エドワード・ニューゲート

登録日:2010/07/10 Sat 22:43:12
更新日:2024/03/18 Mon 16:56:58
所要時間:約 15 分で読めます


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助けなんざいらねェよ…

おれァ“白ひげ”だァア!!!!


漫画ONE PIECE』に登場するキャラクター。


●目次



【プロフィール】

本名:エドワード・ニューゲート
異名:白ひげ、世界最強の男
年齢:享年72歳
身長:666cm
懸賞金:50億4600万ベリー(生前)
肩書き:元四皇
所属:ロックス海賊団船員→白ひげ海賊団船長
悪魔の実:グラグラの実(超人系(パラミシア)
覇気武装色見聞色覇王色
出身地:偉大なる航路(グランドライン) 新世界 スフィンクス
誕生日:4月6日(4=し、6=ろ)
星座:牡羊座
血液型:F型(現実だとB型)
初登場:単行本25巻・第234話・『ご記憶下さいます様に』
好きな食べ物:酒、安い食べ物
嫌いな食べ物:コピ・ルアク(インドネシアの高級コーヒー)
趣味:貯金
武器:最上大業物12工 薙刀「むら雲切」
CV:有本欽隆→サー・クロコダイル大友龍三郎*1

【概要】

世界最強の海賊団と謳われる白ひげ海賊団の船長にして偉大なる航路(グランドライン)の後半の海『新世界』に皇帝の如く君臨する四人の大海賊四皇”の一人。

外見は筋骨隆々とした老齢の大男で、その身長は常人の3倍はある。
また口元に異名の由来である三日月形の白い髭をたくわえている。
ロジャー存命時は金髪だがなぜかその時から髭は白い。
更に若い頃には髭はなかったので、この当時は「白ひげ」とは呼ばれていなかったと思われるが、この頃の異名は不明。
少なくとも、自前の海賊団を立ち上げる頃には白ひげが異名として定着していたと思われる。

かつて“海賊王”ゴールド・ロジャーと唯一互角に渡り合い、2年前時点では最も「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」に近い男とされていた。
その実力は化け物揃いの四皇の中でも別格とされており、「世界最強の男」と謳われるなど、まさに世界最高の大海賊である。
サー・クロコダイルをはじめ、多くの海賊達にとって畏怖とある種の尊敬を抱かれる、超えたい目標というべき存在であり、当然世界政府からもことさらに危険視されていた。

その証拠に957話時点で判明した賞金首の中で、懸賞金50億ベリーを超えるのは彼とゴールド・ロジャーの2名のみ。
歴代の全海賊の中でもNo.2に位置する懸賞金額であった。
ついでにいうとロジャーは二十数年前に死亡、白ひげも世間から「一昔前の海賊」と言われるほど活動を沈静化させていたため、その分だけ懸賞金額は上昇していないはずである。
それでも現役で暴れまわるビッグ・マムカイドウが及ばないというのもすさまじい。

なお、詳しく知らないと間違えやすいが、ONE PIECE世界の命名法則に従うと、エドワードが名字でニューゲートが名前である。
もっとも、作中ではほとんど「白ひげ(敵対者・第三者)」「親父(部下)」としか呼ばれず、名前が出るのはプロフィールぐらいなのだが。


【人物】

ハナッたれとは話したくねェよ アホンダラ

四皇だけあって普段は身内以外の他者と接する態度は傲慢そのもの。
見下した相手はハナッたれを付ける口癖があるほど。

とはいえ芯のある輩とわかるやいなや口調はそのままで気に入る様子。
そして多くの仲間を船員として迎え入れてきた。

なにより仲間を「家族」として非常に大切に思っており、どんな問題児だろうと船員たちのことを「息子」と呼んでいる。
実際船員の多くはなにかしらの事情により疎外感を感じていた者が多い事もあり、そんな自分達を受け入れてくれた船員たちからは
「親父」と呼ばれ、絶大な尊奉の念を抱かれ、絶大なカリスマ性によって部下たちを率いる。
そのため、“仲間殺し”を最大のタブーとしており、「白ひげは仲間の死を許さない」というのは世界的に有名な話である。
基本的には、「白ひげの部下を害する」「白ひげの庇護下にある土地を侵す」など、明確に白ひげに敵対する行為さえしない限りは穏健派であり、全体的なスタンスは「昔ながらの極道」と言ったところ。
とはいえ決して腰抜けではなく一度敵対すればその圧倒的な戦闘力で叩き潰しにかかるため、白ひげを舐めてかかる者は皆無である。

