エルフの元女騎士ゾルテリア幕間その3

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dangerousss3

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ゾルさんファンタジー・まさかの正体の巻き

『ここまでのあらすじとこのSSについて!』
エルフの元女騎士ゾルテリアは色々と正体オカマフラグを積み重ねて来たが、
ファントムルージュ野郎偽原のSSが正史になり、その際最後まで女(ブタ)扱いに
なってしまった!よって設定のすり合わせが必要となり、これは
ゾルテリアの正体が本物の女性という設定かつこれまでのオカマフラグを
うまいこと回収しようと試みた幕間SSである。
無論、これを採用せず裏トーや本戦にてゾルテリアがオカマのおっさん
というSSを書く自由は参加者皆さんに存在する。


大会より前の時間、ここではない世界。一人の偉大な王が最後の時を迎えようとしていた。

「成程、比類なき強さ。だが、その愚直な物理属性のみの攻撃手段が貴方の敗因でもある。
脳筋なる王、貴方の命と国は今日ここで終わります」

王を追い詰めている人物は不敵な笑みを浮かべ距離を詰める。
王の剛剣を何度も受けているその肉体は、着ている服こそほぼ全裸になるまで破れているが
身体には傷一つついていない。

「やれやれ、娘が帰ってきたら結果は違っただろうに」
「そうならぬ様、あえて姫の留守を狙わせて頂きました。
貴方の娘は貴方より厄介という噂もありましたからね」
「…完敗だな。最後に名を聞かせてくれぬか?私の所まで一番に乗り込んだ戦士よ」
「我が名はカイエン・ゾルテリア、貴方の首にかけられた報酬を頂く為雇われた
何の大義も無い冒険者の一人です」



そして現在、上記の話とは関係無いこの温泉旅館にて。



「あーん!もう許して~ハックション!オカマッ」

温泉旅館の隅っこ、今は使われてない空部屋にオカマ口調の裸のオッサンが縛られていた。

「全く…今まで何やってくれたのよ」

全裸のオッサンに蹴りを入れるのはエルフの元女騎士ゾルテリアだった。

「だってぇ、アンタに化ければタダで飲み食い出来るじゃない。
こういう機会は利用しないと」
「いい加減にしてよ!『お父さん』!」

裸のオッサンをゲシゲシ蹴りながらゾルテリアは彼を父と呼ぶ。
確かに、毛髪やチンチンの有無や顔のシワを除けばこのオッサンは
本来の体格バージョンのゾルテリアによく似ている。

「お父さんが私に化けてあっちこっちで色々やってるせいで私がオカマのオッサンだと
誤解されかねないじゃない。どーしてくれようか!」
「そんな~見逃してよ~リンダ~、ぐっすん、ソフィーが亡くなった上に孫の部屋作るために
家を追い出されたからずっと一人ぼっちで寂しかったのよ~。それで寂しさ頂点突破して
家に遊びに行ったら女騎士試験の話してたのが聞こえたから、つい。てへぺろ!」
「てへぺろ!じゃないーーーーーーー!」

ゲシゲシゲシ!ブヨブヨの身体に容赦無く蹴りが入る。ZTMは解除されてるので普通に痛い。

「取り敢えずこのままここに縛って放置しておくわね、お父さんが悪いのよ」
「あ~ん、リンダ許して~」

そんな訳で、これまでゾルテリアの正体がオカマっぽい情報があったかも知れないが
それはゾルテリアの父の仕業だったのだ…ということにして欲しい。
彼も女騎士の格好で仕事経験があり、苗字は同じゾルテリアなので
ゾルテリアと表記されていたのは矛盾ではない…ということにして欲しい。

え?ゾルテリアの父は死んだってOPSSで書かれていたって?
いいえ、そんな事書いてませんよ。ゾルテリアの父は家から居なくなって
墓で寝ていると書いただけですよ。自分と亡くなった妻の住んでたスペースを
孫の部屋として使わせ、自分は住み込みで墓守の仕事をして
職場のベッドで寝ているという意味の表記だったんですよ。
そうは読めないかもしれないけど、これ以外正史との矛盾を起こさないパターンが
思いつかなかったのでそういう事にしてくれると嬉しいなって。

「さてと、お父さんは縛ったままにしておけば大丈夫だし(ZTM使いには亀甲縛り捕縛が有効)
お風呂で汗を流しますか!」
「待ってッリンダ~、縄を解いて~。アアン!でも気持ちいいからこのままでもいいかも…」

という訳でこれからもエルフの元女騎士ゾルテリア(以後完全に本物の女性として扱う予定)を
どうぞ宜しくなのである。








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