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「基準量が後に示された問題」とは

 かけ算の文章題で、幾つ分にあたる数が先、基準量にあたる数が後ろに書いたものを、「基準量が後に示された問題」といいます。
 小学校の授業や学力調査では、数の出現の順序を逆にして、かけ算の式にしたものが正解とされます。出現順に書いたかけ算の式は、「問題に出てくる数を頭の中にいったん収めて,演算の決定に導くように問題の場を組織だてる力が欠けている」「かけ算の意味を正しく理解していない」とみなされます。

教科書の扱い

 啓林館の教科書では2005年以前の教科書に記載されており(「おかしのはこが4つあります。1つのはこには,おかしが5こずつはいっています。みんなでなんこになるでしょう。」)、文献:木村2005では「かけられる数とかける数が入れ替わった文章題」としています。
 2011年度の東京書籍の教科書 2年下 16頁では、「えんぴつを 1人に 2本ずつ,5人に くばります。えんぴつは,ぜんぶで 何本 いりますか。」と「えんぴつを 2人に 5本ずつ くばります。えんぴつは,ぜんぶで 何本 いりますか。」を同時に見せ、前者は2×5、後者は5×2と表されることを意図しています。同年度の大日本図書の教科書にも、同様の出題方法があります。

出題例

 各項目の末尾は、算数で正解とされる式です。
  • 文献:算数解説1951「3人のこどもに,えんぴつを2本ずつあげようと思います。えんぴつがなん本いるでしょう。どんな九々をつかえばわかりますか。」/2×3
  • 文献:遠山1978 「6人のこどもに,1人4こずつみかんをあたえたい.みかんはいくつあればよいでしょうか」/4×6
  • 文献:伊藤2001「ここに4まいのふくろがあります。かずや君が,1まいのふくろにりんごを3こずつ入れました。りんごは,ぜんぶでなんこありますか。」/3×4
  • 計算力調査(2005年実施)「6つのはこに、ケーキが8こずつはいっています。ケーキはぜんぶでなんこあるでしょう。」/8×6
  • 文献:金田2008「おかしの はこが 3つあります 1つの はこには、おかしが 5こずつ はいっています みんなで なんこに なりますか」/5×3
  • 東京都算数教育研究会 平成22年度実施 学力実態調査「子どもが 3人 います。みかんを 1人に 4こずつ ふくろに 入れて くばります。くばる みかんの 数を もとめる しきを かきましょう」/4×3

文献

 「基準量が後に示された問題」が最初に出現する文献を探しています。手持ちの中で最古は、文献:志水2005です。

外部リンク