こうした人徳や器量ゆえに、仲間たちのみならず敵対勢力からも一目置かれており、海賊同士のシャンクスはもちろん、海軍元帥として海賊を悪と断定するセンゴクでさえ、衆目の無いところでは「伝説的海賊たちの頂点がニューゲート」と名前で呼んでいたほど。
ロジャーとも幾度も死闘を繰り広げたライバル関係であったが、回想によると飲み仲間でもあった模様。
自首する前の彼と飲み交わし彼からDやワンピースの情報を聞いている*2
赤髪のシャンクス道化のバギーとはロジャーとの戦いの最中に顔馴染みになった。
シャンクスが自分と同格の「四皇」となった今でも、シャンクスを「小僧」「若造」呼ばわりしている。

老齢のためかなり体調が悪化しており、鼻のチューブや点滴など大量の医療器具を付けている。
少なくともポートガス・D・エースが白ひげ海賊団に入った時点で既につけていた。
更に彼が眠るベッドの付近にもいくつかの医療器具が確認出来、数人のミニスカ美人ナースに囲まれ看病されている。
彼女らから酒量を制限するように言われているが、「好きなもの飲んで体に悪いわけあるか」と意に介していない。
かなりの酒豪で、上記のように酒量を制限するように言われているにもかかわらず酒を飲んでおり、シャンクスが手土産に持ってきた「療治の水(=酒)」の産地を言い当てて見せたこともあった。

なおここまで見ると大きな器の持ち主に見えるが、1番隊隊長の“不死鳥”マルコによると意外とケチだったらしい。
理由は、自分の宝の取り分はすべて名を隠して故郷スフィンクスに送り故郷の復興に当てていたため。

そんなこともあって宝にもほとんど興味を持たず、当然ロジャーの残した「海賊王」にも興味なし。
マリンフォード決戦時に赤犬はエースへの挑発として、白ひげを「海賊王にもなれなかった時代の敗北者」としたが、なる気も興味も無かったのだから的外れな批判である。
仁義にも厚く、自分の過酷な幼少期の過去ゆえか、自分の名によって、魚人島やいくつもの世界政府非加盟国の島を海賊や世界政府関係の勢力による略奪から守っていた。
海軍との交戦も、相手を壊滅させることはたやすくとも必要が無ければ避けるなど、好戦的なロジャーと対照的であった。


【戦闘能力】

超人(パラミシア)悪魔の実「グラグラの実」の能力者で、震動を操り、空間を殴りつけ大気にヒビを入れることで地震を引き起こすことができる「地震人間(震動人間)」

震動を纏いその力を解放することで、地震や津波、衝撃波を発生させたり、拳や武器の薙刀に震動のオーラを纏わせて攻撃することで対象に直接地震の衝撃を見舞うことができる。
その破壊力は超人系悪魔の実の中でも最強とされ、「世界を滅ぼす力」とまで言われている。
また、震動の応用で大気を掴んで動かし(大気を“揺らす”)、地面にぶつけることで、島やを傾かせることもできれば、震動の衝撃波だけで旧海軍本部を半壊に追い込むことすら可能。

モンキー・D・ルフィやシャンクスと同じく、「覇王色の覇気」を使うこともできる。
また、26年前(966話)でのロジャーとの衝突時には、薙刀を武装色で弾くレベルの覇気を纏わせ、お互い、刃を直接ぶつけずに覇気同士でつばぜりあい、衝撃が島中に轟く芸当を見せていた。
1010話にて、「覇王色の覇気」も攻撃に纏わせることが可能と判明(但しこれが出来るのはカイドウ曰く「一握りの強者のみ」とのこと)し、966話での直接触れない攻撃もこれと同様のものであることがほぼ確定した。

もちろん能力抜きの戦闘力でも薙刀を絡め、圧倒的身体能力と戦闘における天性のセンスがあわさり、
  • センゴクの周到な作戦を勘で察知する
  • 巨人族の斬撃を普通に受け止める
  • 例え完全に熟睡している時に信頼している家族に殺されそうになっても感知して反撃する
など、海賊王に最も近い男と言われていたのは伊達ではない。

現在は年齢と持病によって体が弱ってしまっており、不意打ちとはいえ、スクアードからの攻撃を受けるまでになってしまった。
しかし、そんな状態でさえ海軍本部大将と渡り合う力を見せており、凶暴なビッグ・マム百獣のカイドウでさえ彼についぞ“勝てなかった”*3あたりまさに「世界最強の男」といえる。


