十種神宝

十種神宝(とくさのかんだから、じっしゅしんぽう)とは、物部氏の祖神である饒速日命が伝えたとされる十種の神宝である。

概要


『先代旧事本紀』の「天孫本紀」の記載によるもので、饒速日命が天神御祖(あまつかみみおや)から授けられたとする。『先代旧事本紀』には「天璽瑞宝十種(あまつしるし みずたから とくさ)」と書かれている。

分類すれば、鏡2種、剣1種、玉4種、比礼(女性が、首に掛けて、結ばずに、左右から同じ長さで前に垂らすスカーフ様のもの)3種となる。これを三種の神器に対応させて、鏡は八咫鏡、剣と比礼は草薙剣、玉は八尺瓊勾玉であるとする説もある。

十種神宝の内容は以下の通りである。
沖津鏡(おきつかがみ) 
辺津鏡(へつかがみ) 
八握剣(やつかのつるぎ) 
生玉(いくたま) 
死返玉(まかるかへしのたま) 
足玉(たるたま) 
道返玉(ちかへしのたま) 
蛇比礼(おろちのひれ)…大国主の神話に出てくる比礼との関係が注目される。 
蜂比礼(はちのひれ)…大国主の神話に出てくる比礼との関係が注目される。 
品物之比礼(くさぐさのもののひれ)
最終更新:2013年03月07日 22:03