水上都市セラニアン

北央帝国には《幻の都市》として伝えられる。
カダス大辺境、青の世界のただ中にて永久低気圧に囲まれた、超高々度気流でのみ行き来が可能な帝国の秘密都市である。
欧州ベネツィアを思わせる水の町であり、排煙は少なく水面の多い、美しい都市となっている。
かつては重工場地帯を建造しかけていたが、大規模事故のために都市全土が水没しかけたのだという。
水没の危機を招いたのは帝国7代皇帝である、と密かに囁かれる。
彼はすべての澄んだ水を守護する《ふるきもの》の娘を幽閉することでこの地の水源を手に入れ、過度の巨大蒸気機関がもたらす毒素に侵されない水上都市を完成させたのだという。
しかし《水の娘》は尖塔から出ようともがき、同じくして、我が娘を求めて荒れ狂う水の怒りは津波となって都市を襲い、それが故に都市は一度は死にかけたのである、と──

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最終更新:2012年09月29日 23:41
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