋敷の客間で譲治と同室していたベアトは窓からエヴァによる第七、八の晩の遂行を目撃し魔女として復活する。
そして碑文見立てに従い譲治を銃殺した。
譲治の強い思いにより復活した紗音は譲治の死と共に「胸を貫かれて」死ぬ。
客間にて発見された譲治の死体はまさに死んでいる。
紗音の死体は南條が死亡したと偽証。肉体は生きていた。
探偵である戦人は紗音の肉体を検死していない。
**【使用人室・南條殺し】の犯人と方法は?
ベアトリーチェ
使用人室の廊下に何者かが現れたシーンにおいて、ゲーム中ではエヴァのイラストが使われているが、テキストだけを読むと「エヴァ」と確定できる表現は使われていない。
これは目の見えない朱志香の「犯人は絵羽だ」という主観と幻想によってエヴァが描かれているのであり、実際にそこにエヴァがいたわけではない。
この殺人の犯人は魔女としての復活を果たしたベアトリーチェである。
***赤字について
赤字「&color(red){人間以外の一切の要素はこのゲーム盤に関与しない}」
赤字「&color(red){南條を殺したのは確かに人間である}」
については、このベアトリーチェは肉体を持つ存在であり、客観的に見て人間そのものなので抵触しないと思われる。
**EP3のゲーム盤の真相は?
八城十八による偽書。
事件後、1986年10月6日以降に書かれた六軒島事件の可能世界。
十八の持つ戦人の記憶の断片と、事件後の報道(絵羽が生き残っていること)などを合わせて、推測される六軒島事件の真相を描いたと思われる。
そこには十八の「こうであってほしい」という希望や、記憶の断片による絶望などが含まれる。
ゲーム盤のトリックとプロットは十八の作で、ベアト側の心情などについては幾子の執筆による追加部分と考える。
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関連
[[偽書作家テストEP1]]
[[偽書作家テストEP2]]
2013-02-13T17:03:23+09:00
1360742603
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偽書作家テストEP2
https://w.atwiki.jp/uminekokousatsu/pages/26.html
*偽書作家テストEP2
#contents
**ゲーム盤上に登場したベアトリーチェの正体は?
EP2冒頭にて楼座と真里亞に手紙を渡し、源次に迎えられ、霧江と話したベアトリーチェはベアトリーチェ自身
正確には
+紗音/嘉音の肉体を乗っ取り顕現したベアトリーチェ人格
+紗音の肉体を使役したベアトリーチェ人格
のいずれか
実際に肉体を持ち、楼座、真里亞、源次、霧江に目撃された。
目撃した人たちは(源次を除き)それが紗音の肉体と同一人物だと認識できなかった。
※これについては偶然の出目の一部であり、紗音時に胸を触られた場合や、EP1第一の晩で戦人や譲治に倉庫に踏み込まれた場合と同様「バレないようにうまくやるが、偶然バレてしまってもしょうがない」と考えていたと思われる。
EP2終盤で戦人に目撃されたベアトリーチェは幻想描写
**楼座が受け取ったベアトリーチェの封筒の中身は?
-楼座への共犯の誘いの手紙
--共犯の条件
--今後の指示
などが書かれていた。
計画上、楼座が使用する封筒も入っていたと思われる。
ベアトリーチェは真里亞の手紙については
「開けるときが来るまで決して開けてはならず、誰にも見せてはいけない」
と告げるが、楼座に渡した手紙については
「中身を全兄弟の揃う晩餐の席上で読み上げろ」
「封筒を渡すのは兄弟の内誰でもよかった」
と告げるが、&color(orange){開封してはいけないとは言っていない}。
実際、楼座はすぐに開封しようとしているし、真里亞と離れた後は開封したものと思われる。
(晩餐の席で手紙が読み上げられた描写もない)
もし、楼座がベアトリーチェの言葉通り、全兄弟の揃う親族会議の席上で読み上げていたらベアトリーチェの想定は破られてしまう内容だったかもしれないが、それは偶然の出目に賭けたということだと思う。
**親たちは深夜の礼拝堂で何を見た?
ベアトリーチェと3本のインゴット
ベアトリーチェは
-自分が右代宮家顧問錬金術師であること
-自分が黄金の魔女ベアトリーチェであること
-その証明として黄金のインゴットを持ってきたこと
-自分の存在を全員一致で認めれば右代宮家にこれまでと同様に黄金を無利子で貸し出す(あるいは分配する)という提案
-提案を断れば黄金は処分し金蔵への貸付の回収をし、何も残さない(ただし碑文の謎を解き明かせば全てを渡す)という条件
を提示する。
この提案に対し、兄弟達は全員一致で賛成し魔女との契約を締結した。
※これにより「全員一致でベアトリーチェを黄金の魔女と認める」という黄金の真実が完成している。
**【礼拝堂・ハロウィンパーティーの6人殺し】の犯人と方法は?
主犯:ベアトリーチェ
共犯:源次、南條、楼座
ベアトリーチェから魔女との契約の証として礼拝堂に食卓が用意され、ブドウ酒での乾杯と食事が振る舞われた。
※キリスト教ではブドウ酒をキリストの血、パンを肉として神との契約の証とする。魔女との契約も同形式で行われたと想像する。
ブドウ酒=魔女の血には毒が含まれていて楼座を除く6人は死亡した。
毒の入手は南條から、晩餐の用意は源次、楼座は兄弟を誘導。
そして、礼拝堂に用意された食卓で毒殺した6人の腹を裂いてお菓子を詰めた。(源次が手伝ったか実行した)
