文責:きょうよ

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0 金融とは

・貨幣を用いる経済において人々はすべての取引を貨幣で測り、貨幣で決済し、資産をも貨幣で評価するし、しかも貨幣自身も資産の一種なのである。
→そのため、社会全体における貨幣の存在料を変化させると、様々な影響が生じる。

・古典派と呼ばれるよう何った経済学は、貨幣の存在料を変えれば物価が比例的に変化するだけであると考えた。
・これに対してケインズは物価以外に、雇用量・国民所得・消費・投資などが皆変化すると主張し、これを利用して、貨幣供給量を意図的に変えることを経済政策の中心部に吸えることを唱えた。

・貨幣は金融市場を通じてマクロ経済に影響を与えるので、貨幣論・金融論にとってもマクロ経済学が必須の論題となるのである。

・金融論には金融制度・証券取引所制度の役割や仕組みの議論が含まれる。

・本書では、企業や家計にとってなぜ金融が必要となるかを理論的に説明したあと、こうした金融・証券取引制度の機能機能について論じ、それから貨幣論・マクロ金融論という順番で進むことにしたい。

・なお冒頭に掲げた金融=資本の融通という暫定的な定義であるが、理論的に言うと金融とは貨幣の直物と先物の交換、とみることもできる。




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最終更新:2013年01月26日 15:23