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サイガス(SC91年~SC171年)

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サイガス(SC91年~SC171年)
所属勢力:アベヤクーン→バニアウ→独立勢力→銀河政府(サウズ恒星系政府:独立勢力)

サウズの覇者でナーハン覇王アベヤクーンと正妻ファーリの間に産まれた嫡出子
覇王クルトニオの異母兄。
ラブ曰く「強欲で傲慢な欲深い性格。欲を満たすためなら何でもする人物であり
 欲を満たす方法を良く知っている人物。
 人を見る目があり、どうすれば相手が自らに屈するかを心得ている」と評している。

子宝に恵まれなかったアベヤクーン夫妻の待望の男児として
SC91年に惑星ナーハンで生を受ける。
物覚えが良く文武両道の王子であったが、アベヤクーンはその才能を恐れ
サイガスに冷たく当たっていた。
父に冷たくあしらわれたサイガスは母ファーリに縋るも
「父上は貴方の事を思って冷たく接しているのですよ」と突き放した。
サイガスは幼いながらも父が自らを嫌っている事を本能的に悟っていた。
そして、母も見て見ぬ振りをしているだけだと言う事も、
父がそんな母に愛想を尽かし女漁りに励んでいる事も全て知っていた。
そんな荒んだサイガスの心を救ったのは、当時はまだ新兵であったバニアウであった。
ある時、父から教育係を決めるよう言い渡され、抵抗軍鎮圧で功績を上げたバニアウを選ぶ。
バニアウはサイガスが聞く事は何でも解るまで教えたと言う。
間違えたり、失敗すると厳しく叱られたが、それ以上に成功した時や
出来た時はとても褒めてくれた。
女に溺れ耄碌した父と無関心な母の影響で荒んでいたサイガスは
バニアウのお陰で利発な少年へと成長した。

SC100年、サイガスに弟が出来る。後に父亡き後王位に着いた異母弟クルトニオである。
父アベヤクーンはパメラにのめり込んでいた事もあるが、弟クルトニオが凡庸で牛耳やすいと踏んだのか
明確にサイガスの王位継承否定を公言するようになる。
サイガスがクルトニオとパメラに会った時、バニアウに「あの女は怖い顔をしている」と話し
9歳ながらパメラの本心を見抜いた事に流石のバニアウも驚きを隠せなかったと言う。
SC101年母ファーリが急死。
公式には病死とされていたが、自殺したと言う事は周知であり
暗殺疑惑も実しやかに囁かれていた。
サイガスはバニアウに「皆、何故あの様な怖い女に従うのか?
 自分は理解できないしその様な人間は信用できない」と言った。
だが、それから間もなくバニアウは国を去る事となる。

SC102年、父アベヤクーンがカスマン宙域視察中に海賊の襲撃を受け死亡…
同行していたバニアウは公式には王と共に死亡とされ、消息は不明である。
この報を聞いたパメラは直ちに自らの息のかかった将軍たちを動かし
アベヤクーンの一族の粛清を図った。
この時、敗走を図っていたサイガスだったが共の者達が
「弟クルトニオ君に忠誠を誓いましょう」と言いだした事で
側近にもパメラの息が掛かっている事を知ったサイガスは命からがら逃亡。
混乱に乗じて密航船でナーハンからの脱出に成功する。