礼拝堂は施錠されていなかった。
もともと立てつけが悪く、施錠されてなくても開きづらい扉であり、自然に開いてしまうことはなかった。
施錠されていたというのは楼座と源次による偽証。
**【朱志香の私室・朱志香&嘉音殺し】の犯人と方法は?
ベアトリーチェ(紗音、嘉音、ベアトは同一肉体、別人格)
ベアトリーチェが嘉音の肉体を乗っ取り朱志香を殺した後に、幻想の杭で嘉音を貫いた。
その後、肉体をベアトリーチェが使い、部屋を退出し紗音の所有するマスターキーで施錠した。
この際、朱志香は嘉音とベアトリーチェの人格入れ替わりを間近で目撃し、さらに嘉音の肉体にベアトリーチェが同居していることを認めた上で嘉音は家具ではなく人間であると認める発言をしていたと思われる。
(このシーンの朱志香のセリフだけをつなげて読む)
**【使用人控え室・南條&熊沢殺し】の犯人と方法は?
物語中で描写されている、嘉音のニセモノによる南條、熊沢殺しは、使用人全員が参加した狂言による幻想。
狂言への参加者:源次、郷田、紗音、熊沢、南條
+封筒に熊沢と南條(嘉音分)の持つマスターキーを入れ、封をする
+床に赤い塗料を撒く
+熊沢と南條は別の部屋に隠れる
+使用人室をマスターキーで施錠する
+親族に対して嘉音らしき者による犯行を偽証する
南條と熊沢は狂言を信じ隠れていたが、ベアトの指示により源次の手で殺された。
時系列的に四、五、六の晩より後だったと思われる。
2人が本当に殺される計画であったことは紗音と郷田は知らない。
(紗音と郷田は2人が生きている前提で狂言に参加している)
**【夏妃の私室・紗音&譲治&郷田殺し】の犯人と方法は?
ベアトリーチェ
郷田、譲治を殺した後、杭を傍らにおき自殺した。
この自殺をしたのがベアトだったか、紗音だったかという問題もあるが、
見立て殺人に応じた偽装(悪魔の杭、銃創が頭、うつぶせの死体、凶器が手元にない)を考えるとベアトによる自殺(に伴う紗音殺し)だったと考えるのが妥当。
この時点でベアトが死ぬため、南條、熊沢殺しについての実行犯は源次と思われる。
「犯人は複数ではならない」(赤字でない)をどのように解釈するかについては
第七、八の晩の実行犯は源次だが、源次はベアトリーチェの道具(家具)であり、
この犯行はベアトリーチェが道具を使って第七、八の晩を実行したのだ。
よってその犯人はベアトの死後ではあるが、ベアトである。
という解釈を採る。
紗音を殺した凶器は拳銃。杭は傍らにおいておいただけ。
凶器は何らかの仕掛けで隠したが現場は探偵によって検分されなかったため発見されなかった。
**生き残った人々は最終的にはどうなった?
六軒島地下の爆弾により爆死した。
碑文の謎を提示して、まだ謎を解くリミットまで時間が残っているにも関わらず、主犯が自殺してしまうのはゲーム盤のルール上フェアなのか
という疑問について
源次が生きているため碑文を解いた者が出た場合は爆破の解除がまだ可能であった。
源次にその際の指示がしてあった。
と考える。
**EP2のゲーム盤の真相は?
ゲーム盤自体は偽書。
偽書は1986年10月6日以降に伊藤幾九郎名義で発表された六軒島の可能世界。
ボトルメールの真実を断片的に知る八城十八により、ゲーム盤のプロットが構築され、八城幾子により執筆された。
ゲーム盤の設定はボトルメールと同様となっているが、現実世界において明確となった事実に基づき、一部の設定が変更されている。
またメタ世界が導入され、ゲーム盤を読み解くことの意味が描かれている。
**ベルンカステルが語ったベアトリーチェの隙とは?
赤字自体が推理の絞り込み要素であり、戦人をいたぶるためと称した不要な赤字の提示により、個別の仮説を論破しているが、それが謎のヒントとなっていることを指していると思われる。
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関連
[[偽書作家テストEP1]]
[[偽書作家テストEP3]]
2013-02-13T17:03:02+09:00
1360742582
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偽書作家テストEP1
https://w.atwiki.jp/uminekokousatsu/pages/25.html
*偽書作家テストEP1
#contents
**真里亞の薔薇に込められた意味と消失の理由
惨劇を迎える不安の伏線。
-魔法の正体(薔薇の消失を解決するベアトリーチェ)
-真里亞の世界(人物を肉体ではなく精神でカウント)
