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ゲーム盤の考察 Episode1


※ネタバレ注意!
このページには「うみねこのなく頃に」及び「うみねこのなく頃に散」のネタバレが含まれています。
ネタバレをご覧になりたくない方はご覧になりませんようにご注意ください。
ご覧になる方はスクロールしてご覧ください。






↓ここよりネタバレあり↓

考察の前提 Episode1


  • Episode1のゲーム盤とは
    • Episode1は事件の後、六軒島周辺で見つかったボトルメール
    • 内容はベアトリーチェの計画に基づいた 犯罪シミュレーション
    • 実際の事件(1986年10月4日)より以前に書かれている
    • ボトルメールの筆者はベアトリーチェ

  • 金蔵の生死
    • 金蔵は1985年10月4日(前回の親族会議)以前に死亡している
    • 蔵臼夫妻は他の親族に対して金蔵が「生きてる」と偽証している
    • 偽証に参加しているのは「蔵臼、夏妃、南條、源次、熊沢、紗音、嘉音」の7人

  • 紗音、嘉音、ベアトリーチェの正体
    • 紗音、嘉音、ベアトリーチェは同一の肉体を持っている
    • 正体は九羽鳥庵のベアトと金蔵の子で、九羽鳥庵ベアトの死により夏妃に預けられた赤ん坊
    • 夏妃により崖に落とされ、その後源次と南條により助けられ、福音の家でヤスとして育った
    • 紗音、嘉音、ベアトリーチェの3つの人格を持っている(主人格はベアトリーチェ)
    • この偽証に参加しているのは「源次、熊沢、南條、紗音、嘉音」の5人
    • 真里亞は真相を理解していないが、ベアトリーチェの存在は信じている

  • 六軒島の真の当主
    • ベアトリーチェは1984年11月29日に碑文を解き、10tの金塊、右代宮家の家督、ベアトリーチェの称号を受け継いでいる
    • 紗音は「今のままでいい」と使用人としての自分を継続することにしたため、家督を引き継いだのはベアトリーチェ
    • ベアトリーチェが六軒島の真の当主であると知っているのは「源次、熊沢、南條、紗音、嘉音」の5人
    • 真里亞は六軒島の夜の支配者がベアトリーチェであるという伝説を信じている

  • Episode1の全ての殺人はベアトリーチェによって行われた
    • ノックス第1条 犯人は物語当初の登場人物以外を禁ず
    • ヴァンダイン第11則 使用人が犯人であることを禁ず
    • ヴァンダイン第12則 真犯人が複数であることを禁ず
    • Episode1の真犯人はベアトリーチェ(この後の考察で検証)

  • ベアトリーチェの共犯者
    • 全ゲーム盤共通
      • 源次:ベアトの犯罪計画に忠実に従い、様々な偽証、手伝いをする
      • 南條:病気の孫娘を救うためベアトに加担。犯人の生死偽証、犯行に使用する薬品の提供、アリバイの偽証を行う
    • 各ゲーム盤の共犯者
      • 兄弟達の中からランダムに選ばれる。共犯者は犯罪計画に従い、様々な偽証をする
      • 共犯の見返りとして黄金と家督が提示されるものと思われる
      • Episode1では「絵羽夫妻」が共犯者となる


犯行計画 Episode1


ベアトリーチェの犯行計画はランダムに変化する要素(ルーレットの目)を考慮に入れた柔軟なものでした。
Episode1における犯行計画はルーレットの目として「絵羽夫妻を共犯者にした場合」のシミュレーションです。

  1. 親世代7人の内、絵羽夫妻を買収し共犯とする
  2. 買収した絵羽夫妻以外の親世代を第一の晩の生贄として殺す(蔵臼夫妻、留弗夫夫妻、楼座の5人)
  3. 紗音(人格)も殺し計6人を第一の晩の生贄とし、共犯者南條に(肉体の死を)偽証させる
  4. 絵羽夫妻を、第二の晩の殺害対象とし、共犯者源次の協力で密室を形成する
  5. 第四の晩か第五の晩で、金蔵及び嘉音を殺し、ベアトリーチェ人格を自由に動けるようにする
  6. 籠城策により殺人の続行が危ぶまれる場合は源次の工作による内部不和を狙う
  7. 第六、七、八の晩は戦人以外の殺しやすい者を殺す



