※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

ゲーム盤の考察 Episode2


※ネタバレ注意!
このページには「うみねこのなく頃に」及び「うみねこのなく頃に散」のネタバレが含まれています。
ネタバレをご覧になりたくない方はご覧になりませんようにご注意ください。
ご覧になる方はスクロールしてご覧ください。



































↓ここよりネタバレあり↓

考察の前提 Episode2


  • 金蔵の生死
    • 金蔵は1985年10月4日(前回の親族会議)以前に死亡している
    • 蔵臼夫妻は他の親族に対して金蔵が「生きてる」と偽証している
    • 偽証に参加しているのは「蔵臼、夏妃、南條、源次、熊沢、紗音、嘉音」の7人

  • 紗音、嘉音、ベアトリーチェの正体
    • 紗音、嘉音、ベアトリーチェは同一の肉体を持っている
    • 正体は九羽鳥庵のベアトと金蔵の子で、九羽鳥庵ベアトの死により夏妃に預けられた赤ん坊
    • 夏妃により崖に落とされ、その後源次と南條により助けられ、福音の家でヤスとして育った
    • 紗音、嘉音、ベアトリーチェの3つの人格を持っている(主人格はベアトリーチェ)
    • この偽証に参加しているのは「源次、熊沢、南條、紗音、嘉音」の5人
    • 真里亞は真相を理解していないが、ベアトリーチェの存在は信じている

  • 六軒島の真の当主
    • ベアトリーチェは1984年11月29日に碑文を解き、10tの金塊、右代宮家の家督、ベアトリーチェの称号を受け継いでいる
    • 紗音は使用人としての自分を継続することにしたため、家督を引き継いだのはベアトリーチェ
    • ベアトリーチェが六軒島の真の当主であると知っているのは「源次、熊沢、南條、紗音、嘉音」の5人
    • 真里亞は六軒島の夜の支配者がベアトリーチェであるという伝説を信じている

  • Episode2の全ての殺人はベアトリーチェによって行われた
    • ノックス第1条 犯人は物語当初の登場人物以外を禁ず
    • ヴァンダイン第11則 使用人が犯人であることを禁ず
    • ヴァンダイン第12則 真犯人が複数であることを禁ず
    • Episode2の真犯人はベアトリーチェ(この後の考察で検証)

  • ベアトリーチェの共犯者
    • 全ゲーム盤共通
      • 源次:ベアトの犯罪計画に忠実に従い、様々な偽証、手伝いをする
      • 南條:病気の孫娘を救うためベアトに加担。犯人の生死偽証、犯行に使用する薬品の提供、アリバイの偽証を行う
    • 各ゲーム盤の共犯者
      • 兄弟達の中からランダムに選ばれる。共犯者は犯罪計画に従い、様々な偽証をする
      • 共犯の見返りとして黄金と家督が提示されるものと思われる
      • Episode2では「楼座」が共犯者となる

第一の晩

「第一の晩に、鍵の選びし六人を生贄に捧げよ」

第一の晩「赤字」
生死は捨て置く。6人は確かに扉から入った。
礼拝堂の鍵は一本しか存在しない
礼拝堂の施錠は礼拝堂の鍵以外では開錠不可能
礼拝堂の扉は施錠時には如何なる方法での出入りも拒む
6人は確かに”この正面扉”から入った
楼座は今朝、確かに真里亞の手提げの中から封筒を取り出し、そこから正真正銘の礼拝堂の鍵を手に入れたぞ
妾が真里亞に預けた封筒の中身は、確かに礼拝堂の鍵だった。
妾が真里亞に渡した封筒と、楼座が開封した封筒は同一のものである。
真里亞の鍵は、真里亞受領後から翌日の楼座開封の瞬間まで、誰の手にも渡っていない!!
金蔵の書斎以外にオートロックの扉は存在しない!
6人は発見時にすでに全員死亡していた! 全員が他殺だ!
6人は全員が純粋な犠牲者であり、相互の殺人には関与しない! 相打ち殺人は存在しない!!
あの礼拝堂には誰も隠れていなかった。よってその、引き篭もり密室は通用しない!
礼拝堂での6人の殺害時、犯人は礼拝堂内にいたわ!