◆技

  • 海震
空間を殴りつけることで大気にヒビを入れて震動を発生。
殴りつけた大気の先にある海に震動を送り込むことで巨大な大津波を作り出す。
ただし正式に白ひげが技名を叫んだ訳では無く、海軍側が呼んだ名称である。

  • 壊天
拳で大気にヒビを入れて発生した震動の衝撃波で敵をぶっ飛ばす技。
名前はゲームの海賊無双シリーズから。
原作では白ひげの基本技に近くかなり撃つ描写が多いが、衝撃一つで巨人族のジョン・ジャイアントが一撃でダウンし大地全体に大きな亀裂が走るなど基本技とは思えない威力を誇る。
ちなみに殴りつけるのと同時に発動することが可能で、拳と共に壊天を食らえば大将赤犬すら血反吐を吐くほどのダメージを食らう。

  • 天下無双
むら雲斬りに震動のオーラを付与して前方の敵に震動の刃を飛ばし何度も斬り刻む大技。
名前はゲームの海賊無双シリーズから。
かなり遠くまで届く上に横範囲も広いなど前方の多くの敵を一掃する。

  • 天地鳴動
大気を掴み揺らすことで大地ごと敵全体を傾ける大技。
名前はゲームの海賊無双シリーズから。
原作でも島ごと海を傾けるなどかなりのことをやっていたが、ゲームでは傾けるどころか文字通り“天と地がひっくり返る”など凄まじいインパクトのある描写になっている。
攻撃範囲もほぼ画面に映る全体に及ぶなど非常に強力。

  • 薙刀・羅刹
白ひげの「グラグラの実」の能力が判明する前によくゲームで使用されていた必殺技
ゲームによって性能は変わるが薙刀から斬撃を飛ばすという描写は共通している。
上記の天下無双しかり似たような技は「グラグラの実」判明後にもやっているのである意味それらのプロトタイプに近い。
それらとの描写の差異は特有の震動のオーラを纏う描写がないという違いがある*4


◆武器

  • むら雲切
白ひげがその生涯の最後まで振るい続けた大薙刀。
最上級大業物の一振り。
これ自体が目立った活躍を見せたわけではないが、強烈な震動を操る白ひげが全力でぶん回しても微塵も壊れる気配を感じさせない上に、赤犬の攻撃による溶岩の爆発などをモロに受けても耐えるなどの耐久性を誇りやはり最強の海賊に相応しい武器であると言える*5
現在はシャンクスの手で白ひげの墓標としてとある島に立てられている。

なお、紙面への登場自体は白ひげの登場と同時と非常に早いのだが、銘と最上級大業物であることが明かされたのは93巻のSBSとものすごく遅い。


【来歴】

時系列は新世界編基準。

◆過去

大海賊時代が到来する以前から海賊をやっているベテランの古参海賊。
元は世界政府非加盟国出身の孤児。非加盟国とはつまり無法地帯であり、故郷は荒れに荒れていた。
そんなニューゲートは幼い頃から腕っ節が強く、宝を独り占めするような子供であり、やがて故郷の島を飛び出し海賊になった。

しかし大人になる頃には心境に変化があったようで、まだ自分の海賊団も立ち上げずトレードマークの髭も生やしていない青年時代には、すでに財宝にも興味を持たなくなり代わりに家族を求めるという、海賊としては変わり者だった。

若い頃はロジャーの前の世代で最強の海賊だったロックス・D・ジーベック率いるロックス海賊団に所属しており、同じくロックス海賊団に所属していたビッグ・マム百獣のカイドウとは顔見知り。

38年前(36歳の頃)、海軍本部中将のモンキー・D・ガープと、後の“海賊王”ゴールド・ロジャーによってロックス海賊団が壊滅。
それ以降、自分の海賊団を立ち上げ、ビッグ・マム、金獅子のシキ、そして幾度も死闘を繰り広げた最大のライバルであるロジャーらと新世界の覇権を争っていた。

