運営SS・1

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dangerousss

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だれでも歓迎! 編集



ダンゲロスSS運営SS『オープニング』(by 珪素(サブGK))


「皆さんこんにちは、司会の結昨日司と申します」

「実況の斎藤窒素よ。ふふふ。よろしく」

「よろしくお願いします。さて、今回の『SNOW-SNOWトーナメントオブ女神オブトーナメント
 ~「第一回結昨日の使いやありゃまへっ、」

「噛んだ」

「……、第一回結昨日の使いやあらへんで! チキチキ秋の大トーナメント。
 ネットによる試合配信は、私と斎藤窒素様の2人でお送りいたします」

「噛んだ。いきなり噛んだ」

「中継中に人を指差すのはおやめください斎藤窒素様。
 そもそもなんなんでしょうか、この情けないタイトル……
 明らかに会議で出た案を全部適当にくっつけただけなのでは……」

「ぶっちゃけパクリっぽいわよねぇ」

「こんな番組名で多少なりとスポンサーが付いたという事実がまず驚きでございます」

「そうそう、分かる人には分かると思うけど、
 私達希望崎学園報道部もスポンサーの関連で協力していたりするのよ。
 断末魔も録音し放題だと聞いてやってきたわ。ぶい」

「カメラにVサインして話せるような性癖ですかそれ!?
 もう配信が始まっているのですから、カメラに向かってふざけるのはやめましょうよ!」

「ん? 今カメラ呼んだ?」

「うわあああああ!? 机の下になんかいたぁっ!」

「どーもー。撮影担当の結昨日映です」

「え? 最初からこの中にいたんですか!?」

「いたに決まってるじゃん。カメラがいないと番組始まらないでしょ?
 窒素さんがふざけてるところは映ってないから大丈夫だよ」

「あら、それはありがとう」

「いやいやいや、代わりにさっきまでとんでもないのを映していましたよね!? 机の下で!
 もしかして配信開始からずっと私のスカートの中しか映っていなかったのですか!?」

「全国の視聴者様に見せつけるなんて、とんでもないド淫乱娘ねぇ」

「ゲヘヘ、いやらしいビッチだぜ」

「なんだこいつら……!! おかしいでしょう!
 最初から数分間、画面がパンツで固定じゃあないですか!
 視聴者困惑しまくりですよ!」

「仕方のない事じゃあないか。こんな場で言うことじゃあないかもしれないけどさ……
 …………私、司ちゃんのパンツを撮っているとすごく興奮するんだ」

「本当にこんな場所で言うことじゃあありませんよね!?」

「ちなみに私も、恐怖の絶叫を聞きながらだととてもよく眠れるのよ」

「誰も斎藤窒素様の事は聞いていませんけれど!?
 さっきからなんですかそのドSアピール!」

「うふふふ。こうまでしないと皆さん、私のキャラ掴めないんじゃあないかと思って」

「そうだね。設定だけじゃあ分からないけど、実は私もこういうキャラだったんだよ。
 それに皆も、司ちゃんがここまでいやらしいキャラだとは夢にも思っていないだろうしね……」

「いやらしいのは結昨日映様の頭の中でしょう! ああ、私だけいきなりキャラが誤解される……!」

「さて、それでは『SNOW-SNOWトーナメントオブ女神オブトーナメント
  ~「第一回結昨日の使いやあらへんで!チキチキ秋の大トーナメント」~』。
 さっそく試合解説を始めましょうかしら」

「そんな……まるで何事もなかったかのように解説が始まろうとしている」

「窒素さん、よろしくお願いしまっす!」

「カメラが解説席に座らないでくださいよ!」


ダンゲロスSS運営SS『解説の前に』(by 珪素(サブGK))


「それでは、各試合の解説を始めましょう」

「……その前に司さん。あなたは選手の魔人能力については知っているのよね?」

「? ええ、勿論ですが……? 斎藤窒素様もご存知ですよね?」

「当然でしょう。ダンゲロス報道部の情報力をナメる奴は許さないわよ」

「はい」

「許さないわよ。テレパシーでアレするわよ」

「二回言わなくても」

「つまり私の言いたいのは、これからの試合解説には選手の能力を前提としたネタが混じっているけれど、
 それはオンエアされていないという設定のネタだから気にしないでほしいということなの」

「まあどうせ大したことは喋っておりませんけれどね。
 ……というかネタと言い切りましたね今」

「はいはい! 私もエロ映像鑑賞中テレパシーのアフレコでアレしてもらいたいんですがどうすればあべらっ!」

「さて、それでは改めて。試合解説を始めましょう」


ダンゲロスSS運営SS『一回戦第一試合解説』(by 珪素(サブGK))


