獏良了/バクラ

登録日:2012/01/13 Fri 22:27:00
更新日:2024/03/27 Wed 22:48:20
所要時間:約 5 分で読めます





獏良了(ばくらりょう)/バクラは、高橋和希原作の漫画『遊戯王』の登場人物。

CV東映版では柏倉つとむ(現:カシワクラツトム)、
遊戯王デュエルモンスターズでは井上瑶→松本梨香
遊戯とは逆に、男声から女声になった。


●目次

【概要】

獏良は元々の体の持ち主で、千年アイテムの一つ千年輪(リング)の所持者。
バクラは千年リングに宿る別人格である。
バクラになると髪の一部が逆立ち、目が鋭くなる。

この項目では獏良とバクラ、両方について述べる。

【プロフィール】

誕生日 9月2日
星座 乙女座
身長 176cm
体重 52kg
血液型 AB型
好きな食べ物 シュークリーム
嫌いな食べ物 生ガキ

獏良了

千年輪の所持者で体の本来の持ち主。
連載一周年の時に遊戯のクラスに転入してきた。転校初日にファンクラブが結成されるほどの白髪美少年。

穏やかな性格だが、毒舌家な面もある。
当初は遊戯と同様の常識人のハズだったが、いつの間にか公式に電波呼ばわりされる事に。
天音という亡くなった妹がおり、よく天国に向けて手紙を書いている。
高橋和希が妹の設定をスッカリ忘れていたわけではない。断じてない。

父親がエジプト土産として買ってきた千年輪に選ばれてしまい、邪悪なバクラの方が体を勝手に使い始めてしまう。
その結果、様々な人が昏睡させられる等の事件が多発したため、転校を繰り返した経歴を持つ。

手先が非常に器用でTRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)編に登場したジオラマ及び人形、王の記憶編の記憶戦争を再現したジオラマは全て彼の自作。
この能力はバクラにはないため、闇のゲーム作成の為に利用頼りとされている。

本人に乗っ取られている時の記憶はないが、「千年輪=危険なもの」という認識はあり、
王国編では身に付けないように警戒していた(迷宮兄弟戦で遊戯たちを助けるためにバクラにそそのかされて身に付けてしまうが)。

アニメでは本田が千年輪を谷底に投げ捨てるなど何度も廃棄しようとしたが、
その度に千年輪が瞬間移動して胸にかけた状態に戻ってしまう。

ただ、物語が進むとわざわざ戻って来ない千年輪を探しに行って嬉しそうに身につける等、廃棄することはなくなった。
おそらくだが、千年リングを身に付けている間に千年リングへの警戒心が無くなるように洗脳されてしまった様子。


実は原作ではTRPG編で一度死亡している
その後の彼はその時に死亡した本体の「心の分身が闇TRPGのルールでコマに封じられたもの」が本体の身体に宿ったもの。
また、闇マリクの罰ゲームで闇に食われ一度消滅したことを含めると実質2度死んでいると言える。
なお、こちらは闇マリクが遊戯に敗れたことで罰ゲームが帳消しになったようだが。

アニメDMでの彼の出番のほとんどはバクラが演技しているだけであり、本物の彼の出番は非常に少ない。



バクラ


千年輪に宿る邪悪な意思。
人格の元は王の記憶編で登場した『盗賊王バクラ』のものと思われる(ただ、いつ宿ったかはハッキリしない)。

ただし、あくまで盗賊王バクラの人格のコピーであり、盗賊王本人ではない
たまに「闇バクラ」と呼ぶ人もいるが、実は本来は「闇」はつかない。あくまでカタカナで「バクラ」である。
まあ、最近のゲーム作品等では公式でも闇を付けるので、この指摘は半ば形骸化しているが……

目的は七つの千年アイテムを全て手中に収め、闇との契約により力を得ること。
そのため、遊戯達とは対立関係にある。

冷酷非道で残虐な性格。だが、宿主の獏良を眠らせて、本当に死ぬ場面には出させないあたり『宿主想い』。
しょっちゅう獏良の体をキズモノにしている気がするが、自称『宿主思い』。
まあ王様もしょっちゅう相棒の命を勝手に賭けたりしているので人のことは言えない気がする。