ウィルの推理
「続けましょう。第2のゲーム、第一の晩。腹を割かれし6人は密室礼拝堂に。」
「幻は幻に。……黄金の真実が、幻の錠を閉ざす。」

第一の晩 真相

夕食時にベアトリーチェが屋敷に訪れていると聞き、財産分与をしたくない親族たちは源次に事情を聞こうとする
源次は以下のことを語る。
  • ベアトリーチェは実在すること
  • ベアトリーチェが右代宮家の顧問錬金術師であり、正統な当主であること。
  • これから会ってその証明をすると申し出ていること
  • ベアトリーチェから親族に提案があること
  • 謁見の間は礼拝堂であること
おそらく、親族からの質問に応える形で会話が進んだと思われるので全てを明かしたかは不明。
そして礼拝堂に移動した親族の前にベアトリーチェ(ブレザーベアト)が現れる。
ベアトリーチェは以下のことを提案する。
  1. 自分は右代宮家顧問錬金術師にして黄金の魔女ベアトリーチェである
  2. その証明として黄金のインゴットを持参した
  3. 自分の存在を認めれば右代宮家にこれまでと同様、黄金を貸し出す
  4. 提案を断れば黄金は処分し何も残さない(ただし、碑文を解ければ別)
この提案に対し、親族は全員一致で賛成(霧江が少し考えるが結局同意)。魔女との契約を締結する。
契約を締結した一同はベアトの提案により魔女との契約の証としてブドウ酒を飲みほした。
ところがブドウ酒には毒または昏倒する薬が含まれていた。
ベアトは生贄となる6人の腹を裂き、お菓子を詰める。(源次も手伝ったはず)
内線電話と無線を破壊し、礼拝堂と貴賓室に手紙を置き、礼拝堂の扉に魔法陣とマリアへのメッセージを書く。
礼拝堂には施錠せず、立ち去り紗音人格として就寝する。


検証:ブレザーベアトは何者か

Episode2冒頭で現れたブレザー+ミニスカート姿のベアトリーチェはいったい何者でしょうか。
当wikiではブレザーベアトこそ、ベアトリーチェ自身であると考えます。
傍証として次の2点をあげます。
  1. 楼座、真里亞、霧江に目撃されている。楼座は共犯、真里亞は信者だが、霧江は偽証する意味がない。
  2. 貴賓室への給仕は片翼の鷲をまとった使用人にしか許されない。


検証:親族に呼び出された源次の受け答え

源次はブレザーベアトの指示に従い、親族を礼拝堂に誘いました。
翌日食堂で発見された「礼拝堂」と書かれたメモはこの時の会話の中で親族か源次により書かれたメモです。
親族たちは疑心暗鬼だったと思いますが、ベアトリーチェを名乗る何者かが「碑文の謎をすでに解き」「金蔵から右代宮の家督を継ぎ」「金塊を手に入れていて」「それを証明する」と言われれば、放置するわけにはいかなかったでしょう。


検証:親族は礼拝堂で何を認めたのか

礼拝堂に呼び出された親族は、ベアトリーチェに屈服します。
そのシーンを引用します。

本文より(カッコ内は発言者)
「……………異論はない。…私と夏妃は認める。」(蔵)
「………く……。…信じられないし、…信じたくないけれど…。……それが、……現実なのね…。」(夏)
「…夏妃。言葉を少し選びなさい。………彼女は当家の最高の賓客なのだ。」(蔵)

「…………わ、わしらも認める。…ぐぅの音も出ぇへん。」(秀)
「えぇ。…認めるわ。………一片の文句もない。まさか本当に……。………素直に、あなたに尊敬の念を覚えるわ。」(絵)

