いやみ(ゲゲゲの鬼太郎)

登録日:2012/06/13 Wed 18:58:44
更新日:2024/01/23 Tue 02:14:47
所要時間:約 8 分で読めます




いやみ」とは漫画ゲゲゲの鬼太郎に登場する妖怪。
またの名を「エロモドキ」とも云う。

CV:大竹宏(アニメ第2期)
  飯塚昭三(アニメ第3期)
  松尾銀三(アニメ第4期)
  高戸靖広(アニメ第6期)

普段は和服で女装したハゲ爺の姿をしているが、その正体は腹部に顔のある一つ目の化け物。

人間から「楽しみのエキス」を吸い取り、糧としている。
その「楽しみのエキス」は、どこに居てもどこからでも吸い取る事が可能で、作中でいやみはひとつの場所に居ながら
世界中から「楽しみのエキス」を吸い取った。
アニメでは口元あるいは唇がアップで画面に映り、人々から吸い取る描写が一回は入る。

また、いやみが口から出す気体「イロ気(四期ではいやみの毒、いやみの気)」には、それを吸い込んだ者をイロボケにする効果もある。

更に、身体を肥大化させたり、ゴムの様に伸ばしたりする能力も持つ。

後述する鬼太郎を存分にイカレさせた功績から、カルト的な人気を誇る妖怪でもある。


【活躍】

  • 原作
とある山中の小屋にて山の霊気と冷気で冷凍され、長い間冬眠していたが、山にやってきた兄弟に発見され病院に運び込まれ介抱されたことで目を覚ます。
そして病院中に奇妙な息を吹き掛けるといずこかへ消え、病院のひとたちはいやみの発した怪しげな気体のせいでパニックに。妙な騒ぎに疑問を持った通りすがりのねずみ男も初めて見る気体に興味を持ち、その気体を吸い込んだ。
それにより世の中から「楽しみ」という感情が消えてしまい、人々はどんなに働いても、どんなに遊んでも全然楽しくならず、理由も無くイライラする様になった。

討伐にやってきた鬼太郎もいやみが発したイロ気をまともに吸い込んでしまい、いやみ退治そっちのけでねずみ男が誘拐してきた花子を口説く始末。

しかし喧嘩の末にねずみおとこの全力の屁を食らって気絶した鬼太郎は目玉おやじにとある祠に連れて行かれ、魂が清められ正義の妖怪に立ち返る。

鬼太郎が、今度は正面からは掛からず、いやみの家に火を点けようとするのを察したいやみは、手を肥大化させて鬼太郎を掴み、家のなかへと引っ張り上げたうえで絞め殺そうとする。
しかし鬼太郎は引き込まれたのを逆に利用し、至近距離から髪の毛針を撃ちこむとともに、いやみの顔を蹴っとばした。

だがなぜかそれだけで、いやみの首が落ちた

「あーっ!!」

いやみの頭は張りぼてだった。
そして着物を脱いだいやみが、真の姿を現す。

丸い胴体のど真ん中に、縦に開く一つの目玉と大きな口を持った、口ひげを生やした鬼が、いやみの正体だったのである。
「鬼太郎 食べさせてもらうぜ!!」

大口を開けて襲い掛かるいやみに対し、鬼太郎は命懸けの「の機関銃」を撃った。

「ぎゃーっ!」

それがキンタマに命中すると、いやみはゲンナリした。
彼の術のエネルギー源はキンタマにあったのだ。
まさに原子力装置ともいうべきものを破壊されたいやみは「殺すのだけは許してくれ」と泣いて頼んだので、元通りの場所に冷凍しておくことになった。

いやみが溜め込んだ「楽しみのエキス」を空気中に帰すと、世の中も少し楽しくなった。
ねずみ男によって誘拐された花子も、鬼太郎により家に帰された。

  • 「雪姫ちゃんとゲゲゲの鬼太郎」シリーズ
ドラキュラたち西洋妖怪に協力し、雪姫をさらうために鬼太郎のもとへと差し向けられる。
相手の怒りエネルギーを炎に変えて放出する舌型火炎放射を開発。相手が殺意を抱いたり、念力を使おうとするとますます強くなるので、戦いにおいては非常に強力。
その上、自分の妖気を消して相手を攪乱させる「迷い電波」を宿した衣も開発し、鬼太郎親子を騙すことに成功している(半妖怪のねずみ男には見抜かれた)。