仲間を大切にする白ひげにとってはロックス海賊団在籍は苦い思い出だったようで、30年前にワノ国に流れ着いた際、白ひげ海賊団に加わって海外を見たがった光月おでんに対し、「お前みたいなのは人の下につくタイプじゃないし、そういうのが集まったら碌なことにならない」と自立することを促していた。
なおこの頃からワノ国に流れ着き船が損傷を受けその修理のために材料を頂戴するも、その見返りに宝箱を置いていくなど人格者であることがうかがえる。
仲間に加えることを一度断ったおでんに対しても、彼の航海への覚悟に、そしてそんな生半可ではない覚悟でも人を助けるために捨てる事も厭わない優しさを見た後は、
"息子"ではなく"弟"として仲間に加える心意気も見せる。
同時に後におでんの妻となるトキがワノ国に行きたいと懇願すると、おでんと共に露骨に嫌そうな顔を見せるコミカルな一面も見せている。

26年前、とある島にて数年ぶりにロジャーと再会(&三日三晩戦闘&四日目物々交換)。
飲み交わしているとき、ロジャーがその時点から13年前に記録指針(ログポース)の最終地点である水先星(ロードスター)島にたどり着いて歴史の本文(ポーネグリフ)の重要性に気付いたこと・「最後の島」に行くためにポーネグリフを読める者が必要、
とうことでおでんを1年貸してほしいことを頼まれるが、当然ながら「おれから家族を奪うのか」と大激怒。
だがおでん本人がロジャーに同行することを望んだため、最終的に渋々ながら了承したが、おでんとはこれが今生の別れとなってしまった。

25年前、世界一周を達成して自身の海賊団も解散したロジャーの訪問を受け、酒を酌み交わしながら「ひとつなぎの大秘宝」「Dの一族」の真実について聞いた。
この時ラフテルへの行き方も教えようかとロジャーから訊かれたが「興味がねぇ」と断っている。
翌・24年前にロジャーは処刑され、大海賊時代が到来する。

22年前、自分と同じくロックス海賊団出身者で、インペルダウンから脱獄した金獅子のシキが訪問、三年前のロジャーと同じく酒を飲み交わした。
ここでは、互いに悪態はつくものの、シキは悪巧みを語り、白ひげはそれを察するなど、シキ本人が狡猾な手段を好む上に、仲間同士で殺し合いの絶えなかったロックス出身の中では意外にもそこまで険悪な仲ではなかった模様。
ロジャーが死に、シキも行方をくらました大海賊時代では、同じ四皇にして同期でもあるビッグ・マム百獣のカイドウをも押さえ、世界最強の男/海賊と呼ばれ、世界中の海賊たちの頂点に君臨していた。

◆偉大なる航路編

若い頃は世界中の海を荒しまわっていたが、現在は大きな事件を起こすこともなく、自分に勝負を挑んできたポートガス・D・エースを気に入り仲間に加えたり、傘下の海賊団を増やす・縄張りの島を増やして新世界の治安を自分なりに維持するなどの活動をしていた。
しかし、2番隊隊員マーシャル・D・ティーチが4番隊隊長サッチを殺害して逃亡。
2番隊隊長となったエースが脱走したティーチを追おうとするのに対し、ティーチの思惑に不気味さを覚えた白ひげはこれを特例的に止めようとするが、エースは自分の隊の隊員がサッチを殺しあまつさえ白ひげの顔に泥を塗って逃亡したことへの怒りと、殺された親友サッチの無念を思い、白ひげの制止も聞かず飛び出してしまう。

かつて自分に深手を負わせたティーチをエースが追っていることを知ったシャンクスは、野心と実力を秘めたティーチにエースをぶつけるべきではないと、白ひげにエースを止めるよう提言する*6
しかし、自分もまたエースを同じ理由で止めようとしそれでもなお飛び出したエースの面子を重んじた白ひげは、「自分が命じた」と偽ってシャンクスの提案を拒絶。

仁義を欠いちゃあこの人の世は

渡っちゃいけねェんだと

ティーチのバカに教えてやるのが

おれの責任だろうがよ


悪い予感は当たり、「バナロ島の決闘」にてエースがティーチに敗れ、ティーチはエースを手土産に王下七武海に加盟。
エースを手に入れた世界政府は、マリンフォードの海軍本部前の広場にてエースの公開処刑を決定する。

それを知った白ひげは、エース奪還のため自身の海賊団と傘下の海賊達を引き連れ、マリンフォードに攻め入り海軍と交戦。
こうして大海賊時代が到来して以後最大の戦闘マリンフォード頂上戦争の幕が切って落とされた。