放浪を続けたサイガスはSC104年カスマン覇王の門を叩いた。
嘗て師と慕い、実の父の様に尊敬したバニアウが決起したとの情報を掴んだからである。
サイガスのバニアウへの仕官はかなり白い目で見られた。
実際、アベヤクーンに恨みを持ちバニアウ軍に参加した者も多く、
バニアウの下に仕官するのも復讐目的では無いかと邪推されていた。
バニアウの御前に現れたサイガスは
「確かに陛下は私に取っては仇かもしれない。だが、私を育ててくれた恩は忘れていません
 私が憎いのは王の無能を謳いながら、その無能と同じ事をしている今のナーハンに居る連中だ」
サイガスの事をよく理解しているバニアウは納得はしているが家臣達は到底納得してない。
それを肌で感じたサイガスは「ならば今から嘘偽りがない明かしを出します」と言うと
自らの左目を抉り取り、驚く周囲に「右目は煩悩と感情を、左目は真実と才能を司ると言います
 ならば私の真実と才能を永遠に陛下に差し上げまする!!」と血の涙を流しながら訴えた。
バニアウは玉座を駆け降りサイガスの元に駆け寄るとこう宣言した。
「サイガスを我が息子として迎える!!
 彼への誹謗中傷は我が王家、父アブラムへの冒涜に等しいと心得よ!!」
以降、サイガスもバニアウを父と慕いその覇業を助けていった。
やがて、そのサイガスの姿勢に反発を持つ者は減って行き、バニアウ王朝内でも徐々に信頼を得るようになった。
側近のキシや王妃で義母に当たるレナジも彼を孫、息子と呼び可愛がったと言う。
そして、バニアウから娘ドリス王女との縁談を持ちかけられ、
これを受け入れ、名実ともにバニアウの息子となった。

時は流れSC121年ドーラが暗殺されその首謀者がクルトニオ(パメラ)だと発覚すると
父バニアウはクルトニオとの同盟を破棄。2大勢力による決戦に突入する。
サイガスも艦隊を率いゴゴニ制圧に貢献。
そして苦戦する父バニアウの後詰として援護と脱出にと活躍した。
そんな彼の名を知らしめたのは、この様な華々しい戦争での活躍では無く
ナーハン制圧後の事であった。
ドーラ暗殺がクルトニオの仕業と知ったショーン・プロベット連合軍の介入で
大敗を記したクルトニオ軍は各地で敗退。
遂には太后パメラも責任を息子に押し付け離反し、クルトニオ軍は総崩れ
結局、全ての責任を擦り付けられ処刑されたのであった。
それから間もなく敗走中のパメラ捕縛の報を受ける。
捕縛されたパメラは言った「我が復讐は既に成就した
 思い残すことは何も無い。さっさと殺すがいい」
これにはバニアウを含め周囲の者も流石のサイガスもパメラを殺すと思っていたが
サイガスは剣を抜くとパメラの首では無く手錠を切り落とした。
「ここで貴様を殺しては憎い貴様らと同じになってしまう。
 かと言ってただ生かして置くのも気に食わん。ならば仇の元息子に仕えると言う名誉を与えてやろう。
 お前が死ぬときは役に立たなくなった時だ。心身ともに草臥れるまでこの私が使い倒してやる」
驚いたパメラは聞いた。
「アベヤクーンの忘れ形見よ… 私は必要な人間か?仇であるこの私が…」
サイガスは剣をパメラに付きつけ返答した。
「お前が父を殺し、ドーラを殺したのは誰の為だ?
 憎き仇の子を産み育てたのは何の為だ?自分が好き勝手にする為か?いや、違うな。
 理由はどうであれ、国をより良くする為だ。自分の様な人間を産まない為だろう。
 私に力を貸せ。そうすれば、お前の理想は私が実現しよう」
そう言うとサイガスは剣を収め手を差し出した。
これにパメラは膝を屈してその手を握り大粒の涙を流した。
これを見ていたバニアウもサイガスがパメラを屈服させた事に驚きを隠せなかったと言う。
サイガスはパメラを自らの部下として使いたいと父バニアウに要望。
パメラの仕官はその経緯から異議を申し立てる者も多かったが、
最終的にバニアウが了承した事でサイガス派の家臣として分3位で迎え入れられる。
こうしてアベヤクーン兄弟の間で繰り広げられた数十年に渡る戦争(サウズ戦役)は
バニアウ及びその養子となったサイガスの勝利で幕を閉じた。

