トパーズ

19.トパーズ[Topaz 1969年,アメリカ]
監督は、アルフレッド・ヒッチコック(Alfured・Hitchcock)。主演は、フレデリック・スタフォード(Frederick・Stafford)及びカリン・ドール(Karin・
Dor)です。表題の「トパーズ」とは、旧ソ連に通じたフランス高官をさすコードネームです。もっと分かりやすく言うと、ソ連のためにスパイ活動をしているフランス人の組織です。この映画は、1962年のキューバ危機など緊迫化する東西両陣営の背後で暗躍するスパイ活動が描かれています。


政府の政策に批判的だったソ連の高官クセノフが妻と娘をつれて、アメリカへ亡命するため、官邸の裏口らしいところから出ようとしているところです。映画は冒頭ここから始まります。


それを密かに察知して、後を追う三人のソ連の官員です。真ん中の女性が、いかにもロシアのおばさんという感じしませんか。


三人は無事アメリカへ亡命しました。手引きしたのが、アメリカ情報部に属するジョン・フォーサイス演ずるマイケル・ノードストロムです。上の写真の左側の人です。
右はこの映画の主演で、フランス情報部のフレデリック・スタフォード演ずるアンドレ・デベロウです。実は二人は仕事上のみならず、親友に近い間柄でした。

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アンドレの愛人であるキューバの地下運動美人指導者ファニタ・デ・コルドバです。


ファニタ・デ・コルドバの協力者二人が、ハバナのソ連ミサイル基地を盗み撮りしようとしているところです。使っているカメラはオリンパス ペンFです。
オリンパスは昭和34年(1959年)にハーフ判(18ミリ×24ミリ)カメラオリンパスペンを発売しました。従来の35ミリ判またはライカ判(24ミリ×36ミリ)の半分の画面寸法の小型レンズシャッターカメラです。これが大ヒットして、昭和38年(1963年)にはハーフ判一眼レフカメラオリンパスペンFが誕生しました。そのカメラが本映画に登場したのです。


しかし、二人は港湾の守備隊に捕まってしまい、ひどい拷問を受けたため、ファニタ・デ・コルドバの命令を受けて、盗み撮りしたことを白状しました。


二人は捕まり、連れ去られましたが、カメラは筒状になった橋の欄干に隠されていて、ファニタの手に渡りました。


しかし、ファニタはキューバ主席代表のリコ・バラの拳銃をあび、床に崩れおちたのです。この崩れおちるシーンが素晴らしいです。スカートの裾が徐々にはろがってゆきますす。美人は死ぬ時も美しく死ぬという形容がピッタリします。さすがにヒッチコックの演出だとおもいます。


リコ・バラに国外退去を命じられたアンドレ・デベロウは、帰りの機内で、ファニタに手渡された彼女の詩集から、表書きされた紙の裏に貼り付けられたミサイル基地などを撮ったフイルムを発見しました。まさにファニタの命がけの情報が、アンドレにもたらされたのです。


トパーズの首領と副首領です。副首領は失言が元で内部暗殺され、首領はスパイ活動が発覚し、拳銃自殺します。
(工事中)

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最終更新:2015年02月28日 12:58