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+ | 魂魄術と精霊術 |
――そういえば【魂魄術】について何かしりませんかお?
また懐かしい名前ねぇ。 【魂魄術】はソウルを扱う術よ。 私は少し齧った程度であまり知らないけれど。 齧った!? 使えるんですかお? 【森】に居た頃に少し概念を教わったくらいよ。 魔術にどうにか落とし込めないかとしたけれど、 あまりに実用的じゃなかったから諦めたわ。 やる夫はどうして【魂魄術】なんて知ったのかしら。 ……身近に使える人が居て。 少し気になったんですお。 ふぅん? 【魂魄術】はソウルを扱う事を専門にした術。 ソウルは【瘴気】の塊、と言う事は知っているわね? はい、知っていますお――って、まさか。 そうよ。 言い方を変えれば【瘴気】を扱う術になる。 【魂魄術】をマスターしていれば、 【瘴気】の固形化、つまりソウル化。 果ては魔物等のソウル化。 その後そのソウルを使って使役出来る。 【精霊術】の様に使役できる――と言うワケじゃないけれどね。 【魂魄術】の場合使役と言うよりは召還、その後は魔物次第になるわね。 (……あれ、そのソウルを使って使役?) (【ソウル】ってのは【瘴気】だし) (【瘴気】で操るけど――魔物次第――) ……何か、【魔女】が出来る工程に似てませんかお。 …………―― ――その通りだわ。 【後天的魔女】を作る際打ち込んでるのが【作者】のソウルなら。 辻褄は完全に合うわね。 (なんで、こんな簡単な事に気付けなかったのかしら) …………まあいいわ。 【魂魄術】は【瘴気】の固形化だけじゃないわ。 ソウルを使って自己の強化、武器に打ち込み変質化。 使う人が使えばとんでもない代物にはなるわね。 なる、ほど。 (ソウルでの自己強化……シュテルが力を貰ってるのがそうかお) (武器に打ち込むのは【森】でエミヤさんが) (……もしかしてシュテルにソウルを入れたアリスさんも【魂魄術】使えるのかお) 何と言うか、【森】じゃ案外身近な所に【魂魄術】が使用されてましたお。 元々【森】以外では見た事も無い技術ね。 ……疑似的にとは言え、貴方も使っているのではないかしら。 やる夫が、ですかお? 貴方の中にはいくつのソウルが入っているのかしら? ソウルを扱う術(スベ)全般、【魂魄術】に分類されるのよ。 やる夫の場合無意識に【魂魄術】と似たような事を やっていたのかもしれないわね、渇望がそうさせてるのかしら。 ……そうなんだとしたら、それは副産物でしかないですお。 そう……何にせよ、あまり気持ちのいい術ではないわ。 死者をも冒涜する術なのだから。 余談だけれど【精霊術】は生かす術と呼ばれているわ。 【魂魄術】とは対極、故に【魂魄術】は【森】じゃ忌避される 術の一つだった。 【精霊術】が生かす術、ですかお。 どちらも【森】では死者に使う術だったのよ。 蘇生させる方法として、ね。 けれど【魂魄術】は意のままに操る、 もしくは暴走させる等の側面が強かった。 対して【精霊術】は生まれ変わらせる。 自分の相棒として生かす。 それが対極と言われる所以よ。 まあ今ではその技術は失われて、 大分違う術形態になっているけれどね。 ……と言う事は、【精霊術】と言うのは死者蘇生の方法、だった……? ――それならそもそも精霊と言うのは、 死者から生まれてるのかお? ――ええ。 魔物にせよ、一度ソウル化……その時点で死んでいるような物よ。 そこで重要になるのが蘇生時の方法よ。 【精霊術】ならそのまま、霊体として構成される事になる。 【魂魄術】は術者が何らかの手を加える。 それは蘇生時のみの話なのだけれどね。 術として見るなら完成度は【精霊術】の方が遥かに上よ。 何故なら【魂魄術】は何らかの理由により 『手を加えなければいけなかったから』。 理由は知らないけれどね。 ――長くなったけれど、分かったかしら? |
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