その後もノーズ戦役やウイバン侵攻などでサイガスは活躍するも
以降、戦線は膠着状態となって行く。
そうなると起こるのが王宮内での政争の類であった。
バニアウにはサイガスの他にもラミウスと言う養子、サイガスから見たら義弟が存在した。
元は戦災孤児であったが、若い頃のバニアウにそっくりであり
養父バニアウの与えた戦術書などもすぐに理解し、指揮・防御陣形に置いては
バニアウの再来と言われるほどの才能を見せ、サイガス自身も艦隊の指揮に関しては
「義弟には負ける」と認めていた。
ただ、バニアウやサイガスと違い、考えが居たらず先走りやすい所があり、
敵の策略に引っかかる事も多かった。
だが、基本優秀な事もあり一部将兵の間では人気があった。
またサイガスがバニアウの娘ドリス王女を娶ったのと同じく
ラミウスもバニアウの次女ホーアン王女を娶り、事実上の後継者候補に指名された事で対立が激化、
サイガスら旧来の人物を推す旧派とラミウスら新しい人物を推す新派とで対立が深まっていった。
この時、サイガスを良く支えたのが妻ドリスと先の戦で召し抱えられたパメラであった。
ドリスはサイガスが「妻が男であったら父バニアウの良き世継ぎになったであろう」と言うほど
艦隊指揮に長け頭も良かった。戦場に出ることは少なかったが
一度戦場に出ると数多の敵を蹂躙し姫将軍と恐れられた
(ショーン・プロベット連合軍のバイアグラは彼女の事を「怪物」「バニアウより強い」
 「プリア様(プロベットの娘で同じく姫将軍、女傑と恐れられる)と五分五分」と評している)。
そして、パメラもサイガスを次期覇王皇帝と見据え様々な策謀を巡らせた。
王妃レナジの父キシの死後、キシ派の重鎮だったダマーンやハヤトの
自派閥への引き抜きを行い勢力を拡大し、その知略を大いに生かした。
だが、偉大なカリスマであるバニアウの存命中はサイガス、ラミウス両名とも
表だって目立った動きはなしなかったが、裏では次期王位を巡って対立していた。

そしてSC144年、隣の大国である連合政府(ショーン・プロベット連合)で
盟主ショーンと副盟主プロベットが相次いで崩御。
それまで1枚岩だった連合政府はそれぞれの息子を推す各派が対立。
遂に後継者を巡る争いが勃発し内戦へと突入する。
二強の一角が崩れた事はバニアウ王朝に取って大変な好機であったが、
バニアウ王朝は動く事が出来無かった。
奇しくも覇王バニアウも病に倒れたのである。
この時、ラミウスは「好機を逃がすべきではない」として外征を主張。
だがサイガスは「父王バニアウの異常事態に外征など認められない」として対立した。
そんな対立の最中、バニアウの症状はますます悪化。遂に意識を失ってしまう。
枕元に呼ばれた重鎮達は、誰もが最悪の事態を想定し重い沈黙の中に居た。
この時、サイガスは摂政として父バニアウに変わり議会に出席し
代理としてパメラがバニアウの元に訪れていた。
するとパメラは「一同沈まれ。陛下が何か申されようとしている」と言い
バニアウの枕元に向かうと何やら聞き耳を立てていた。
暫くするとパメラは「解りました。その様に伝えます」と立ち上がると
ドリス王女と密談をした後、そそくさと部屋を後にした。
それから数時間後、バニアウの容態は急変。
SC145年、英雄王バニアウは数多の英霊の元へと旅立った…
バニアウが亡くなってから僅か10分後、パメラは衛兵を引き連れてサイガスの居る議会へと向かい。
止める憲兵に「非常事態である」と言って威圧し下がらせるとそのまま議会へと乱入。
演説中だった議員からマイクを奪い取ると「たった今、陛下がご崩御なさった!!」と告げた。
公式発表がなされていない状態での宣告に騒めき立つ議員たちを尻目にパメラは続ける。
「陛下の最期の言葉である。『王位はサイガスに継がせる事とする』。これは、陛下から直々に発せられた遺言であり
 後継者指名である!!一同、これは君命である」
そう言うとパメラはサイガスの元へ歩み寄ると跪いた。これを見たサイガスは「大義である」と告げた。
そして、パメラは立ち上がると「サイガス殿下改め陛下のお言葉は、これより君命である。
 従わぬ者は先王バニアウ陛下への大逆罪に等しいと心得よ!!」高らかに宣言した
この瞬間は議会中継で帝国はおろか全宇宙に中継されていた。
これを見た他派閥、特にラミウス派は「これはパメラによる遺言のでっち上げ」として
反乱を起こそうとするが、これを見越して艦隊司令部を押さえたドリス王女の活躍で、
サウズ恒星系より放逐されウェズ恒星系で挙兵する。
更にノーズに駐屯していたヘルムートがバ族の本流である事を主張し
王位継承権を求め、これも挙兵した。
なお、余りにもサイガス、パメラ、ドリスらの手際が良い事から
上記にもあるようにパメラによる遺言の捏造、及び王位簒奪計画であるとする説もあるが、
バニアウの遺言を聞いたとする人物もパメラしかいないため証拠はない。
また、別説として遺言はあったが実際はサイガスでは無くラミウスであった為、
パメラが事実を捻じ曲げたとする意見もある。