傘と手紙の謎


検証:真里亞に傘と手紙を渡した人物とは

真里亞に傘と手紙を渡したベアトリーチェとは真里亞の証言通り、まさしくベアトリーチェ自身でした。
真里亞が薔薇を探していた頃、熊沢と一緒に屋敷の客間を準備していた紗音の意識と体を乗っ取り、ベアトリーチェが現れたのです。
ベアトリーチェは庭園に行き、傘と手紙を真里亞に手渡しました。
そして客間に戻り、嘉音に体を渡して源次の命令によりゲストハウスへ向かいました。

紗音と嘉音はベアトリーチェだった間の記憶がないため、傘と手紙のことを知りませんでした。

ゲストハウスにあらわれた嘉音は真里亞の不在に驚き、
「薔薇庭園では真里亞には気づかなかった」
「傘と手紙のことは知らない」
と証言していますが、これは嘉音にとっての真実で、
嘉音はこの件について嘘をついていません。

紗音がずっと熊沢と客室の準備をしていて、外には出ていないというのも紗音にとっては事実です。
(この準備をしていた紗音はイマジナリーフレンドなので実際の客室の用意はほとんど熊沢さんがやったと思われます。物語の説明と違い意外と働き者です。)
紗音のアリバイも嘘ではありません。紗音自身にもベアトリーチェが真里亞に会いに行ったことを知ることができなかったのです。

検証:蔵臼によるシフト変更の理由

この日の夜、蔵臼の命令により、使用人の勤務シフトが突然変更されました。
屋敷の深夜勤を郷田に。紗音と嘉音はゲストハウスの深夜勤。源次と熊沢はゲストハウスへ宿泊するように。
これは、この日の晩餐後、真里亞によって届けられた、当主の指輪で封蝋された手紙が原因です。
蔵臼は金蔵の死亡を知っています。
他の兄弟は
「金蔵がベアトリーチェを騙って手紙を出したのだろう」
「そうでなくても封蝋をした金蔵が真相を知っている」
と主張しますが、金蔵はすでに死亡しており、手紙など出せるはずがないのです。
蔵臼は「この手紙の差出人は金蔵の死を知る誰かによるものだ」と考えます。
そして、金蔵の死を知る使用人4人をゲストハウスへと隔離したのです。


第一の晩

「第一の晩に、鍵の選びし六人を生贄に捧げよ」

ウィルの推理
「第1のゲーム、第一の晩。園芸倉庫に、6人の死体。」
「幻は幻に。……土には帰れぬ骸が、幻に帰る。」

第一の晩 真相

親族会議の日の夜、屋敷内の戸締りを確認するため見回りに出る紗音。
その時、紗音の意識と体を奪いベアトリーチェがあらわれる。
ベアトリーチェは食堂で「蔵臼、留弗夫、霧江、楼座」を殺害する。
さらに夏妃も殺そうと夏妃の部屋に侵入するが、ドア内側にかけられたサソリのお守りを発見し夏妃殺害を思いとどまる。
夏妃の殺害をあきらめたベアトリーチェは身代わりの生贄として屋敷の深夜勤だった郷田を選び銃殺する。
最後に、イマジナリーフレンドとして紗音を呼び出し、紗音も銃殺。
源次に手伝わせ、6人の死体を園芸倉庫へと運ぶ。
倉庫の中に6人の死体を入れたあと、外から園芸倉庫を施錠し、シャッターに魔法陣を描く。
電話の元線を抜き、無線を破壊し園芸倉庫の鍵を使用人室へ戻す。
全てが終わったら嘉音の姿になり、嘉音として就寝する。
※ベアトは死体を6人分として扱いますが、実際は5人

検証:兄弟殺し

ベアトリーチェが銃を用意できたとはいえ、4人を一度に殺すのは難しいことです。
おそらく、共犯者である絵羽夫妻の協力により兄弟達は睡眠薬を飲まされ眠っていたのでしょう。
夏妃が早めに就寝し、部屋に侵入者があったにも関わらず、気づかず起きなかったのも睡眠薬のせいだと考えられます。

