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はじまりとおわりのあいだ


小林結


裸足のまま台所で
夕方をきざんでる
包丁を光らせる夕陽
そして空の前髪が
もうちくちく星を散らせていっても
はじまりとおわりのあいだで
窓の外なんて見ない

すこんすこんと大きなひとつが
小さなひとつずつなるまな板の上
たまに左の指を果物みたいに見たりする
爪はよく出来ていると思いながら
初めて見る果物のように眺める
向かいのぼっちゃんの自転車のベル
はじまりとおわりのあいだで
窓に外なんてない

飛び交うこどもたちのさよならを
耳のなかのだれかがが見張ってる
はじまりとおわりのあいだで
塞げばすべては遠い


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