-楼座と真里亞の特殊な親子関係の描写
などの象徴となる。
消失の理由は
+郷田により剪定された
+風雨で失われた
のどちらでもよい。
**真里亞が持っていた傘と手紙を渡したのは誰?
ベアトリーチェ。
正確には
+紗音・嘉音の肉体に憑依したベアト人格
+ベアトによって使役された紗音/嘉音
のいずれか。
**夏妃の部屋の扉に不気味な汚れを残した人物とその理由は?
ベアトリーチェ。
正確には
+紗音の肉体に憑依したベアト人格
+ベアトによって使役された紗音
のいずれか。
夏妃を殺害するため、夏妃の部屋に侵入しようと扉を開けたところ、内側に魔除けのサソリのお守りが下がっていたため、侵入することが出来なかった。
物理的には侵入することは可能だったが、ベアトリーチェとしての設定による制限に準じて入室しなかった。
犯人の主観上はサソリのお守りにより、ドアノブを握った手が焼け、入室することができなかった。
扉の汚れは上記を示すサイン。警告。
**【園芸倉庫・6人殺し】の犯人と方法は?
主犯(殺人実行犯):ベアトリーチェ
共犯:源次、絵羽、秀吉
&color(orange){&sizex(4){※紗音は死亡。嘉音は犯人ではない。}}
屋敷を見回る紗音の肉体を乗っ取ったベアトリーチェによって行われた犯行。
紗音の肉体は生きているが、人格はこの時点でベアトリーチェにより殺された。
死体の移動は源次が手伝い、翌日の発見時は絵羽、秀吉が偽証。
倉庫内に紗音の肉体はなかった。
秀吉の発言は偽証。
嘉音は犯行時の記憶がない。
また、嘉音の主観では紗音の死体(イマジナリーフレンド)が実際に見えていた。
**【チェーン密室・絵羽&秀吉殺し】の犯人と方法は?
主犯(殺人実行犯):ベアトリーチェ。
正確には
+嘉音の肉体に憑依したベアト人格
+ベアトによって使役された嘉音
のいずれか。
共犯:源次
&color(orange){&sizex(4){※紗音は死亡。嘉音は犯人ではない。}}
嘉音の肉体を乗っ取った(または使役した)ベアトリーチェによる犯行。
マスターキーで部屋に侵入し殺した。チェーンロックは侵入時はなく、部屋を出た際に密室を演出するためテープ等で仮止めしただけ。
嘉音はベアトに体を乗っ取られている間の記憶がないため、犯行を知らなかった。
源次はベアトと共犯であり、嘉音に対してチェーンがかかっているように偽証した。
嘉音への偽証は第一の晩でも行われている。
魔法陣は嘉音が番線カッターを取りに行く際に、嘉音の体を乗っ取ったベアトリーチェが描いた。
嘉音には体を乗っ取られている間の記憶がないため、嘉音の主観では魔法陣が短い時間で突然現れたように感じたが、実際にはもっと多くの時間が流れていた。
チェーンは嘉音が切断した後に源次が掛けなおした。
**【ボイラー室・嘉音殺し】の犯人と方法は?
ベアトリーチェ
正確にはイマジナリーフレンド(幻想)として嘉音の前に現れたベアトリーチェ
嘉音はベアトリーチェが幻想の存在であり、肉体を持たないことを理解していた。
よって、嘉音が鉈を持ったのはベアトリーチェを殺すためではなく(ある意味でそうだが)、自殺するためだった。
自らの死とともにベアトを道連れにする目的だった。
嘉音殺しはこの自殺をベアトリーチェが阻止したのである。
殺害方法は本文中に書かれた通り、幻想のベアトリーチェが幻想の杭で嘉音の胸を貫いた。
嘉音(人格)にとっては、想像上で胸を貫かれたことが死因となりうる。
想像妊娠の例や、熱いと思い込んでいる物を押し付けられると火傷を実際にする例など、想像が具体的になると精神や肉体に重大な影響を与えることがある。
嘉音の主観では幻想の魔女と幻想の杭は現実そのものであり、幻想の杭に貫かれることは嘉音(人格)の死に値した。
肉体は傷ついていないので生きている。
南條は嘉音の死を偽証した。
**金蔵の書斎内に手紙を置いた人物と方法は?
ベアトリーチェが家具である源次を使役して置いた。
実行したのは源次であるが、源次は家具(道具)であり、その行動の意思はベアトリーチェである。
道具を使って何かをした場合、その意思が誰のものだったかが重要だと考える。
日本刀を使って殺人をした場合、「日本刀が犯人だ」とは誰も言わないだろう。
条件により判断ができるプログラムを作成し、対象を指定したトラップを仕掛けて殺人を犯した場合は「犯人はプログラムである」と言えるだろうか。
自身の肉体と意識を他者に乗っ取られ制御不能な状態で、その肉体を乗っ取った他者が犯罪をした場合、犯人は誰なのか?
誰かの意のままに動く家具(道具)となった人物に命令して犯罪をした場合、犯人は誰なのか?