検証:計画の変更、郷田殺し

ベアトリーチェの本来の計画では、第一の晩の犠牲者は「蔵臼、留弗夫、霧江、楼座、紗音、そして夏妃」の6人の予定でした。
夏妃が殺されなかった理由はドアノブにかけたサソリのお守りです。
この日の昼間、真里亞がサソリのお守りを戦人と朱志香に渡すとき、紗音はそこに同席しています。
ベアトリーチェは紗音と嘉音の行動を知っていますから、このサソリのお守りが真里亞から朱志香に渡された「魔女除け」だとわかりました。ベアトリーチェはドアノブにかかっている魔女除けのお守りに気づき、魔女としての約束事、設定を守って計画を変更したのです。
夏妃の部屋の扉を赤い塗料で汚したのは、お守りにより部屋に侵入できなかったということを示すためのサインです。
つまり、犯人は「魔女ベアトリーチェである」と明確に示す意思表示です。
サソリのお守りさえなかったら夏妃は第一の晩の犠牲者になっていたはずです。
身代わりになった郷田は災難でした。
郷田は共犯者の誰かが食堂に呼び出し、ベアトリーチェに銃殺されました。

検証:紗音殺し

ベアトが体を使用している以上、第一の晩で殺された紗音はイマジナリーフレンドです。
イマジナリーフレンドである紗音をどうやって殺したのでしょう。
私は紗音殺しの際、実際にイメージの紗音に対して銃を発砲して殺していると考えます。
彼女たちの間でのイマジナリーフレンドは肉体を持つのと同じ存在であり得るからです。
ベアトはイマジナリーフレンドである紗音に対し発砲し、彼女を銃殺したのです。
紗音人格の死亡です。
そして彼女の幻想の死体も園芸倉庫へ運び、園芸倉庫ではウィンチェスター銃で幻想の死体の顔の半分を吹き飛ばしました。
翌日、紗音の幻想の死体が存在すると嘘をついたのは、絵羽、秀吉、南條、源次の4人でした。

検証:嘉音の罪

第一の晩において紗音の死体は存在しませんでした。
にも関わらず秀吉は「そこに紗音の死体がある」と嘘をつきました。
これは秀吉がベアトの共犯者だったからです。

嘉音も第一の晩の惨劇を発見した際、倉庫内に入っています。
そして嘉音は、戦人達や秀吉に対してそこに紗音の死体があるように振る舞っています。
これは秀吉と同じくベアトの犯行計画に基づく嘘だったのでしょうか。

しかし、 嘉音はここでも嘘をついていません。
このとき、嘉音には紗音の無残な死体がハッキリと見えていたのです。
そこには ベアトリーチェによって顔を吹き飛ばされた紗音のイマジナリーフレンド がいたのです。

嘉音の発言は 「嘉音の視点からの真実」 を正直に語っているだけでした。

※嘉音はこの時点で、この殺人の犯人がベアトリーチェだけであることに気づいていたと思われます。
※ベアトリーチェの告発及び、多重人格の告白をしなかったことは嘉音の罪かもしれません。



第二、三、四、五の晩

「第二の晩に、残されし者は寄り添いし二人を引き裂け」
「第三の晩に、残されし者は誉れ高き我が名を讃えよ」
「第四の晩に、頭をえぐりて殺せ」
「第五の晩に、胸をえぐりて殺せ」

第二の晩から第五の晩まではタイトなスケジュールで行われた一連の犯行です。
よって一連の流れで考察していきます。

第一の晩の後、金蔵が不在であることが確認され絵羽は夏妃と激しい口論になります。
戦人が
「怪しいのは絵羽も同じ。自分の無実を証明することはできない。」
ととりなしますが、なおも内部犯を疑う絵羽と秀吉は屋敷内の客室へと引き上げます。
そして、夕食の時間となり、源次と嘉音が絵羽夫妻を呼びに行きますが、応答がありません。

第二の晩 真相

夕食の用意が整い絵羽夫婦を呼びに行く際中、嘉音の意識と体を奪いベアトリーチェが顕現する。
ベアトは嘉音の姿のまま、事前に用意しておいた拳銃と手紙を源次から受け取る。
そして、マスターキーを使用して絵羽夫婦の部屋の鍵を開ける。
この時、扉にはチェーンはかかっていなかった。
部屋に侵入したベアトは絵羽と秀吉を銃殺し、額に杭を刺す。
ベアトは部屋を出た後、チェーンをテープでドアに仮止めし、部屋をマスターキーで施錠する。
そしてドアの下に手紙を挟み、元いた場所に戻り、嘉音に意識と体を返す。