「ひそひそ」

「ま、マジっすか窒素さん……水で、服が……? 透けて……!?
 しかも脱げば……脱ぐほど……!? こここ、こいつぁとんでもないドエロ能力ですなぁ!」

「……斎藤窒素様。結昨日映様に何を吹きこんでいらっしゃるのですか」

「第一試合のとある選手の能力について説明してあげていたのよ」

「反応からして明らかに説明に偏りがあったでしょう今!
 変態にエサを与える真似は止めてくださいません!?」

「決めたよ司ちゃん。私はこれから白王みずき選手の家で密着取材をする事にしたんだ。3~5年ほど」

「まるで生きがいを見つけたかのような爽やかな顔で言わないでくれませんか」

「止めてくれるな司ちゃん。私は今、最高のエロ素材を見つけたんだ……!
 この子の映像さえあれば生きていけると思ったんだ……溶ける服……恥らいに染まる頬……
 ウオオオッこれが落ち着いていられるか!? 否ルパンダイブ!! そうだろう!!」

「ところで意志乃選手の戦術予想なのだけれど」

「そうですね。見晴らしのいいスタジアムでの戦闘力ならば補正も十分に……」

「ぜ、全力で無視されよった!!」

「あらごめんなさい、ヒーロー系の女の子には興味がないかと思って」

「ありまくるよ!! だってアレでしょ!? 変身する時に一瞬全rむぐぐ」

「斎藤窒素様……非常に今更なのではありますが……
 結昨日映様がここに居るとロクな事が起こらないような気が」

「そうかしら? 結構面白い事もあると思うわよ。ほーら、ひそひそ」

「むぐぐ、ぶはっ…………えっ……それは……!? 本当かい窒素さん……
 あの美人さんの……お、オッパイ……が……!? 見たこともないオッパイが、ポロリ……!!?
 う、ウフォオオオォォォォ!!」

(不憫な……)


ダンゲロスSS運営SS『一回戦第二試合解説』(by 珪素(サブGK))


「農大……ついに現れたわね」

「そうですね。拮抗した試合を期待している視聴者の皆様には残念ですが、
 この試合……勝者は殆ど決まったようなものかと」

「えっ、農大……ってそんな恐ろしいところだったんですかい!?」

「ひとつ言っておくけれど映さん。世間一般で言う最強なんて、
 この農大のカリキュラムをこなせば2年で到達できる程度のものなのよ」

「凄まじい身体能力と精神力……それに加えて波紋法まで使いこなすのが農大生というものです。
 しかも恐るべきことにその波紋法、自らの大学の教授に対する防衛策なのだという話。
 更にこの沢木惣右衛門直保様、聞けば菌王なる存在を配下に従えているとか」

「人を容易く殺す細菌やウィルス。その頂点に立つ王、という意味でしょうね……
 エボラウィルス……ボツリヌス菌……もはや生物界が対抗可能かどうかすら疑わしいわ」

「え、そ、その……参考ながら、残りの2人の能力は」

「羽山莉子様は作ろうとしたチョコレートが爆発する能力ですが?」

「灰堂の能力は……そうね、エニグマの支倉モトと同じ能力よ」

「う……うわぁ……もう駄目だ……おしまいだぁ……」

「農大の力、まさに圧倒的ですわね」

「ええ。果たして決勝までに対抗馬が現れるかどうか……」


ダンゲロスSS運営SS『一回戦第三試合解説』(by 珪素(サブGK))


「きゃぁっ! な、なんですか斎藤窒素様……その動き!?」

「あら、気付かれてしまったかしら……?」

「気付かれないようにやっていらっしゃったんですか!?
 振り向いたらいきなり変な動きしてるし……あーびっくりした! なんですかそれー!」

「これはね、ふふふ……私が水素部長を背後でおちょくるために独自に考案した、
 太極拳っぽいなんか不審な拳法の動きよ」

「ちょっと最強の情報能力者! そういう扱いで本当によろしいんですか!?
 しかもそれをなぜ今になって」

「ふふふ。熊野ミーコの所属が映画研究会のホラー&香港アクション支部だと今思い出してね……」

「出演できませんからね!?」

「あのさ司ちゃん、香港アクションに手芸者の戦闘だと、すごいB級っぽい雰囲気になると思わない?
 ブルース・リーvsシュゲイシャ みたいな……そして映画にはブルース・リーも手芸者も出てこない的な」

