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アーメイ(SC68年~SC138年)

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アーメイ(SC68年~SC138年)
所属勢力:ロゴ→抵抗軍(ロ族残党軍:ショーン)→ドーラ→ショーン・プロベット連合

ロゴ王妃フィフィタ直属の近衛を務めた武闘派の女将校。
ロゴ王朝滅亡後は敗残兵を率いて抵抗軍を組織。後のショーン派・及びショーン軍の母体となった。
後にショーンと結婚し、晩婚ながら後のウエラー王子とベスパ王女を授かり
独立後は王妃となるが本人は「フィフィタ様の気持ちが良く解る」と
あまり乗り気では無かった。

SC68年、ロゴ王朝の帝都ラエで平民の家に産まれる。
昔から女ながらに気が強く、近所の男たちに混ざって遊ぶ事の方が多く
また近所のガキ大将を返り討ちにするほど喧嘩も強かった。
義務教育終了後、王立士官学校に入学。
筆記の成績こそ悪かったが、実技に置いては抜群の腕前を披露した。
それが士官学校を視察中だった覇王ロゴの目に留まり、
卒業後、覇王の詔を受け王妃フィフィタ付きの近衛兵として仕官する
(但しロ族王家直属と言う形の為、人事院のリストからは外れている)。
近衛としての能力は高く、フィフィタが市中視察中に抵抗軍の襲撃を受けた際は
単身でこれを撃退。
女が護衛と知って舐めて掛かった相手側の意表を突いた。
子宝に恵まれず夫ロゴへの申し訳なさからふさぎ込みがちだったフィフィタの
精神的な支えとしてアーメイはフィフィタの心の拠り所であり続けた。
モニカ王女がバンの皇太子アカフリに嫁いだ際も
内心落ち込んでいたフィフィタの話し相手として彼女を支え
フィフィタも彼女を護衛以上に可愛がった。

だがSC99年、祖国ロゴ王朝はウェズ平定を目指すアダムスと
サウズを平定しウェズ進出を図るアベヤクーンの挟撃を受け大敗。
帝都ラエは陥落した。
この時アーメイも王宮守備隊として王族の護衛に当たっていたが、
アダムス軍のヘビーウォーカーによって王宮は滅茶苦茶に破壊され
王妃フィフィタとも逸れてしまう。
それでも人々が逃げまどい崩れ落ちる王宮内でフィフィタを探し続けたが、
遂に見つける事は出来ず王宮守備隊を率いて無念の撤退。
ラエ衛星軌道に破棄されていたバニューダ級要塞跡に潜伏した。

その後、暫くはロ族残党軍のトップとして残存兵力を纏め上げていたが、
SC100年、シュワーツ親子に救出されたフィフィタがショーンを伴い合流。
以降、ロ族残党軍名目上のトップに祭り上げられたフィフィタの良き相談役として
彼女を支えた
哨戒任務中にとある海賊船を拿捕。取り調べの結果、敵艦との戦闘中に旗艦を損傷し
偶然、潜伏宙域に流れ着いただけであり略奪の意思がない事を知ると、彼らに協力を要請。
行く当てのなかった海賊たちはこれを了承。
これにより、ロ族残党軍は艦隊戦力を手に入れることとなる。
この時、戦力の供出に応じた海賊こそ後にショーンの盟友となるマカーフィと
アグデッパの娘ジュリアであった。