ゲーム外で様々に暗躍し時には実力行使も厭わないが、どこぞのバンデッドなキースと異なり、盗賊の割にデュエルはルールに従った正攻法を好む(デッキテーマからモンスターや自身の犠牲を前提とする不気味な戦術が多いが)。
「オレ様にも気に入る勝ち方と気に入らない勝ち方があんだよ」と、表マリクの提案した獏良を人質に遊戯の攻撃を止めさせるという卑怯な手段を拒絶し、次善の策があったとはえ自ら敗北する道を選んだこともある。

かなりの策士であり、常に先の先まで読んでいる。
千年輪が他のアイテムより高性能なこともあってかかなり多くの布石を打っている。

作中では
  • 千年輪の力で千年パズルの一つに分身を送り込んで後の布石とした。
「パラサイトマインド…!」

  • 遊戯を死なせる訳には行かないため、DDD編では遊戯に助力した。

  • ペガサスの右目にはまっている千年眼(ミレニアム・アイ)をえぐり取りその後ぺろぺろして遊戯に渡した(原作のペガサスはそのまま死亡した)。

…等、物語の裏で何度も暗躍している。



闇マリクに敗北したことで一度は闇へと消え失せるが、闇マリクが消滅した事に伴い肉体を取り戻し、再び暗躍し始める。
まあ、分身体がいたから実質的には無事だったんだが。



この千年(リング)には
形あるものに所持者の念を封じ込める力がある…

もし…貴様の千年眼にオレ様の邪念を吹き込んだらどうなる…?

次はこの王国を血に染めるんだ…貴様自身の手で…
闇の支配者となってな…

バクラは後に私の片割れとして重要な存在となる
死なれては困るのでな…

三千年前闇の大神官(ゾーク・ネクロファデス)はこの千年(リング)にも魂の一部を封印していた
…としたらクククク…
そう…オレ様の正体もまたゾーク・ネクロファデス

最終章『王の記憶編』では、過去にあった出来事をなぞらえて記憶世界での戦いが描かれた。
{盗賊王バクラはファラオに仕える神官アクナディンに魂の一部(邪念)を植え付け、これによってアクナディンの精神は闇に落ちる。
アクナディンは大邪神と契約してその分身と等しい存在である闇の大神官ゾーク・ネクロファデスになったことで、千年眼や千年輪に宿っていたバクラの邪念もまたゾーク・ネクロファデスの分身となった存在の模様。
原作の記憶世界では、闇の大神官ゾーク・ネクロファデスに対して臣下のようにふるまう一幕もある(現実世界ではバクラ自身がプレイヤーとしてもふるまっているが)。

バクラ本人は途中まで自覚していなかったが、目的である「七つの千年アイテムを集める」は自らの完全復活のためであった。
つまり、バクラは原作の遊戯王全編におけるラスボスである。

原作最後の闇のゲーム闇RPG『記憶戦争』を遊戯達に挑み、ゾークの力で神のカードの元になった真祖の神までも追い詰めたが、
持ち駒であった盗賊王バクラはゾーク復活を巡る戦いの中でファラオと神官たちに敗れて消滅、
ゲーム上で復活させた最強の持ち駒である大邪神ゾーク・ネクロファデスも王としての名を取り戻したアテムが『光の創造神 ホルアクティ』を召喚したことで消滅。
最後に残った持ち駒のアクナディンが神官セトの魂に憑依してアテムに決戦を挑むが白き龍によって消滅し、完全敗北した。


実は、ラスボスといっても原作では闇遊戯との対決はTRPG編とBC編での2回、表遊戯を含めても3回しか戦ってなかったりする。
一応、闇RPG全編を含めると4回となるが。

ちなみに、海馬は原作だと4回、本人じゃないの(死の腹話術師)を含めると5回。


デュエリストとしては影の実力者であり、遊戯・海馬に並ぶ作中最強クラスの一角
敗北が目立つが、その相手はいずれも神のカード所有者であり、それら全てで互角に戦っている。遊戯に至っては神のカードがなければ負けていた。



