ポケットモンスター ダイヤモンド&パール

登録日:2011/05/07 Sat 00:17:33
更新日:2023/07/31 Mon 17:21:29
所要時間:約 8 分で読めます







サトシのスパート!
ヒカリのスタート!!


●目次



【概要】

テレビアニメ『ポケットモンスター』シリーズの第3作目。ファンからの略称はDP編。
2006年9月28日~2010年9月9日放送、全193話。

原作ゲームの発売に伴い、物語の舞台はシンオウ地方へと移行した。
前作『ポケットモンスター アドバンスジェネレーション』の最終話からそのまま続く形で第1話が描かれており、サトシの服装も第3話までは前作の姿のままで描かれている。

長年番組を支えたタケシのレギュラー卒業、次回シリーズにおけるサトシのキャラデザの変更を考えると、DP編の放送終了は無印からの冒険に一応の一区切りをつけた形になる。
なお、新番組予告などでサトシが口にした「新たな冒険」とは、シンオウ地方での冒険が終わったことを前提とする台詞である。
BW1話と最終話で映るサトシの部屋をよく見ると、彼がこれまでに各地方の大会等で受け取ったアイテムが棚に並べられている。
BWでピカチュウが前作AGで新たに覚えたアイアンテールとボルテッカー(後者は後に忘れていることが判明)を使用しているため繋がっていない訳ではない。

それに相応しくシリーズ全体からシゲル、カントー編からなんとルミカ&ガーちゃん、ジョウト編からミカンホウエン編からハルカ
バトルフロンティア編からジンダイなど、懐かしのキャラが続々再登場し、旧来のファンには堪らない仕様となっている。

ただカスミOP詐欺には多くの視聴者が落胆した。
しかし、カスミのルアーやDP特別篇でタケシが飾っていた写真には写っている。

そして、メイドカフェを題材にしたり、「ウホッ」があったりと、アニヲタにも堪らない仕様になっている。

【特徴】

シリーズ構成の役職が復活し、冨岡淳広が就任した。
長期的な伏線が細かく散りばめられ、かなり濃厚なドラマが描かれた。

監督によると「トレーナー同士の葛藤」をテーマに年齢層の高い人間を意識して製作したそうで、サトシもこれまでの旅の積み重ねで結論を出させるという「それぞれの旅の始まりと終わり」を描く青春群像劇を目指したとの事。
これまで以上に人物造形やポケモンバトルの描写に比重が置かれ、またヒコザルという軸を通し4年かけてサトシとシンジの関係を綿密に描ききった。

それに伴うサトシの成長劇はシンオウリーグで結実する。
歴代手持ちの多くが出陣し、高度な戦略を練るようになり、サトシなりにポケモンとのあり方について答えを出すなど、
まさにサトシの集大成と言っても過言でなく、最終回はマサラへ帰郷するシーンで締めくくられている。
…それだけに、リーグの結末には納得しかねる声も。
尚、このシリーズの最後に公言した「シロナ撃破」だが、12年の歳月をかけて有言実行した。もう一つの「チャンピョンリーグ」制覇だが、こちらも類似した大会であるポケモンワールドチャンピオンシップスマスターズトーナメントの決勝戦まで上り詰めた。そしてついに…。

しかし、全体的なストーリーのテンポの面では歴代シリーズでもかなり遅く、ヨスガシティにたどり着くのに丸一年掛かったのはあまりにも有名。
ポケモンや登場人物達を巡るドラマの評価が高い反面、本筋以外ではこのようにグダグダしてしまったためか、日常回の評価は人によってバラバラになってしまった。
結果的に次回作以降で日常回における実験的な新要素(ロケット団のいない回など)が導入されるキッカケにもなったとも噂される。
ポケモンに関してもヒコザル関係のドラマの評価が高い一方で、エイパム(エテボース)の離脱の扱いやナエトルの進化以降のバトル描写に関する迷走なども批判点として挙げられやすく、良くも悪くもヒコザルのドラマを描き切ったことによって割を食ったと言われることも。

また、前述の通り無印などからのゲストキャラなどが多いのも特徴かつ堪らない点であるのはその通りなのだが、
良くも悪くも無印・AGの両方を見ていないと分かりにくい部分も強いため、単体のみで分かりやすいかと言われると若干難しいところがある。
(後のシリーズよりもわりとマニアックなところからのゲストも多いため)


他のシリーズと違いストーリーの舞台が移されることがなく最後までシンオウ地方での冒険であり、
次回作『ポケットモンスターBW(ベストウイッシュ)』に先駆けてイッシュ地方ポケモンやその地名等が登場することがなかった。
ただし、DPの映画最終作となる劇場版第四作目ではイッシュ地方のポケモンが登場している。
劇中で行くことはなかったが、原作ゲームのエンディング後の要素であるバトルゾーンの存在にも触れられている。