源次と嘉音は扉の下に片翼の鷲の封蝋がされた手紙を見つけ、
緊急の事態と判断した源次はマスターキーで扉を開錠します。
しかし、絵羽夫婦の部屋にはチェーンロックがかかっていました。
源次は嘉音に熊沢と共にチェーンの切断道具を持ってくるように指示し、
自身は南條と共に夏妃への報告に向かいます。
倉庫から番線カッターを持ってきた嘉音と熊沢は、扉に魔法陣が描かれているのを発見します。
嘉音は「番線カッターを持ってくる、ほんの5分ほどの間に」魔法陣が現れたことに驚きます。

第二の晩密室発見~第四の晩 真相

部屋に到着し、嘉音に異変を見せた後、源次は部屋の施錠を開け、チェーンロックが掛かっていることを嘉音に目撃させる。
そして源次は、嘉音に「熊沢と共に切断道具を持ってくるように」指示をする。
嘉音が部屋の前を離れたところで、再度嘉音の意識と体を奪いベアトリーチェが顕現する。
ベアトリーチェはボイラー室へ向かい、隠しておいた金蔵の死体を銃で撃ち、杭を刺してボイラーに死体を入れる。
そしてベアトリーチェは絵羽夫妻の部屋に戻り、扉に魔法陣を描いたのだ。
魔法陣を描き上げたベアトリーチェは嘉音の意識と体を奪った場所に戻り、嘉音に意識と体を返した。
意識を取り戻した嘉音は番線カッターを用意して、絵羽夫婦の部屋に戻る。
かくして嘉音の目の前に「突然」魔法陣が出現したのである。

そして部屋を封印するチェーンを切断し室内に入ると、
そこには絵羽と秀吉の無残な死体が発見されたのでした。(第二の晩)

絵羽夫婦の部屋の扉に挟まれていた手紙には「我が名を讃えよ」と書かれていました(第三の晩)
その後、夏妃や戦人たちも部屋に到着。絵羽と秀吉の死亡を確認します。

第二の晩の後、客間へ戻ろうとした一同は異臭がすることに気づきます。
熊沢と嘉音は火の不始末を疑い厨房に向かいます。
途中で2人は異臭の流れてくる方向は、厨房ではなくボイラー室からだと気づきます。
そして嘉音はボイラー室から扉の閉まる音を聞きます。
ボイラー室が中庭に通じているのを思い出した嘉音は熊沢をおいて1人で走り出します。
ボイラー室に嘉音が飛び込むと中は異臭に満ちています。
嘉音は正面に何かがいることに気づき鉈を手に取りますが、
闇から飛んできたアイスピックに胸を撃ち抜かれ倒れます。
遅れて一同がボイラー室についたとき、
まだ息のあった嘉音は南條と譲治によって運び出され熊沢と朱志香もそれに同行しました。
そしてボイラーからは焼けただれ頭に杭を打たれた金蔵の死体が発見されました。(第四の晩)

そして客間に戻った一同に南條が嘉音の死亡を知らせるのでした。(第五の晩)

第五の晩 真相

嘉音がボイラー室に入ったとき、またもベアトリーチェが現れた。
しかし、このベアトリーチェは実体を持たないイマジナリーフレンドのベアトリーチェだった。
そしてベアトリーチェは悪魔の杭を飛ばし、悪魔の杭は嘉音の胸を貫いた。
この杭はもちろん幻想だが、嘉音にとっては現実であった。
幻想の杭に胸を貫かれた嘉音は倒れ、嘉音人格は死亡したのだ。
そして南條は「嘉音が死亡した」と偽証した。
※嘉音人格は確かに死んでいるので偽証と言えるかは難しい。嘉音の体は生きている。


第二の晩「赤字」
二人は他殺である! 密室構築後に片方を殺害の後に自殺したのではない!
また、殺人は執行者、犠牲者が共に同室して行われた!
執行者が室外から殺害する手段は存在しない!

