バリオン・ランスは、
司波達也が
分解が効かない相手を退ける為に開発した殺傷魔法である。
FAE理論が取り入れられている。
概要
発動には単一の
起動式を格納した
CADと炭素鋼の杭を組み合わせた一種の武装デバイスを用いる。この炭素鋼の杭はランス・ヘッドと名付けられ、
トライデントのアタッチメントとして先端に取り付けて使用する。その様は銃剣のようにも見える。
ランス・ヘッドを「
分解」により陽子・電子・中性子まで分解、陽子に電子を吸収させ、中性子を
FAE理論を用いて拡散する前に薄い円盤状に収束させ、対象に射出する。
FAE理論に従い射出された中性子は10,000 km/sに達し、打ち込まれた対象は水分を超高温に熱せられ致死性のダメージを負う。
最終工程に「
再成」を組み入れることにより、射出したバリオン等を全て回収することから、刺して引き抜く様をもって「ガン」でも「ランチャー」でもなく「ランス」と命名される。そのため放射能汚染は起こらず放射性残留物質も検出されない。。
中性子バリアが無効化されるのは、中性子線を遮断する魔法が他に存在しないため達也にはあらかじめ分解する魔法が中性子バリアであるとわかっており、はじめから中性子バリア分解のプロセスが含まれているためそれで済んでしまうからである。
使い手・開発者
描写
失敗に終わっている2096年9月22日(土)の試技では、
九重寺地下訓練施設最下層の、壁・床・天井の内側から10cm厚コンクリート、30cm厚鉛、60cm厚中性子遮蔽コンクリートの厳重な放射線遮蔽魔法訓練室に、肩まで水を満たし、水中で発動を行う、厳重な放射線遮蔽処置を施している。飾り気のない銃身相当部位下部に金属板状付属物が銃剣の様に取り付いた試作拳銃形態CADを使用している。右手に持った拳銃形態CADと付属物から各々起動式が展開右手に吸い込まれ、魔法式が付属物に作用し、CADの前方水が泡立ち、右手が重度の火傷で赤黒く焼け爛れ、呻き声を上げる程の苦痛でCADを落とし、膝を屈し頭まで沈み込み、
再成を使い、それらを何度も繰り返している。
2096年9月30日(日)を基準とした最近、
司波達也は夜に
九重寺で新魔法の実践的開発(=練習)、休日日中を新魔法理論的開発に当てている。
司波達也の証言・会話・思考内容
登場巻数
14巻、
15巻、
16巻、
23巻
コメント
最終更新:2017年08月10日 23:25