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ドイツ

①モデルコース

ドイツには「新卒の就職活動」という概念や習慣がない。多くの大卒の学生は、卒業後、アルバイトやインターンを経験し、平均的には卒業後1年後くらいに初職に就く。しかし、多くは底には定着せず、初めての就職の半数は一時雇用である。何社か会社を転々としながら、30歳くらいまでにいい会社を見つけ、そこに定着するというパターンが一般的のようだ。


②正規雇用/非正規雇用の区別

ドイツにも正規雇用/非正規雇用の区別は存在する。日本での非正規雇用率は38%だが、ドイツでは14.5%にとどまっている。ドイツでは1985年、「同一労働同一賃金」が制度化された。これは、国際労働機関(ILO)ではこれは基本的人権のひとつと考えられている。これにより、フルタイムとパートタイムの労働者間で時間当たりの賃金に差別的扱いを設けることが禁じられた。


③非正規雇用のあり方

ドイツ語では正規雇用/非正規雇用という言い方はせず、典型労働/非典型労働という用語を用いる。同一労働同一賃金の制度化により、パートタイマーの保護が進んでいる。このため非典型労働は日本における非正規雇用ほど不利な立場ではなく、「生き方の選択」の選択肢のひとつにすぎないという見方が広まっている。


④貧しい家庭への奨学制度

「連邦奨学法」という法律があり、奨学生のほとんどがこれに基づく奨学金を受けている。ドイツの国籍を持っているか、長期滞在をしている者で、30歳未満、家庭の収入が一定以下であれば、無利子・半額返済で奨学金が受けられる。この最大の特徴は、基準を満たすと誰でも奨学生になれ、その選定に恣意性の入り込む余地がないこと。親と同居の学生で約50万円、別居で62万円程度の奨学金を受けているよう。


⑤教育への政府補助

ドイツでは大学の学費はタダだったが、近年、年500ユーロに値上がりして学生がデモを起こした。「社会にとって不可欠」と国が認めた350の職種については、学費無料で訓練を受けられる。保育士や介護士などがこれにあたる(おそらく医者や教師なども)。企業での訓練も一般的で、この際の費用は企業側が負担する。


⑥生涯平均転職回数

欧米では一般的に9~12回。ドイツでは平均で約2回、安定雇用までの「ジョブショッピング」がある。日本でのジョブショッピングは1.5回。しかし、転職バリューの高い営業や経理などの仕事にのみ、転職回数の多い人材が偏る。ドイツは組合組織が強固で、「数年間の雇用保障→クビにできない」が企業側との約束として交わされることが多い。このような企業では雇用はかなり安定している。