アルフレッド・ヒッチコックのカメオ出演

98.アルフレッド・ヒッチコックのカメオ出演


「下宿人」1927年 イギリス 編集室で机に向かう後姿の人として。


「ゆすり」1929年 イギリス 地下鉄で子供に邪魔されながら本を読む人として。




「三十九夜」1935年 イギリス 劇場の前で、歩きながら紙屑を捨てる人として。


「サボタージュ」1936年 イギリス 停電が解かれ、ようやく灯いたかと上を見上げる通行人として。


「間諜最後の日」1936年 イギリス 乗客に紛れて降船する一人として。


「第3逃亡者」1937年 イギリス カメラを持ち、裁判所の前に立ってる人として。


「バルカン超特急」1938年 イギリス 駅で、黒のコートを着てタバコをふかしている人として。


「レベッカ」1940年 アメリカ  助演のジョージ・サンダースと警官の間を通り過ぎる人として。
「レベッカ」は、スリラーの才能を発揮していたイギリスの監督、アルフレッド・ヒッチコックをハリウッドに招いて、つくった第1の作品です。主演はイギリスの名優ローレンス・オリビエと純粋なアメリカ娘ジョーン・フォンティンです。本作品はアカデミー作品賞を受けています。


「海外特派員」1940年 アメリカ 主演のジョエル・マクリーがホテルから出たところに、目の前を新聞を読みながら通り過ぎる人として。
「海外特派員」は、ヒッチコックがハリウッドに招かれ、作った第2作品だとおもいます。私は「北北西に進路を取れ」「裏窓」に並んで魅力ある好きな作品です。「レベッカ」がアカデミー作品賞を受賞したなら、当然その賞に匹敵する作品だと思います。受賞が続くのは何か問題があるんでしょうか。




「スミス夫妻」1941年 アメリカ ホテルの前を通り過ぎる人として。


「断崖」1941年 アメリカ 町のポストに投函する人として。


「逃走迷路」1942年 アメリカ 車が止まっている薬局の前に立っている人として。


「疑惑の影」1943年 アメリカ 列車内でトランプに興じる後姿の乗客として。


「救命艇」1944年 アメリカ 新聞紙面上の広告で、使用前と使用後の写真で。



「白い恐怖」1945年 アメリカ バイオリンケースを片手に、タバコを吸いながらホテルのエレベーターから出てくる人として。
タバコをくわえながら、エレベーターに乗るのは、現在では考えられないですね。ヒッチコックはヘビースモーカーだったようで、タバコをくわえた姿がよくでてきます。


「汚名」1946年 アメリカ 主演のケリー・グラントとイングリッド・バーグマンが入ろうとする部屋で、シャンパンをがぶ飲みしている客として。


「パラダイン夫人の恋」1947年 アメリカ チェロを抱え、タバコをふかしながら駅を出る人として。
またタバコをくわえていますね。


「ロープ」1948年 アメリカ 新聞を片手に持って女性と一緒に歩く人として。


「見知らぬ乗客」1951年 主演のファーリー・グレンジャーが列車から降りる際、コントラバスを抱えて入れ違いに列車に乗ろうとする人として。


「私は告白する」1953年 アメリカ 階段の上の道を横切る人として。


「裏窓」1954年 アメリカ 作曲家のアパートで、時計のねじを巻く人として。


「ダイヤルMを廻せ」1954年 アメリカ クラス会で撮影した写真の左側に収まる人として。


「泥棒成金」1955年 アメリカ バスで、主演のケリー・グラントの隣に座る人として。
カメオ出演の中で、最もヒッチコックがアップで出演した作品でしょう。


「ハリーの災難」1955年 アメリカ 絵画を眺めている老人の車の横を歩いて通り過ぎる人として。


「知りすぎていた男」1956年 アメリカ モロッコの市場で、主演のジェームズ・スチュアートとドリス・デイが曲芸を見物している左端の人とし
て。

「間違えられた男」1956年 前文のナレイション役として


「めまい」1958年 アメリカ グレーのスーツを着て、通りを歩く人として。


「北北西に進路を取れ」1959年 アメリカ バスに乗り遅れる乗客として。


「サイコ」1960年 アメリカ 主演のジャネット・リーが、事務所に出勤した時、外でウェストハットをかぶった通行人として。


「鳥」1963年 アメリカ 主演のティップ・へドレンがペットショップに入る時、2匹の犬をつれて店を出てくる人として。


「マーニー」1964年 ホテルの廊下で、主演のティップ・へドレンが通り過ぎた後、左の方から出てきた人として。


「引き裂かれたカーテン」1966年 アメリカ ホテルのロビーで赤ちゃんを膝の上にのせて座ってる人として。


「トパーズ」1969年 アメリカ 空港で握手している人として


「フレンジー」1972年 イギリス 演説に集まった聴衆の中の一人として。
「フレンジー」は、久しぶりに故郷イギリスに帰って、メガホンをとり、生気を取り戻したヒッチコックが本領を発揮した作品であると言われる。


「ファミリー・プロット」1976年 イギリス 戸籍係りのガラスドアに映ったシルエットとして。


  • 次々と見てゆくと、ひとつひとつのシーンが意味ありげに見えてきました。
    これらのシーンを見つける作業は大変なことと思われます。
    映画鑑賞の特異な楽しみ方を提供してくれました。 -- (inada) 2014-08-04 20:43:49
  • inadaさんコメントありがとうございました。
    これらの映画が上映された時、ヒッチコックがどこに出てくるか、映画の内容をそっちのけで、騒がれた事もありましたが、
    現在は「アルフレッド・ヒッチコックのカメオ出演一覧」をみれば、上映時間何分でヒッチコックがでてくるかが、すぐに
    わかります。 -- (kojirou4) 2014-08-05 09:36:31
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最終更新:2016年08月22日 06:35