紅蓮寺工藤幕間その1

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dangerousss3

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アンナウンスンー

■登場人物紹介
防府野屠(ぼぶの・ぼぶ):観客の少年。自販機の前で困っていた紅蓮寺工藤に
小銭を貸したところ、雷が降ち『フィクション・ファンクション』を受ける。
あだ名はボブ。

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「みなさん……僕はいま、秘密のアジトにきています」
ボブは匍匐前進で会場の裏に忍び込んでいた。選手や運営など関係者以外は
立ち入り禁止のエリアだ。

「写真もいくつか手に入れました……後でみなさんにもお見せします」
なんたる違法行為! だが彼の写真の大半はピンボケで何も写ってはいなかった。

彼は先ほど、世界を手に入れた。真実を手に入れた。
世界は物語だ。ここでは物語を競っている。票が勝敗を決める。
同時に、むくむくとわき上がる疑問もあった。彼には強い使命感があった。
この疑問を、運営に確かめなければ!

「そうだ……みんなが、勝ち残らせたいほうに票を入れるだって? どうなってしまう?
戦いたくない相手に票は入れない! 奇抜なSSは認められなく、無難なものが……
コワイ、課金な……?」
「君は何を呟いているんだね」
「アイエッ!?」

突如、上から声がしてボブは悲鳴を上げてしまう。
声の主は耳の長い人影であった。その者は後光をまとっている。コワイ!

「『消去法の判断は必要ない』……積極票を投じろとwikiも言っている。キミは
wikiも読まないで投票に参加するのかね?」
「ヒッ」
「それと、ダンゲロスは全て無料のコンテンツだ。参加するのも読むのもすべて。
当然お金を払ったって勝利を買うことはできない。正々堂々だ。わかったね?」
「アッハイ」

そうしてボブはひかる人影に連れ帰られ、一緒にホームパーティーをしました。
よかったね!

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■登場人物紹介
エルフの戦士(えるふのせんし):ゾルテリアと同郷から流れ着いたエルフ族。
属性は光でジョブは戦士。同じエルフが戦うと聞いて見物に来たところ、トイレ待ちの
紅蓮寺工藤に順番を譲った関係で『フィクション・ファンクション』を受ける。








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