「私もよ…。…………すごいわ。純粋に尊敬する。……だから認めざるを得ないわ。」(楼)
「俺も認めるぜ…。………未だに信じられねぇ。…だが、………どうしようねぇ。
 悪魔を証明しちまった! あんたの勝ちだ…!」(留)
「くっくっくっくっく…! 悪魔の証明は、そなたが好む証明不能への便利な言い訳だったが、
 ……仇になったようだな?」(ベ)
「……苛めるなよ、魔女さま。………俺はもうあんたを認めてるぜ。降参だ。」(留)

「……………………………。」(霧)
「………霧江。まだ異論があるか…?
 妾は全員一致しか好まぬ。お前ひとりが妾の存在を認めぬならば…、」(ベ)
魔女が不敵に笑うと、兄弟たちは焦りだす。
…魔女を不快にさせることに怯えているのだ。
霧江はうっすらと目を閉じ、…しばらくの間、沈黙を守ってから口を開いた。
「…ごめんなさい。……降参よ。」(霧)
霧江だけが、最後まで魔女に厳しい目を向けていた。
……だが、それは真実を受け容れるのをほんのわずかな時間、拒否したに過ぎない。
目の前にある現実は、存在は、何も否定できないのだ。
もう悪魔は証明されてしまった…!
「………私も、認めるわ。……あなたはベアトリーチェ。右代宮家の顧問錬金術師。
…そして、偉大なる魔法の使い手。………………魔女であることを認めざるを得ない…!」(霧)

以上のように親族が全員一致で認めたのは
  1. 彼女がベアトリーチェであること
  2. 右代宮家の顧問錬金術師であること
  3. 偉大なる魔法の使い手、魔女であること
の3点です。
親族たちが全員一致で魔法を認めるなどということが現実にあるでしょうか。
しかし、このシーンは幻想描写ではないと考えます。
親族たちは現実的な自分たちの利益に照らし、魔女の存在を認めることにしたのです。
その報酬は莫大な黄金の分配だったのでしょう。
礼拝堂に残された3本のインゴットは黄金の存在の証拠です。
ベアトリーチェは10トンの黄金の存在を証明し、親族に分配することを条件に自らが魔女であることを認めさせました。
そして右代宮家顧問錬金術師として契約を結び、その証としてブドウ酒をあおらせたのです。

※キリスト教ではブドウ酒をキリストの血、パンを肉として神との契約の証とする。最後の晩餐など。
疑問:初対面のベアトが用意したものに簡単に手をつけるか?
⇒この時点では殺人が起きていないため、手をつけたのではないか。
⇒どうしても親族が毒杯に手をつけない場合は銃殺も考えていたかもしれない。
疑問:配膳を源次がした場合、殺人犯は源次ではないのか
⇒あくまで主犯はベアト。源次が配膳したのは睡眠薬入りワインでベアトが腹を裂いたことによる死亡かもしれない。


検証:礼拝堂密室の謎

端的に言うと礼拝堂は密室ではありませんでした。
礼拝堂の鍵は10月4日の夜から翌朝にかけてかかっていませんでした。
楼座と源次による密室偽証を全員が信じたため、礼拝堂が密室であることは黄金の真実となったのです。


検証:紗音、嘉音の同時存在について

第一の晩発見時、礼拝堂前において楼座と郷田がいるにも関わらず、紗音と嘉音が同時に存在し行動するシーンがあります。

雨の中、楼座と源次が礼拝堂にやって来ると、入り口前には既に郷田と紗音、嘉音がいる。
礼拝堂の入り口の扉には魔法陣のようなものが描かれており、楼座はこれについて使用人たちに尋ねる。
郷田は何時描かれたのか分からないと答える。
紗音は自分が最初に発見したと言うとともに、食堂で発見したというメモを差し出す
メモには「礼拝堂」と書かれており、楼座によると兄姉達の筆跡ではないという。
彼女はこれを見て扉の魔法陣を発見したと言う。
嘉音が魔法陣の下に“Happy_HALLOWEEN_for_MARIA.”と記されているのを発見し、指摘する。

(本文より)
「…楼座さま、………これを。」
「何? ……………ハッピーハロウィン、フォー、
……えッ?!"
嘉音が、不気味な魔法陣の下に書かれた一行の英文を指し示す。
指摘されるまで、魔法陣の図形の一部だと思い込んでしまっていて気付かなかった。

