小波漣

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dangerousss

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小波漣(こなみ れん)

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座右の銘は「清貧」。礼節をわきまえており、周りからは立派な娘だと思われている。
実際は脳内お花畑……ではなく、妄想癖があったり、夢見がちな面があり自分の世界に浸ることもしばしば起こる。
だが、やると決めたことは確実に行う真面目な面もある。

最終手段……ではなく、護身用に純粋カプサイシン入りの催涙スプレー(もはや催涙スプレーではなく殺人スプレーだが)を携帯しており、有事の際は相手に噴射する。当たりどころが悪ければ失明の危険もあり、痛みで悶絶すること間違いないが、死ぬことはないので問題はない。
彼女は魔人としては非力な部類に入るので、単純な殴り合いや力勝負は苦手としている。そのため基本的な戦い方は「相手から離れること」であるが、ただの時間稼ぎにすぎない。
また、頭の回転が速いため、その場で戦術を思いつくこともある。
非力さを補うように武器の扱いには長けており、刀や薙刀、拳銃といった普通の武器から、紐や鎖など、本来武器として使われないものでも武器として使うことができる。
前述したとおり腕力はある方ではないが、多少重くても扱うことができる。
また、罠を作るのも得意で、注意深く観察しないと見つからない程度に罠を仕掛けるのは得意。

彼女の家は大家族で、あまり裕福ではなくいつも家計を切り詰めている生活をしているため、少しでも家計にプラスされれば、と賞金の1000万を手に入れるために今回このトーナメントに参加することを決めた。
いつもセーラー服(制服)を着ているのは、手持ちの私服が少ないからである。

「身体スキル」:【武器の扱いLv.5】【非力Lv.-2】
「知的スキル」:【罠づくりLv.3】【頭の回転Lv.3】
「固有スキル」:【勝利へのイメージ[魔]】【時間稼ぎLv.5】
「オプション」:【純粋カプサイシン入りの催涙スプレーLv.3】【セーラー服Lv.1】

魔人能力『勝利へのイメージ(マイ・ドリーム)』

現在持っている自分の情報、状況から考えられる最良の行動をイメージし、具現化する能力。
言い換えれば、「イメージしたこと以外発生しない」能力である。

能力の発動からイメージの構築までに20分かかる。
基本的にイメージは複数作られて、それを順番に実行する必要がある。
構築されたイメージは「その状況で可能なこと」かつ「自分が物理的に可能なこと」でなければならない。
イメージの実行中は、イメージとのズレが無いように相手の行動が「補正」される。

例えば「1メートル先の相手にナイフを投げ背中を刺す」というイメージならば、確実に相手にナイフが刺さる。
このとき、相手は逃げる、避けるなどの回避行動を「補正」によって行うことができない。
「100メートル先の相手に~」という場合、彼女の腕力では明らかに不可能な行動なので実行ができない。ナイフを持っていない、手元にない場合も実行できない。
また、相手が「敵からの攻撃を確実に避ける能力」のカウンター状態になっている場合など、イメージと矛盾する場合は相手の状態が優先される。
このようなイメージと矛盾する(=補正に反する)ことが起きた場合、能力はキャンセルされ、もう一度発動しなければならない。

運が絡む要素でも確実に成功させることができる。「10回コイントスをし、全て表を出す」など、0%でなければ成功する。
「当たりくじを引く」で、くじの中に当たりくじがなくそれを知らない場合はイメージの矛盾になる。

この能力は以下のような手順で進む。
①:能力を発動する
②:20分経過後、イメージが構築される。この際、イメージは複数作られる。
③:イメージその1の実行開始
④:イメージその1の実行完了
⑤:イメージその2の実行開始
⑥:イメージその2の実行完了
⑦:イメージその3の実行開始
以下繰り返し……
最後:最後のイメージの実行完了

①と②の間、すなわちイメージを構築するまでは「補正」は行われない。
補正が働くのは③と④、⑤と⑥の間などの「実行中」だけであり、④と⑤や⑥と⑦の間には働かない。
ただし、補正が働かないためイメージとの矛盾も発生しない。

プロローグ

「賞金一千万かあ」

 小波漣はトーナメントの申し込みを終えて帰路に付いているところである。賞金一千万というのは些か少ないのではないだろうかとも思ったのだが、立ち上げたばかりの有限会社にそれ以上を求めるのは酷というものだろう。

「それだけあればいろいろなものが買えちゃうかも……! そう、ゲームとか、漫画とか、アニメのDVDだって……テレビも最新の薄型のが……」

 取らぬ狸の皮算用とはまさにこのことである。都合のいい部分だけを抜き出してあーだこーだ妄想して、しばらく抜け出せなくなってしまうことがしばしばある。

「あっ、いけないいけない。私はみんなのお姉ちゃんなんだから、頑張らないと」

 ぺしぺし、と顔を軽く叩く。一応、自浄能力はあるため、妄想にはまっても現実から戻ってこれないということはない。

 そうだ、と思い出したようにスーパーに足を運ぶ。ちょうど今の時間から半額セールが開始されるのだ。半額セールは彼女の家の生命線。忘れてはならないものだ。
 だから彼女は今日も半額弁当を奪うため、狼に……ってそれは違う作品だ。


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