ウィルの推理
「第1のゲーム、第二の晩。寄り添いし二人の骸は鎖で守られし密室に。」
「幻は幻に。……幻の鎖は、幻しか閉じ込めない。」

検証:チェーン密室の謎

嘉音と源次が絵羽夫婦を呼びに訪れた時、絵羽夫妻の部屋にはチェーンがかかっていませんでした。

(本文より)
……そして、ゆっくりとノブを捻り、扉をゆっくりと開けていく。
ガチャン。
…それはドアチェーンを引っ張る音だった。
チェーンが掛けられていたのだ。

このとき、扉を開けているのは源次で、嘉音はチェーンが掛かっているのを目撃しただけです。
源次はチェーンが掛かっているように嘉音に対して偽証したのです。
※源次は嘉音や紗音に対しても偽証をします。これはベアトのみが彼の主であり、2人は使用人だからです。
チェーンはテープで扉に仮止めされていただけだったので、源次は扉を「ゆっくり」開けたのでしょう。
一同が部屋を確認している間、源次は切断されたチェーンからテープをはがし、チェーン受けに掛けなおしたはずです。

検証:魔法陣出現の謎

嘉音は番線カッターを走って取りに行き、客室の前を離れた時間はわずか5分ほどでした。
その短い時間の間に手の込んだ魔法陣が突然出現したのは何故でしょう。
実は、客室の前を離れていた「5分間」は嘉音の体感時間だったのです。
実際には十分な時間をかけて魔法陣が描かれていました。
前回考察した通り、多重人格間で記憶の断絶が起きるケースがあります。
嘉音には意識と体をベアトリーチェに奪われている間の記憶がないのです。
そのため、ベアトリーチェが時間をかけて魔法陣を描いたとしても嘉音には「突然現れた」ように思えたのです。

検証:絵羽と秀吉の額に刺さる悪魔の杭

部屋が密室でなかった以上、実際の凶器は杭ではなく拳銃の方が妥当でしょう。
ベアトリーチェは絵羽と秀吉の正面から額を拳銃で撃ち抜き、その際に開いた穴に杭を刺しこんだのです。

検証:嘉音の罪

嘉音は源次と共に第二の晩の第一発見者となりました。
しかし、嘉音はベアトリーチェ時の記憶を持っていません。

その上で、本文の記載内容や発言内容を確認すると、嘉音の主観上は嘘が書かれていないことがわかります。
そして源次はベアトリーチェと共謀し、嘉音の主観を騙すための協力をしています。
つまり嘉音は無実だったと思われます。

※嘉音は傍証により、この殺人の犯人がベアトリーチェであることに気づいていたと思われます。
※ベアトリーチェの告発及び、多重人格の告白をしなかったことは嘉音の罪かもしれません。


第四の晩 ウィルの推理
「第1のゲーム、第四の晩。密室書斎の老当主は灼熱の窯の中に。」
「幻は幻に。……幻の男は、あるべきところへ。」

検証:ボイラー室から聞こえた 「扉が閉まる音」

嘉音がボイラー室に向かう直前、絵羽の部屋の前には生存者全員が揃っていました。
ボイラー室の外の扉を開け閉めできる登場人物は存在しません。
おそらくボイラー室の扉は中途半端に閉まっていたのでしょう。
ボイラーの火によって暖められた空気の圧力で扉が閉まった音が聞こえたのだと思われます。
あるいは金蔵をボイラーに入れた時、この効果を狙ったベアトがわざと扉を最後まで閉めなかったのかもしれません。

検証:金蔵はいつボイラーに入れられたのか

第二の晩発覚以降、嘉音がボイラー室に入り胸をえぐられるまでの間、アリバイのない者は存在しません。
異臭がただよいはじめたタイミングから考えても、第二の晩が発覚する前にボイラー室に入れられたのでしょう。
チェーンロックを破るために番線カッターを取りに行った嘉音には「記憶のない時間」が存在します。
この空白の時間、嘉音の意識と体を使っていたのはベアトリーチェです。
絵羽の客室に魔法陣を描いたベアトリーチェは、その時間を使いもう1つの犯行を行ったのです。
あらかじめボイラー室に運ばれていた金蔵の死体に拳銃で穴を開け、杭を刺しボイラーに入れたのはベアトリーチェ。
そしてそのタイミングは絵羽の客室の鍵を源次が開けてから、嘉音が番線カッターを取りに行く間です。


第五の晩 赤字
全ての生存者にアリバイがある! さらに死者も含めようぞ!!
つまり、島の如何なる人間にも死者にも、嘉音は殺せなかった!
嘉音は自殺ではない。
嘉音は事故死ではない!

