のもじTHEアキカン・クイーン・ヘッド

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dangerousss

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のもじTHEアキカン・クイーン・ヘッド
(のもじ ざ あきかんくいーんへっど)

設定

  • THEアキカン・クイーン(現在頭部のみ)
アキカン型宇宙生命体。宇宙事故による地球墜落時、偶然、居合せた阿野次のもじ(*1)と衝突。
その衝撃で頭部を残し体は四散、力尽きたが、その場にいたのもじと精神融合(リンク)する
ことでからくも生命維持に成功した。
今回は二人で一人『のもじTHEアキカン・クイーン・ヘッド』として大会に参加する。
なお、現在残っている部位は頭部のみで帽子代りによくのもじに被られている。
自身の復活の為、大量のDPを求めており、大会参加者のDP奪取を図る。

口調:女王 一人称:わらわ
通常時はのもじが表人格として行動。能力発動時は精神が入れ替わり女王の人格が出てくる。
女王の性格はほぼ「どくろべー様」である。

「身体スキル」:【超溌剌 Lv.3(のもじ)】【いざとなった時の力押しLv.4(女王)】
「知的スキル」:【異常聴覚Lv.3(のもじ)】【謎の宇宙理論Lv.-5(女王)】
「固有スキル」:【パンクロッカー(のもじ)】【超強奪拘束裁判[魔](女王)】
「オプション」:【THEアキカン・クイーン・ヘッド】【背負い袋】

○補足点
  • オプションのくせに『アキカン・クイーン・ヘッド』が本体。
  • 女王が破壊されるとのもじは投降。「死亡扱い」として相手側勝利となる。
  • 割と脆い友情である。
  • 女王の強度は1.5アキカン程度
  • また二人の距離が10m以上離れると精神リンクが切れ、能力発動その他の行動が不可状態になる。
 その場合、のもじは女王との再リンクを最優先に行動する。
  • 割と熱い友情である。
  • 身体能力は宿主のもじに準拠し、ダメージは通常通り受ける


(*1)阿野次のもじ
希望崎学園1年の自称シンガ―ソングライター。
唄う曲の内容が実現するという完奏現世術(フルソンブリンク)の使い手。
(GK注:プロローグSSの時点で能力を使い、インターバルのある能力なので大会期間中は発動ができない)
戦闘能力は中の上程度。特異な趣味はともかく特殊な戦闘訓練等の経験はなし
女王の頼みと自主CD制作の資金稼ぎのため大会に出場する。

口調:元気 一人称:私      初出:魁!ダンゲロス

魔人能力『超強奪拘束裁判~DP奪取ver』

DP戦略~という掛け声と共に自分に敵意を持つ者を法廷を模した特殊空間に引きづり込む。
対象は手錠で両手拘束(両手がない場合はそれに類する部位)された状態で連行され、
女王との法廷闘争(DPの奪い合い)を強いられる。
この空間では肉体を使った直の格闘攻撃とダメージは、相手からDPを奪う能力として
扱かわれ、最終的に相手からDPを奪い切った者が勝者となる。
なおDPを奪われるたび、何故かお互い脱衣していくので敗者は最終的にマッパになる。
正しくDefense Pants(パンツを死守せよ!)戦略。

連行対象:1名ないし2名。
発動条件:女王が対象の姿や存在を真近で認識し開廷宣言することで発動。
閉廷条件:勝者確定時(リングアウトでの生存0-1名時含む)全員元の場所に帰還。
     敗者は穴に落ちた者も含め、戦闘不能扱い
:敵対心のない者には無効。発動には簡単な相手プロフィールが必要
:効果範囲で条件を満たしている人間がいると発動時2名目とし捲き込まれ拘束される場合もある。
:所持装備は没収。そして◎の宝箱の中にIN
:法廷では各人好きな衣装にコスプレ可能(防御力に変化なし)
:特殊空間のため通常の視認は不可。突如消え、突如現れたように映る。
 ただし能力なら視認視聴もALLOK。そしてなぜか放送でも無事映像が拾えている。