サウズを掌握したサイガスは義母で太后のレナジを確保すると、
王位継承と反逆者の討伐の承認を求めた。
彼女の本心はどうであったか不明だがレナジはこれを了承。
大義名分を得たサイガスは他恒星系への侵攻を開始する。
この時、現状を憂いたバニアウ軍の艦隊司令官1人であるサジェムが各勢力に
自重を求め奔走をしていた。
だが、サイガスは「遺言及び太后陛下の承認により我こそ正統なり、
 従わぬ者は反乱分子として殲滅する」と強気の態度を崩さなかったが
その頃、同じく内戦が起きていたショーン・プロベット連合で、これまた現状を憂いて
各勢力の仲介を行っていたマクガイバとサジェムの間で調停が成立。
再度、各勢力に戦争の終結が求められた。
当初は強気だったサイガスもサジェムがイーズ政府に話をつけた事で
東西からの挟撃を恐れ終結に同意。
SC146年内戦の終結と銀河政府の設立が宣言された。

しかし、国家元首ポストを巡り各恒星系政府が対立
サイガスも当初は国家元首の地位を求め各恒星系(特にラミウスのウェズ恒星系政府)と
対立をしていたが、ある条件を出して国家元首の地位を求めないと言い出した。
それは「いずれの恒星系の元首からも国家元首を選出させない。
 恒星系元首はあくまでも恒星系の民の代表であり国家の代表では無い」との理由である。
この主張は、人口が多く元首選出に意欲的だったセントラルとソースの政府が難色を示したが、
逆に人口が少なく、国家元首選出が絶望的なノーズ、ウェズ、イーズの政府が受け入れた為、
セントラルとソース両政府も受け入れざるを得ず、
結果マクガイバを元首代理にサジェムとグルーを副元首代理添えることで一応の解決を見る。
サイガスが急に身を引いたのはパメラが入れ知恵をしたからとする説もあるが、
この調停によりサイガスの評判は上がり、今後行われるであろう元首選挙に有利に働いた。
選挙の票割を巡るゴタゴタでも国家元首選挙において最大のライバルになるであろう
ウエラー率いるセントラル恒星系政府の勢力を削ぐべく、
「セントラル政府の人口が多すぎて適正な選挙が出来無い。
 セントラル恒星系は天領としウエラーをケンセイとダラムの監視・緩衝地帯にする為
 イーズ恒星系へ異動させるべきだ」
とマクガイバに主張。
しかし、ウエラーが猛反対し「武力衝突も厭わない」と言い出すと
パメラに命じて数々の条約違反と妹との不義密通疑惑(真相不明)を暴露し、
ウエラーの人気を失墜させイーズへの国替えさせる。
そして行われた元首選挙の結果、ウエラーとケンセイが誹謗合戦を繰り広げ共倒れした結果
イーズ恒星系政府出身のダラムとの決戦投票となり、
内戦終結後の調停が評価され、実績、年齢共に勝るサイガスが圧勝
(サイガス以外の元首が若い年齢だった事も優位に働いた)
2代目国家元首に当選し事実上、最初の国家元首として就任した
(初代はプロベットに名誉追贈、ショーンは臨時、マクガイバは代理)。