アニポケシリーズでは数少ない現実で発生した事件・事故に影響されず無事に全話順番通りに放送できたシリーズでもある。
しかし『ド根性ガエル』の明らかなパロディを出した回があったために、再放送でのその回の作画変更を余儀なくされたりはした。

【あらすじ】

カント―地方バトルフロンティアを制覇、ハルカ、タケシ、マサトと別れた後、
シゲルに触発され、ピカチュウ・エイパムを連れてシンオウ地方へ向かったサトシ。
だが、途中でロケット団の妨害に遭いピカチュウとはぐれてしまう。

その頃、ポッチャマを貰った新人コーディネーター・ヒカリがフタバタウンを旅立った。
ロケット団の追撃を逃れて傷ついたピカチュウを保護したヒカリは、(お姉さんにひっついていた)タケシと偶然合流したサトシと出会い、3人で旅をする事に。

そんな彼らを、エレキッドを連れた少年が不敵に見つめていた……。

【エピソード】


【劇場版】


【キャラクター】

◆レギュラー

ご存じマサラタウンの少年。今作の主人公のうちの一人。
前作でのシゲルに触発されてシンオウ地方に行くことを決意する。ハナコから新しい服を貰う前にシンオウ地方に向かったため第3話までは前作の服装のままだった。
相反するライバルを得て、最終的にトレーナーとしても人間としてもシリーズ随一の華々しい成長を遂げた。

最終回でマサラタウンに帰還した後の経緯は不明で、次回作では新たなスタートを切る。


ご存じ電気ネズミ。
無印から続く 「エレブー系には勝てない」というジンクスを遂に一度覆すが、やっぱり相性は悪かった。
強敵の多さゆえか他の地方と比べると勝率はやや低め。


  • ヒコザル
サトシのシンオウでの主力の一匹。
元々シンジがゲットしたポケモンだったが力を発揮できず、手放された所をサトシに手を差し伸べられゲットされた。
ポケモンサイドにおける主人公といえる存在。


今作の主人公のうちの一人。兼ヒロイン。
パートナーはポッチャマ。
口癖は「大丈夫!」

母のアヤコのようなコーディネーターになることが夢。
明るい性格だが割と繊細でナーバスになりやすい。
挫折する事が多く一時は本気でポケモンコンテスト続けるべきか考えるほど追い詰められたりもしたが、
仲間やライバル達に励ましを経て復活し、最終的に新人らしからぬ好成績を残した。

物語中盤、ポケモン達のやりたいことを尊重し、ポケモンセンターにて自身のブイゼルをサトシのエイパムと通信交換した。


ヒカリの最初のパートナー。
ギャグ要員ではあるが、やる時はやる子。
ピカチュウとは相棒的な関係で結ばれ、最終回の二匹のやり取りは涙無しにはみられない。


ご存じ家事担当。
(お姉さんさえ関わらなければ)落ち着いたまとめ役といった点が強調され、
サトシを冷静に諭すだけでなくシンジや他のトレーナー相手にも大人な対応を見せる。
また、いつものごとくお姉さんをおっかけ今回かつてないほど手応えを得たが…。
新たなツッコミ枠としてグレッグルが登場する。
最終盤ではポケモンドクターの道を志すようになり、本作を以てレギュラー枠を卒業する。


新たなタケシへの制裁役。
ピカチュウやポッチャマに並ぶDPのマスコット枠。
一見何を考えているかわからないが、タケシに懐いていたりと段々可愛くみえてくる。


相変わらずなムサシコジロウニャースの3人組。
ムサシはキャンディ・ムサリーナを名乗り前作以上にコーディネーターとしても活躍。

「風よ! 大地よ! 大空よ!」


◆ライバル

本作の顔と言える、それまで類を見なかったタイプのライバル。
厳選や捨て駒戦法を行うことからファンからは親しみを込めて廃人呼びされる。
ある意味影の主人公で、記念すべき100話目のナレーションからしてシンオウ編は彼の物語でもあった。
放送当初は批判的な声もあったが、やがて今作を語るうえで欠かせない存在になっていく。
シゲルが”永遠のライバル”なら、彼は”最大のライバル”。

使用ポケモンはエレキブルやドダイトス等。
トバリシティ出身で、家族に後述する兄・レイジがいる。

  • ジュン
CV:鈴木達央
DPのライバルがモデルの罰金小僧。
サトシやシンジと比べるとまだ初心者。
若干空気の読めない所もあるが、芯の強さも秘めている。

「なんだってんだよー」

使用ポケモンはエンペルトヘラクロス等。


CV:早水リサ
ヒカリの親友であり一番のライバル。
外見・性格共にボーイッシュで、初見だと結構性別を間違えそうになる。
時に厳しく時に優しくヒカリを支えた姉御。
前作のシュウといい、ヒロインのメインライバルがイケメン過ぎる。
初期は頭のサングラスをかけてることもあった。
今はトップコーディネーターになっている。