このシーンの冒頭では紗音が発見の事実とメモを楼座に渡し、その直後イマジナリーフレンドとしてその場にいた嘉音が魔法陣の下の一文を発見し、(見かけは紗音のまま肉体だけ)嘉音人格に入れ替わり、嘉音として楼座に発見した文章を指摘しました。
嘉音としての発言だったが、楼座はこの嘉音を紗音と誤認したと思われます。

また、続くシーンで礼拝堂の鍵を開け、中に入るシーンでも同様の描写があります。

礼拝堂内に入る一同。楼座が呼びかけるが誰も答えない。すると嘉音がテーブルを見つけて指差す。
「……楼座さま、あれを。」

テーブルの周りには、ハロウィンの飾り付けらしき装飾がされており、
一同はそこに蔵臼夫婦と絵羽夫婦、留弗夫夫婦の姿を見つける。
一同は6人に近づき、沢山のお菓子がジャムいっぱいの絨毯の上にばら撒かれており、更に6人が死んでいることに気付く。
6人は皆腹を割かれ、床には臓物がぶちまけられている。また、割かれた腹の中にはお菓子が詰められている。
その光景を見て楼座は嘔吐するが胃液しか出ない。
郷田が救急車と警察を呼ぼうと言い、楼座も同意する。
楼座は、源次と紗音には金蔵に連絡して指示を仰ぐよう命じ、郷田と嘉音には警察への連絡と南條を呼ぶよう命じる。

(本文より)
「げ、…源次さんと紗音ちゃんはお父様に連絡して指示を仰いでちょうだい。
郷田さんは嘉音くんと一緒に行って警察に電話を。…あと、南條先生に来てもらって…。」

前のシーンと同じく、このシーンで(紗音の姿をした)嘉音のセリフは 「……楼座さま、あれを。」 だけです。
紗音が言ったとしても違和感はありません。
そして、楼座による使用人の指示のセリフについても、紗音については「源次さんと紗音ちゃんは…」と直接の指示をしていますが、嘉音については「郷田さんは嘉音くんと一緒に行って」となっています。「郷田さんと嘉音くんは…」と直接の指示ではありません。
これは「郷田さんは(嘉音くんを探して)嘉音くんと一緒に行って」という指示だったのです。

つまり楼座はここでも嘉音を紗音と誤認しているのです。

そして、嘉音の誤認についての赤字は
彼らは異なる人物を嘉音と誤認することは絶対にない!
嘉音の名を名乗ることが出来るのは本人のみ!異なる人間が名乗ることはできない!
の2つです。
  • 嘉音を紗音と誤認すること
  • 嘉音が名乗らずにいること
は赤字に抵触しません。

このあと、紗音は源次とともに金蔵の部屋に行く間に嘉音となり、嘉音の姿に着替え郷田と合流します。


検証:貴賓室に残されたベアトリーチェの手紙

私がぬくぬくとここで、貴方が飛び込んでくるのを待ち呆けるとでも?
知的な夜に、粗暴なる貴方は似合わない。
こんな間抜けに育てた親はどんな顔?
うん、見たよ、本当にそっくりな間抜け面。
今はお菓子の国でお腹いっぱい!

この手紙には宛名がありませんでした。
朱志香は自分あての手紙と解釈し激昂しましたが、文章を見る限り朱志香、譲治、戦人の誰が読んでも通じる内容となっています。
ベアトリーチェは礼拝堂の殺人を見たあと、貴賓室に入り手紙を読むのは朱志香だと予想していたのでしょうか。
私は朱志香か譲治が最初に部屋に入る(そして第二の晩の犠牲者となる)こと、
しかもおそらくそれは朱志香であることを予想していたのではないかと想像します。

