ウイルス設定

■未知のウイルス
 本作で登場する「ウイルス」とは、この世界には存在しない未知のウイルスである。
 その性質としては、「有機物であり、一定の条件が揃っていれば何でも分解してしまう」ということにある。とりわけ、温度に左右されるらしく、人体については即時分解され、まるで神隠しにあったかのように居なくなってしまう。分解という性質は、「バクテリア」に近く、ウイルスと呼ぶこと自体が正しくないが、主人公たちはこの存在に気づいてからは「ウイルス」としばらくは呼んでいる。
(Cf.バクテリアについて・・・三ヶ月でプラスチックを分解するものが実在している。)


■このバクテリアの弱点と習性
 このバクテリアは、一定の集団になって移動し続ける。熱ひいては日光に弱いため、窓際には近寄らない。
 有機物は分解してしまう。そのため、館内の造りが実は金属になっている。


■このバクテリアの起源
 人食いバクテリアとして知られるビブリオバルニフィコス等は海水の中に潜み、水温が20℃を超えると爆発的に増殖し、ヒトに経口感染、または創傷感染して感染性胃腸炎や重篤な敗血症や中耳炎の原因になる。また、感染して壊死組織の除去をしないと数時間から48時間で死に至るという性質もある。
 ペストやコレラ、エボラ等の自然界に元々ある危険な細菌が、隕石に付着した細菌と反応して致死率100%の細菌となったのが、本作品に登場する「未知のウイルス(※主人公たち談)」である。
(14世紀の隊商の積み荷に隠れていたネズミやノミからペストが流行し、隕石のものと反応する形となった。)

 プラスチックを分解する細菌の話もあるが、衣服などは大概は合成樹脂なので、隕石細菌が、有機物を強力に分解する能力を持ち、ペスト菌と混ざり合い(元々は感染した人の体内で遺伝子レベルで反応するとか)、丁度人の体温の35℃~38℃くらいで爆発的な増殖と付着した有機体の分解が始まり、数時間で完全に分解し終えるといった具合が、明治維新までのこのバクテリアの性質である。

 それが明治時代の伊達家の研究(西洋医学を用いて、本格的な研究開始)から、大日本帝国時代の細菌兵器化の為の研究を経て、最悪の殺人バクテリアが誕生することになるのです。
 明治時期の研究では、やっとバクテリアの正体がわかるけど、まだ扱えるものではなくて、特性を掴む程度で終わります。そして大日本帝国時代の研究では鬼畜じみた人体実験や、様々な細菌とのかけ合わせで、より凶暴で、即効性が強く、爆発的に増殖する危険極まりない兵器と化していく。

 ただし、細菌兵器として成り立たせる条件の中に、「自国の兵士を傷つけず、敵国の兵士のみをせん滅しなければいけない」というものがあり、細菌兵器研究部隊は、爆発的に増殖するけども、「太陽光や高熱に弱い」という、いわばヒューズのような特性を付加して、中性子爆弾のように、一瞬で敵勢力をせん滅した後は、自然消滅し、安全な状態になってから敵の拠点を占領できるように改良された。


 細菌が分解できるものが人体のような有機体と樹脂類であると、洋館に使われる材質は以下のような案。


床:タイル、石畳、大理石等(カーペットがひけないという難点。被害者が亡くなる場所にカーペットが無ければ最初は忽然と人が消えた描写に使える。)

壁:同じくタイル、木でも表面をコーティングしてあったり。手すりなどはメッキや塗装でごまかせそう。

館内の作りや材質、細菌の溶かせる範囲(全ての樹脂なのか、特定の化学物質に反応しやすく、分解しやすい樹脂としにくい樹脂があるのか)等、もう少し掘り下げる必要ありか?

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最終更新:2012年03月05日 00:51