【使用デッキ】

使用デッキは電波な獏良と悪趣味なバクラの両方の趣味を反映した『オカルトデッキ』
《ダーク・ネクロフィア》《死霊騎士デスカリバー・ナイト》《ネクロフェイス》などの悪魔族・アンデット族の死霊モンスター、
《ポルターガイスト》《デジャヴー》といった怪奇現象をモチーフとしたカードを用いる。

BC編では相手の行動を次々と制限する凶悪な『ウィジャ盤コンボ』が切り札。
サイクロン1発で終わる癖に魔法・罠ゾーンをやたらと圧迫するOCGのウィジャ盤と異なり、原作のウィジャ盤は5ターン待つだけで自動的に勝てるのでかなり強い。
王の記憶編では《呪いの双子人形(ネクロツインズ)》と《死札相殺》のコンボによるデッキ破壊を狙う『アンデッドロックデッキ』を使用。

また、闇マリク戦や表遊戯戦の序盤を見るに、ウィジャ盤やデッキ破壊だけではなくビートダウンやバーンなどの戦術も組み込んでおり、
状況に応じて戦い方を変えられる構築がなされているようである。
もっとデッキコンセプトを絞った方が強いとか言ってはいけない

『ウィジャ盤』といい『デッキ破壊』といい、シングル戦が主流なのをいいことにやりたい放題である。
いずれのデッキにも、OCGではあまりにも凶悪だったり難解な処理になりそうな効果のカードが複数あり、キーカードのほとんどは大幅な調整を経ているか未OCG化である。

使用カード

ダーク・ネクロフィア
バトル・シティにおけるバクラのエースモンスター。バクラ曰く、「オレ様のオカルトデッキ最強最悪のモンスター」。

原作では特殊召喚の方法が「5ターンのうちにフィールドから墓地へ自分モンスターが攻撃表示で3枚送られている」というとても重い条件であった。
バクラはこの召喚条件を、モンスターをただ攻撃表示で召喚して闇遊戯に戦闘破壊させることでクリアした。

だが、重い召喚条件に見合った効果を持ち合わせており、原作では怨念が相手モンスターに憑依し、攻撃宣言時にそのモンスターの攻撃を封じ、
攻撃モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与え、与えたダメージ分を自分は回復できる特殊能力『邪霊破(スピリット・バーン)』を持っており、
更にウィジャ盤のトリガーにもなり、バクラのオカルトコンボの主軸を担っている。

OCG化の際には「墓地の悪魔族モンスターを3枚除外する」ことで特殊召喚できるようになり、コストは軽くなった。 
バーンとキュア効果は無くなったが、相手によって破壊されたエンドフェイズに相手モンスター1体に装備カードとして装備しコントロールを得る効果が付与された。
だが昨今は魔法・罠を破壊するカードが増えたため、すぐにコントロールが戻りやすい。
コントロール奪取の維持を狙うよりは、シンクロやエクシーズ等の各種素材やリリース要員にしたほうが良いだろう。


・ウィジャ盤
バトル・シティにおけるバクラの切り札の罠カード。原作では罠・永続魔法という括りであった。

相手のエンドフェイズにダーク・ネクロフィアが「D」「E」「A」「T」「H」の文字を指し、
「DEATH」の5文字が揃った際に自分はデュエルに勝利することが出来る効果を持つ。
《暗黒の扉》やスピリット・バーン、《沈黙の邪悪霊》のロックで闇遊戯の攻撃を防ぎ、このカードによる特殊勝利を狙った。

原作ではこのカード1枚であったが、OCG化の際に魔法カード『死のメッセージ』が作られた。
効果も変わり相手のエンドフェイズ毎に手札・デッキから死のメッセージカードを1枚ずつ魔法・罠ゾーンに置き、ウィジャ盤の「D」と死のメッセージ「E」「A」「T」「H」の全てが揃った時点で勝利する効果となった。
つまり、普通に使うと魔法・罠ゾーンが圧迫されていき、魔法・罠での防御が出来なくなってしまう。
一時期は特殊勝利の中で最も成功するのが難しいとまで言われていた。