手紙の文章はイレギュラーに対応する保険的な意味だったのではないでしょうか。


第二の晩

「第二の晩に、残されし者は寄り添いし二人を引き裂け」

第二の晩「赤字」
マスターキーは使用人たちがそれぞれ持つ一本のみ。
隠し扉の類は一切ない。
出入りはこの扉からだけだ。
扉の施錠は、朱志香の鍵が一本と使用人たちが一本ずつ持つマスターキーのみ。
窓は内側から施錠されている。
嘉音はこの部屋で殺された。
施錠時には如何なる方法をもってしても出入りは出来ぬ。
部屋の外から鍵を使わずに施錠するようなカラクリも通用せぬぞ。
扉と窓以外に出入りする方法はない。
朱志香の死体発見時、朱志香の部屋にいたのは、
戦人、譲治、真里亞、楼座、源次、郷田、紗音、熊沢、南條のみだった。
死体の 朱志香ももちろん含む。
よって、朱志香の部屋の件、そしてこの使用人室の件の両方について、
そなたが認識していた以外の人間は存在しない。
誰も隠れていない。
扉は鍵を使用せずに外から施錠する方法は存在しない。
窓については外からは如何なる方法でも施錠する方法は存在しない。

ウィルの推理
「第2のゲーム、第二の晩。寄り添いし二人は、死体さえも寄り添えない。」
「幻は幻に。……役目を終えたる幻は、骸さえも残せない。」

第二の晩 真相

両親の死を嘆く朱志香の慟哭をうまく受け止められず、朱志香の部屋の外で悩んでいる嘉音
嘉音の体の支配権を握り、ベアトリーチェが現れる
ベアトリーチェは朱志香の部屋に入り、朱志香を殺そうとする
嘉音は朱志香を救うために体の支配権を取り戻そうとし、主導権争いとなる
朱志香からは嘉音の人格が目まぐるしく入れ替わっているように見える
やがて朱志香は嘉音の多重人格を認め、それを含め嘉音を認める
朱志香は嘉音は家具ではなく人間だとベアトリーチェに主張する
だが、朱志香の応援むなしく肉体の主導権争いはベアトリーチェが勝利し
朱志香はベアトリーチェにより銃殺される
嘉音人格もベアトリーチェにより殺される
2人を殺したベアトリーチェは部屋の前に魔法陣を描き、
紗音のマスターキーで施錠し、立ち去る
嘉音のマスターキーは朱志香の死体が所持
朱志香の部屋の鍵は朱志香部屋内で発見
それ以外のマスターキーはそれぞれの使用人が所持
嘉音の死は「人格の死」であるため、ベアト人格が引き上げた後死体は残らない

検証:嘉音の意識

ベアトリーチェは嘉音の意識を奪い、嘉音の記憶がないままに朱志香を殺害することも出来たはずです。
Episode1第二の晩、第四の晩は嘉音の体を奪っての犯行でしたが、嘉音は記憶を持っていません。
これは第二の晩を碑文見立て殺人にするためだったと考えられます。
第二の晩は「寄り添いし二人を引き裂く」ので、嘉音と朱志香が引き裂かれることが必要だとベアトが考えたのではないでしょうか。
これをベアトリーチェが「楽しんで」行ったと考えると大変趣味の悪い話です。
ベアトの動機が愛であるならば、殺人が見立てであるのは必然であり、嘉音がその場にいることの重要性はかなり高かったということになるのかもしれません。


検証:朱志香のセリフ

このシーンは人格間の争いを含んでいます。
それをそのまま描写することはできませんので、幻想描写が多く含まれています。
しかし、朱志香のセリフについてはなるべくそのまま描写しているのではないかと考えています。
私はこのシーンを
「部屋に入ってきた嘉音の姿をした何者かに殺意を持って襲われた朱志香が、嘉音の人格の入れ替わりの現場を目撃し、最終的に人格の入れ替わりを含め、嘉音を受け入れ認める」
というものだと解釈しています。

以下は本編より朱志香のセリフだけを抜き出したものです

嘉音の姿をした何者かに襲われ混乱する朱志香
(本文より)
「か、嘉音くん……、た、助けて……………。…ゲホンゲホゲホゲホッ!!」
「………嘉音くん……、嘉音くん………。」