残された親族が一箇所に籠城することになった場合の籠城崩しのためにベアトがあらかじめ手紙を用意し源次に預けておいたものと思われる。
**【客間・源次&南條&熊沢殺し】の犯人と方法は?
ベアトリーチェ
正確には紗音/嘉音の肉体に憑依したベアト人格
真里亞が語ったことは真里亞の主観上は全て真実である。
部屋への侵入は
+真里亞が見ていない時にマスターキーで侵入
+元々客間に隠れていた
のいずれか。
語った内容や3人の反応はそのまま。
殺害方法は銃殺。
内線は元線を抜いただけであり、復活した後に金蔵の書斎に内線をかけた。
**【玄関ホール・夏妃殺し】の犯人と方法は?
魔女ベアトリーチェ
正確には紗音/嘉音の肉体に憑依したベアト人格
ベアトの主観上は第九の晩までを終え、魔女として復活を果たしたベアトリーチェ。
夏妃は手紙により玄関ホールへ呼び出された。
文中で魔女の杖と表記されているものは拳銃だった。
同時に発砲し、ベアトリーチェの放った弾のみが命中した。
あるいは夏妃の銃は最初から空砲で弾が入っていなかった可能性もある。
**EP1のゲーム盤の真相は?
1986年10月4日以前にヤスによって書かれたボトルメール。
その意味については以下の2通りのどちらかと思われる。
1.犯行計画とそのシミュレーション
犯行計画は偶然の影響により失敗してもよいという考えのもとに書かれている。
実際、戦人をはじめ犯人にコントロール不可能な登場人物のイレギュラーな行動で簡単に破綻してしまう内容であり、実現可能性は大して高くなかった。
ただし、現実の設定を引き継いで現実で(ルーレットの出目がよければ)実行可能なように組み立ててある。
EP1は絵羽夫妻を共犯にした場合のシミュレーション。
2.現実に実行する犯行の動機を隠したフィクション
ゲーム盤は犯人の創作したフィクション。
ゲーム盤の内容は現実に行う予定であった犯行と内容が違う。
現実に行う予定だった犯行もルーレットの出目によって自分を含む全員が死ぬような内容だったため、その犯人や動機をフィクションの形で書き残した。
フィクションであるミステリーを読み解くと犯人が誰かやその犯行動機の告白となっている。
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関連
[[偽書作家テストEP2]]
[[偽書作家テストEP3]]
2013-02-13T17:02:18+09:00
1360742538
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Episode2
https://w.atwiki.jp/uminekokousatsu/pages/19.html
*ゲーム盤の考察 Episode2
&sizex(5){&color(orange){※ネタバレ注意!}}
このページには「うみねこのなく頃に」及び「うみねこのなく頃に散」のネタバレが含まれています。
ネタバレをご覧になりたくない方はご覧になりませんようにご注意ください。
ご覧になる方はスクロールしてご覧ください。
#contents
↓ここよりネタバレあり↓
*考察の前提 Episode2
-金蔵の生死
--金蔵は1985年10月4日(前回の親族会議)以前に死亡している
--蔵臼夫妻は他の親族に対して金蔵が「生きてる」と偽証している
--偽証に参加しているのは「蔵臼、夏妃、南條、源次、熊沢、紗音、嘉音」の7人
-紗音、嘉音、ベアトリーチェの正体
--[[紗音、嘉音、ベアトリーチェは同一の肉体を持っている>ゲーム盤の真犯人]]
--正体は九羽鳥庵のベアトと金蔵の子で、九羽鳥庵ベアトの死により夏妃に預けられた赤ん坊
--夏妃により崖に落とされ、その後源次と南條により助けられ、福音の家でヤスとして育った
--紗音、嘉音、ベアトリーチェの3つの人格を持っている(主人格はベアトリーチェ)
--この偽証に参加しているのは「源次、熊沢、南條、紗音、嘉音」の5人
--真里亞は真相を理解していないが、ベアトリーチェの存在は信じている
-六軒島の真の当主
--ベアトリーチェは1984年11月29日に碑文を解き、10tの金塊、右代宮家の家督、ベアトリーチェの称号を受け継いでいる
--紗音は使用人としての自分を継続することにしたため、家督を引き継いだのはベアトリーチェ
--ベアトリーチェが六軒島の真の当主であると知っているのは「源次、熊沢、南條、紗音、嘉音」の5人
--真里亞は六軒島の夜の支配者がベアトリーチェであるという伝説を信じている
-Episode2の全ての殺人はベアトリーチェによって行われた
--ノックス第1条 犯人は物語当初の登場人物以外を禁ず
--ヴァンダイン第11則 使用人が犯人であることを禁ず
--ヴァンダイン第12則 真犯人が複数であることを禁ず
--Episode2の真犯人はベアトリーチェ(この後の考察で検証)
-ベアトリーチェの共犯者
--全ゲーム盤共通
---源次:ベアトの犯罪計画に忠実に従い、様々な偽証、手伝いをする
---南條:病気の孫娘を救うためベアトに加担。犯人の生死偽証、犯行に使用する薬品の提供、アリバイの偽証を行う
--各ゲーム盤の共犯者
---兄弟達の中からランダムに選ばれる。共犯者は犯罪計画に従い、様々な偽証をする
---共犯の見返りとして黄金と家督が提示されるものと思われる
---Episode2では「楼座」が共犯者となる
*第一の晩
&sizex(5){&color(orange){「第一の晩に、鍵の選びし六人を生贄に捧げよ」}}
&sizex(6){第一の晩「赤字」}
&sizex(4){&color(red){生死は捨て置く。6人は確かに扉から入った。}}
&sizex(4){&color(red){礼拝堂の鍵は一本しか存在しない}}
&sizex(4){&color(red){礼拝堂の施錠は礼拝堂の鍵以外では開錠不可能}}
&sizex(4){&color(red){礼拝堂の扉は施錠時には如何なる方法での出入りも拒む}}
&sizex(4){&color(red){6人は確かに”この正面扉”から入った}}
&sizex(4){&color(red){楼座は今朝、確かに真里亞の手提げの中から封筒を取り出し、そこから正真正銘の礼拝堂の鍵を手に入れたぞ}}
&sizex(4){&color(red){妾が真里亞に預けた封筒の中身は、確かに礼拝堂の鍵だった。}}