だが、後述する《ダーク・サンクチュアリ》によってこの問題はいくらか解消され、安定性が大幅に向上した。

余談だが、死のメッセージカードはウィジャ盤の効果でのみフィールドに出すことができ、
発動する事もセットする事も出来ないという、OCG全体で見ても珍しいカードとなっている。
また、海外版では「DEATH」の単語が使えないためウィジャ盤が「F」、死のメッセージが「I」「N」「A」「L」、つまり「FINAL」となっている。カード名が違う上にAの場所が違ってややこしいということもあり、ウィジャ盤と死のメッセージに限り別言語のカードを混ぜて使ってはいけないという裁定が出ていた(2020年現在では、日本国内の公認大会ではすべてのカードにおいて日本語版カードのみが使用できるため、この裁定に意味はなくなっている)。


・ダーク・サンクチュアリ
アニメ版に登場したオリジナルカードであり、ウィジャ盤のサポートカード。

ダーク・ネクロフィアが墓地に置かれた際に発動された。
効果はOCG化の際に無くなったダーク・ネクロフィアのスピリット・バーンと、モンスターゾーンにも魔法・罠カードを置くことが出来るという珍しい効果であった。
だが、墓地からダーク・ネクロフィアがいなくなると効果が無くなり、毎ターンモンスター1体をリリースしなければならない重い維持コストがあった。

アニメではウィジャ盤がOCG準拠であり、死のメッセージカードによって魔法・罠ゾーンが圧迫されロックカードを置くスペースが無くなってしまう。
そのための言ってしまえば辻褄合わせのために作られたカードである。

その後、10年以上の時を経てついにOCG化された。
1つ目の効果は「死のメッセージカードをモンスター扱いとしてモンスターゾーンに特殊召喚する」という、これまた珍しい効果である。
これによって魔法・罠ゾーンの圧迫という最大の問題点が改善され、各種防御札にスペースを割くことが出来るようになった。
2つ目は「相手モンスターの攻撃宣言時にコイントスを行い、表の場合、攻撃を無効にしそのモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える」という効果である。
スピリット・バーンを再現した効果であり、バーン効果のみとなりランダムではあるが、回数制限もなく1つ目の効果が主であるため十分であろう。

モンスターゾーンに出せるのは死のメッセージカードのみとなったが、維持コストも無くなり
総じてウィジャ盤のサポートカードとしては十分な効果を持っていると言えるだろう。

特殊召喚された死のメッセージはウィジャ盤以外の効果耐性と攻撃対象にならない効果を持っている。
そして、このカードが除去されても特殊召喚された死のメッセージは破壊されず、耐性もそのままである。結構、重要な裁定のため使う際には覚えておこう。
また死のメッセージカードは悪魔族、闇、星1、攻守0の通常モンスターかつトークンと違いカードなのでエクシーズ素材にすることが可能、
とわりと使いやすいモンスターカードとして場に出るため、状況によってはランク1エクシーズ等の展開も作戦の一つになりうる。アンチホープは出す前に勝利できるけど

イラストはだいぶ禍々しく、アニメで使用時にはその場にいたほとんどが気味悪がっていた特に凡骨
アプリ『遊戯王デュエルリンクス』では、バクラのイベント開催時に背景がこのカードになった。


・デジャヴー
「相手フィールドを発動したターンの1ターン前の状態に戻す。ただし魔法・罠は手札に戻らない」と書いてあるが、
ウィジャ盤も復活しているので「双方のフィールドを1ターン前の状態に戻すが、セット済みの魔法・罠はそのまま」という効果と思われる。
ダーク・ネクロフィアを墓地に戻しつつ死者蘇生は使用済みとなることで、再び闇遊戯を死の淵に追い込んだ。

言うまでもないが、1ターン前のフィールドを双方が齟齬なく覚えておくという前提と、通してしまえば相手の展開をリセット出来るという性能からまずOCG化は見込めないだろう。

・死なばもろとも
闇マリク戦において使用された罠カード。

互いの手札を全て捨て、新たに5枚カードを引き、互いに捨てた枚数×100のダメージを受けるという効果を持つ。
バクラはこれによってラーを墓地に送り無力化を図りつつ、墓地にモンスターを送り大量展開の布石とした。
墓地を肥やしつつドローするという、登場時はまだしも現在ではあまりにも壊れ気味なカードである。

流石にOCGではカードを墓地ではなくデッキの一番下に戻し、互いが戻した枚数×300のダメージを失う、という効果になり
それなりの弱体化を受けたまあ同じデュエルで使われたあのカードよりははるかにマシではあるが