だがSC103年、フィフィタは無理が祟ったのか病に伏せることが多くなる。
アーメイは毎日フィフィタの見舞いに行き、フィフィタもアーメイが来るのを楽しみにしていたが、
「ラエを取り戻して、故郷に帰りたい…」と度々言う様になる。
フィフィタを気遣ったアーメイは病室をラエの見える展望スペースの近くへ移す事を提案するが、
フィフィタはこう言って断った。
「初めて人間が地球から宇宙へ旅だった時、月へ行く事すら困難だった。
 やがて火星、木星、土星と遠くの惑星まで行ける様になり、遂にはソース恒星系(太陽系)を飛び出した
 今は、ワープドライブの座標さえ合わせれば、どの惑星にも行ける…
 けど今はこんな近くにラエが見えるのに行く事も帰る事も出来無い。
 貴方の気遣いは嬉しいわ。でも、見えるのに帰れない故郷を見ると悲しくなるから今の部屋で十分よ…」
それから間もなくフィフィタの容態は急変。枕元に呼ばれたアーメイにフィフィタはこう言った。
「私の為に尽くしてくれてありがとう。もう無理に王家に関わる必要はないわ
 手を取りあっている貴方達を見て思った。これが国ならとても素晴らしい事だって
 王族も平民たちも手を取りあって国を作れたら良い国になるでしょうね…」
そしてフィフィタは死去。
遺体は遺言に従って火葬されたが、遺灰は僅かしか残らなかった。

それから暫くはショーンの副官として、他の抵抗軍との連合による戦力増強で
多忙を極めるショーンを支え、ロ族残党軍の精神的な母であり続けた。
だが、戦力が増大し大所帯になると補給が滞る様になり不満が噴出
これがショーンを始めとする現体制への不満へと繋がり、脱走やストライキが起こるようになる。
SC110年、惑星ハーゲンでドーラが独立。
この時、ドーラが「王制廃止、民主制復古」を目指している事を知ったアーメイは
フィフィタの今際の言葉を思い出し、ショーンにドーラ軍への合流を進めた。
マカーフィとジュリアからは反対意見が挙がったが、
既に補給と配給に限界が来ている事を理解していたショーンはこれを了承。
ドーラと謁見しその傘下に入る事を決めた。

ドーラ合流後はショーン派に属しショーンとドーラを補佐。
ドーラ軍ではショーン艦隊の副官を務め要塞への白兵戦を仕掛けた際は
女ながら先鋒を務め戦乙女として多くの将兵を震え上がらせ尊敬された。
やがて、アーメイはショーンと結婚。彼を妻として支える事となる
だが、急激なドーラ王朝の来る者は拒まない姿勢は
嘗てのロ族残党軍同様に不平・不満が噴出し暴発する危険性を孕んだ。
合流から間もなく、アカフリがテンオウ軍によって滅ぼされる。
流浪の民となったバ族宗家残党の中にフィフィタの娘モニカが居た。
モニカは幼いヘルムートを伴ってアーメイを頼りドーラ軍への亡命を希望。
アーメイとショーンはフィフィタの恩義に応えるべく受け入れを主張する。
だが、ロ族・バ族による王政復古を恐れた者達による反対意見が多数を占め
ドーラはモニカの亡命を拒否。
最終的にモニカは、亡命を受け入れを表明したバニアウ軍に亡命する事になったが
これによってドーラ軍のウェズ進出の大義名分が失われ
皮肉にもショーンが目指したラエ奪還が遠のく事となった
(ウェズ不介入により後方の憂いを絶ったとする擁護意見もある)。

SC110年、地球が陥落。
だが同時にテンオウが暗殺されリヨンヒが亡命を求めてくる。
ドーラが、ミカドによるリヨンヒの引き渡し要求を拒否した為、一時は戦争目前まで言ったが
最終的にリヨンヒとクリントの策略でテンオウの死が公表され、
ミカド軍は分裂し瞬く間に弱体化していった。
だが、この時期からドーラ軍内で変な噂が流行るようになる

「ドーラは国民数十億の命と、たった一人の命を天秤に掛けて、売り飛ばそうとした」

アーメイを始め多くの者はリヨンヒによる策略がある上で
突っぱねた事を知っている為、さほど影響はなかったが
何も知らない国民たちは激しく動揺した。
見えない敵に恐れおののく諸将・領民を他所にドーラの所に同盟を求める使者が訪れる。
火星で再起した地球ア族宗家プロベット王朝のバッカスであった。
結果から言うと同盟交渉は即決裂した。平民解放を訴えるドーラが
王族圧制の象徴とも言えるア族宗家と組むなど考えられないからだ。
だが、意外にも使者バッカスの評判は良かった。
何せドーラが「我が国に来る気は無いか?」と誘ったほどである。
バッカスは「大恩ある覇王皇帝陛下を裏切る訳にはいかない」と断ったが
「もし仕える主君が同じであったら良き友となってくれたであろう」とドーラは評した。
アーメイも「彼は信用のおける人間だ」と述べている。
だがこの時、ドーラ王朝内部を引っ掻き回している人物がバッカスだとは
ドーラもアーメイも夢にも思わなかったと言う