(参考ミニMAP:実際は戦場ごとに異なる可能性があります)
|/|一|二|三|四|五|六|七|/|・法廷は『ファンシーなお白州』という感じ
|穴|_|_|_|■|_|_|_|穴|・元MAPはかなり混じった形で影響
|穴|被|_|_|_|_|_|_|穴|・野球場ならバットとか落ちてる場合も
|穴|_|_|_|◎|階|段|女|穴|・◎に所持品と手錠鍵が入った『宝箱』あり
|穴|告|_|_|_|_|_|_|穴|・後列の穴に墜ちると戦場離脱―御機嫌よう
|穴|_|_|_|■|_|_|_|穴|

プロローグ

○平原・お花畑
「ファッキン!!!」
ぶん回したギターの勢いに草が切れ舞飛ぶ。
本日の阿野次のもじは荒れに荒れていた。レコード会社に自作の曲を持ち込んだまではよかったが
それが散々の評価を受けたのだ。
―なんで君はJ-POP募集してるのにサビが「地獄の断頭台!地獄の断頭台!」という曲を持ってくるの―
―『ダイヤモンドの爪(いし)で鉄(じょうしき)のカーテン打ち破れ』ねぇ、メッセージ性強すぎだろ―
頭の中で酷評が渦巻く
「シット!!まったく、世間は私の才能をぜんぜん理解してくれない。

まったく寒い時代だと思わんか!?ローテンハイム卿」
世の不条理を理不尽に呟きながらじーっと手元を見る。そこには一枚の大会参加を呼び掛けるパンフレット。
持ち込みが全滅となると、あとは自主CD作成という手ぐらい、ただ流石にそこまでのお金はない。

ゆうしょうしょうきん1000まんえん

パンフレットにはそうある。何と魅惑的なフレーズか。もし、これがあれば…
「けど、私の能力じゃ。優勝は無理だろうな…」
彼女の能力は完奏現世術(フルソンブリンク)。歌った歌が実現するといえば聞こえがいいが、実は彼女、
自分の能力を全くといっていいほどコントロールできていなかった。
まず歌ったからと言って必ず能力が発動するとは限らない。次に効果も実際に発動して見るまでどういう
効果が起こるか本人にも判らない。
しかも一度曲を作ると”約一ヵ月間の間”新曲作成(別の技の発動)が出来なくなってしまうのだ。
タイマン戦にはかなり使い勝手が悪い能力といえる、そして、自分の純粋な戦闘力はというと…
魔人平均値よりちょい上程度。
もう一度溜息、これでは並みいる強豪を打ち倒すのはかなり荷が重い。
だが―それでも迷いを振り切るように愛用のギターをかき鳴らす。
いやいやいや諦めるのはまだ早い。何事も挑戦しなければ始まらない勇気を持って今一歩を踏み出すのだ!
想いの溢れるまま、即興の歌で自らを奮い立たせる。

『起して見せるさ!億千の万乗の奇跡!
どんな願いも!願えば叶う!舞い降りろ我が運命(でぃすてぃにー)
常識を破壊せよ。ミラクル★
ミラクル★ミラクル★
ですとろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!』



キラ―――ン★

そしてそれは舞い(?)降りた。


ドカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!



ですとろーーい。

○謎のウルトラ空間
「おきるのです。おきるのです。そこな少女」
「んーむにゃもう食べられない」
ベタな寝言をいいつつ私が目を開けるとそこには黒いゴスロリ衣装を着たアキカン♀がいた。
「うわ。」
「私はハイヨルシ星雲からやってきた第34254代皇帝ア・キ・カーンXです。」
「夢か」
そういうと私は再び眠りに就いた、くーー。

「イヤイヤ寝ないでください。不慮の事故が起きたので、SOSで、危険がとても大変なのです」
「事故?」
「ええ、地球圏まで来たところで船が原因不明の故障を発生させてしまいまして。見事墜落いたしました」
「そりゃお気の毒に」
「まったくです。確率的に『億の万乗の奇跡』でもないと起こらないレベルで宇宙船が故障りまして
作為工作の後もないですし偶発事故としか…まったく運が悪い…おや、どうかされたのですか?」
「(何故か目線をそらすのもじ)それは、ほんとに大変ですねー」
「私も空中崩壊する船を放り出され、体がバラバラに。不本意ながら貴方の生命力を借りて
存在を維持している状態です。早急に復活の手段を模索しますので暫くお力お借り願いでしょうか」
この申し出にうーんと唸る。真偽はともかくこの皇帝位を名乗った女王様が、かなり下手に出て
切実に助けを求めてるのは凄く感じ取れた。それに事故”原因”も、きいた感じなんとなく
想像がつくだけに断りにくい状況だ。

