■Sin()【サイン】

▼概要
()内へ入れた引数のサイン値(正弦値)を返す。
角度の数値(ラジアン)を入れ、対応するサイン値を割り出せる。

▼情報・書式
Sin(引数) ;Float型
  • 引数はFloat型。ラジアンで指定する。


■Lv1-記述例・補足・注意点

記述例
  • 大抵複合させるので割愛
    • Sin(角度/(180/Pi))*予定速度で縦の速度を割り出せる。
    • Cos(角度/(180/Pi))*予定速度の横速度を組み合わせ
      一定速度の斜め移動を再現できる。

補足
  • ラジアンについては用語についてのラジアンの項目を参照。
  • 直角三角形の三角関数についてはこのページで解説

注意点
  • 角度の指定はラジアン。度数法の数値との互換処理を欠かさないこと。
    • 「ラジアン*180/Pi」で角度に、「角度/(180/Pi)」でラジアンに。
  • Float型で返す。
    • うっかり整数専用パラメーターに直接使わないこと。


直角三角形の三角関数について

MUGENではSin()の他T-/Cos()T-/Tan()
アークのT-/Asin()T-/Acos()T-/Atan()を使える。
基本的なことは適当なサイトで調べてもらう方がいいが一応解説。

サイン・コサイン・タンジェント
  • 【1つの角が90度である三角形の、90度以外の角1つの角度から
    一辺の長さの比率を割り出す】という関数。
    • 角度を入れると辺の長さが分かる魔法の算術と覚えておけばいい。
    • 便宜上、90度の角をC、角度を入れる角をA、最後の角をBを表現する。
  • サイン T-/Sin()
    • 「角度を入れた角から離れた辺(BC)/90度の角から離れた辺(AB)」を算出
    • ABの実際の距離数値で*乗算をすれば、BCの実際の長さが分かる。
  • コサイン T-/Cos()
    • 「角度を入れた角から90度の角の辺(AC)/90度の角から離れた辺(AB)」を算出
    • ABの実際の距離数値で*乗算をすれば、ACの実際の長さが分かる。
  • タンジェント T-/Tan()
    • 「角度を入れた角から離れた辺(BC)/角度を入れた角から90度の角の辺(AC)」
アークサイン・アークコサイン・アークタンジェント
  • 通常は「角度から辺の長さの比率を出す」が、
    アークは「長さの比率から角度を割り出す」関数。
  • アークサイン T-/Asin()
    • 「BC/AB」の値から、Aの角度を割り出す。
  • アークコサイン T-/Acos()
    • 「AC/AB」の値から、Aの角度を割り出す。
  • アークタンジェント T-/Atan()
    • 「BC/AC」の値から、Aの角度を割り出す。
MUGENでの使い道
  • Sin(角度/(180/Pi))*予定速度で縦速度
  • Cos(角度/(180/Pi))*予定速度で横速度
    • これにより一定の斜め移動を実現する処理。
  • Atan(縦距離/横距離)*(180/Pi)で予定角度 (多分)
    • これで距離や速度に対する進行角度を算出し回転させる処理。
    • ただ調整が必要かも。
  • これら以外ではほぼ無いといって良い、はず。
  • (1.0/Sin(Atan(縦距離/横距離)))/縦距離
    (1.0/Cos(Atan(縦距離/横距離)))/横距離
    • 縦・横の速度から直線速度を割り出せる、はず。
  • 割り算での分母が0の場合エラーになってしまうため、
    固定値でない分母の記入は(分母+!(分母)*0.000001)といった記述にすること
    • 面倒で多少の差が気にならないなら最初から分子/(分母+0.000001)という風にしても可。




最終更新:2013年01月21日 19:42