おヨシさん



種別
別名  
住所 茨城県西相馬郡高須村
特徴  高須村の櫻井彌吉の6歳になる孫・好文に憑いた狐。明治44年6月頃から好文は次第に衰弱していき、奇妙な行動をとるようになった。祖母が「なぜそんなに痩せるのだ」と尋ねたところ、好文は「ご飯はおれ一人で食べるのではない。おヨシさんも食べるからだよ」と答えた。好文によればおヨシさんとは大字高須の納場から来る者で、家にはお爺さんとお婆さんと妹のおサトさんの4人でいるという。やがて好文は狐の真似をし、油揚げや鳥肉が食いたい、稲荷の社を建てて頂戴よ等と口走るようになった。狐に憑かれたのだと知った家の者は秩父郡三峰神社を参詣し、狐除けの札を貰って帰った。好文はこれを非常に恐れ、「とてもこの家には居られぬ。早く逃げるから飯を食わしてくれ」などと独り言を言っていたが、やがて昏睡状態に陥った。そして、半月程をかけて漸く全治したという。
資料 『埼玉新報』明治44年7月5日

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最終更新:2011年09月12日 19:40