偽書作家テストEP3



碑文の謎の答えは?

「台湾だ」った
ここがわかれば現代ではGoogleMAPとWikiPediaで何とかなる。
逆に言うとここがわからない段階では無理ゲー。
ビンロウのヒントが出た時点で解読可能だったと思われる。
1986年時点ではネットが利用できないため、台湾までたどり着いても調べるだけで相当の高難易度であったことは間違いない。


【連鎖密室・六人殺し】の犯人と方法とは?

主犯:ベアトリーチェ
共犯:源次、南條

金蔵(すでに死亡)をボイラー室に移動。鍵を配置。施錠。
源次、熊沢、郷田は各部屋へ誘導・鍵を配置後殺し、施錠。
礼拝堂にてイマジナリーフレンドの嘉音を殺す。施錠はしない。
礼拝堂の開閉のできる唯一の鍵はすでにボイラー室にある。施錠はできない。
客間に移動し、紗音を殺す。
内側から施錠後、客間にて窓から見える位置に紗音を配置。
  • この時点で紗音、嘉音(人格)を含め6人は死亡している
  • 「致命傷なった銃創と思わしき傷痕」はこの時点で紗音と嘉音にはない

紗音の遺体発見時は南條が死亡を偽証。
(紗音は確かに死んでいるが、肉体は生きていた。)
親族が連鎖密室を移動している間に、紗音の肉体をベアトが乗っ取り、嘉音の格好になり礼拝堂へ向かう。
礼拝堂に入り、内側から施錠後嘉音に肉体を渡す。
一同が礼拝堂までたどりついた時には「嘉音の死体」が出現している。
南條が嘉音の死亡を偽証。

赤字の解釈

6つの部屋には誰も隠れていない
→ベアトは幻想も肉体もそこにいて「隠れていない」
彼らは異なる人物を嘉音と誤認しない」(EP2の赤字)
→礼拝堂の死体はベアトが嘉音のフリをしていたのではなく、「嘉音の死体」だった
彼ら全員には致命傷となった銃創と思わしき傷痕があった」(EP4の赤字)
→この時点ではない。このゲーム盤終了時までについた。赤字発言時の時間差トリック。


【薔薇庭園・楼座&真里亞殺し】の犯人と方法とは?

エヴァ・ベアトリーチェ(肉体としては絵羽)
エヴァは絵羽に内在する人格だったが、黄金の発見とベアトリーチェの名前を継承したことにより、肉体の主導権を取れる人格として顕現したと考える。
エヴァは精神世界においては絵羽と別人である。

絵羽に引き続き碑文の謎を解いた楼座に、協力の念を押すために絵羽は庭園で密会するが、
意見が決裂したため、エヴァが現れ激昂し楼座を突き飛ばして殺してしまう。
真里亞は楼座殺害を目撃されたので殺した。

秀吉は絵羽をかばうために口裏を合わせた。
絵羽の苦悩は真実。
自分の肉体に内在する人格の犯罪だったため。
絵羽自身は楼座に対する黒い気持ちはあったが殺そうとまでは思っていなかった。

ベアトリーチェ(ヤス)は第一の晩を生き延びているが、この時点で名前を継承し、
ルーレットの定めに従い碑文殺人を終え、魔法を持たない存在「ベアト」となっているため犯行には加わらない。


【玄関ホール・留弗夫&霧江&秀吉殺し】の犯人と方法は?

エヴァ・ベアトリーチェ(肉体としては絵羽)

絵羽夫妻の部屋でタバコの吸い殻を見つけた霧江は、秀吉による絵羽のアリバイ証言が偽証であると考え、秀吉を問いただすために留弗夫を伴い屋敷に向かった。
しかし、部屋に吸殻を残しておいたのは、霧江を誘い、ゲストハウスから分断するためのエヴァの罠だった。
3人が屋敷に向かった後、エヴァが後を追い屋敷にいた霧江と留弗夫を銃殺。

秀吉はこの罠については知らず、エヴァを詰問する。
だが、霧江への怪我は即死となる傷ではなかった。
瀕死の霧江の発砲により秀吉は死亡してしまう。
この部分、霧江が殺そうとしたのは絵羽だったが、秀吉が射線上に入ったため秀吉が撃たれたのではないかと考える。

愛する秀吉の体に杭が刺せるのか?という問題については
「絵羽には刺せないが、エヴァには刺せる」
という解釈としたい。


譲治がゲストハウスから屋敷へ行った方法は?