ウィルの推理
「第1のゲーム、第五の晩。杭に胸を捧げし少年の最後。」
「幻は幻に。……幻想の魔女と杭は、幻想しか貫けない。」

検証:嘉音殺し

嘉音もベアトリーチェによって殺されました。
嘉音がボイラー室に入った後、嘉音の前にベアトリーチェが現れたのです。
しかし、今回は嘉音は消えませんでした。
嘉音の前に現れたベアトリーチェはイマジナリーフレンドだったのです。
そして嘉音は幻想の存在、イマジナリーフレンドであるベアトリーチェによって幻想の杭で貫かれ人格を殺されたのです。

検証:赤字

※なお嘉音殺しについては、赤字 「全ての生存者にアリバイがある!」
「島の如何なる人間または死者にも嘉音は殺せなかった」
の2つの対象にベアトリーチェが含まれる場合ロジックエラーとなります。
しかし、嘉音を殺した時のベアトリーチェは肉体を持たないイマジナリーフレンドでした。
嘉音は幻想(イマジナリーフレンド)の魔女の放った幻想の杭によって貫かれ、人格の死を迎えました。
※嘉音がイマジナリーフレンドでベアトが実体という組み合わせもありえますが、ウィルの推理「幻想の魔女と杭は、幻想しか貫けない」に準拠して考えるとベアトがイマジナリーフレンドと考える方が妥当です。
''イマジナリーフレンドは「生存者でも死者でも人間でも嘉音自身でも事故でもトラップでもない存在」であり、赤字に抵触しません’’。



第六、七、八の晩

「第六の晩に、腹をえぐりて殺せ」
「第七の晩に、膝をえぐりて殺せ」
「第八の晩に、足をえぐりて殺せ」

第六、七、八の晩 真相

ベアトリーチェから手紙を託されたのは源次だった。
源次は一同が肖像画を見ている隙に手紙を卓上に置いた。
書斎から追い出され、客間で過ごす4人の前に真犯人ベアトリーチェが登場する。
源次、南條はベアトの共犯者、熊沢もベアトが多重人格と知っていた。
そして真里亞は魔女の存在を信じているため、全員がベアトを迎えた。
ベアトは4人に「書斎に入れないので残り3人の生贄はこの中から選ぶ」と宣告する。
熊沢と南條は嫌だと懇願するが、ベアトリーチェはサソリのお守りを持つ真里亞を除く3人に生贄を決定する。
ベアトは真里亞に「壁を向いて歌を歌っていろ。何が起こっても聞こえない。わからない」と暗示をかける。
真里亞が歌を歌う中、ベアトは源次、南條、熊沢を殺し内線電話を書斎に掛ける。
そして、手紙を置き、客間をマスターキーで施錠し、ロビーで夏妃が来るのを待ち受けるのだった。

第六、七、八の晩 赤字
同室していた真里亞は殺していないぞ! そしてもちろん三人は他殺だ!
身元不明死体について、その身元を全て保証する。即ち、替え玉トリックは存在しない!
源次、熊沢、南條は殺人者ではない!

ウィルの推理
「第1のゲーム、第六、第七、第八の晩。歌う少女の密室に横たわる3人の骸。」
「幻は幻に。……盲目なる少女が歌うは幻。密室幻想。」

検証:書斎に現れた手紙

手紙を卓上に置いたのは源次でした。
源次は「書斎に立てこもることになった場合、この手紙で不和を煽り分裂させるように」とベアトから指示を受けていたのです。

検証:密室破り

ベアトは最初から客間に隠れていたのではないかと考えます。
しかし、客間はマスターキーで開くので、真里亞が見ていない間に入ってきたとしても問題ありません。
客間から出るときは普通に出て、マスターキーで施錠をしました。

検証:内線電話の復活

内線電話の故障については最初から、元線を抜いた程度の工作でした。
右代宮家には使用人がいつもいるため、電話の構造について家人は知りませんでした。
元線を抜き「故障した」と宣言すればそれで事足りたのです。
よって内線電話の復活も簡単にできました。

検証:真里亞の態度

真里亞には何の罪もありません。
ただ魔女を純粋に信じていただけです。
そして普通の子供より少し幻想と仲のいい、幻想を信じられる子供だったのです。

検証:熊沢、南條、源次殺し

ベアトは第一の晩と同じく、拳銃でそれぞれを殺してからウィンチェスターで顔面を粉砕しました。
真里亞は暗示にかかっており、背後で何が起きたかは認識できなかったのでしょう。
真里亞には嘘をつく理由がありません。



