文責:きょうよ
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フリーのWikiサービスには@wikiのほかにlivedoor WikiやFC2 Wikiなどがございます。そのなかで私がこのwikiを選んだ理由の一つが'数式を使える'からです。もちろん、ほかのサービスにおいても、数式を画像にして貼り付けたりすれば良いのですが、この@wikiではそんな手間をかけずに文章として打ち込むことで表示させることができます。
ただし、数式を表示するには特別な知識が必要であり、そのため、第3講までとは別の流れとして書かせていただきました。その知識というのがTexというもので、数式を書く場合にはTexの記法に合わせた書き方をいたします。
とは言え、普通に使う分にはプラグインとさほど変わらないので、抵抗感を感じる必要はございません。
数式を書くためには、二つの方法があります。
ひとつは数式を$$で挟むやり方です。具体的には
\sum_{x=0}^{100}x+1
の両端に$$を付け加えて書けば
と表示されます。
もうひとつの方法は、#math(解像度){数式}と各方法です。つまり
#math(100){\sum_{x=0}^{100}x+1}
と書けば
と表示されるというわけです。いま解像度を100に設定して表示を行いましたが、$$を使った場合が解像度200で数字を大きくすると文字も大きく表示されます。
この二つの方法には大きな違いがあって、$$を用いるほうはインライン要素で文中でも使えるが#mathはブロック要素なので、文頭において使うことしかできないということです。ただ、普通Texですとインライン要素の書き方と、ブロック要素の書き方では表示が異なるのですが、このwikiの場合はどちらも同じようです(未確認につき断言はできません)。あまり使い分けは気にする必要がありませんね。
数式を書くとき、普通の文章ではあまり使わないような記号を使うことが多いですね。例えば、上のシグマ記号やあるいはインテグラル、空集合を表す文字に分数の表示などもそうです。texを使えばこれらの表示を簡単に行うことができます。
分数の表示は普通には表示できませんが、tex記法では\frac{分子}{分母}を使って、書く事ができます。つまり、
#math(150){\frac{x-1}{x+1}}
と書けば
と表示されます。むずかしいことはありませんね。
数式を使うときにはよく添字を用いる場合があると思います。これをTexでかくには_{下添字}とか^{上添字}を添字をつけたい記号の後ろに置くだけです。
#math(150){f^{i},g_{j}}
は
と表示されます。ここで注意していただきたいのは、添字を付ける文字によって場所がかわることです。先ほどのシグマに添字を付けた場合と今回の場合では表示位置が違います。一般的な書き方にあわせて自動で位置を調整してくれます。
Texでは数式でよく使う特殊な記号を表示できるようにいろいろな書き方が用意されています。以下に一例を示します。
\sum \int \sqrt[n]{5} \overrightarrow{OA} \in \subset \forall
は
と表示されます。
細かい点を申し上げます。まず、数式内の表示は同じ文字であっても普通の文章での表示とは異なります。下を見てください。
f(x)
どちらも、f(x)をあらわすものですが文字の大きさだけではなく、f(エフ)の形状も変わっていることに気づくでしょう。このようにTexでは、数学の教科書にでるような形の表記にかえて表示します。
また、数式内の半角スペースや改行は無視されることにも注意してください。
#math(100){ x=a c=t b=y }
と書くと
と表示されます。またを使った記法に関しては改行はできないことも注意しておきます。
このように、いろいろが機能があり大変便利である一方で、触ったことがないひとにとっては頭が混乱してしまうかもしれません。ですが、プラグインと同じでとにかく書いていけばわかる!はずです。
わからなくなった場合は、このページを参考にするとよいと思います。
紹介していないものでも、行列やギリシャ文字に関する記述も重要かとおもいますので、是非上のページを参考にして、ものは試しで書いてみてください。
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