「タイトルの時点で胡散臭すぎですからねそれ!? というかそのネタ何人が分かるんですか」

「しかもこの試合、クトゥルフモンスターも出てくるし、女子高生も出てくるわね」

「ブルース・リーvsシュゲイシャvsクトゥルフvs女子高生か……!」

「そんなアレすぎるタイトルで目を輝かせられる結昨日映様がある意味羨ましいです。
 そもそもブルース・リー部分とクトゥルフ部分はvsではないのでは」

「そうだ、女子高生は天才時間稼ぎ女子高生にしたらハッタリが効いて面白くなるわよ」

「も、もはや戦闘の解説とは微塵も関係なくなってきている……」


ダンゲロスSS運営SS『一回戦第四試合解説』(by 珪素(サブGK))


「司ちゃんって、英検2級持ってたっけー?」

「え……ええ、一応!」

「ちょっと自慢気な所悪いけれど、世の中には英検40段という男が存在するらしいわよ」

「段!? それ以前に40ってオイ!」

「あれあれー? どうしたのかしら司会者の司さん……?
 これは第四試合の出場者、池松叢雲のプロフィールなのだけれど……?」

「ああっしまった! つい習慣的に突っ込んでしまった」

「げへへ、これは他の2人のプロフィールも理解しているかどうか怪しいですなぁ」

「試しにこの出場者のプロフィールを読みあげてもらいましょう」

「ぼ、ボルネオ……!! うぐぐ……!!」

「おやおや、読めないんですかい司ちゃん、ひっひっひ」

「司会者ぶっているけれどとんだド淫乱娘だわ」

「名前はボルネオ……で、なんか黒くて……モヤモヤ……って淫乱は関係ないでしょう!?
 どさくさに紛れて何言ってらっしゃるんですか斎藤窒素様!」

「おっと、私らにツッコむのはボルネオのプロフィールを読みあげてからにしてもらいやしょうか、司会者様」

「う、うわ―――ん! 2人して私をいじめるー!」

「……といったところで、視聴者の皆さんに問題です。
 このお話で一番可哀想だったのは一体誰だったでしょうか?」


※答……他2人の経歴が濃すぎてスルーされた不動昭良


ダンゲロスSS運営SS『一回戦第五試合解説』(by 珪素(サブGK))


「最近、報道部に新入部員が入ってきてね」

「……早速精神を破壊してしまったのですか……?」

「え? 私が? ふふふ、そんな事するわけないじゃないの。
 いくらなんでもそんなにドSじゃないわよ~」

「いや言ってましたよね!? さっきまで自分で散々ドSアピールしていましたよね!?」

「とにかく、その子が眼鏡っ子なのよ」

「はぁ」

「意外と今までうちの部員に眼鏡キャラっていなかったのよね。報道部なのに」

「えっ、わざわざ言う事なんでしょうかそういうの」

「眼鏡キャラに仮面キャラ……ふっ、私も彼女達と同じ人種かもしれないな……」

「結昨日映様まで変なことを仰り始めましたけれど」

「……。私も同じ人種かもしれないな」

「……」

「……レンズ越しにしかこの現実ってやつを実感できないのさ……」

「うわぁ、聞き返さなくても勝手に語りだした! 面倒くさっ!」

「シリアスな顔は似合わないわよ映さん」

「ちょっ、窒素さんまでそんな深刻そうな顔で……いや、なんかすいませんでした」

「とにかく、第五試合の対戦者は顔に何かつける縛りの人たちという理解でいいのかしら」

「櫛故救世様は何もつけていらっしゃいませんが……」

「えっ何もつけてない!? ウオォオオオオオ!!」

「……何も『顔に』つけていらっしゃいませんが」

「なんだそんな事。ドレッドヘアーにして鈴をジャラジャラつければいいじゃない」

「それはさすがに見た目的に」

「でも楽しそうじゃない。今から運営権限で直接つけさせにいく事に決めたわ」

「や、やめて!」


ダンゲロスSS運営SS『一回戦第六試合解説』(by 珪素(サブGK))


「真野一族の真野風火水土様に、矢塚一夜様。このカードは有名人同士の対決となりましたね」

「小宅さんも、報道部のライバルとして有名なのよ」

「へぇー」

「しかも、矢塚一夜様も小宅麗智奈様も、能力だけで言えば今大会屈指の強力さを誇っております。
 真野風火水土様が、どのような戦略で切り抜けるかが見所……どういたしました、斎藤窒素様」