使用ポケモンはニャルマー、エルレイド等。
キッサキ出身で、ジムリーダースズナとも交流がある。


  • ナオシ
CV:中井和哉
吟遊詩人を名乗る穏やかな青年。
格好のせいかやや浮いた印象が…
トレーナーとコーディネーターを共に極めんとし、そのキッカケとなったのがサトシとヒカリ。
大会の出場期間に制限があるアニメのことを考えるとかなり凄い人。

使用ポケモンはロズレイドやコロトックなど草・虫タイプを中心に使用。音系の技を得意とする。
中の人は副長、独眼竜の人で、珍しく剣を持った役ではない(代わりに斬撃技を覚えたポケモンは多数所持している)。


  • ケンゴ
CV:三田ゆう子
ヒカリをピカリと呼ぶフタバの幼なじみ。
最初のパートナーはポッチャマ、初登場した時は既にポッタイシになっていた。
ヒカリに思いを寄せているようで、サトシにやきもちを妬く場面も。
クセの多いライバル達が多い中、良くも悪くも等身大な存在。

中の人はイブキさん。


  • ウララ
CV:川澄綾子
嫌味なお嬢様のテンプレキャラでツインドリルが特徴。いわゆるツンデレ
ガバイトの他にプラスル&マイナンを連れており、さらに唯一王でコンテスト出場した。
ただし悪人というわけではなく、努力家でもあり、自分のポケモン達への愛情は深い。
要するに前作におけるハーリーさんのポジション。


  • コウヘイ
CV:三戸耕三
マサトっぽい顔をしたヒカリのストーカー。神出鬼没。眼鏡を外すと割とイケメン。
色々怪しい雰囲気だが性格は至って紳士的で、ポケモンに関する知識も豊富。データに基づいた戦略を練る。
サマースクール回では悪霊に取りつかれ、かなり危ない目に遭った。
使用ポケモンはヨノワールヤドキング等。


◆その他

CV:柿原徹也
シンジの兄。育て屋を営む好青年。
かつてはトレーナーとして各地を旅して回った実力者だが、ある敗戦をきっかけに引退してしまう。
このことが物語当初のシンジの性格を形成する要因になった。
弟とサトシの成長を見守る。

  • アヤコ
CV:津村まこと
徹子ばりのボリューム感ある髪を持つヒカリの母。
かつてはポケモンコンテストで活躍していた。
テレビ電話でサトシのママ・ハナコさんとも知り合う。


CV:櫻井智
シンオウリーグチャンピオン
パートナーはガブリアス
歴代チャンピオンで最も出番が多い。
サトシとシンジに大切なことを教える。
アイス選びに悩む可愛い面も。


CV:てらそままさき
ご存知国際警察。
駅弁を配って回ったりとときどきお茶目。


CV:本田貴子
ポケモンハンター(密猟者)として指名手配中の冷酷でクールな女悪党。
通称「ポケモンハンターJ」
見た目がポケモンコロシアムのキャラっぽい。
奪ったポケモンを意味ありげに見つめる場面もあるが、過去に何があったのかは明かされていない。
何気に身体能力が凄い。
強力なボーマンダ、捕縛・妨害用にアリアドスを使う(ドラピオンもいたが、途中から空気化してしまった)。

最後に大変なことになるが、どうなったかは不明。

CV:高橋広樹
伝説厨。あまり知られていないが、実在人物をもとにしたキャラである。


ギンガ団

CV:三宅健太
ギンガ団のボス。
伝説のポケモンを操り新たな世界を創ろうと企む。
部下は道具、最終的に全員切り捨てる。


  • マーズ
CV:田中理恵
アカギを追いかけようとしたがサターンに止められる。
使用ポケモンはブニャット


  • ジュピター
CV:西村ちなみ
見張りをしていた所をシロナさんに見つかり瞬殺された。不遇。
とある場面の顔が怖い。
使用ポケモンはスカタンク


  • サターン
CV:岡村明美
ポケモンサンデー女性と紹介されたため性別議論が巻き起こる。
アカギに捨てられた時一番ショックを受けていた。
使用ポケモンはドクロッグ(色違い)。


  • プルート
CV:緒方賢一
彼とボス以外の幹部は全員逮捕された。
その後の消息は不明(原作のプラチナではバトルゾーンのハードマウンテンでイベントが起こるが、アニメではサトシ達は行かなかった)

【主題歌】

  • OP
「Together」
「ハイタッチ!」
「サイコー・エブリデイ!」

  • ED
「君のそばで ヒカリのテーマ」
「風のメッセージ」
「あしたはきっと」
「もえよ ギザみみピチュー!」
「ドッチ~ニョ?」
「君の胸にLaLaLa」






甘くないさ 追記はいつだって


辛い? 苦い? 渋い? 酸っぱいね?


生きてるんだ だから修正しよう


一緒に


イエイ イエイ イエイ イエ!!

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最終更新:2023年07月31日 17:21