エルフの元女騎士ゾルテリア幕間その1

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dangerousss3

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異世界人ゾルテリアの挑戦ソシーズ カップラーメン編

「ふむ、これが、『らあめん』か…」

どこかのお嬢様系アイドルかとばかりにゾルテリアは初めて見る
カップラーメンに興味津々だった。

参加者の一人にラーメンの使い手がいると聞かされた彼女はそのラーメンなるものが
自分の防御膜にどのように作用するのか試す必要があった。
果たしてラーメンとは性属性を持つのもか否か。
控え室に置いてあった選手用のカップラーメンを手にゾルテリアの挑戦が始まる…!

「…よ、読めない」

カップラーメンの側面に書かれた小さな字、ゾルテリアにはこの説明が読めなかった。
こちらの世界に来る際に転送魔法の補助効果で自動的に読み書きは習得していたが、
こればかりはどうしようも無い。

「おお、これは便利ね。私の居た世界にはこんなの無かったわ」

スタッフが貸してくれた老眼鏡を掛けると手元の小さな字がハッキリと見えた。

「蓋を開けて湯を入れ三分待つ。思ったより簡単だわね。それじゃあやってみよう」

ゾルテリアはカップラーメンの底をレイピアでくり抜き、そこから水道のお湯(45度)を注ぎ
三分間上手くできる様祈って待っていた。

「これで合ってるのよね?じゃあ実験開始」

カップラーメンをこぼさないように慎重に持ってトイレに入り、
タイツを脱いで準備完了。

「我が名は元女騎士ゾルテリア!この世界の悪を討ち再び騎士の証を取り戻す為、
いざっ勝負だカップラーメン!」

名乗りを上げた後、カップラーメンを傾けて中身を一気に股間に注ぎ込んだ。

「ふぁぁぁぁぁん!凄いぃぃん!!!!!らめぇおかしくなっちゃうのぉぉぉぉ!」

三分後、あっという間にイッてしまったゾルテリアは体型が崩れるより早くトイレを出て、
誰にも見られない様に自分用の個室に猛ダッシュで帰った。

「こ…これがらあめん…。技術の無い私が手探りで行なってこうなのだ。
あのらあめん使いが本気で来たら何秒持つだろうか…。くっ、奴と当たらない事を祈るしかないのか…」

ベッドに寝転がり、腹肉を揺らしながらゾルテリアはラーメンの恐ろしさに震える。
股間には底に穴の開いたカップラーメンが棒で固定してあるかのようにぶら下がり、
シーフードヌードル故かイカ臭を発していた。

こうしてゾルテリアはラーメンについて盛大な勘違いをしたまま、その対策に頭を悩ませたのだった。

おしまい








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