ヒュプノス

概要

顔の半分を胡蝶の仮面で隠した白い服装の男。
意識と無意識の境界にある諸柱の酒場バールの店主を務めており、炭酸水から黄金の蜂蜜酒まで様々な飲み物を客に振舞う。
無表情で口数も多くないが、職務には忠実。客との雑談に入ると「ここは酒場だ。注文を」という風にまず酒を注文させる。
その正体はイリジアに属する一柱ヒュプノス。夢幻の胡蝶。集合的無意識の観測者。
英語らしき言語を使うが、その言葉は他のイリジアの者と同じくグニャグニャと異質な響きに聞こえる。

能力

店主をしている時の人型の姿とは別に、合成体の《御使い》を遥かに超える白く巨大な『瞳』を持つ。
その巨瞳で対象を観察する以外の動きは見せなかったので詳細は不明だが、その視覚は人型と共有しており、巨瞳が潰された際に人型は瞳を閉じていた。

シリーズでの活躍

殆どの場合はカウンターの奥で店主として客に酒を振舞うだけだが、『無幻彷徨』ではイリジアの領域へ渡ってきたリリィに興味を持ち、観察を続けるべくドリーム・クリスタライザーを彼女に渡す。後にバールで再会した時には黄金の蜂蜜酒を彼女に奢った。
『ヒュプノスの魔瞳』では観察のためか、時間と空間を操作しリリィを異界に送り込む。しかしその無遠慮な観察が黄金の魔女の機嫌を損ねる結果となり、魔女の命を受けクリッター化したAの触腕に貫かれた。

関連人物

  • サニド … イリジアの主に当たる存在。
  • リリィ … 観察対象。リリィはオスカルトまたはサニドの瞳に似ているという。

元ネタ

ラヴクラフトの短編『ヒュプノス』に登場した神。夢や眠りに関わる神であり、ヒプノスとも言われる。
クトゥルフ神話作品で言及された神ではあるが、ギリシャ神話の同名の神が元ネタとされることもある。
旧神に属し、夢のクリスタライザーという人の夢を結晶化するアイテムの所有者。

登場作品

  • ヒュプノスの魔瞳(ソナーニルRefrainのEXシナリオにも収録)
  • 無幻彷徨

備考

  • バールの来客については人物描写を名をあまりはっきりさせないことが多いので分かり辛いが、カウンターの奥にいる白い服の男がヒュプノスと思われる(店主であるため)。後に白い男が登場したため若干紛らわしい。
  • 気に入る仮面を探しているらしく、今の胡蝶の仮面から永らく変えていないとか。
  • 店内では中立的な立場にあるようだが、彼なりの分別なのか、レオやMといった男性客相手には注文を急かしたり皮肉を言うほど辛辣、リザやリリィのような女性客には酒場のマスターらしい丁寧かつ紳士的な態度で接する傾向がある。
  • ヒュプノスは慈愛を口にする者と解説されている一方で、その慈愛の意味は他のイリジアのものと同様に人間が思うそれとは異なる(『ヒュプノスの魔瞳』での行動がそれに当たるとされている)ため、ヒュプノスとはバールでのみ会うことを推奨されている。
  • リリィは黄金の蜂蜜酒のグラスを持ったまま夢渡りから覚めてしまい、後にそのグラスを返却しようとしたが、ヒュプノスはそれはイリジアからの祝杯であるとして断ったため、グラスはまだリリィが所持している。ついでにAが注文した炭酸水のグラスもまだ手元に残っていると思われる。
  • 酒場なので普通の酒も出すが、イリジアガクトゥーンシャッガイといった都市や土地と同じ名のカクテルを出すことがある。
    • 特に明言されているわけではないのだが、注文したカクテルの場所でこの後何か起こることを暗示させるシーンとなっていることが多い。

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最終更新:2018年08月03日 17:29
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