【お知らせ】


<2019/05/07 追記>
本ページはあまり意味のある内容では無くなりましたので、トップページからのリンクを外しました。

<2019/05/02 追記>
仮想ハードディスクイメージの Ubuntu バージョンが 14.04 までしかアップされていないため、18.04 などの Ubuntu バージョンをインストールした場合は、ISO イメージから直接インストールした方が良いかもしれません。

<2017/08/24 追記>
「3Dアクセラレーションを有効化」は、「Guest Additions のインストール」を行ってから対応する必要がありました。その修正を行いました。

【本題】


Windows で Cygwin を使うのもいいが、やはりちゃんとした Linux を使いたい!!
そんなときは、以下の方法で簡単に Linux(Ubuntu)環境を立ち上げることができます。

1) VirtualBox をインストールする。

2) 次のページから Ubuntu 14.04 (以降)をダウンロードし、VirtualBox で起動する。

3) インターネットにプロキシを介して接続している場合は、メニューバーから「システム設定」->「ネットワーク」を開き、プロキシの設定を行う。

4) メニューバー左上のアイコン「Dash バー」を開き、up を検索するとアップデートマネージャーが表示される。このアップデートマネージャーを起動して、Ubuntu を 18.04 にアップグレードする。

5) 再起動し、ログインする。

6) メニューバーにあるCDマークのアイコンがあれば右クリックして「取り出し」をし、上部のメニューバーにあるデバイスメニューから「Guest Additions のインストール」を選択して、インストールを行う。

7) シャットダウンする。

8) Oracle VM VirtualBox マネージャー の「設定」の「ディスプレイ」を選択し、「3Dアクセラレーションを有効化」にチェックを入れる。

9) 再起動し、ログインする。

10)メニューバーから「システム設定」->「ソフトウェアとアップデート」を開き、「追加のドライバー」タブからプロプライエタリドライバーを必要に応じて選択し、適用する。(最近の Ubuntu では特に使わなくても問題ないような気もします。)

11)メニューバーから「システム設定」->「ディスプレイ」を開き、ディスプレイの解像度を調整する。また、「システム設定」->「外観」を開き、背景や Launcherアイコンのサイズ を変更する。

12) Ubuntu に Emacs 等をインストールする。
$ sudo add-apt-repository ppa:kelleyk/emacs
$ sudo apt update
$ sudo apt install emacs26 emacs26-el
$ sudo apt install cmigemo
※ Emacs-25系がインストールされている場合、emacs25-common と emacs26-common がコンフリクトするため emacs25-common を予め削除しておいてください。
※ 以下のページで、tramp 利用時の不具合が報告されています。この問題は、本ページで紹介している「tramp を tramp-method “scp” で使うための設定」を行うことでも回避できます。
Windows 10 1803 以降では、この不具合は発生しないように思います。
※ プロキシが必要な環境下では add-apt-repository 実行時の sudo に -E オプションを付けてください。

※ Ctrl-Space で入力メソッドの切り替えを行わないようにするための設定は、「Fcitx設定」や「Ibusの設定」で行えるようです。
※ Ctrl-; がうるさいときはこちら。

13) 次のページから Migu 1M フォントをダウンロードして、ttf ファイルを ~/.local/share/fonts ディレクトリ配下にコピーする。(fonts ディレクトリ配下に、サブディレクトリを作って置いても大丈夫です。)

※ 生成が必要ですが Ricty 系もお勧めです。

そして次のコマンドを実行する。
$ fc-cache -fv

14) ~/.emacs.d/init.el 等に次のフォントの設定を行う。
;; デフォルト フォント
(set-face-attribute 'default nil :family "Migu 1M" :height 120)
;; プロポーショナル フォント
(set-face-attribute 'variable-pitch nil :family "Migu 1M" :height 120)
;; 等幅フォント
(set-face-attribute 'fixed-pitch nil :family "Migu 1M" :height 120)
;; ツールチップ表示フォント
(set-face-attribute 'tooltip nil :family "Migu 1M" :height 90)
※ この設定は gnupack の init.el にある設定を転記したものです。

15) Ubuntu に mozc 関連パッケージをインストールする。
$ sudo apt install emacs-mozc-bin
$ sudo apt install mozc-utils-gui

16) 次のページの内容に従い、日本語入力環境のインストール、設定を行う。

※ Windows版 Emacs の説明ページですが、「(共通)」の部分の内容はほぼ Linux版 Emacs でも適用できますので、参考としてください。

17)~/.emacs.d/init.el に以下の設定を行う。

<色の設定>
;; 色を設定する
(add-to-list 'default-frame-alist '(foreground-color . "white"))
(add-to-list 'default-frame-alist '(background-color . "black"))

<coding-system の設定>
(prefer-coding-system 'utf-8-unix)

<shell の設定>
(setq shell-file-name "/bin/bash")
(setq shell-command-switch "-c")
(setq explicit-shell-file-name shell-file-name)

<migemo の設定>
(setq migemo-command "cmigemo")
(setq migemo-options '("-q" "--emacs"))
(setq migemo-dictionary "/usr/share/cmigemo/utf-8/migemo-dict")
(setq migemo-user-dictionary nil)
(setq migemo-regex-dictionary nil)
(setq migemo-coding-system 'utf-8-unix)
(load-library "migemo")
(migemo-init)



これで最低限の環境は揃うと思います。

リモートマシン上の Emacs から、ローカルマシンの Windowsアプリケーションソフトを起動するための設定」の設定をすると、Cygwin とも連携が可能となり便利になると思います。


<変更履歴>
  • 2017/08/24 「3Dアクセラレーションを有効化」を「Guest Additions のインストール」の後に行うように修正を行った。


最終更新:2019年11月03日 18:43