・ディアバウンド・カーネル
記憶編で盗賊王が宿していた精霊獣をモチーフにしたアニメオリジナルカード。

記憶世界に旅立つ前にバクラが海馬とのデュエルで使用。相手モンスターに憑依し、憑依したモンスターの攻撃力を自身の攻撃力分だけ下げる効果を持つ。
装備魔法《死霊の残像》によって同じ効果を持つトークンを召喚し、トークンを憑依させ《ブラッド・ヴォルス》を破壊した。

だが、このデュエルの真の目的は青眼の白龍の能力を盗むことにあった。

記憶編と同じく、このディアバウンドも破壊したモンスターの能力を奪う効果外テキスト能力を持っており、
神にも匹敵するブルーアイズの能力を奪うことで、記憶戦争において闇遊戯に対抗する手段を得ることが目的であった。
これによってディアバウンドは『滅びの爆裂疾風弾』が撃てるようになり、記憶戦争で大いに役立った。
ところで、ブラッド・ヴォルスの能力は一体……?

後にOCG化もされ、相手モンスター1体をターン終了時まで自身の攻撃力分だけ攻撃力を下げる上述の憑依効果と、
攻撃宣言時に攻撃力を永続的に600ポイントアップさせる効果を得た。

上級モンスターとしてはだいぶ低い攻撃力を、攻撃宣言の度に600ずつあげられるが、
憑依効果は使用すると次のターンのスタンバイフェイズまで自身を除外するので攻撃力が元に戻ってしまう。
攻撃力を下げる効果は相手ターンでも使えるコンバットトリックのため、そちらを主に使うことになるだろう。


死霊ゾーマ
記憶編で登場したカード。
自身を破壊した相手モンスターの攻撃力の倍のダメージを与えるという、これまた壊れカードであった。
実際に城之内はパンサーウォリアーでこのカードを攻撃してしまい、文字通り瞬殺されかかってしまった。

こちらもOCGではバーンダメージは破壊したモンスターの攻撃力分という調整がなされた。正直、当たり前な気もするが。
だがバーン効果もそれなりに脅威であり、加えて1800というアタッカーとして十分な攻撃力もあり、扱いやすいカードである。
召喚時は低い守備を晒してしまうのでそこは気を付けよう。

なお初登場時は効果モンスターであったが、何故か表遊戯戦では罠モンスターに変更されていた。まあ、いつものカズキングではある。


・ネクロフェイス
記憶編に登場したモンスター。原作ではただの壁モンスターであった。
原作ではデッキ破壊の枚数を増やす兼壁モンスターとして召喚されたモンスターであった。
召喚された次のターンにガンドラによって破壊されたため、出番は数コマしか無かった。

だがOCG化の際に召喚時に互いの除外されているカードをデッキに戻し、戻した枚数×100ポイント攻撃力がアップする効果と、
除外された際にデッキの上から5枚を除外するという効果を付与されたことでこのカードの立場は一変する。

除外するだけで5枚のデッキ破壊を行えるため、環境で大暴れした。除外のため相手の墓地利用を助長することも無く、デッキ破壊の弱点の1つを克服している。
そのため2008年の3月に準制限カード、2010年3月に制限カードとなった。
その後長らく規制されていたが2020年7月に準制限へ緩和、同年10月に無制限へ。

また、イラストのインパクトも中々に強い。
半壊した人形のような頭部から触手臓物のようなものが飛び出している。中々にグロテスクである。
流石はバクラの使用カードと言えようか。


・呪いの双子人形(ネクロツインズ)
記憶編でのデッキ破壊コンボの片割れ。永続魔法。
相手に赤か黒の箱を選ばせ、選んだ箱の効果は相手、もう一方は自分に適用される。
赤は「自分の墓地にカードが送られる度、LP200回復」、黒は「自分の墓地の消滅」
墓地の消滅、というのは「捨てる/墓地に送る効果は全て処理されなくなり、墓地にいるはずのモンスターは全てフィールドの浮遊霊(攻撃不可、攻撃されない、選べない。数えられるし除外はされる)になる」という奇怪な効果。OCG化するにしても別物化は必須だろう。

