戦場カメラマン 真実の証明

18.戦場カメラマン 真実の証明(TRIAGE/EYES OF WAR 2011年 アメリカ)
監督は、ダニス・タノヴィチ(Danis・Tanovic)。主演は、コリン・ファレル(Colin・Farrell)です。「バンバンクラブ」に次いで戦場カメラマンの物語です。
時代は、1988年です。場所は中東に広がるクルト人の居住地クルディスタンです。イラク軍による攻撃が絶え間なく続くところです。


映画はいきなり主演のコリン・ファレル扮するマークが怪我をして病院に運ばれた顔がでてきます。その顔は、単に怪我しただけでない虚ろな目です。


マークとデビットは戦場に取材にきた戦場カメラマンです。


銃を持ったクルト人たちと共に、カメラを持って取材を続けるのです。


撮影中のマークです。カメラはNikonFMかと思われます。



怪我をした人たちは、医者が診察し、助かる見込みのない人は青いレッテルがはられます。治る見込みのある人は黄色のレッテルです。


恐ろしい事に、青いレッテルの人を、助けるべき医者が死刑執行人に早変わりして銃で撃ち殺すのです。


この映画のなかで最も衝撃的な場面です。一人の女性が写真をみせながらマークに、髑髏の山から亡くなった夫はどれかと執拗に聞くのです。マークは、仕方なく写真と見比べながら一つの髑髏を選びました。女性は手にあった布に大切に包んで持ってかえったのです。


マークは傷を負い、川岸に倒れていたのを病院に担ぎ込まれました。幸い黄色のレッテルを貼られました。


マークは傷が癒え、恋人エレナの元に帰ってきました。しかし様子がおかしいのです。デビットはまだ帰ってないというと、デビットは身重の妻を心配し、先に別れたからもうとっくに帰ってきてるはずだというのです。



エレナは、様子がおかしいマークを心配し、精神科医の祖父(往年のドラキュラ俳優のクリストファー・リー)にマークを見てくれと頼んだのです。


マークは、精神科医の祖父に口説かれて、ぽつりぽつり真実を語りだしました。マークとデビットは爆撃に遭遇し、デビットは両足を切断する重傷を負いました。マークはデビットの両足を自分のベルトと靴ひもで縛り出血止めを施し、背負って歩き出したというのです。



歩く途中、川を渡ろうとして深みに落ち、デビットを背負い泳ごうとしたが、川の流れが早く溺れそうになり力尽きて、デビットを放してしまったというのが、真実だったのでした。


(工事中)

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最終更新:2015年01月07日 11:15