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エジェイ(SC52年~SC133年)

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エジェイ(SC52年~SC133年)
所属勢力:アスラン→アグデッパ→ララウィン→ブラウン→アイタペ→ラー→バーセム→クルトニオ→在野

元とある地球高官の使用人。
「地球に巣食うブラウン派の糞役人」「ブラウンの腰巾着」「無能」「ヘボ作家」と後世の評価は低いが、
かのバッカスは彼を「兵隊蟻」「働き蜂」と述べ、一定の評価をしている。
没落貴族の3男で爵位維持の為に困った父親から爵位の維持費捻出及び口減らしを兼ね
行儀見習いの名目で、ある高官の元に売り飛ばされる。
だが、要領が悪く仕事が遅かった事から主人に「能無し」「馬鹿愚図鈍間」と罵られ虐待を受けた。
その為、辛い事から逃れたいエジェイは絶えず笑みを浮かべ誤魔化すようになり、
それ以外の感情を「生きる上で邪魔な存在」として封印し罵られようが殴られようが笑みを浮かべた顔をしていた。

ある時、その地球高官が茶会も催した時、招かれたブラウンは主人に罵られながらも真面目に仕事を熟す彼に感心し
その場で主人の言い値の倍額を支払い引き取った。
ブラウンに引き取られてからも仕事の遅さは相変わらずで他の使用人からも「鈍間」とバカにされていたが、
ある日の朝、偶々早く目覚めたブラウンが起きると、屋敷の廊下を磨いているエジェイに遭遇する。
「他の連中はまだ寝ているのだから寝ていろ」とブラウンは笑ったが、
「自分は物覚えが悪く要領も悪い為、皆と同じように仕事が熟せません。
 だから朝から仕事をやり迷惑を掛けないようにしているのです」とエジェイは返答。
これを聞いたブラウンはますます感心し、彼を士官学校に入れ自らの部下として育て上げた。
ブラウンからエジェイの家庭教師を押し付けられたバッカス曰く
「真面目で忠誠心さえあれば出自・貴賤の区別なく評価するのはブラウン唯一の美点」
と述べている。

バッカスの教育が良かったのか本人の努力の賜物かエジェイは優秀な成績で士官学校を卒業。
ブラウンの勧めでアグデッパ派に属したが、アグデッパからの評価は低く。
「他の者が半日で終わる仕事をアイツは丸1日掛かっている」
とエジェイの仕事の遅さを罵ったが、この問いにブラウンは
「奴は丸1日掛けて真面目に仕事をする。たった半日で仕事を終える、いい加減な奴より遥かにマシ」
と返答し彼を擁護した。
実際、エジェイは仕事は遅かったがミスをすることは少なく、ブラウンはその事を買っていた。

覇王アスランが死にアグデッパが即位するとブラウン派旗揚げに協力。
その真面目さから分5位に任ぜられる。
アグデッパ政権下では人事担当の内政官として人事院に出向し、
ブラウン派の人物を要職に付けたり、優秀な人材をブラウンに紹介するなど活躍する。
イーズ制覇後は旧アブダー、アソッド両家臣達を時間を掛けて説得しアグデッパに恭順させる事に成功。
ここに来てアグデッパも彼の働きを評価するようになる
(ただし、彼の仕事の遅さは呆れている)。
人事に一定の目途が付くと、防衛担当として惑星防衛艦隊の補給任務に
それが終わると惑星の経済担当と内政官の仕事を次々に熟していった
(人事担当から外されたのはブラウンの息の掛かる人間を減らす為とする説がある)。
戦時で蔑ろにされる事の多かったインフラの整備に力を注ぎ、
腰の重い役所に粘り強く交渉して予算を勝ち取るなど市民生活の向上を行った。
同じく市民生活の向上を求めていたバッカスも「仕事は遅いが、やっている事は正しい」と評価し、
既得権益に五月蠅いバッカスもエジェイの管轄には手を出さなかったと言う。
しかし、ララウィンが即位すると、仕事の遅さが問題視され(ブラウン派と言う事もあり)役職から解任され
止む無く、自発的に謹慎をする。
だが、思いの外に彼が解任された影響は大きく、エジェイが担当していた部署では
ミスや事故が相次ぎ、その対応に追われ作業が停滞してしまう。
その後、ブラウンの圧力もあり経済担当に復帰するが、
結果的に自らを冷遇したララウィンへの忠誠心を失い、大恩あるブラウンの専横要員となる。

太后キャサリンがブラウンと対立すると特命担当に配属となり、
茶会の日程や使用される食器、材料など全てを時間を掛けて丁寧に把握。
それをブラウンに報告し、暗殺のお膳立てを行った。
周囲も愚図と馬鹿にされているエジェイが何か企んでいるとは夢にも思わず、
無警戒であった為、キャサリンの暗殺を見逃してしまう。
なお、キャサリンには申し訳ないが、当時から悪名高いブラウン派だが
真っ当な人間も多数在籍しており、ブラウンの部下と言うだけで冷遇された者も居たと言う。
ブラウンが「義姉上は我が部下の若い衆に恨みを買っていた」と脅したとされているが、
実際、ララウィンやキャサリンがブラウンの部下と言うだけでその部下を冷遇していた事実もあり、
恨みを持つ者も多かった(エジェイもその一人)。故に、この件に関しては、自業自得だとする説もある。
ジュリアがブラウンに凌辱された事を知り逆上したララウィンがブラウンに殺され
ブラウンが即位するとエジェイは「ブラウン様の時代が来た」と歓んだ。