同盟決裂後、ドーラ王朝で再度変な噂が流れる。

「銀河平定後は古参のメンツで固め、召集に応じて来た者達は過去の罪を暴き粛清する」

荒唐無稽な噂だとして多くの者も信じなかったが、
何とドーラがブロディンらに出した公式文書と言う形で表に出てしまう。
詳細な調査の結果、偽の公式文書だと発覚するが、海賊として覇王殺しまでしたマカーフィや
罪人限定とは言え殺し屋を行っていたワードら一部の家臣達は表には出さないものの
猜疑心に駆られる様になる。

そしてSC121年、ドーラが謎のバイオノイドの襲撃を受け死亡。
近衛として特命担当長官を務めていたワードの責任問題が浮上し
出頭を求められたワードがこれを拒否し挙兵した事から
ワードの取り締まりに向かった衛兵が各派閥長達にも「謀反の疑いあり」と出頭を要請。
これに紛糾した多くの派閥長達は「噂は本当だった」として各地で挙兵した。
アーメイもショーンと共に惑星ジパングで挙兵、ドーラ王朝の呆気ない最期だった。
ショーンは独立した国々に互いに手を取りあう様に求めた。
だが、多くの国がこれを拒否。いくらショーンとは言えこの状況で挽回は難しい。
「これは敵の罠だ。我々の相互不信を煽り、弱体化することで各個撃破するつもりだ」
頭を抱えるショーンにアーメイは寄り添った。

だが、事態は思わぬ方向へ向かう。
『地球帝国覇王プロベット、会談に応ずる用意有…』
思わぬ要請だった。ショーンもアーメイもまさか地球が応じるとは予想していなかったからだ。
暫くして地球側の担当者がバッカスだと知ると彼に好印象を持っていたアーメイは
会談に応じる事を支持。ショーンもプロベットと交渉することを決めた。
会談は順調に進んだ。
ショーンもプロベットも話すうちにお互いの人柄を気に言った様だった。
そしてプロベットから「家臣達の身分・役職・身の安全の保証の確約」が条件として出され
ショーンも「軍を一元化し、我が国出身者も貴国の出身者も優遇せず平等に扱う」
と条件を出し身分の保証を受諾、プロベットもこれを受け入れ歴史的な和解と成った。

