おしも狐

おしもぎつね

種別
別名  
住所 三重県員弁町笠田村
特徴  宇野の宮の下に穴を掘って棲んでいる女狐で、よく人を化かした。村人は家族が化かされて行方不明になるとオコワを作って住処の穴に行き、「オシモ、お前は何百年と村に住んでいながら、人を化かすのなら考えがあるぞ。何某を出すならば、このオコワを供えるし、出さにゃ出さんでよい」という旨の話をして、オコワを持って帰る。そしてイモチオクリ(虫送り)に使う鉦太鼓を叩き、松明を持って村内を捜せば、行方不明になった者が見つかったという。無事に帰宅した後、家族の誰かが改めてオシモにオコワを供えるという。
資料 『民間伝承』9巻4号
最終更新:2011年08月17日 21:52