だが、後世の歴史家が「戦意過多・戦略過小」「馬鹿の一つ覚え(バッカス談)」「税金は空気と同じと勘違いしている」
「血税を鉛玉にしてブラックホールに撃ちこんだ」と扱き下ろしている様にブラウン政権は順風満帆とは言えなかった。
王位についたブラウンだが、以前のような繊細さを欠く様になり敗退・失政が続くようになる。
エジェイも経済担当へ回す予算の増額を求めるがブラウンの勘気に触り役職を解任されてしまう。
更に最大派閥長のアイタペが謀反を起こしイーズ属領を喪失。
怒り狂ったブラウンに嘗てのアグデッパの様に「内政充実後の出兵」を求めた結果、
間が悪く、再度ブラウンの逆鱗に触れ今度は謹慎を言い渡される。
だが、この様な状況になってもエジェイはブラウンに逆らう事無く命令に従い、
ブラウンも彼を処刑せず謹慎で済ませている事も、ブラウンが彼の真面目さを買っているからだと言えよう。
(因みに同じ様な状況で、バッカスとバトリは事無きを得たが、処刑され掛かっている)。

その後、ハンの取りなしで許されたエジェイは再びブラウンに出仕し、
イーズ再進出を図るブラウンを支えようとするが、
ブラウンがマカーフィ事アルビオンに殺害されてしまう。
ブラウン亡き後、皇太子プロベットが即位するが、バッカスによる旧ブラウン派粛清で
「王族暗殺幇助・クーデター幇助の罪」で取り締まり対象となり、国を追われる羽目になる。
ハンら旧ブラウン派の面々らと共にアイタペ王朝に亡命し
プロベットが幼帝である事から「旧アブダー派による傀儡」と批判した。
だが、ハンら旧ブラウン派が亡命者と言う立場を忘れアイタペ王朝で専横を行った結果、
アイタペ王朝内に亀裂を生み、そこをラーに付け入れられ同国は滅亡。
バイアー卿の取りなしで何とかラー王朝への亡命を許されるが、
ラー王朝のバーセムら重鎮達からは仕事の遅さを馬鹿にされ閑職に追いやられた。

ラーが死ぬとなし崩し的に派閥抗争に巻き込まれバーセム王朝に属する。
当然、覇王となったバーセムからは能無しの烙印を押されるが
王妃アクセルは彼が閑職に落とされようと真面目に仕事を熟すさまに感心し、
夫バーセムに意見するが、聞き入れられなかった。
そして、そんな彼の下に地球帝国の滅亡とプロベット、バッカスらが消息を絶ったとの報が舞い込む。
ブラウンを蔑ろにした報いだと思っていたエジェイだった。
一方のバーセム王朝もクルトニオ軍の猛攻を受け壊滅。
捕らえられるが、その真面目さをパメラに気に入れられ召し抱えられる。
そんなエジェイの所にテンオウの死のニュースに紛れ意外なニュースが舞い込む。
覇王プロベット及びバッカスらの生存と帰還のニュースである。
てっきり死んだと思っていた彼等の生存をエジェイはとても驚いた。
そして恨めしく思った。
何故、ブラウンが死んだのに奴らが生きているのかと…

パメラの命令で経済担当として、平民の生活向上やインフラの整備を行い。
パメラを大いに満足させた。
エジェイも惑星ナーハンに骨を埋める心算でいたと言う。
クルトニオがバニアウとの決戦が始まると、防衛担当の経験を生かして
惑星ナーハンの艦隊補給任務に当たり、バニアウの猛攻を防ぐ活躍をする。
だが、敗色が濃厚となりパメラが離反し。
クルトニオ軍は総崩れし敗北、最後の居場所を失ったエジェイは
自分の居場所はもうないと判断し野に下った。

野に下ったエジェイは密かに故郷の地球に帰還。
だが、故郷の地球で見たのは、ブラウンを全否定する地球の姿であった。
公式記録からはブラウンの名は消され、プロベットの先王の名はララウィンと書かれ
地球歴代覇王が葬られるアスラン廟からはブラウンの名前が削り取られていた。
ブラウンに見出され尊敬していたエジェイにはそれが許せなかった。
「ブラウン様は我々弱者の味方であった」
沿道でエジェイは、自分が受けたブラウンの徳を訴え称えた。
だが、沿道を行く人々に振り向く者は無かった。
来る日も来る日も、エジェイはブラウンの正しさを解いたが誰からも相手にされず
「狂人の戯言」とバカにされ、笑われ、石を投げられた。
遂にはブラウンを褒め称える危険思想家と通報され、警察に逮捕。
エジェイは取調官にブラウンの素晴らしさを説くが、取り調べは早々に打ち切られ
「ボケ老人で、責任能力なし」とされ釈放される。

言葉でダメなら… と考えたエジェイはブラウンに関する本をかく事を決める。
地球で出版しても相手にされないだろうと考え、ホスエンの出版社に持ち込むが
「誇張まみれ」「お宅の自伝を書いた方がマシ」「クソつまらない」と扱き下ろされ相手にされ無かった。
その後も多くの出版社に原稿を持ち込むが全く相手にされず、
失意の中で息を引き取った。享年81歳。

『悪行のせいで善行が評価されない悲運の王弟』
エジェイが書いた原稿の一説だが、これを見た編集担当は
「善行がアンタの経験しかないじゃないか。
 その程度で、あれ程の悪行は帳消しに出来ないよ」と笑い飛ばしたと言う。






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