フック船長

フック船長(Captain Hook)は、ジェームス・マシュー・バリーの戯曲『ピーター・パン』に出てくる登場人物。

概要


本名はジェームズ・フック。 ピーター・パンの宿敵の海賊で、紳士的な態度をしている。片手がフックのような義手になっており、付け替え式になっている。黒髪と黒ひげをしている。

スパーキー・アンダーソンはその影響で、Captain Hookというニックネームを持つ。

ディズニー版


ディズニー・ヴィランズの一人。

原作では右手がフックだが、本作では左手がフックとなっている。黄色のラインの付いた赤いコートと薄いピンクの服、首元にスカーフ、袖にフリルのついた白いブラウス、葡萄色のズボンと羽根帽子、白く長い靴下、黒い靴を着用している。

武器はレイピアであるが、時折左手のフックを武器として使っている場面もみられる。

『ピーター・パン』

ピーターパンに左手を切り落とされた。更にその左手をワニに与えられ、それ以来は味を占めたワニに追いかけられ続けており、ワニが苦手となった。自己中心的で血も涙もない性格。自分の計画のためならば女性の心を利用することも厭わない卑怯な人物である。

帽子についている羽の色は白に近い紫色。阿呆で間抜けな性格をしていて、ひげの形がへの字を逆にしたような形(いわゆるカイゼル髭)をしている。

最終的にはピーターとの戦闘に負け、自分はか弱いおサカナちゃん(ブエナビスタ版ではタコ。ちなみに原作ではcodfish(「タラ」の意))だと叫ばされてしまった。

『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』

本作ではピーターに自らの宝物を奪われ、それを取り返すためにピーターと戦っている。が、戦闘中にティンカーベルの粉の力で海賊船を飛ばされ、ネバーランドから追放されてしまう。その後ロンドンのウェンディの家に襲来し、ウェンディと間違えてジェーンを誘拐していった。

本作ではワニは登場しないが、代わりにタコに味を占められてしまった。(ワニがいなくなった経緯については言及されていない。)

世界名作劇場版


海賊船の船長で、ピーターパンの宿敵。かつてピーターパンとの戦いの最中に海に落ちた際、ワニに右手を食べられてしまった。それ以来ワニが最大の弱点で、ワニの時計の音を聞くだけで取り乱してしまう。残酷な性格で手下たちからも恐れられているが、身だしなみにうるさく綺麗好き。他にも海賊になりたい、といって自分の元を訪ねてきたジョンをテストして一時は入船を許すという一面も持っている。一番尊敬する人物は7歳の時に亡くした母親で、形見の懐中時計を寝室の宝箱にしまっている(蓋の裏には親愛なる息子へ贈る言葉が彫られている)。ちなみに2番目がチャールズ2世。服装は、表が黒で裏が赤のマントと、白いフリル、カットラス、黄色の線の入った緑色の服、白いナフキン、黒いズボン、白く長いくつした、黒い靴を持っている。灰色の髪をしている。23話でピーター・パン達に負けて姿を消したが、26話で再登場した。
最終更新:2013年05月29日 09:18