サンデー版のいやみは「頭が張りぼてで胴が本体」だったが、こちらの個体は「頭が本体で胴が借り物」となっている。
その頭はかなり醜いうえにそこかしこに毛が生えた強烈なものだが、胴はなぜか女のものだった。
そんな風貌の上に訛りが強く、ねずみ男に裏をかかれたこともあって間抜けに見えるが、実際は非常に知恵の回る頭脳派で、かつ冷酷無比

頭を外して胴体だけで魚取りをしていたのをねずみ男に目撃され、頭を遠くに運び込まれて一旦は解決したかに思われたが、
頭だけで転がりドラキュラ・フランケン・狼男に合流すると、言葉巧みにフランケンから胴体、狼男から両腕、ドラキュラから両脚を借り受けて復活。
例の火炎放射器を用いて鬼太郎たちを圧倒してゲゲゲハウスも全焼させ、ドラキュラたちのもとに戻って戦勝報告をした。

が、手足や胴体を返してくれと頼むドラキュラたちに「もうちょっとかすてくれや、ひひひひ」などとへらへら笑いながら彼らを煽りだす
あげく、彼らから「売るためにさらってくれ」と頼まれた雪姫も「おれ一人で売る」と、平然と契約破りを宣言
それで彼らの怒りが頂点に達したところで、例の火炎放射器を起動。手足や胴を奪われていたドラキュラたちは抵抗すらできずに全滅した

ここまでは完璧に謀略を完遂させたいやみだったが、追ってきた鬼太郎がいきなり奇襲を仕掛け、素早く舌の形をした火炎放射器をちぎって奪った。
逆上したいやみが突撃するが、その怒りを利用して鬼太郎は炎を発射し、間一髪いやみを撃破することに成功したのだった。



セクハラ妖怪いやみ」という短編にてまさかの再登場。
電機会社に雇われ、ライバル会社の幹部をイロボケにして倒産に導こうとした。
男根砲、陰毛攻めといった前代未聞のお下劣技で鬼太郎を苦しめる。
ちなみにこの話、2014年に発表された短編『ねずみ猫の巻』がなかったら「最後の鬼太郎漫画」になっていた可能性があった。


「いやみ」に登場。
原作に沿った姿で活躍(?)した。
概ねシリーズ全体に言える事だが、鬼太郎とねずみ男の口論のシーンのインキンタムシだけは改変されており、2期では「メタンガスよりもーっと臭い」に改変されている。この際の鬼太郎の悪ガキそのものなからかい口調は必見。
「急所をやられたァ~!」という断末魔の叫びがやたら耳に残る。

「妖怪いやみ」に登場。
人間体は原作に沿っているが、本体はシリーズで唯一体色が緑。
なんと、悪役声優の大御所である飯塚昭三氏が声を担当。
色ボケ化した鬼太郎とねずみ男がユメコを取り合い、なおかつユメコは鬼太郎に満更でもなかったため*1、アニメ化されたこの話はおろか、三期のエピソードの中でも限りなく原作に近いと言える。前述の通り後者の罵倒は3期では「水虫!ゴキブリ!へっこき虫!」に変わっている。
このいやみは鬼太郎に対して「可愛い」「鬼太郎ちゃんが止めろというなら止める」と言葉で翻弄。困惑し油断した鬼太郎を手招きで呼び寄せ、近づいてきたその顔へイロ気を吹き付けた。
人間体と本体とで合わせて二度も弱点であるキ○○タマを蹴られノックダウン。
一時的に休眠状態になった所を一反木綿によって再冬眠させる為、氷が張るような寒い所へ運ばれた様子。
ちなみに鬼太郎を元に戻す方法は、子泣きと砂かけに逆さ吊りにされて川に頭を沈められる事で、イロ気を洗い流されるという、今だったら児童虐待と訴えられそうな手段になっていた。