だが、前途は多難であった。
先の選挙で敗北したウエラーとケンセイは「選挙に不正があった」と主張し
選挙のやり直しを要求。
そこでウエラーとケンセイを副元首へと就任させ彼らの不満を和らげる事にした。
しかし、内戦が早期に集結した為、各国が武力を持ったままである事は少しのミスで再度内戦に突入する危険を孕んだ。
にも関わらずサイガスが元首を務めた期間は武力による衝突は起きなかった。
元老院の議長となったマクガイバや銀河政府直轄軍司令官となたサジェムらのお陰もあるが、
サイガスが公平な政治を心がけた事もあるだろう。
いや、サイガスが心がけたのも事実だが、彼の側近を務めるパメラの功績とも言えるだろう。
サイガスも優秀であったが、謀略や民を懐柔する術はパメラの方が圧倒的に優れていた。
パメラも自らの深層心理・真の目的を理解してくれたサイガスに心酔し
様々な策略を巡らせた。
言い方を変えたら銀河政府を作ったのはパメラであると言えるかもしれない。
だが、これだけを理由にサイガスがパメラの言いなりだったと言う説には疑問符が付く。
サイガスがパメラの意見をよく聞いたのは彼女の意見が正しいと思ったからであり
彼女の出す案を飲む飲まないは、あくまでもサイガスの意思である。
実際、パメラの出す案でもサイガスはその1/3を退けており
立場はサイガスの方が上であったのは明白であった。
そのパメラがSC154年病に倒れる。
見舞いに来たサイガスにパメラが言った言葉は
「陛下に会えて本当に良かった… これは私からの最期の警告だ。
 国家元首及びサウズ恒星系政府元首の地位から退け…」と言う内容であった。
これを聞いたサイガスは
「これまで、仇の私によく仕えてくれた。
 本日をもって貴様の任を解く。大義であった」
そう言うとパメラは眠るように息を引き取った。
そして翌日、サイガスは辞表を銀河政府元老院に提出し政界から退いた
これに対しては「パメラと言う支えを失ったからサイガスは政界を退いた」とも言われ
前述した『パメラが後ろで糸を引いていた』説を唱える根拠とされているが、
実際、サイガスの政策に不満を持つ者によるサイガス排除の動きがあり、
それを察したパメラが、彼を守る為に全ての役職を辞するよう言ったとされる。
また、長期に国家元首の地位に居る事に不満を持つ者が増えた為
サイガスが身を引く事でそれを黙らせるためとする説も唱えられている。
(退任した国家元首は色々な国家機密を握るため護衛が付く事となっており
 身の安全は銀河政府より保証される)。

退任したサイガスは家督を娘スーンの夫に譲りサウズ政府元首の座からも退いた
因みにマクガイバからサウズ元首の地位を一族に継がせ事実上世襲した事に
苦言を呈されるが「婿が優秀だから継がせたのだ。
 そんな事を言ったら、バッカスの養子であるから今の身分に居る貴殿も似たような者だろう」
と言い黙らせたと言う。
後任を選ぶ元首選挙でも誰を推すでもなく沈黙を選び、
バッカスの息子ダラムが国家元首に当選すると、その就任式典が公での最後の姿であった。
その後は銀河政府とサウズ政府から出た恩給で、銀河政府帝都ジパングに別邸を買い
ドリスと共に悠悠自適な隠居生活を送った。
その姿は、ラブにして「この間まで強大な権力を握っていた人間とは思えない姿」
「あそこまでスパッと権力と縁を切れる人間は居ない。他の連中にも見習わせたい」
と言わしめる程だった(ラブは基本カルハーンとアキ以外は褒めない)。
SC171年ドリスに看取られながらその生涯を終えた。享年80歳
死後、銀河政府による国葬が営まれ、サウズ政府帝都カスマンにあるバニアウ廟に葬られた。

幼少より謀略に巻き込まれ、王位、国家元首と最高の地位を目指して欲し、
様々な策謀を巡らせたサイガスだが、
最も欲しかったのは、そう言う事の無い静かな日常であったのかもしれない。






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