第一の晩で死んだのは紗音と嘉音の人格であり、肉体とベアト人格は生き残っていた。
ゲストハウスに忍んでいたベアトは物思いにふける譲治の前に現れ紗音の反魂を持ちかけた。
2人は2階の窓を開け、窓から外に出て屋敷に向かった。
その後、窓の鍵は内側から南條が施錠。


【ゲストハウス・蔵臼&夏妃殺し】の犯人と方法とは?

エヴァ・ベアトリーチェ(肉体は絵羽)

絵羽はコーヒーに睡眠薬を入れ、蔵臼、夏妃を眠らせる。
殺す算段でかなり多く処方したはず。
睡眠薬は南條から手に入れた。
眠った蔵臼と夏妃を絞殺し、玄関を普通に開け東屋まで運び、ゲストハウスに戻って施錠した。


客間の扉に「07151129」を書いた人物と数字の意味は?

ベアトリーチェ

紗音の反魂のため譲治と共に屋敷の客間にいたベアトリーチェは、客間の窓からエヴァにより第七、第八の晩が遂行されたのを目撃する。
そして第九の晩を迎え魔女は蘇った。
ベアトリーチェの名称の再継承である。
「07151129」は戦人の誕生日とベアトリーチェが真の魔女となった日の組み合わせであり、扉に描かれた数字は魔女ベアトリーチェによる復活宣言である。

※絵羽に「10億の入った口座のキャッシュカード」を渡していた場合は、絵羽に対する暗証番号の通知でもあった。
 絵羽はこれをメモしており数字を知らなかったと思われる。
 つまり、この数字は「ヤスだけが知っている情報」だったのだ。
※意味や解釈はともかく、このタイミングでこの数字を扉に描けるのはベアトリーチェ/ヤスしかいない。
 紗音と嘉音の死亡はこの時点で赤で宣言されていることに注意。

これを別解で抜けるには
  • 書かれたタイミング
  • 数字を知っていた人物
  • それをここに書く意味
について述べる必要があると考える。

【客間・譲治殺し】の犯人と方法とは?

主犯:ベアトリーチェ
共犯:南條

懸命の儀式の末、譲治は紗音の復活を果たす。
紗音の復活を真に願った譲治の愛により、譲治は紗音をイマジナリーフレンドとして顕現したのだ。

しかし、このとき紗音の反魂の儀式のため屋敷の客間で譲治と同室していたベアトは窓からエヴァによる第七、八の晩の遂行を目撃し魔女として復活する。
そして碑文見立てに従い譲治を銃殺した。
譲治の強い思いにより復活した紗音は譲治の死と共に「胸を貫かれて」死ぬ。
客間にて発見された譲治の死体はまさに死んでいる。
紗音の死体は南條が死亡したと偽証。肉体は生きていた。
探偵である戦人は紗音の肉体を検死していない。


【使用人室・南條殺し】の犯人と方法は?

ベアトリーチェ

使用人室の廊下に何者かが現れたシーンにおいて、ゲーム中ではエヴァのイラストが使われているが、テキストだけを読むと「エヴァ」と確定できる表現は使われていない。
これは目の見えない朱志香の「犯人は絵羽だ」という主観と幻想によってエヴァが描かれているのであり、実際にそこにエヴァがいたわけではない。
この殺人の犯人は魔女としての復活を果たしたベアトリーチェである。

赤字について

赤字「人間以外の一切の要素はこのゲーム盤に関与しない
赤字「南條を殺したのは確かに人間である
については、このベアトリーチェは肉体を持つ存在であり、客観的に見て人間そのものなので抵触しないと思われる。


EP3のゲーム盤の真相は?


八城十八による偽書。
事件後、1986年10月6日以降に書かれた六軒島事件の可能世界。
十八の持つ戦人の記憶の断片と、事件後の報道(絵羽が生き残っていること)などを合わせて、推測される六軒島事件の真相を描いたと思われる。
そこには十八の「こうであってほしい」という希望や、記憶の断片による絶望などが含まれる。
ゲーム盤のトリックとプロットは十八の作で、ベアト側の心情などについては幾子の執筆による追加部分と考える。


最終更新:2013年02月13日 17:03