第九の晩

「第九の晩に、魔女は蘇り、誰も生き残れはしない」

第九の晩 真相

手紙を読んで肖像画の前にやってきた夏妃。
夏妃の前に肉体を持ったベアトリーチェが姿を現す。
夏妃は銃を構え、ベアトリーチェも銃を構える。
2人は同時に発砲し、ベアトリーチェの弾を額に受けた夏妃は倒れる。
客間を出て、玄関ホールに集まる戦人達の前に、ベアトリーチェは姿を現す。
そして10月5日24時を迎え、物語が終わりを告げた。

第九の晩 赤字
夏妃は他殺である! 身元不明死体は一切なく、生存者も全員がアリバイがある!
夏妃の額に埋まりし銃弾は、夏妃の銃から放たれたものではない!
夏妃を射殺したのはトラップじゃなく、ちゃんと銃を構えて引き金を引いてしっかり射殺したのよ!

検証:夏妃殺し

夏妃の前に現れたのは肉体を持つ魔女ベアトリーチェでした。
彼女は紗音、嘉音と同じ肉体を共有する多重人格でしたが、2人が死んだため、体を占有しています。
夏妃は「あなたのような存在が本当に存在したなんて、私は未だ信じることができない」と言っています。
これは、紗音が生きていたことについての発言だという説がありますが、私は魔女ベアトリーチェの存在に対して言ったと考えます。
紗音と嘉音の肉体が同一であることに誰も気づいていなかったことから考え、
ベアトリーチェは「服装を変えた紗音」の程度の変装ではなく、魔女ベアトリーチェとして肖像画から抜け出てきたかと見まごう姿をしていたはずです。
そして、銃声が1回しか聞こえなかったのは、2人が同時に発砲したからです。
魔女が振り上げた杖とは銃のことだったのです。
第八の晩までの殺人の手際を見ても、ベアトリーチェは正面からなら的を外さない程度の射撃能力があったのでしょう。

検証:赤字

この考察についても赤字 「生存者も全員がアリバイがある」 の解釈が問題になります。
つまり、夏妃を殺したのがベアトリーチェだという推理は、ベアトリーチェが生存者である限り成り立たないという論理です。
しかし、元の赤字の文意を考えた場合 「夏妃は他殺であり、かつ身元不明死体がなく、生存者全員にアリバイがある」 「夏妃を射殺したのはトラップじゃなく、ちゃんと銃を構えて引き金を引いてしっかり射殺した」 が言葉通りにしか定義できないならば人間による犯行は論理的に不可能となり赤字使用のルールに抵触します。
赤字はルール上、魔法の存在、または魔法の不存在について直接宣言できません。
よって「生存者及び身元不明死体以外の殺人者」を想定しているこの赤字において、生存者とは、戦人、譲治、朱志香、真里亞の4人を指すことは明白であり、ベアトリーチェが犯人だという推理は赤字に抵触しないものと考えます。

検証:物語の終わり

10月5日24時、タイムリミットを迎え、物語は終わります。
これは地下貴賓室にセットされた爆薬が爆破時間を迎え、右代宮家の一切を無に帰したのです。
碑文を解かない限り、ベアトリーチェからは逃れられない。その意味がこれでした。

Episode1の主な謎はこれで解けたと思われます。






残った疑問


留弗夫の「俺は今夜殺されるだろうな」と言うセリフ

このセリフについては、戦人の出生の秘密を偽っていた留弗夫が、霧江と戦人に真相を打ち明けるつもりで、「(この秘密を打ち明けたら霧江と戦人に)殺されるだろうな」という意味だという解釈が一般的だと思われます。
しかし、Episode1は「ベアトリーチェが犯行前に書いたシミュレーション」なので、上記の解釈は「戦人出生の秘密」をベアトが知らないとボトルメールに書くことはできません。

※ボトルメールは親族会議より前に書かれている

よって、このセリフについては以下の3つの可能性を考えてみました。
  1. ベアトは親族会議以前に戦人の出生の秘密を知っていた
  2. 留弗夫のセリフは別の意図だった
  3. 作者(竜騎士07)の凡ミス

1.2の可能性は残りますが、うみねこのゲーム盤中の謎についてはノックス十戒及びヴァンダイン20則の縛りにより、「物語中に手がかりの提示」が必要です。
物語全体からみると些細な謎ですが、この留弗夫のセリフについて現在クリアな解釈を見つけられません。