灰堂四空

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dangerousss

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灰堂四空(はいどう しくう)

設定

常にサングラスをかけた、陽気な男。口癖は「オッケー!?」
体格は長身であるが細身ではなく、スマートに鍛えあげられた肉体には無数の傷がある。
初めて会った人間には威圧的だと思われることもあるが、話してみると悪いやつではない。
長いリーチを生かした蹴り技が得意。
スピードこそないが、用心棒で鍛えられたパワーと経験、頑強な肉体で敵を圧倒する。

普段はホストクラブなどの用心棒をやっている。
自分の力を試すために大会に参加したと言っているが、どうやら他にも目的があるようだ。

魔人能力『ステルスアイ』

瞳術の一種。
灰堂の瞳を見てしまったものは、数秒間灰堂を認識できなくなる。
目があっていれば、距離は問わない。
「認識できなくなる」だけなので、無差別攻撃や範囲攻撃には対応できない場合がある。
一度使ったらしばらくは使えない。

プロローグ


「お疲れ様。今日の給料だよ」
「お疲れ様ッス」

希望崎学園のすぐ近く、とある路地裏のホストクラブ。
今日も大勢のお客で賑わい、ホストたちはアフターへと向かっていった。

そんな中、店に残っている男・灰堂四空(はいどうしくう)。
彼は女性客にアフターに誘われなかったわけではない。
―そこそこ有名なホストクラブとなれば、ヤクザやモヒカン、邪ホストなどが殴りこみに来ることもある。
灰堂は、そんな荒くれ者共を食い止めるための用心棒なのであった。

「今日も助かったよハイド。やっぱり君が居ると安心して営業できるね」
「オッケー、オッケー。あの程度の連中だったら束になってかかってきても負けねーよ」
「フフッ、君の『眼』があればそうだろうね… そう言えばハイド、君希望崎学園に通っていたよね」
「え?ああ、そうだけど…まさかオーナー、仕事やめて学業に専念しろ、なんて言わねーよな?」
「ハハハ、あそこで学業に専念する方がよっぽど難しいと思うけど?」

そう言って笑いながら、オーナーはチラシを1枚机の上に取り出した。

「…『チキチキ秋の大トーナメント』…?」
「いやぁ、このトーナメントのスポンサーがウチの元締めでねぇ。腕の立つやつを紹介してくれって言われてるんだよ。
君、この仕事するとき『自分の腕を試したい』って言ってただろ?ちょうどいいんじゃないかと思って」
「…オッケー。こういうわかりやすいのは好きだぜ」
「賞金も出るらしいよ?これで君の目標にも近づくんじゃないのかい?」
「オーナー…知ってたのかよ」
「まあね。腕を試すだけの目的で希望崎の生徒がこんなところ来ないでしょ?
あ、でも、賞金手に入ってもここやめないでおくれよ」
「オッケー!わかったよオーナー。ま、それなりに頑張ってくるぜ」

サングラスをくいっと上げ、学ランを背負って薄暗いホストクラブから出ると、朝日が昇っていた。

(…賞金が手に入れば、この『眼』を仕込んだ奴の行方がわかるかもしれない…
 それまでは、せいぜい利用してやるぜ…この『見えざる眼』をな…)
「…オッケー、やってやるぜ!」

一人そうつぶやくと、灰堂は希望崎学園へと駆けていった。


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