アーメイは好き嫌いが激しかった。
ショーンはプロベットの人柄を甚く気に入っていたが、アーメイ自身は彼が王族出身
しかも、民を抑圧し搾取と圧制を布き続けたア族宗家と言う事もあり
あまり好きになれなかった。
また、プロベット家臣の中でも粗暴なバイアグラは大嫌いであった
(特にマカーフィの件でバッカスとプロベットを殴り飛ばした事を「正気の沙汰じゃない」とドン引きした)。
後にワード平定後に仕官してきたラーの妹エクセルや技術長官を務めるソラとは犬猿の仲である。
だが、同じプロベット家臣でも苦労をしてきたアズマや、忠臣であるヒップ、チョーの事は好意的に思っていた。
そして、当時も後世の評価も真っ二つのバッカスとは親しく家族ぐるみの付き合いがあったと言う。
後にドーラ王朝内での変な噂や対立の元凶が彼である事が判明すると、
連合政府内で問題視する意見が挙がり、アーメイはバッカスを呼ぶと
「何故、この様な噂や相互不信を煽ったのか?」
と自ら詰問したと言う。この問いにバッカスはこう返した
「同盟が決裂し敵同士となったからです。それ以外の理由はありません
 ドーラ殿やアーメイ様は小官如きを大変評価してくださいました。
 ですが、敵同士となった以上、個人の心象など関係なく貴国とは戦う事になります。
 小官は自国の領民を守る為に特権階級の人間として当然の責務を行ったまでです」
「では、仮にドーラ殿が同盟に応じた場合は、謀略は行わなかったのか?」
との問いにはバッカスはこう答えた。
「アーメイ様を含め、プロベット陛下の心象が宜しくない方が沢山おられました。
 応じないのは最初から解っていました。
 私が陛下の使者としてドーラ殿の元を訪れたのは信用できる人間を見極めるためです。
 その時に陛下を『信用できる』と言って下されたショーン殿と組もうと考えました。
 仮にドーラ殿との同盟が成功したとしたら、多くの者がドーラ殿の元を去ったでしょう。
 それこそドーラ殿の権威が失墜し、国は滅んでいたと思われます。
 結局、彼らを追い落とすために今より陰湿な謀略を巡らせたでしょう。」
この返答に納得したアーメイはバッカスの行いを不問にし、プロベットへの対応を改めたと言う。

ショーン即位後、アーメイも必然的に王妃となったが、
本人はそう呼ばれる事を物凄く嫌がった。
ある時「王妃なのだから王妃様と呼ばなければ不敬になる」と言われた際、
「止めてくれと言っているのに止めないのは、もっと不敬だ」と返したとされるエピソードもある。
それ以降、家臣達も「王妃」と呼ぶのを止め下の名前+敬称で呼んだと言う。
王妃になってからは戦場に立つ事も減ったが、
気さくで面倒見の良いアーメイは全将兵から大変好かれた。
ア族長プロベットと日本民族の事実上の長であるリヨンヒが婚約した際に
2人の仲を応援したのもショーンとアーメイの夫婦であった。
アーメイは「2人が手を取りあい両民族和解の象徴となればいい」と背中を押し
2人の仲を取り持った。
そして、婚約に反対意見を述べる両者の家臣達を集めると
「ア族、日本民族、互いに埋めがたき溝があるのは知っている。
 だからこそ2人は手を取りあい未来の為に新たな道を歩み出した。
 にも関わらず2人を支える立場にあるお前達が2人の行いを理解しようとはせず
 手を取り合えぬとは何とも嘆かわしい。
 互いに手を取り合う事が出来ぬと言うのならこの国にいる資格はない。
 即刻に立ち去りなさい!!」と言った。
これを聞いたそれぞれの家臣達も考えを改め反対意見を言う者は居なくなった
後に2人の間にケンセイが誕生した際はとても喜び
リヨンヒが難産の末にミライを出産した際は我が事の様に心配し、落ち着かないプロベットに
「私も子供に恵まれず、ウエラーもベスパも歳を取ってから授かった子供だから大変な難産だった
 彼女の無事を信じ無事産まれたら労ってあげなさい」
とアドバイスしたと言う。

その後もアーメイは家臣や領民から好かれまさに連合政府の母と慕われたが
SC138年に病に倒れる。
そして、家臣達が見守る中、実子ウエラーとプロベットの息子ケンセイを枕元に呼ぶと
「お互い父を見習い仲良くするのですよ」と言い聞かせ2人が了承すると安心したかの様に目を瞑り
そのまま永遠の眠りについた。享年70歳。
葬儀は本人の希望により国葬では無く質素な一般葬が行われたが
会場には入り切れないほどの人が集まったと言う。

彼女の死から数年後、プロベットと夫ショーンが相次いで亡くなり
「互いに仲良くするように」と言い聞かせたそれぞれの息子たちは互いに争い
内戦に突入してしまったのである。
そして仲を取り持ったア族と日本民族は『ア族・日本民族連合』を結成してケンセイを擁立
嘗ての仇敵同士が互いに手を取り合い内戦を共に戦ったのは何とも皮肉であった。






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