「うーん判った!まあそういう事情ならしょうがないか。助け合いで世界平和に宇宙平和。
ここはいっちゃんが一肌脱ぎましょう。『地球を侵略しに来ました』なら『だが断る』の一択
だけど事故じゃしょうがないよね、事故じゃHAHAHA、ん?どうかしたの」
「(何故か沈黙するクイーン)ともかく、合意頂いたということでよろししいでしょうか」
「もちのろんろん!宇宙怪獣モチロンさ!!」
「誰も知らんわ、そんなお正月怪獣!!…おほん、さあ、では開廷の言葉を唱えるのです。」
「開廷?」
「ええ、貴方が承認した今、貴方の内より湧き出る一つの言葉があるはず!それを唱えるのです」
「……判ったわ。

『どさんこ★パワーメイク・アップ!!!!!!!』」

「違います。」
「え、じゃメーンプリズム…」
「違います。『DP戦略』と唱えて下さい」
おほん。
「では改めて…DP戦略ぅ!!」


○チュートリアル○
|/|一|二|三|四|五|六|七|/|
|穴|_|_|_|_|_|_|_|穴|
|穴|_|_|_|_|_|_|_|穴|
|穴|野|_|_|◎|階|段|女|穴|
|穴|_|_|_|_|_|_|_|穴|
|穴|_|_|_|_|_|_|_|穴|

目を開けると元の平原に戻っていた。
いやどこかおかしい、よく見ると四方が10m程でピンクで半透明な壁に囲まれている。
流れ星やらなんだよくわからないオブジェ。そして階段、その先には…
「ふむ、なかなかよい趣味をしているな」
「え?え?えーーーーーーー!? わたしー!!」
黒いゴスロリ衣装に身を包んだ自分がいた。
その自分はカツカツカツと音を立てて降りてくるとスタンと「箱」の上に降り立つ。

「これが私の能力『超強奪拘束裁判』だ。特定の人間を拘束した状態で特殊空間に
連れだせる。そして…ちょっと押してみろ」
なんだか口調も先ほどより遥かに女王様然としている。こちらが『素』なのだろうか?
いわれるままドンと思いっきり突き飛ばす。ナヌっととばされる黒ゴスロリのもじ
PPP変な音が聞こえた。
「ん?」
「なんでお主、攻撃に迷いがないのだ。ともあれ、ここでは直接打撃を食らわすこと
で相手からDPを奪うことができる」
どうも、どこかにメーターがあり、それが動いているようだ。
「手持ちDPは全て衣装に変換されており、なくなると敗北。敗者として排除される仕組みだ。
そしてこれは先ほどのお返しだ」
ドンと今度は自分が飛ばされる。
「って、うわうわわわ」
自分の後ろには何もなかった。なんとか指先だけで縁にしがみ付く。
ちらっと下を見ると底が見えない暗闇が続く…うわぁーと声を上げるのもじ
「背後は落とし穴がある。これにボッシュートされると即リタイアだ。気をつけろ」
「そこは、く口で言っていただければ。と、ところでですね、一つ気になってることあるんですけど」
「なんだ」
彼女の手には大会パンフレット。それを流し読みしながらの生返事。さっきまでとエライ態度が違う。
「えーとですね、なんか女王様のコスチュームのコートどこかにいってるみたいなんですけど…まさか…」
「まさかもなにもDPは衣装に変換されているからな。DPを奪われたらなくなる。当たり前の話だろう」
「いやいやいや。イヤイヤそれは絶対イヤ」
「なんだ服がもげるのが嫌なのか…地球人の考えることはよくわからん。まあそこらへんは安心しろ対策はある。」
対策の言葉にホッとするのもじ…だが甘かった。
「お前の記憶を『改ざん』してそこのことを『気にかけない』ようにしておけば何も問題は発生しない。
安心して大会に参加するがよい」
「ちょっ」
そのまま宿主にとどめの一撃を加え、蹴落とす女王。
「それって、ひどくねぇーーーーーーーーーーぇーーーーーーーーーー」

そしてそこには
オチ往く宿主をみつつ、あらぶるアキカンのポーズを華麗にとる女王の姿のみが残ったのだった。

「それでは DP戦略、始めましょう」



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