&sizex(4){&color(red){妾が真里亞に渡した封筒と、楼座が開封した封筒は同一のものである。}}
&sizex(4){&color(red){真里亞の鍵は、真里亞受領後から翌日の楼座開封の瞬間まで、誰の手にも渡っていない!!}}
&sizex(4){&color(red){金蔵の書斎以外にオートロックの扉は存在しない!}}
&sizex(4){&color(red){6人は発見時にすでに全員死亡していた! 全員が他殺だ!}}
&sizex(4){&color(red){6人は全員が純粋な犠牲者であり、相互の殺人には関与しない! 相打ち殺人は存在しない!!}}
&sizex(4){&color(red){あの礼拝堂には誰も隠れていなかった。よってその、引き篭もり密室は通用しない!}}
&sizex(4){&color(red){礼拝堂での6人の殺害時、犯人は礼拝堂内にいたわ!}}
&sizex(6){ウィルの推理}
&sizex(5){&color(#7cfc00){「続けましょう。第2のゲーム、第一の晩。腹を割かれし6人は密室礼拝堂に。」}}
&sizex(5){&color(#7cfc00){「幻は幻に。……黄金の真実が、幻の錠を閉ざす。」}}
**第一の晩 真相
&color(#ffd700){夕食時にベアトリーチェが屋敷に訪れていると聞き、財産分与をしたくない親族たちは源次に事情を聞こうとする}
&color(#ffd700){源次は以下のことを語る。}
-&color(#ffd700){ベアトリーチェは実在すること}
-&color(#ffd700){ベアトリーチェが右代宮家の顧問錬金術師であり、正統な当主であること。}
-&color(#ffd700){これから会ってその証明をすると申し出ていること}
-&color(#ffd700){ベアトリーチェから親族に提案があること}
-&color(#ffd700){謁見の間は礼拝堂であること}
&color(#ffd700){おそらく、親族からの質問に応える形で会話が進んだと思われるので全てを明かしたかは不明。}
&color(#ffd700){そして礼拝堂に移動した親族の前にベアトリーチェ(ブレザーベアト)が現れる。}
&color(#ffd700){ベアトリーチェは以下のことを提案する。}
+&color(#ffd700){自分は右代宮家顧問錬金術師にして黄金の魔女ベアトリーチェである}
+&color(#ffd700){その証明として黄金のインゴットを持参した}
+&color(#ffd700){自分の存在を認めれば右代宮家にこれまでと同様、黄金を貸し出す}
+&color(#ffd700){提案を断れば黄金は処分し何も残さない(ただし、碑文を解ければ別)}
&color(#ffd700){この提案に対し、親族は全員一致で賛成(霧江が少し考えるが結局同意)。魔女との契約を締結する。}
&color(#ffd700){契約を締結した一同はベアトの提案により魔女との契約の証としてブドウ酒を飲みほした。}
&color(#ffd700){ところがブドウ酒には毒または昏倒する薬が含まれていた。}
&color(#ffd700){ベアトは生贄となる6人の腹を裂き、お菓子を詰める。(源次も手伝ったはず)}
&color(#ffd700){内線電話と無線を破壊し、礼拝堂と貴賓室に手紙を置き、礼拝堂の扉に魔法陣とマリアへのメッセージを書く。}
&color(#ffd700){礼拝堂には施錠せず、立ち去り紗音人格として就寝する。}
**検証:ブレザーベアトは何者か
Episode2冒頭で現れたブレザー+ミニスカート姿のベアトリーチェはいったい何者でしょうか。
当wikiではブレザーベアトこそ、ベアトリーチェ自身であると考えます。
傍証として次の2点をあげます。
+楼座、真里亞、霧江に目撃されている。楼座は共犯、真里亞は信者だが、霧江は偽証する意味がない。
+貴賓室への給仕は片翼の鷲をまとった使用人にしか許されない。
**検証:親族に呼び出された源次の受け答え
源次はブレザーベアトの指示に従い、親族を礼拝堂に誘いました。
翌日食堂で発見された「礼拝堂」と書かれたメモはこの時の会話の中で親族か源次により書かれたメモです。
親族たちは疑心暗鬼だったと思いますが、ベアトリーチェを名乗る何者かが「碑文の謎をすでに解き」「金蔵から右代宮の家督を継ぎ」「金塊を手に入れていて」「それを証明する」と言われれば、放置するわけにはいかなかったでしょう。
**検証:親族は礼拝堂で何を認めたのか
礼拝堂に呼び出された親族は、ベアトリーチェに屈服します。
そのシーンを引用します。
本文より(カッコ内は発言者)
「……………異論はない。…私と夏妃は認める。」(蔵)
「………く……。…信じられないし、…信じたくないけれど…。……それが、……現実なのね…。」(夏)
「…夏妃。言葉を少し選びなさい。………彼女は当家の最高の賓客なのだ。」(蔵)
「…………わ、わしらも認める。…ぐぅの音も出ぇへん。」(秀)
「えぇ。…認めるわ。………一片の文句もない。まさか本当に……。………素直に、あなたに尊敬の念を覚えるわ。」(絵)
「私もよ…。…………すごいわ。純粋に尊敬する。……だから認めざるを得ないわ。」(楼)
「俺も認めるぜ…。………未だに信じられねぇ。…だが、………どうしようねぇ。
悪魔を証明しちまった! あんたの勝ちだ…!」(留)
「くっくっくっくっく…! 悪魔の証明は、そなたが好む証明不能への便利な言い訳だったが、
……仇になったようだな?」(ベ)
「……苛めるなよ、魔女さま。………俺はもうあんたを認めてるぜ。降参だ。」(留)
「……………………………。」(霧)
「………霧江。まだ異論があるか…?
妾は全員一致しか好まぬ。お前ひとりが妾の存在を認めぬならば…、」(ベ)
魔女が不敵に笑うと、兄弟たちは焦りだす。
…魔女を不快にさせることに怯えているのだ。
霧江はうっすらと目を閉じ、…しばらくの間、沈黙を守ってから口を開いた。
「…ごめんなさい。……降参よ。」(霧)
霧江だけが、最後まで魔女に厳しい目を向けていた。
……だが、それは真実を受け容れるのをほんのわずかな時間、拒否したに過ぎない。
目の前にある現実は、存在は、何も否定できないのだ。
もう悪魔は証明されてしまった…!