マリンフォード編

序盤は愛船「モビー・ディック号」から全軍の指揮を執り、途中乱入したルフィやバギー達と共闘する。
戦況から「頃合い」と判断し、自身も前線に出ようとした時に海軍に騙されていたスクアードに刃を立てられたものの、それを機に出陣。
心臓付近の傷と体調悪化に苦しめられ満身創痍となりながらも、大将を相手にしたり、海兵たちを薙ぎ払ったりなど奮戦。
一時はエース奪回までこぎ着け、海賊団を逃がすために殿を務めようとするものの、追撃する大将赤犬によりエースを殺害されてしまう。
エースの死後は怒りを露わにし、自らの頭部半分を犠牲にして*7赤犬へ渾身の一撃を叩き込み、海軍本部の要塞を半壊させた。
その後現われた黒ひげとの戦いでも一旦は圧倒するが、黒ひげ海賊団の一斉攻撃を受け致命傷を負う。
死の間際に


ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)は実在する!!


と言い遺し、同時に自分を愛してくれた息子達への感謝を思いつつ、仁王立ちのまま昇天した


死してなお その体は屈する事なく

頭部半分を失うも 敵を薙ぎ倒すその姿 まさに"怪物"

この戦闘によって受けた刀傷 実に二百六十と七太刀

受けた銃弾 百と五十二発

受けた砲弾 四十と六発


さりとて その誇り高き後ろ姿には・・・あるいはその海賊人生に


一切の"逃げ傷"なし!!!


頂上戦争の終結後、彼の遺体はシャンクスに引き取られ、エースと共に新世界のとある島に埋葬された。


EDWARD NEWGATE, CAPTAIN OF THE WHITEBEARD PIRATES, HERE LIES A GREAT CAPTAIN AND FATHER, LIBERATED FROM THE EXHAUSTING ROLE AND LABOR, WHO CAPTAIND THE MOBY DICK IN THE SPECTACULAR ERA OF PIRATES

(エドワード・ニューゲート、白ひげ海賊団船長 かつて大海賊時代にモビーディック号で荒れ狂う海をかけぬけた我らの偉大なキャプテンかつ親父 ここに眠る)


【名言】


バカな息子を─── それでも愛そう...

の口車に乗せられ裏切り、自分を刺した息子(スクアード)に対しての言葉。
例え過ちを犯そうとも許すのが父親の役目。
騙されたとはいえ、スクアードは自分のことを刺した“バカな息子”であったが、それでも白ひげは息子を愛する気持ちを変えなかった。


海賊なら!!! 信じるものはてめェで決めろォ!!!!
おれと共にくる者は 命を捨ててついて来い!!!

自分に不信感を持つ部下たちに対して、白ひげはあえて退路を与える事で信頼を取り戻した。


俺の息子になれ!

かつて白ひげに戦いを挑んだエースは世界最強の男の力の前に完膚なきまでの敗北を喫した。
ボロボロになりながらも仲間を逃がすため一人残ったエース。
その姿に白ひげはエースを気に入り自らの海賊団にスカウトした。


小せぇ事考えやがって、誰から生まれようとも、人間みんな海の子だ!!

エースが白ひげに自分が海賊王ロジャーの息子であると告白した時に、白ひげがそれに応えた台詞。
白ひげにとっての敵だったロジャーの息子であるという事で、自分には白ひげの『息子』としての資格がないのでは…と悩んでいたエースだったが、白ひげはそんなエースの不安を笑い飛ばした。


…許せ息子達… とんでもねェバカを残しちまった…

おれはここまでだ

お前達には全てを貰った


感謝している さらばだ息子達…!!

死の瞬間、白ひげは自らの人生を振り返る。
若い頃の白ひげは、財宝に興味を持たない“変”な海賊であった。
そんな彼が財宝の代わりに求めたものは“家族”である。
そして、年をとって命を失う瞬間、彼にはたくさんの“息子”達がいた。


【余談】

  • 息子?
2年後の新世界編で彼の実子を名乗るエドワード・ウィーブルなる男が王下七武海の新メンバーとして登場。
旧白ひげ海賊団傘下の海賊たちを次々と打ち破っている。
ただ正直外見はさほど似ておらず、自称"白ひげの愛人"である母「ミス・バッキン」からそう聞かされ息子だと思い込んでるように思えなくもないが、真偽は不明である。
ただしバッキンことバッキンガム・ステューシーによると「ベガパンクなら証明できる」とのこと。

  • モデル
名前の由来は「黒ひげ」ティーチ共々、実在した海賊「『黒髭』エドワード・ティーチ」。
姓名そのままの順番で付けられてるので姓がエドワードという妙なことになっているが