それがベアトリーチェであることに気づく
「お、……お前、……ベ、ベアトリーチェ…!!」


嘉音とベアトの人格入れ替わりを目の当たりにし、混乱する朱志香
「な、………何これ……。何だよこれ……ッ?!」
「………………………ッッ!!!」
「………な、…………何だよ、………ソレ…………。」
「え……?!」
「……………か、………嘉音くん…。……………それは、………。」
「…………………………、わ、……私は、……夢を見てるの………?」


嘉音とベアトの人格の入れ替わりを含め、嘉音を受け入れはじめる朱志香
「か、………嘉音くんは家具なんかじゃない…!」
「理由なんかいらない。……嘉音くんは嘉音くんだよ。
 うぅん、本当の名前は別にあるけれど、……それでも名前は家具じゃないッ! 
 嘉音くんには嘉音くんの生き方がある。それはとても高潔なもので、自らが決めるもの。」
「うぅん、はっきり言っておくぜ。………嘉音くんは家具じゃない。人間だよ。
 ……どうして? 嘉音くんは自分の意思で、私を助けに駆け付けてくれた。
 そして恐ろしい魔女であるあんたの前に立ちはだかってくれた。
私を見捨てることなんていくらでもできただろうに、そうしなかった。」
「………自己犠牲は人間だけが持つ高潔な精神だ!! だから、嘉音くんは人間なんだッ!!
 だから訂正しろ! 嘉音くんを家具だなんて呼ぶな、二度とッ!!」


嘉音(の肉体)によって殺されることになるが、それでも嘉音人格を認め受け入れる朱志香
「ま、……また、妙なのが出やがったぜ……。」
「へ、………目では追えなかったけどよ…。読みは、当てたぜ………。ざまぁ…見やがれ…………。」
「………気にしないで……。……格好良かった…よ……。」
「……嘉音くんはさ、
 ………もう、家具じゃないよ…。」
「君の本当の名前、
 ……………聞きたかった…。」


当初、朱志香のセリフは嘉音に襲われた混乱を示すものかと当初考えました。
しかし
彼らは異なる人物を嘉音と誤認することは絶対にない
という赤字があります。
この赤字に従えば「朱志香は部屋に入ってきた嘉音の姿をした人物を嘉音だと誤認しない」のです。
※別解として「嘉音とベアトは同一の肉体を持っており『異なる人物』にあたらない」という解釈もあります。

このようにEpisode2第二の晩は
朱志香による嘉音の最大の秘密の承認をもって二人の愛が成就したエピソード だと考えます。

  • この解釈の傍証
第二の晩の現場検証をした楼座が「嘉音が犯人だ」と断定したのに対し
死者である朱志香が
「なぜ嘉音を犯人扱いするのか」
と激昂するシーンが幻想描写されます。
この幻想描写の意味は、被害者である朱志香が「嘉音は犯人ではない」と認識していることの読者への提示と考えます。

赤字初登場




検証:楼座は金蔵の死を知っていたか




検証:楼座による源次と紗音のアリバイ保証


検証:楼座の推理


ニセ嘉音の登場(第七、八の晩)


検証:狂言殺人

狂言殺人について

検証:南條と熊沢の死のタイミング

南條と熊沢が殺されたタイミングは

検証:偽証の動機

殺人の狂言をした理由とは

第四、五、六の晩


検証:礼拝堂~夏妃の部屋へ移動した動機

譲治、紗音、郷田の移動の理由
本当にファンタジーを信じたのか

検証:ベアトの生死

ベアトは(肉体ごと)自殺したのか

検証:探偵権限の範囲

ベアトが生きていたとすると探偵権限はどうなるのか

検証:夏妃の部屋の汚れ

何故魔法陣でなく部屋の汚れなのか

検証:客間に置かれた手紙

誰が置いたのか

検証:殺人の時系列

第四、五、六の晩、第七、八の晩は順番通りに行われたか。

検証:楼座と戦人の決別


ベアトリーチェの復活


検証:この時の戦人は探偵だったか


検証:戦人が見たものは何だったのか