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本の紹介
本書はルーマンの社会システム理論の入門書と位置づけであるが、その内容はルーマンの理論の全体像をその生成過程から捉えようとするものである。
ルーマンの理論は国際的にも広範な論争を呼び起こし、社会学の分野のみならず、法学、経済学、政治学、科学、倫理学、教育学などにも大きな影響をお呼びしており、現代では熱が冷めたものの以前として重大な影響力を持つものである。
こうしたなかで、本書は難解なルーマンの格好の入門書といえる。なお、本書を読むに当たり若干の前提知識が必要とされるが、それらは、調べればすぐに出てくるようなものであり本書の読解を妨げる程度のものではない。
Ⅰ序論
序論の概要
Ⅱ学際的パラダイムとしてのシステム理論
1.一般システム理論
一般システム理論の概要
2.社会学における全体論的な考え方
社会学における全体論的な考え方の概要
Ⅲ社会システムの理論
1.機能-構造的システム理論
機能-構造的システム理論の概要
2.システム理論の新たな展望
システム理論の新たな展望の概要
3.心的システムのオートポイエーシス
心的システムのオートポイエーシスの概要
4.創発的秩序レベルとしての社会システム
5.コミュニケーションと行為
6.観察
Ⅳ社会の理論
1.システム分化と第一次的社会分化
2.社会構造と意味
3.分化形態の転換としての社会進化
4.統一性と差異
5.人格、包摂、個人
Ⅴ社会診断
1.リスク
2.道徳
3.批判
最終更新:2013年02月02日 19:53