「………私も、認めるわ。……あなたはベアトリーチェ。右代宮家の顧問錬金術師。
…そして、偉大なる魔法の使い手。………………魔女であることを認めざるを得ない…!」(霧)
以上のように親族が全員一致で認めたのは
+彼女がベアトリーチェであること
+右代宮家の顧問錬金術師であること
+偉大なる魔法の使い手、魔女であること
の3点です。
親族たちが全員一致で魔法を認めるなどということが現実にあるでしょうか。
しかし、このシーンは幻想描写ではないと考えます。
親族たちは現実的な自分たちの利益に照らし、魔女の存在を認めることにしたのです。
その報酬は莫大な黄金の分配だったのでしょう。
礼拝堂に残された3本のインゴットは黄金の存在の証拠です。
ベアトリーチェは10トンの黄金の存在を証明し、親族に分配することを条件に自らが魔女であることを認めさせました。
そして右代宮家顧問錬金術師として契約を結び、その証としてブドウ酒をあおらせたのです。
※キリスト教ではブドウ酒をキリストの血、パンを肉として神との契約の証とする。最後の晩餐など。
疑問:初対面のベアトが用意したものに簡単に手をつけるか?
⇒この時点では殺人が起きていないため、手をつけたのではないか。
⇒どうしても親族が毒杯に手をつけない場合は銃殺も考えていたかもしれない。
疑問:配膳を源次がした場合、殺人犯は源次ではないのか
⇒あくまで主犯はベアト。源次が配膳したのは睡眠薬入りワインでベアトが腹を裂いたことによる死亡かもしれない。
**検証:礼拝堂密室の謎
端的に言うと礼拝堂は密室ではありませんでした。
礼拝堂の鍵は10月4日の夜から翌朝にかけてかかっていませんでした。
楼座と源次による密室偽証を全員が信じたため、礼拝堂が密室であることは黄金の真実となったのです。
**検証:紗音、嘉音の同時存在について
第一の晩発見時、礼拝堂前において楼座と郷田がいるにも関わらず、紗音と嘉音が同時に存在し行動するシーンがあります。
雨の中、楼座と源次が礼拝堂にやって来ると、入り口前には既に郷田と紗音、嘉音がいる。
礼拝堂の入り口の扉には魔法陣のようなものが描かれており、楼座はこれについて使用人たちに尋ねる。
郷田は何時描かれたのか分からないと答える。
紗音は自分が最初に発見したと言うとともに、食堂で発見したというメモを差し出す
メモには「礼拝堂」と書かれており、楼座によると兄姉達の筆跡ではないという。
彼女はこれを見て扉の魔法陣を発見したと言う。
嘉音が魔法陣の下に“Happy_HALLOWEEN_for_MARIA.”と記されているのを発見し、指摘する。
(本文より)
「…楼座さま、………これを。」
「何? ……………ハッピーハロウィン、フォー、
……えッ?!"
嘉音が、不気味な魔法陣の下に書かれた一行の英文を指し示す。
指摘されるまで、魔法陣の図形の一部だと思い込んでしまっていて気付かなかった。
このシーンの冒頭では紗音が発見の事実とメモを楼座に渡し、その直後イマジナリーフレンドとしてその場にいた嘉音が魔法陣の下の一文を発見し、(見かけは紗音のまま肉体だけ)嘉音人格に入れ替わり、嘉音として楼座に発見した文章を指摘しました。
&color(orange){&sizex(4){嘉音としての発言だったが、楼座はこの嘉音を紗音と誤認したと思われます。}}
また、続くシーンで礼拝堂の鍵を開け、中に入るシーンでも同様の描写があります。
礼拝堂内に入る一同。楼座が呼びかけるが誰も答えない。すると嘉音がテーブルを見つけて指差す。
「……楼座さま、あれを。」
テーブルの周りには、ハロウィンの飾り付けらしき装飾がされており、
一同はそこに蔵臼夫婦と絵羽夫婦、留弗夫夫婦の姿を見つける。
一同は6人に近づき、沢山のお菓子がジャムいっぱいの絨毯の上にばら撒かれており、更に6人が死んでいることに気付く。
6人は皆腹を割かれ、床には臓物がぶちまけられている。また、割かれた腹の中にはお菓子が詰められている。
その光景を見て楼座は嘔吐するが胃液しか出ない。
郷田が救急車と警察を呼ぼうと言い、楼座も同意する。
楼座は、源次と紗音には金蔵に連絡して指示を仰ぐよう命じ、郷田と嘉音には警察への連絡と南條を呼ぶよう命じる。
(本文より)
「げ、…源次さんと紗音ちゃんはお父様に連絡して指示を仰いでちょうだい。
郷田さんは嘉音くんと一緒に行って警察に電話を。…あと、南條先生に来てもらって…。」
前のシーンと同じく、このシーンで(紗音の姿をした)嘉音のセリフは&color(orange){「……楼座さま、あれを。」}だけです。
紗音が言ったとしても違和感はありません。
そして、楼座による使用人の指示のセリフについても、紗音については「源次さんと紗音ちゃんは…」と直接の指示をしていますが、嘉音については「郷田さんは嘉音くんと一緒に行って」となっています。「郷田さんと嘉音くんは…」と直接の指示ではありません。
&color(orange){&sizex(4){これは「郷田さんは(嘉音くんを探して)嘉音くんと一緒に行って」という指示だったのです。}}
つまり楼座はここでも嘉音を紗音と誤認しているのです。
そして、嘉音の誤認についての赤字は
「&color(red){彼らは異なる人物を嘉音と誤認することは絶対にない!}」
「&color(red){嘉音の名を名乗ることが出来るのは本人のみ!異なる人間が名乗ることはできない!}」
の2つです。
-嘉音を紗音と誤認すること
-嘉音が名乗らずにいること
は赤字に抵触しません。
このあと、紗音は源次とともに金蔵の部屋に行く間に嘉音となり、嘉音の姿に着替え郷田と合流します。
**検証:貴賓室に残されたベアトリーチェの手紙
私がぬくぬくとここで、貴方が飛び込んでくるのを待ち呆けるとでも?
