韓国

~日本をさらにエスカレートさせた感じ~


①モデルコース

韓国の学校制度は日本とほぼ同じ6ー3ー3制。これは、日本統治時代にその制度が輸入されたためである。「出身大学によって人生が決まる」「出身大学を他人に尋ねることは失礼」といわれるほどの学歴社会。大学在学中、男子は徴兵制度のため軍に入り、休学するケースも多い。就職は新卒採用重視ではなく、インターンでまず半年程度の試用期間があったのち、本採用というケースが多い。


②正規/非正規

韓国の全雇用者に占める非正規雇用者の割合は約6割。異常に高いのは、未確認情報によれば自営業者などもこれに含んでいるせいともいわれる。大学進学率が85%と高いため、大卒で正社員になれない者も多い。日本の大卒就職率が91%の年、韓国は51%であった。また、財閥の業界寡占により、企業も新規参入がしづらく、雇用が促進されない。


③非正規雇用のありかた

1997年のアジア通貨危機の際、韓国は国家破産寸前に陥った。そのトラウマから、景気循環に対応できるよう、社会全体が正規雇用を減らしていった。「非正規雇用保護法」では、2年の継続雇用により、有期雇用を無期雇用に、派遣雇用を直接雇用に変更することを企業に義務付けている。また、賃金と勤務条件において差別することを禁じているが、雇用の継続にはつながらず、効果がなかった。


④貧しい家庭への奨学制度

就職浪人も多く、就職浪人生に対しては学費を減免する大学もある。


⑤教育への政府補助

1985年~2000年にかけて、中学校の学費が無償化された。ここだけをみれば、日本よりも教育への政府補助は遅れた状態にあると思われる。大学では、国籍にかかわらず、「健康、成績優秀、授業態度がよく、出席率が高く、行事への積極的な参加をしている学生」に対し奨学金が与えられる。しかしこれは「言うとおりにしていたいい子」へのごほうびにすぎず、若年者全体に学ぶ機会をより多く与えるようなものではないと思われる。


⑥生涯平均転職回数

あるデータでは2011年に2.3回、また別のデータでは2007年に3.2回。

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最終更新:2012年09月08日 01:54