ナナイ

概要

微笑むようにはにかむ暖かな笑顔の下で、諦めの溜息を吐く、義肢の女。
cv;歌織
物語の主人公となる資格を有した人物。
盗賊王”の右腕にして愛人だったが、2年前以降は官憲の目を逃れて移動ハレムに潜伏、踊り子に身をやつしている。
恐怖病に罹患した影響で、両足を義肢に換えている。
一向に連絡の無い“王”を想い続けながらも、彼女はアブホールを神と呼び、都市と自分の想い全てを打ち砕いてくれるよう願う。

来歴

農区で働く労働者の娘として生まれるが、“盗賊王”に見いだされて盗賊団の一員となり、彼の右腕と呼ばれるまでになる(実際の『右腕』はむしろダラムの方だっただろうとナナイ自身は考えている)。
しかし2年前の大天蓋開放に伴って“盗賊王”は姿を消し、盗賊団は解体した。この頃ナナイは恐怖病を発症している。
その後は移動ハレムに踊り子として所属し、官憲から身を隠し続けている。

能力

  • 記憶術……アデプトの記憶術。彼女自身はアデプトではないが、アデプトだった“盗賊王”に短剣術や会計術とともに仕込まれた。複雑な文言でも確実に記憶できる。
  • 義肢……鋼鉄の両脚。どれだけ踊っても歩いても疲労を感じない。

本編での活躍

第一章冒頭から登場。移動巨車の側にいたところを機関ボードに乗ったアスルに危うく撥ねられかけた。その際にアスルが落としたホラー滓を拾い、宝石の類と勘違いしていずれ返すために保管する。
第三章では主役を務める。気まぐれに向かった常連客の部屋で無人の光景と奇妙な便箋を発見する。そこへ乱入してきたムートと出会い、失踪した彼女の恋人を探す手伝いをする。途中ダラムの手を借りながら二人は集団消失の犠牲者たちが最後に向かった部屋に辿りつき、そこで彼らの最期の言葉と対面することになる。
第八章でも脇役を務める。大量連続殺人に関する新聞記事を読んでヤザタが犯人であると確信し、一種の友人のように感じていた彼の凶行を止めてくれるようアナカシムに依頼する。結局ヤザタは死亡してしまうが、彼女の手元にはヤザタからの最期の手紙が届く。
最終章では影から現れて世界の破滅を願えと迫るザハカを、ムートやヤザタとの記憶を想って拒絶する。

その後

エピローグではミミルと出会い、彼女の旅立ちを応援する。
アルディーンのことは振られたものと思うことにしたらしい。

登場作品


関連人物




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最終更新:2022年04月06日 23:19
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