性格などは作者の行きつけだった居酒屋の主人がモデルとのこと。
豪快な性格や、酒好きで体を壊してしまい体中に管を通している点、それでいてなお酒を飲み続けている点が共通しており、実際に「ハナッたれ」や「アホンダラ」という言葉を他の客に使っていたという。
残念ながら2007年頃にお亡くなりになられたとのこと。

また「世界を滅ぼす力を持つ」設定やヒゲのデザインから、∀ガンダムの影響もあるかもしれない。
本誌掲載時の巻末コメントで∀ガンダムに触れていたことがあるため、尾田氏は少なくとも∀ガンダムの存在は知っている。
ただあっちと違って左ヒゲを壊されたからって力が出な~いはしないが。

  • 墓の謎
白ひげの墓はエースの墓と並び、赤髪海賊団によって故郷のスフィンクスに建立されている。
が、実はドレスローザ編においてサボが電伝虫で話しているシーンのカットインをよく見ると、墓石の上に安置された二人の遺品が「むら雲切」を残して全て石化してしまっている。





『おれの愛する項目はちゃんと追記・修正されてんだろうな…!!!』

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最終更新:2024年03月18日 16:56

*1 有本氏が2019年2月1日に永眠された後、2020年2月の「HUNGRY DAYS ワンピース」・ゲーム「海賊無双4」にて後任を担当。

*2 ロジャーはラフテルへの行き方も教えようとしたが白ひげは興味を示さなかった

*3 後のリンリンは巨人族の兵力があれば白ひげにも勝って海賊王になれたと語っているが、ルフィには「負け惜しみ」と一蹴された。実際、ワノ国天上決戦でのカイドウ&ビッグマムの合体技『破海』は、白ひげのグラグラの実の正面攻撃(原作では技名なしだがゲーム版は壊天、黒ひげは震破(グラッシュ)と口にした)を突破できそうな破壊力だが、同盟を組んででも老齢の白ひげ潰しをしなかったのは、老いてて衰えてるを理解した上で、しかしカイドウとビッグマムには“同盟組んででも老いぼれ白ひげ潰し<<<全盛期白ひげのトラウマ”が潜在意識で足を引っ張った可能性が高い。

*4 原作で船から飛び出してマリンフォードオリス広場に踏みつけた直後に海兵を掃討した薙刀をぶん回した衝撃波攻撃(モモンガなどは痺れたが耐え、赤犬や黄猿に至っては全く無効であった。)は、ゲーム版では『一騎当千』。なお、刃物一振りの衝撃波で広範囲攻撃は、非能力者ロジャーも『神避』で披露したが、白ひげの『一騎当千』との明確な違いは説明されていない。ただ、白ひげほどの実力者が能力せずにロジャーみたいにしないあたり、おそらくはグラグラの実を応用した『一騎当千』は、ロジャーの『神避』と違い、能力併用により覇気を過剰にせず体力温存しつつ、神避ほど覇気は込められぬが攻撃範囲は拡張できる、なのかもしれない。

*5 作中で判明している最上大業物使いは、今のところ白ひげ、ミホーク、ロジャーであり、ゾロはいまだに最上大業物に縁がなく、シャンクスもグリフォンは公式で位列は明かされてはいない。もっとも、規格外の破壊力を秘めており、たとえ他の武器を与えられようがガープやゼフみたいに武器なし体術でも絶対恐ろしい破壊力を発揮しかねない三者であるため、むしろ最上大業物でもなければ、それこそ若かりしゾロが霜月コウ三郎から与えられたようなナマクラなそこらの刃物ならば、ミホークがいってた『黒刀化』させないことには、持ち主の規格外の破壊力に耐えられるわけがなく、数分扱っただけでボロボロになるオチだろう。

*6 この際、四皇同士の接触というだけで世界政府は艦隊を差し向けて止めようとした。四皇同士が戦う又は同盟を結ぶ『可能性』だけで政府にとって未然に防がなければならない末恐ろしい事態だったのである

*7 アニメ版では腹部に大穴をあけられた。そのため、死んだときのナレーションも「満身創痍で敵を薙ぎ倒すその姿」に変わっている。ちなみに、現実だと頭部半分や腹部に白ひげみたいに赤犬のマグマ攻撃で削がれると即死するため、この時点で現実の常識は当てはまらないと言っていい。