知的な夜に、粗暴なる貴方は似合わない。
こんな間抜けに育てた親はどんな顔?
うん、見たよ、本当にそっくりな間抜け面。
今はお菓子の国でお腹いっぱい!
この手紙には宛名がありませんでした。
朱志香は自分あての手紙と解釈し激昂しましたが、文章を見る限り朱志香、譲治、戦人の誰が読んでも通じる内容となっています。
ベアトリーチェは礼拝堂の殺人を見たあと、貴賓室に入り手紙を読むのは朱志香だと予想していたのでしょうか。
私は朱志香か譲治が最初に部屋に入る(そして第二の晩の犠牲者となる)こと、
しかもおそらくそれは朱志香であることを予想していたのではないかと想像します。
手紙の文章はイレギュラーに対応する保険的な意味だったのではないでしょうか。
*第二の晩
&sizex(5){&color(orange){「第二の晩に、残されし者は寄り添いし二人を引き裂け」}}
&sizex(6){第二の晩「赤字」}
&sizex(4){&color(red){マスターキーは使用人たちがそれぞれ持つ一本のみ。}}
&sizex(4){&color(red){隠し扉の類は一切ない。}}
&sizex(4){&color(red){出入りはこの扉からだけだ。}}
&sizex(4){&color(red){扉の施錠は、朱志香の鍵が一本と使用人たちが一本ずつ持つマスターキーのみ。}}
&sizex(4){&color(red){窓は内側から施錠されている。}}
&sizex(4){&color(red){嘉音はこの部屋で殺された。}}
&sizex(4){&color(red){施錠時には如何なる方法をもってしても出入りは出来ぬ。}}
&sizex(4){&color(red){部屋の外から鍵を使わずに施錠するようなカラクリも通用せぬぞ。}}
&sizex(4){&color(red){扉と窓以外に出入りする方法はない。}}
&sizex(4){&color(red){朱志香の死体発見時、朱志香の部屋にいたのは、}}
&sizex(4){&color(red){戦人、譲治、真里亞、楼座、源次、郷田、紗音、熊沢、南條のみだった。}}
&sizex(4){死体の&color(red){朱志香ももちろん含む。}}
&sizex(4){&color(red){よって、朱志香の部屋の件、そしてこの使用人室の件の両方について、}}
&sizex(4){&color(red){そなたが認識していた以外の人間は存在しない。}}
&sizex(4){&color(red){誰も隠れていない。}}
&sizex(4){&color(red){扉は鍵を使用せずに外から施錠する方法は存在しない。}}
&sizex(4){&color(red){窓については外からは如何なる方法でも施錠する方法は存在しない。}}
&sizex(6){ウィルの推理}
&sizex(5){&color(#7cfc00){「第2のゲーム、第二の晩。寄り添いし二人は、死体さえも寄り添えない。」}}
&sizex(5){&color(#7cfc00){「幻は幻に。……役目を終えたる幻は、骸さえも残せない。」}}
**第二の晩 真相
&color(#ffd700){両親の死を嘆く朱志香の慟哭をうまく受け止められず、朱志香の部屋の外で悩んでいる嘉音}
&color(#ffd700){嘉音の体の支配権を握り、ベアトリーチェが現れる}
&color(#ffd700){ベアトリーチェは朱志香の部屋に入り、朱志香を殺そうとする}
&color(#ffd700){嘉音は朱志香を救うために体の支配権を取り戻そうとし、主導権争いとなる}
&color(#ffd700){朱志香からは嘉音の人格が目まぐるしく入れ替わっているように見える}
&color(#ffd700){やがて朱志香は嘉音の多重人格を認め、それを含め嘉音を認める}
&color(#ffd700){朱志香は嘉音は家具ではなく人間だとベアトリーチェに主張する}
&color(#ffd700){だが、朱志香の応援むなしく肉体の主導権争いはベアトリーチェが勝利し}
&color(#ffd700){朱志香はベアトリーチェにより銃殺される}
&color(#ffd700){嘉音人格もベアトリーチェにより殺される}
&color(#ffd700){2人を殺したベアトリーチェは部屋の前に魔法陣を描き、}
&color(#ffd700){紗音のマスターキーで施錠し、立ち去る}
&color(#ffd700){嘉音のマスターキーは朱志香の死体が所持}
&color(#ffd700){朱志香の部屋の鍵は朱志香部屋内で発見}
&color(#ffd700){それ以外のマスターキーはそれぞれの使用人が所持}
&color(#ffd700){嘉音の死は「人格の死」であるため、ベアト人格が引き上げた後死体は残らない}
**検証:嘉音の意識
ベアトリーチェは嘉音の意識を奪い、嘉音の記憶がないままに朱志香を殺害することも出来たはずです。
Episode1第二の晩、第四の晩は嘉音の体を奪っての犯行でしたが、嘉音は記憶を持っていません。
これは第二の晩を碑文見立て殺人にするためだったと考えられます。
第二の晩は「寄り添いし二人を引き裂く」ので、嘉音と朱志香が引き裂かれることが必要だとベアトが考えたのではないでしょうか。