第61話「妖怪いやみにご用心」にて登場。
四期は大胆な改変がされる物語が少なからずあり、いやみの話もその一つ。
本作では上記の通り「ショウ気(正しい気、笑いの気)」というものを抜き取る能力を持っており、抜き取られた人間は建前や理性をなくし本性が剥き出しになり、笑いを忘れて凶暴化してしまう。
とある神社に封印されていたところを笑いの取れない噺家が解き放ってしまい、
いやみ(本体)と一緒にショウ気を吸って気が大きくなり、洒落のつもりで「お客から大爆笑をとらせてみろ」と啖呵を切ったのが事件の発端。
『ショウ気を集めたいいやみ』が『笑いをとりたい噺家』の身体に乗り移り『いやみ亭いやみ』として人間からショウ気を集めつつ、寄席でそのショウ気を振りまくことで客を楽しい気持ちにして笑わせるというマッチポンプを行っていた。

ね「何ちゅうくだらんことに使ってんだ・・・」

上記のように四期は別ベクトルで危険な妖怪となっているが、このいやみの本当の恐ろしさ。

大勢の人からショウ気を奪ったため人々が狂暴化する事件が多発。
事件解決のために演芸場に駆け付けた鬼太郎は寄席を大爆笑で終えたいやみと対峙、楽しい気分に水を差されたいやみは腕をゴムのように伸ばして鬼太郎を捕獲。
鬼太郎の頭を押さえてぶちゅっと口づけし『ショウ気より濃い薔薇色の霞(四期ではいやみの気、いやみの毒) 』を文字通りチュウ入。
これにより鬼太郎は別人のように『ぐうたら』になってしまう。日曜の朝から発情する主人公はまずいが、女装オヤジ(byねずみ男)とのディープキスもまずいと思うが
「へっへっへっ……あたしにたてつこうとした報いよ!!」

救援に駆け付けた砂かけ婆の提案で南方の島・金平島の『清めの泉』で鬼太郎を浄化することに。
現地の妖怪・かしゃぼの案内もあり、浄化は成功し鬼太郎は復活。
最後は鬼太郎に追い詰められ噺家の体から抜け出して本体として対峙。
やけくそで鬼太郎を丸呑みにしようとしたところを霊毛ちゃんちゃんこで包まれ、薔薇色の霞を撒き散らしながら霧散した。

ストーリーはないが、妖怪大運動会のモブにその姿があるほか、ゲーム「妖怪大激戦」でも四期の姿(本体)で登場。

「妖怪いやみの色ボケ大作戦」に登場。
「愛の使者」を自称し、ラブの足りないこの世に桃色の吐息をばら撒き、人々を次々に色ボケ状態にした。
なんと今期では猫娘と砂かけばばあを除いたメインキャラほぼ全員が色ボケの被害にあっている。
「チューさせてくれ」と砂かけばばあに(ぬり)壁ドンする子泣きじじい、目元がキリッとしてやたら流暢かつダンディーな口調になるぬりかべ、「まなちゃんちの子になる」とのたまう目玉おやじ、とどめに「猫姉さんの唇は私だけのもの」と猫娘にキスを迫る暴走まな等、カオスという言葉すら生ぬるい凄まじい状況を日曜の朝からお届けした。(ただし色ボケ褌だけは術を食らっておらず通常営業だった模様)
しかし、鬼太郎を色ボケにされ、自身の気持ちを踏みにじられ怒った猫娘には終始圧倒され、本来の姿を現しても押された挙句、「俺を倒せば、二度と鬼太郎のこんな言葉は聞けないかもしれない」という甘言を「私は欲深いから、偽物の気持ちじゃ満足出来ない」と一蹴され、原作通りの弱点を蹴りあげられ消滅、魂は一目散に逃げていった。


追記・修正は楽しい気分になりながらお願いします。ただし、嗅ぎつけてきたいやみに楽しい気分を奪われても責任はとれません。

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最終更新:2024年01月23日 02:14

*1 元々彼女は鏡爺の一件で鬼太郎と知り合って以来、彼に思いを寄せている。それでもこの争いが起きる前に鬼太郎からがっつりセクハラされているのだが。