日谷創面2回戦SSの最後のほうのIF
命中。
鋭い金属音。
ヒビの入る音。
鋭い金属音。
ヒビの入る音。
血だらけになる創面。
それでも急所は「プロテクター」で守られている。
それでも急所は「プロテクター」で守られている。
――だったら!
不動のリュックを突き抜け、包丁が飛び上がる。
前回のホームセンターで一丁だけ入手した、不動の切り札だ。
前回のホームセンターで一丁だけ入手した、不動の切り札だ。
――その糸を切ってしまえば良い!
真っ逆さまに、不動と創面の間の『糸』を狙い、降下させる。
ぎちりっ。
包丁が勢い良く糸に食い込む。
ぎちりっ。
包丁が勢い良く糸に食い込む。
しかし。
するり、とその包丁が、
糸によって、真っ二つに切断された。
「―――――――っ!」
するり、とその包丁が、
糸によって、真っ二つに切断された。
「―――――――っ!」
物体を柔らかくする創面の能力。
対してその姉、奴子の能力は物体を硬化させる。
二人の認識は、衝突している。
対してその姉、奴子の能力は物体を硬化させる。
二人の認識は、衝突している。
創面の能力は、肉体から離れたあとも1分間だけ作用する。
ならば、創面の体の一部を、奴子の能力が作用する『エプロン』の糸に絡ませたらどうなるか……。創面は己の体をペースト化し、試してみた。
ならば、創面の体の一部を、奴子の能力が作用する『エプロン』の糸に絡ませたらどうなるか……。創面は己の体をペースト化し、試してみた。
結果、二人の認識は、衝突しながらも、互いに譲り合い、融合した。
糸は『アゲンスト・トーフ』で柔らかくならず、
なおかつ創面の能力は、糸以外の物体に作用する。
全てを切断する、最強の糸が出来上がった。
糸は『アゲンスト・トーフ』で柔らかくならず、
なおかつ創面の能力は、糸以外の物体に作用する。
全てを切断する、最強の糸が出来上がった。
その間。その反動を利用して、
創面はそのまま不動の首までたどり着き――両腕を回す。
創面はそのまま不動の首までたどり着き――両腕を回す。
創面の体を「操作」して引き離そうにも、
不動の体は既にトーフ化が始まっている。
少しでも衝撃を加えれば、壊れてしまうだろう。
不動の体は既にトーフ化が始まっている。
少しでも衝撃を加えれば、壊れてしまうだろう。
決着がついた。
「ハァ…あんたも、腹…減ったろ。」
「………ええ、そうですね。」
「今度、うちの豆腐を食いに来てくれよ。」
「……わかりました。」
◆ ◆ ◆