小宅麗智奈

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小宅麗智奈(こやけ れちな)

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希望崎学園写真部副部長。3年生。
黒のジーンズと白いTシャツの上から黒のジャンパーを羽織る、腰まで伸びた炎のように煌く赤い髪を持つ少女。釣り目。
どちらかといえば実直な性格で、闇討ちなどは好まない。
実家は魔人ボーグの関連パーツの販売メーカー。取材で使用するフライトユニットは実家で研究・開発されたもの。
一応お嬢様ではあるが、外見や行動などからそういう印象を人には与えない。
報道カメラマンを目指しており、報道部にライバル心を持っている。
今回のトーナメントには取材と写真部のアピールを兼ねて参加した。

撃ちだされた銃弾も止まって見える動体視力とそれに対応する反射神経を持つ。また、写真撮影の技術も一流。
さらに一見華奢に見えるが一人で写真撮影に必要な機材(20キロ)を一人で持ち運べる程度の腕力と体力を持っている。

なお、同じ写真部の部員以外は彼女の能力を知らない。

所持品:
愛用のカメラ。取材用フライトユニット。
肩にかかった鞄とその中に入った、麗智奈が過去に撮影した様々なものの写真を入れたアルバム。

【愛用のカメラ】
どんな暗闇でも撮影できる高性能カメラ。写真もその場で現像できるよ。

【フライト・ユニット】
飛行用の機械。普段は麗智奈が取材用に使用している。
本来は魔人ボーグのために開発されたアイテム。背中に背負うバックパックタイプ。
最高時速180kmで飛行可能。姿勢制御装置が組み込まれており空中でも安定した活動を実現している。
連続稼働時間は10分程度。それをこえると冷却のために10分間使用できなくなる。

魔人能力『リアライズフォトグラフ』

自分が撮影した写真に映し出された物を具現化する能力。生物は具現化することができない。
一つの写真から同じ物品は一つだけ。ただし、同じものが複数映っているならそれぞれ具現化することができる。
具現化できるものは能力使用者である麗智奈が持つことができるものに限られる。ゆえに重すぎるものや巨大すぎるものは具現化できない。
写真から具現化したものは他者も(それがたとえ敵であっても)利用可能。
また、能力の解除には実際に写真に戻す必要があり、たとえ不都合な状態であっても麗智奈の意志だけでは解除はできない 。
具現化したものが破壊されるなど消滅した場合、そのものは二度と写真から取り出せなくなる。

また、具現化と同時に麗智奈はその物品の使用法も同時に理解することができる。
但し、能力効果が切れると同時に得られた知識も失われる。

プロローグ


「トーナメントですか」
希望崎学園校内の写真部部室で写真部部長凱歌莉子は副部長である小宅麗智奈に手渡されたチラシを眺めていた。
ちなみに他の部員は写真部会報に使う記事の取材や撮影のために現在出払っている。
「そうよ。私も取材も兼ねて参加しようと思ってるの」
「別に構わないのではないしょうか。小宅さんなら特に問題ないでしょうし」
小宅麗智奈の戦闘力は写真部内でも一二を争うぐらい高い。
こういうトーナメントにも出ても十分な結果を出せるだろう
「でも、珍しいですね。貴女はこういう最強トーナメントのようなものには興味がないのだと思ってました」
写真部の部員以外に魔人能力を見せることがほとんどない麗智奈ではあるが、その高い身体能力を見込んで生徒会や番長Gに勧誘されたこともある。
アタッカーとなりうる人間は不足しているのだ。たとえ無意味に近い能力であっても戦力になると見込んでいたのだろう。
だが、彼女はそのどちらの誘いも断っていた。
それにぽぽ道ランキングのような格闘大会にも特に興味を示すことはなかった。
だから、麗智奈は戦闘とか最強とかそういうものには興味がないのだと莉子は考えていたのだが。
「実際イベント自体には大して興味ないんだけどね。
ただ、報道部の連中も関わってるみたいだし、一回のりこんでやろうと思ったの」
それを聞き莉子がチラシを改めてみてみるとスポンサーのところに小野寺証券とある。
これは確か報道部の小野寺塩素とかかわりのある企業であった記憶がある。
実況担当も報道部の部員のようだし報道部がこの大会の運営にかかわっているのは間違いないようだ。
「ああ、そういうことですか」
写真部報道部門の担当である麗智奈が報道部にライバル心を抱いていたのは知っていたし
悪意を持って行動する彼らの報道姿勢が気に食わないというのも以前から聞いていた。
だから、報道部がかかわっているという大会に彼女が参加しようし何かをしようと言うのは不思議ではなかった
「ま、みててよね。優勝してそのうえ報道部の連中にひと泡吹かせてあげるから」
「あの方々がそう簡単にひと泡吹くと思えませんけど」
「どうせあいつら碌でもないこと考えてるにきまってるわよ。それを暴くのは報道カメラマンとしての私の使命。
それにその場合でも写真部の宣伝になるでしょ。問題ないわよ」
「あなたがいいのなら私はかまいませんけどね」
「あとね、優勝賞金は部費として寄付するから。私は1000万なんて別にいらないし」
「内は経費もかさみますしそれはありがたいですけど、いいんですか?」
「いいのいいの。私はお金に困ってないから」
麗智奈の実家であるレチナ(株)は魔人ボーグのパーツ販売メーカーであり、元は工業用機械開発の老舗であった。
ゆえに彼女自身も一介の学生としては十分な財力を保有しており、現状もお金には不自由していない。
もっとも、動きやすいように黒のジーンズに黒のジャンパーを羽織ったいでたちである彼女はそういう印象を他者に与えない。
むしろ目の前の凱歌莉子の方が金持ちの令嬢であると言った方がよほど説得力があるぐらいだ。
「じゃ、そういうことだから、よろしくね。今日は私もこれから取材に行くから。この前突然起きた謎の校舎の破壊事件。真相を突き止めないと!!」
「わかりました。では私もこれで行きますね。この前学園の裏山で綺麗な小川を見つけたんですよ。
とても素敵な写真がとれそうで、想像しただけで身体が熱くなってしまって・・・」
そう言った莉子の顔は紅潮しているように見えた
「じゃ、また明日ね」
「ええ」
そういうと部室を出た二人はそれぞれの目的地に向かうため別れた。



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