・死札相殺
記憶編でのデッキ破壊コンボの片割れ。永続魔法。
各プレイヤーは自分のエンドフェイズ時に、フィールドのモンスターの数だけデッキを上から墓地に送る。
普通に使えば自分が先に捨てる、処理はエンドフェイズ、枚数は多くて10枚(当時)とデッキ破壊としては微妙だが、上記の墓地消滅効果により相手だけの上に枚数は増える一方、という状況になり遊戯を追い詰めた。

冷静に考えると相手依存を含む永続魔法2枚を発動・維持し、ライフ勝利は捨てた上で少なくとも2,3ターンをしのぐ必要があるため、当時なら何とか……?な微妙コンボ。
攻撃回数を抑える《狭き回廊》などのロックも用意していたが、バーンなどが失敗した時の保険だったのかもしれない。



主なセリフ


「オレ様がカードを引く度に、貴様らと地獄の距離が縮んでいくぜ」
「さあ、地獄に落ちる時間だぜ…冥府魔道を彷徨い続けな!」
「笑わせんな可能性なんざねえよ!!」
「オレ様にも気に入る勝ち方と気に入らねえ勝ち方があんだよ…!!」
「遊戯…いずれ…貴様は永遠の闇に葬ってやるぜ!!」
「同情するぜ! 父殺し!」
「墓場で出番を待ちな! 死霊ども!」
「貴様らの存在はこの世界を歪ませる恐れがある…消し去っておかないとな…」
「見せてやるぜ…この世のものとも知れぬ恐るべき戦術をな」



余談

アニメのDMの方はモンスター・ワールド編が無かったために王国編から登場。
既にバクラが人格を乗っ取っていたため最初から遊戯達と共に行動を共にしていた原作と違い途中から合流している(合流前から杏子は何度か目撃していた)。
闇遊戯との初戦は原作のTRPG「モンスター・ワールド」をアレンジしたような闇のゲームだった。

モンスター・ワールド編では人形に魂を封じ込められたが、こちらはカード(のイラスト)に変わった。

で、各人カードに閉じこめられたのだが

…約2名おかしいが気にしない。

で、このデュエル、バクラが『心変わり』を使用したことで勝負が着いたと思われたが、
その『心変わり』に封じられていた獏良が反発して不発、最期はバクラが女装する羽目になり初戦は敗北した。
この時バクラはモンスター1体につき500ポイントのダメージを与える自業自得LP2000のルールで使うというド畜生っぷりを発揮している。
このカードの存在でアニメ版の王国編では最強候補の決闘者と言われることも。

ちなみに、CVが変更となったのはバトルシティ編直前に挟まれたアニオリのキース戦から。
CV井上瑶でのデュエルは上記エピソードのみで、ある意味幻のデュエルだったりする。

原作では刈田に初めて罰ゲームを執行した。
知る人ぞ知る村人Dである。

声優繋がりから東映版では「闇はまじ」、二作目では「闇サトシ」とネタにされることが多く、後者はAG編で公式に本編に登場した。
また、二作目で松本梨香が担当する前の声優だった井上瑤は『機動戦士ガンダム』でセイラ・マスとハロの声を担当しており『機動戦士Vガンダム』では松本女史がハロの声を担当していた。

2015年のポケモン映画『光輪の超魔神 フーパ』では邪悪な表情をしたサトシ(フーパの影の感情に乗っ取りかけられたサトシ)が登場しており、ポケモンゲット⭐TVにおいてしょこたんも闇サトシを見て歓喜していたりする。

そして2018年からポケモンがちびまる子ちゃんの裏番組になった為初代とテレビ東京版が対決している。

また、カズキングは自身のインスタグラムにてポケモンGOをしながら「GET☆DAZE!」と言っているバクラピカチュウのシルエットと共に描いている。

さらに2020年5月2日にカズキングのインスタグラムに投稿されたイラストは「DICE(ダイス)で作ったサイコロがウイルスのような形状だったため何故かバクラがそのサイコロに噛み付く」というシュールなイラストとなっている。


「あ~ーー!! メチャ退屈だが今は我慢だぜ!」


追記・修正は千年輪に選ばれてからお願いします。

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最終更新:2024年03月27日 22:48