「……いえ、その……この2人を見ていたら少し……
 待って……ねぇ司さん。小宅さんは空を自由に飛べるのよね?」

「はい? まあ、フライトユニットがありますので……」

「そして……いい? それに加えて矢塚一夜は空間にどこでもポータルを繋ぐ事ができるのよ……」

「ええ……」

「しかも、小宅さんは……様々な物品を無限に収納できる……
 そう、まるで四次元のように……!!」

「ハッ!? こ、これはまさか!!」

「そうよ! これは!」

「「 ド ラ え も ん ! ! 」」

「分かったかしら司さん! この対戦カードは子供の夢! ドラえもんを実現する奇跡のカードなのよッ!」

「――意義ありッ!! じゃあ、じゃあ真野さんは一体どうなるんだよォッ!
 真野さんだけ弱能力でドラえもんからハブられて……可哀想だと思わないのか窒素さんよォ!」

「落ち着いて結昨日映様!」

「違うわ映さん……! 真野風火水土は『ドラえもん本体』なのよ!
 御覧なさいこの落ち着いた風格……道具を適切に取り扱う頭脳! まさに子守ロボットドラえもん!」

「何ィ――ッ!! そ、そうか……私はひみつ道具に気を取られるあまり本質を失っていた!
 ポケットだけじゃあドラえもんとはいえない……真野風火水土……本体を得てこそ……
 ドラえもんは、ドラえもんなんだ……!!」

「そういう事ですわ……やっと冷静さを取り戻したのですね(※)、結昨日映様」

※取り戻していません

「そして、この夏祭りで遊ぶアキカン達……これはもはや、のび太くん達小学生の象徴といえないだろうか!」

「……! さすが映さん!」

「やった、やったわ……ついに完成よ!」

「「「 ドラえもんの誕生だ――っ!! 」」」


ダンゲロスSS運営SS『一回戦第七試合解説』(by 珪素(サブGK))


「……。また斎藤窒素様が不審な動きを……
 その動きは一体?(質問しないと話が進まない気がするし)」

「あ、ちょっと今窒素さんに一発芸見せてもらっていてさー」

「真顔ダブルピースよ」

「それは単なるダブルピースですよ! そもそもヴェールで顔が隠れてるのに真顔も何もないでしょうに。
 しかもなんで今」

「第七試合はアヘ顔ダブルピース祭りだからさー、ちょっとそれ関係で」

「私の十八番よ」

「いい年をした女の子がアヘ顔ダブルピース祭りとか口にするべきではありませんよ、まったく……
 ただでさえ行動が変態的なのに」

「あっ、今司さんがアヘ顔ダブルピース祭りって言ったー」

「斎藤窒素様はいちいちそういう小学生的な行動を取らないと気が済まないのですか!?」

「まあ、それはともかく、触手だよね。しかも阿野次のもじの魔人能力は、
 手錠で敵を拘束した上にダメージ表現が脱衣に変換されるという恐ろしい能力なんだ……
 そして石田くんも女の子の口に将棋駒を詰め込んで虐める能力を持っているから、
 まあ順当に考えてダブルピースだよね」

「し、しまったツッコんでいる隙に勝手に変な解説をされてしまった!」

「作戦成功っすね窒素さん!」

「そうね。はい、ダブル」

「ピース」

「えっ、なんで私を挟んで2人してピース……って私がアヘ顔担当ってことですかこれ!?」


ダンゲロスSS運営SS『一回戦第八試合解説』(by 珪素(サブGK))


『股ノ海6連勝! 大関昇進にまた一歩近づきました――』

「映さん……相撲好きかしら? とくに土俵際の駆け引きを……手に汗握るわよね」

「ふっ、相撲は大好きだよ……でも窒素さん、相撲じゃあ拳で殴るのは反則だよね」

「なんですかこの意味のないやり取り」

「股ノ海だよ! 知らないのかい司ちゃん!」

「いや、いきなり力士の名前を常識みたいに叫ばれましても」

「股ノ海がついに横綱と対決するのよ」

「そうじゃなくて、試合解説でしょうがあなた達! なんで当然のように解説席にテレビ持ち込んで!
 2人して相撲中継見ていらっしゃるんですか!」

「だって股ノ海の取り組みだし。常にまわしだけで生活している本物の力士だよ!」

「たまにまわしをしていない姿も目撃されるのよ」

「それただのダメな人じゃないですか! 変態側の人間じゃあないですか!
 結昨日映様がファンになる理由がよく分かりましたよ!」

「えー、やめてよ司ちゃん、それではまるで私が変態側の人間のように聞こえるよ」

「そう言っているんですよ! あーもう、それでは第八試合の裸繰埜闇裂練道ですが、
 少年時代は『ノックアウトマスター次郎』の通名で呼ばれ、
 さらに現在は異能殺人者集団の裸繰埜一族の一人として……」

「そんなのより股ノ海の方が強いしー!」

「……(ムカッ)バロネス夜渡は、オカマバー『カーマラ』のバウンサーとして活躍するヴァンパイア……
 バウンサーとしての戦績の数々は……」

「司さん、私股ノ海の話がしたいわ」

「ち、ちくしょー! やっとまともに解説しようと思ったらご覧の有様だよ!
 お の れ 股 ノ 海 !!!」

――こうして、結昨日司は何の関係もない股ノ海に対する憎悪を募らせていったのである!



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