これをベアトリーチェが「楽しんで」行ったと考えると大変趣味の悪い話です。
ベアトの動機が愛であるならば、殺人が見立てであるのは必然であり、嘉音がその場にいることの重要性はかなり高かったということになるのかもしれません。
**検証:朱志香のセリフ
このシーンは人格間の争いを含んでいます。
それをそのまま描写することはできませんので、幻想描写が多く含まれています。
しかし、朱志香のセリフについてはなるべくそのまま描写しているのではないかと考えています。
私はこのシーンを
「部屋に入ってきた嘉音の姿をした何者かに殺意を持って襲われた朱志香が、嘉音の人格の入れ替わりの現場を目撃し、最終的に人格の入れ替わりを含め、嘉音を受け入れ認める」
というものだと解釈しています。
&sizex(4){&color(orange){以下は本編より朱志香のセリフだけを抜き出したものです}}
嘉音の姿をした何者かに襲われ混乱する朱志香
(本文より)
「か、嘉音くん……、た、助けて……………。…ゲホンゲホゲホゲホッ!!」
「………嘉音くん……、嘉音くん………。」
それがベアトリーチェであることに気づく
「お、……お前、……ベ、ベアトリーチェ…!!」
嘉音とベアトの人格入れ替わりを目の当たりにし、混乱する朱志香
「な、………何これ……。何だよこれ……ッ?!」
「………………………ッッ!!!」
「………な、…………何だよ、………ソレ…………。」
「え……?!」
「……………か、………嘉音くん…。……………それは、………。」
「…………………………、わ、……私は、……夢を見てるの………?」
嘉音とベアトの人格の入れ替わりを含め、嘉音を受け入れはじめる朱志香
「か、………嘉音くんは家具なんかじゃない…!」
「理由なんかいらない。……嘉音くんは嘉音くんだよ。
うぅん、本当の名前は別にあるけれど、……それでも名前は家具じゃないッ!
嘉音くんには嘉音くんの生き方がある。それはとても高潔なもので、自らが決めるもの。」
「うぅん、はっきり言っておくぜ。………嘉音くんは家具じゃない。人間だよ。
……どうして? 嘉音くんは自分の意思で、私を助けに駆け付けてくれた。
そして恐ろしい魔女であるあんたの前に立ちはだかってくれた。
私を見捨てることなんていくらでもできただろうに、そうしなかった。」
「………自己犠牲は人間だけが持つ高潔な精神だ!! だから、嘉音くんは人間なんだッ!!
だから訂正しろ! 嘉音くんを家具だなんて呼ぶな、二度とッ!!」
嘉音(の肉体)によって殺されることになるが、それでも嘉音人格を認め受け入れる朱志香
「ま、……また、妙なのが出やがったぜ……。」
「へ、………目では追えなかったけどよ…。読みは、当てたぜ………。ざまぁ…見やがれ…………。」
「………気にしないで……。……格好良かった…よ……。」
「……嘉音くんはさ、
………もう、家具じゃないよ…。」
「君の本当の名前、
……………聞きたかった…。」
当初、朱志香のセリフは嘉音に襲われた混乱を示すものかと当初考えました。
しかし
&color(red){&sizex(4){彼らは異なる人物を嘉音と誤認することは絶対にない}}
という赤字があります。
この赤字に従えば「朱志香は部屋に入ってきた嘉音の姿をした人物を嘉音だと誤認しない」のです。
※別解として「嘉音とベアトは同一の肉体を持っており『異なる人物』にあたらない」という解釈もあります。
このようにEpisode2第二の晩は
&color(orange){&sizex(4){朱志香による嘉音の最大の秘密の承認をもって二人の愛が成就したエピソード}}だと考えます。
-この解釈の傍証
第二の晩の現場検証をした楼座が「嘉音が犯人だ」と断定したのに対し
死者である朱志香が
「なぜ嘉音を犯人扱いするのか」
と激昂するシーンが幻想描写されます。
この幻想描写の意味は、被害者である朱志香が「嘉音は犯人ではない」と認識していることの読者への提示と考えます。
**赤字初登場
**検証:楼座は金蔵の死を知っていたか
**検証:楼座による源次と紗音のアリバイ保証
**検証:楼座の推理
*ニセ嘉音の登場(第七、八の晩)
**検証:狂言殺人
狂言殺人について
**検証:南條と熊沢の死のタイミング
南條と熊沢が殺されたタイミングは
**検証:偽証の動機
殺人の狂言をした理由とは
*第四、五、六の晩
**検証:礼拝堂~夏妃の部屋へ移動した動機
譲治、紗音、郷田の移動の理由
本当にファンタジーを信じたのか
**検証:ベアトの生死
ベアトは(肉体ごと)自殺したのか
**検証:探偵権限の範囲
ベアトが生きていたとすると探偵権限はどうなるのか
**検証:夏妃の部屋の汚れ
何故魔法陣でなく部屋の汚れなのか
**検証:客間に置かれた手紙
誰が置いたのか
**検証:殺人の時系列
第四、五、六の晩、第七、八の晩は順番通りに行われたか。
**検証:楼座と戦人の決別
*ベアトリーチェの復活
**検証:この時の戦人は探偵だったか
**検証:戦人が見たものは何だったのか
2013-02-13T15:38:33+09:00
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